大接戦の3回戦を突破して16強!
本日夜9時過ぎに行われた、全仏オープン2016の3回戦。
第5シードで世界ランク6位の錦織が、
世界ランク52位のフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)に、
今大会初のフルセットとなる、6-3、6-4、3-6、2-6、6-4の大接戦を制し、
見事、ベスト16進出を決めました!
おめでとうございます。
やった~!!
今日は本当に、最後の最後までどうなるかわからない試合だっただけに、
ヒヤヒヤのドキドキものの試合観戦で、久しぶりにこの感覚味わいましたね。
試合の全体像としては、第1セット、第2セットと、けっこうお互いブレークし合いながらも、
要所を締めて、いつも通りセットを取っていたので、
このまま錦織がいつものように、ストレート勝ちするんだろうと思っていました。
ところがどっこい!!
勝負の世界は本当にわからないですよね。
それがまさかこんなに大苦戦を強いられとは、正直全く想像できませんでしたし、
むしろ、ベルダスコなんて余裕、余裕♪なんて思っていたくらいでした。
第3セットを取られた時は、次の第4セットですぐに取り返して勝てるからへーきへーき♪
と、左うちわ状態だったのに、第4セットに入ってからも錦織のペースに
持ち込むことが出来ず、だんだん観戦している私の顔の雲行きも悪くなっていきました。
一方、ベルダスコは、流れが変わった第3セット以降、
第4セットもファーストサーブがバンバン決まり始め、ショットも安定し始めます。
ベルダスコはクレー巧者ですから、
クレーでの戦い方をよく知っている選手なんですよね。
高い打点で打ってくるショットが増え、ドロップショットなど、
効果的に織り交ぜながら、フォアハンドウィナーを叩きこんでくる。
そしてついに、第4セットも取られてしまい、運命のファイナルセットへもつれ込みます。
これはまいったなぁと正直思いましたね。
こんな3回戦なんていう中途半端なところで負けてたまるもんか!とか、
今年のクレーシーズン、ここまで頑張ってきた甲斐がないじゃないか!とか、
一人でぶつぶつ独り言を言いつつ、祈るような気持ちでいました。
そこへふとテレビ画面が、チーム錦織陣営のいるところを映した時、
なんと、錦織の彼女である観月あこが、
しっかり観戦しているじゃあ~りませんか。
やはりファミリーボックス席に座って、観戦しているのは本当だったのですね。
⇒錦織圭の彼女・観月あこが全仏オープンのファミリー席で観戦!
それはさておき、勝負を賭けたいファイナルセット。
錦織の勝負運と、これまで頑張ってきた努力と、持っている実力などすべて使って、
勝ってくれ~と祈りながら応援していました。
きっと観戦している人はみんなそう願って、祈って応援していたことでしょう。
そしてついに、ブレークチャンスが錦織にきて、そのチャンスをすかさずGET!!
ブレークをようやく決めて、勝負あり!
長い長い5セットを制し、なんとかベスト16進出を決めたわけです。
とりあえず、まずは辛かろうがなんだろうが、
粘って粘って、この3回戦を制して勝てたことに価値があると思います。
観ている側も、さすがに3時間超えの試合観戦は正直疲れましたが、
勝ってくれたことで報われました。
本当に良かったです。
お疲れさまでした。
試合の振り返り
さて、試合を細かく振り返っていきましょう。
第1セットの第1ゲーム、錦織はいつものように、コイントスで勝った時は、
レシーブを選ぶのですが、今日も勝ったのでレシーブを選択し、試合に臨みました。
そして第1セットの第1ゲーム、いきなりブレークのチャンスが来て、すかさずブレーク!
これは最近のいつものパターンだぞ!とほくそ笑んだのもつかの間、
その直後の第2ゲームでブレークバックされてしまい、大慌て。
でもそこから第3ゲームで、またもや錦織がブレークに成功します。
なんだか序盤は、このようにブレーク合戦でしたが、第4ゲーム以降はお互い立ち直り、
キープし、結果、最後の第9ゲームでまたブレークに成功し、第1セットを奪います。
第2セットに入り、お互いのサービスゲームをキープする
展開に落ち着いたかと思った第5ゲーム。
ベルダスコに、先にブレークを許してしまいます。
マジで???
と思った次の錦織のサービスゲームで、またブレークバックに成功し、
良かった~!
と思ってた矢先に、再度ブレークを許し、その後すぐさまブレークバックするという、
第1セット同様に、ブレーク合戦の展開に。
それでも最後の第10ゲームで、錦織がブレークに成功し、このセットをものにしました。
続く第3セット。
グランドスラムではない試合の場合、2セット取れば、
もうそこで勝ちが決定したわけですが、
今大会のようなグランドスラムの試合の場合、3セット先取の5セットマッチですから、
ストレートで勝つためには、3セットを先に取る必要があるので、
この第3セットは絶対に落とせないぞ!と思っていました。
でも、第3ゲームでまた先にベルダスコにブレークを許してしまう展開に。
ただ、第1、第2セット同様、第6ゲームで、またブレークバックできたので、
ホッと胸をなでおろした瞬間の第7ゲームで、再度ブレークされてしまいます。
おいおいお~い!!
また~?何やってんだ~!!とテレビに向かって思わずヤジってしまいましたが、
その後、錦織はブレークバックすることが出来ず、結局第9ゲームもブレークされ、
今大会、初めてセットを落としてしまいます。
まぁ、第1、第2セット取っているから、第4セットまでもつれても、
すぐに取り返せるからへーきへーき♪と思っていたのですが、
想像以上にベルダスコが尻上がりに調子を上げていき、
ファーストサーブの確率も76%超え、ウィナーも錦織のダブルスコア、
ドロップショットなども織り交ぜられ、錦織は完全に飲まれていました。
結局、このセット一度もブレークもリードも出来ず、あっという間にセットを取られ、
2-2のイーブンの展開に。
これはヤバイぞ、ヤバイぞ!と手に汗がじんわり出てきたファイナルセット。
祈るような気持ちで、実際に祈りながら観ていたのですが、
序盤は、なんとか錦織もサービスゲームをキープするも、まだベルダスコペースから
抜け出せてない感が見えたので、なんとかきっかけとなるチャンスは
ないものだろうかと思っていましたが、
来ました、第5ゲームでのブレークチャンス!
ベルダスコは、ウィナーも多いけど、凡ミスも多い選手。
錦織は、このわずかなブレークチャンスを前に、一気に畳みかけ、
なんとかブレーク!
これで勝負が決まりました。
長い長い死闘は、3時間21分にも及ぶ試合でした。
本当にお疲れさまでしたと言いたいです。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、
今回の調子はどうだったのでしょうか?
詳細なスタッツを見ると、5セット平均で64%ということで、
全体の平均では、まずまずだったと思います。
ただ、セットによっては、50%台まで下がっていましたし、
ベルダスコに押されている時は、プレッシャーもあってか、
中々ファーストサーブも入っていませんでしたよね。
それでも、今日の錦織の勝因は、アンフォーストエラーが少なかったことですね。
ウィナーの数は、ベルダスコが圧倒的でしたし、最終的な合計ポイント数だって、
151対154ポイントと、ベルダスコに3ポイント敗けていたのです。
それでも、最後のチャンスをものにした高い集中力と、
凡ミスの少なさが、今回の試合では光りました。
本当に勝てて良かったですよね。
錦織の試合後のコメントとは
錦織の試合後のコメントが入ってきました。
「最初2錦織の試合後のコメントセット取って、その後は彼のペースでファイナルまでいってた。
(第5セット第5ゲームで)ブレークして調子が戻った。最後は粘り勝てて良かったです」
「フォアで左右に振られて主導権を握れなかった。
少しでも彼のバックに集めないといけないと分かっていた」
次戦(4回戦)の対戦相手と試合日時は?
錦織の次戦(4回戦)の対戦相手ですが、もう既に決定しています。
大会第9シードで、世界ランク12位の、
リシャール・ガスケ(フランス)と対戦予定です。
ガスケは、過去に8度対戦があり、通算成績は2勝6敗です。
その2勝は、このクレーシーズンに入ってからの2連勝ですので、
ガスケに対しては、もうほぼ苦手意識は払拭されているはず。
錦織もガスケとの対決でこんなことを言っていました。
「苦手意識は少しずつなくなっている。すべきことはわかっている」
「観客もクレイジーになる。気をつけないといけない」
「ここ(全仏オープンの観客)が1番ヒートアップする。
ブーイングが出やすい国。
基本的に無視(笑)、それが1番重要なことだと思う」
「基本的にチームの声しか聞こえない。もちろん、観客の応援も有難いです」
そうですよ。
ブーイングは完全に無視するに限りますよね!
ガスケの地元、フランスでの完全アウェーの戦いになりますから、
昨年のツォンガ戦のような状態になることだけは避けたいですよね。
どんな戦い方を錦織がするのか、本当に楽しみです。
また、試合日時についてですが、まだ未発表ですが、
5月29日(日)の夜の時間帯になるだろうと思います。
試合日時が決まりましたら、追記しますね。
引き続き応援していきましょう!!
追記:錦織の4回戦の試合日時が決定しました。
5/29(日)23時より試合開始予定です。
また、テレビ東京も21時54分より生放送予定とのこと。
もちろんWOWOWは全試合生放送です。
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