- ジョコビッチの牙城崩せず
- 錦織の攻撃的プレーは通用した?
- 埋まらない?ジョコビッチとの差
- ファーストサーブはどうだった?
- 錦織の試合後のコメント
- マドリードオープンでの収穫とは
- 錦織の次戦の試合予定は?
ジョコビッチの牙城崩せず
先程行われたマドリードオープン2016、準決勝。
今大会第1シードのノバク・ジョコビッチと、第6シードの錦織圭の試合が終わり、
錦織圭は、3-6、6-7(4-7)のストレートでジョコビッチに敗れ、
決勝進出を逃してしまいました。
残念!!
これで錦織は、ジョコビッチとの通算成績が2勝8敗になり、
2014年全米オープンで勝ってから、屈辱の7連敗ということになりました。
いや~ジョコビッチは本当に強いですね~。
さすが世界NO.1と言わざるをえません。
今日も改めて、ジョコビッチの鉄壁の凄さに触れたような気がします。
というのも、錦織の良さを完全に封じ込め、
自分のテニスに集中し、徹していたジョコビッチ!
なんというか、今日も脱帽です。
錦織の攻撃的プレーは通用した?
ジョコビッチとの対戦は、3月に行われたマイアミオープン決勝以来だったわけですが、
その時は、鉄壁ジョコビッチを前に、錦織は自滅していました。
緊張とプレッシャー、そしてジョコビッチの王者の貫禄を前に、
完全に体が硬くなり、いつもの錦織のプレーが出来ないような感じでした。
しかし、ここ最近の錦織は、第1セットの第1ゲームで相手をいきなり攻撃し、
ブレークするという1つのパターンで、自分のテニスのリズムを序盤から作ろうという
姿勢が伺えるプレーを目にすることが多かったですよね。
今回迎えたジョコビッチ戦でも、同じような攻撃ができるのかというのを観ていました。
実際に今日はどうだったのでしょうか。
錦織は、第1ゲームでいきなりジョコビッチから3ポイントを連取し、
40-0でブレークチャンスを迎えます。
いつものパターンにジョコビッチをはめ込み、これでブレークできたら
今日の試合勝てるかも?!とワクワクする期待感を抑えながら観ていたのですが、
さすが世界NO.1。
そうは問屋が卸しませんでした。
簡単にはブレークさせない守りがジョコビッチの真骨頂。
最強のディフェンス力が発動してしまいまして、40-0から一気に畳みかけてサービスキープ!
錦織も、なす術ありませんでした。(^_^;)
その後も錦織なりに食らいつくも、ジョコビッチの鉄壁に阻まれ、
中々波に乗れませんでしたね。
第2セットに入っても状況は変わらず、
もうダメなのかと敗けを覚悟した、第10ゲーム。
ジョコビッチのserving for the matchで、錦織が驚異の追い上げと粘りを見せ、
初めてのブレークに成功!
ヨッシャー!
ただ、追い上げもここまで。
結果、タイブレークにもつれ込むも、残念ながらあえなく敗戦となってしまいました。
ということで、今日の錦織は、前回のマイアミオープンの反省を活かしつつも、
それでもやはり今回も、鉄壁ジョコビッチの牙城を崩すことは出来ませんでした。
埋まらない?ジョコビッチとの差
錦織が最後にジョコビッチに勝ったのは、2014年全米オープン準決勝でした。
あれ以来、今回で7連敗ですからね~。
あれから錦織も約2年の時が経ち、技術面や体力面など、より経験も積んで、
強くなっているとは思うんですよね。
今日の第2セットでブレークしたように、錦織がもっと攻撃的プレーで、
どんどんウィナーを取っていけば、ジョコビッチが動揺し、アンフォーストエラーを
もっと引き出せるかも知れません。
それがジョコビッチの牙城を崩すポイントなのかなと思っています。
ただ、ここ最近のジョコビッチとの対戦時の錦織を見ていると、
どうもメンタル面の問題で、体が硬くなっているような気がしてならないのです。
「勝てない相手はもういない」という名言が出たあの頃のメンタル状態は、
完全にゾーンに入った、リラックス状態でプレーしていたように思います。
毎回その状態でプレーするのは難しいのかも知れませんが、
あの境地に行かないと、結局これからもジョコビッチを倒すのは、
難しいのかも知れないと思った、今回の準決勝でした。
ファーストサーブはどうだった?
今日の錦織のファーストサーブの調子はどうだったのでしょうか?
詳細スタッツを見てみましょう。
まずファーストサーブは、2セット平均で61%と、ここ最近にしては
良くなかったですね。
一方のジョコビッチはというと、73%ということで、
さすがの安定感が際立っていましたね。
決してジョコビッチは、ビッグサーバーではないのですが、
サーブの角度や切れが抜群なんですよね。
中々錦織もレシーブするのは厳しかったようです。
ただ、ジョコビッチのように圧倒的に強い選手に挑むというのは、
ある意味では、ワクワクすることだと思うんですよね。
絶対越えてやろうという高い壁なら、尚更挑みがいがあるというものです。
ただ、錦織だってジョコビッチに一度も勝ったことがないわけではなく、
少なくとも過去に2度は勝った経験があるわけですし、
現在の1強と言われているジョコビッチを、いつか近いうちに
錦織に絶対打ち破って欲しいと思いますし、そうなれるように
頑張って欲しいですね。
錦織の試合後のコメント
錦織の試合後のコメントが入ってきました。
「チャンスがあっただけに悔しい気持ちがある。
本当に細かいところの差だと思う。
1-6、1-6で負けたわけでない。
まだ力の差はあるけど、だいぶ近づいてきている気はした」
確かにそうですよね。
1-6、1-6で負けたわけではないですし、錦織のダウンザラインのウィナーなどで、
ジョコビッチの心をざわつかせ、2つのダブルフォルトのミスを誘い、
ジョコビッチからブレークを取ったという攻撃力が、錦織にはあるのですから、
あともう少し、あと一歩、二歩踏み込んでいけたら、違う世界が待っていたかも知れませんね。
次のジョコビッチ戦に大いに期待したいと思います。
「これまでのどの年よりも、クレーでの戦い方自体はよくなってきている。
(対フォニーニの)1回戦、ほとんど負けそうだったことを考えれば、
ここまでこれたということにも収穫はある。
今日の試合もすごくチャンスがあったので、もったいないというか、
悔しい気持ちはもちろんあるけれど、これから全仏オープンに向け、
いいフィーリングと自信を持って進んでいきたい」
そうですね。
次はローマでのマスターズを経て、全仏オープンがすぐにやってきます。
今回の悔しい気持ちと同時の持った自信を胸に、頑張って頂きたいと思います。
マドリードオープンでの収穫とは
錦織は、今回のこのマドリードでも収穫はありましたよね。
まずは何といってもガスケに初勝利できたことは、錦織としても苦手意識を払拭できる、
いいきっかけになったのではないでしょうか。
バルセロナ、マドリードと、クレーコートにも完全にアジャストできたと思いますし、
調子自体もケガすることなく、良い状態をキープ出来ていると思います。
結果としては、昨年と同じベスト4で終わってしまいましたが、
この大会との相性の良さは、今回も感じましたね。
さて、このマドリードがようやく終わるかと思いきや、
もう来週から、マスターズの大きな大会である『ATP1000 BNLイタリア国際』
も始まります。
休んでいる暇もありませんが、
気持ちを切り替えて、前を向いて頑張っていくしかないですね。
錦織の次戦の試合予定は?
次の錦織の試合予定ですが、
5月9日から始まる、ATP1000 BNLイタリア国際になります。
既にドローが発表されています。
今回行われたマドリードオープンと同じ格付けの高いATP1000マスターズの試合
ということで、錦織は第6シードで2回戦から登場します。
ランキング上位選手を始めたくさんの選手が出場しますので、
また来週も忙しいですよ。(^_^;)
イタリア国際でも、錦織の素晴らしいプレーが観たいです。
引き続き応援していきましょう!
最後までお読み頂きありがとうございました。
この記事がお役に立てたなら幸いです。
ツイートやいいね!をして頂けると、もっと嬉しいです。