ストレートで初戦突破!
本日深夜0時から行われた、ATP1000ロジャーズカップ2016の2回戦。
第3シードで世界ランク6位の錦織にとっては初戦となる対戦で、
どんな戦いになるのか注目していましたが、
世界ランク131位のデニス・ノビコフ(アメリカ)を、
6-4、7-5のストレートで破り、
ハードコートのシーズンの初戦を突破しました。
まずは、おめでとうございます。
ウィンブルドンから3週間が経ち、休養やトレーニングなど、
また新たなサーフェスに切り替える調整をして、ハードコートシーズンに
挑んできた錦織圭。
ゲリーウェバーで痛め、ウィンブルドンで更に悪化してしまっている、
左脇腹の具合はどうなのか。
過酷な夏のシーズン且つ、ハードコートの初戦。
今年の目標の1つでもある、マスターズでの優勝に向け、
昨年ベスト4まで勝ち上がった、このロジャーズカップで、
どんな戦いを魅せてくれるのかという期待感を思って、
久々に、夜な夜な熱い思いで観戦しました。
今日のトロントは、風はあったようですが、良いお天気でしたよね。
全仏、ウィンブルドンと、悪天候で何度も中断や延期だったことを考えると、
良い天候での試合は、観ている側としても、安心して試合観戦できますし、
気持ちがいいですよね。
それにしても今日は、第1セット序盤で、2ブレーク含む4ゲーム連取で、
これは楽勝か?!と思いきや、
まさかの4ゲーム連続で取られてしまうという展開に。
この展開にはさすがにびっくりしましたが、これもハードコートシーズンに入って、
錦織劇場の幕開けだと思うことにします。(^_^;)
(勝ったからこんなこと言えるんですけどね。)
前にもこういう展開、何度か観たことありましたよね。
楽勝で第1セットを取った後に、第2セットで崩れてしまったり。。。
サーブが入らなくなったり、凡ミスが増えたり。。。
たぶん錦織って、気を抜いちゃうんじゃないのかなと。
でも劣勢になって初めて、ギアを一段上げて、持ち直して勝ったりとか、
恐らくトップ選手が、かなり格下ランクの選手と戦う時って、
モチベーションの持っていき方とか、ある意味難しい部分もあるのかも知れませんね。
まぁ今日の内容は、初戦ということでの緊張感だったり、久しぶりの試合でもあり、
ハードコートのサーフェスに慣れる準備のための試合だったのでしょう。
それにしても今日の課題は、やはりファーストサーブでしたね。
22歳のノビコフも、世界ランク131位とはいえ、中々のビッグサーバーでしたし、
時々いいショットを打ってくる時もありましたが、
基本的にミスが多かったですし、錦織自身もそのミスに
助けられたところがいくつもありましたよね。
とにかく、今日はストレートで初戦を突破出来て良かったと思います。
試合の振り返り
それでは改めて試合を振り返っていきましょう。
まずは、第1セット。
今日の試合は、日本時間の深夜0時からの試合開始予定でしたが、
予定通り試合が開始されました。
錦織にとっては、大事なハードコートシーズンでの初戦ですし、
正直、緊張感はそれなりにあったと思います。
それでも第1セット序盤は、素晴らしい展開で、第1ゲームからいきなりブレーク!
その後も、ことごとくノビコフのビッグサーブにも合っていて、
リターンエースがいくつも決まったり、緩急をつけたサーブも効き、
ノビコフに突け入る隙を与えませんでしたよね。
結果、4ゲーム連取!
これは楽勝の展開じゃないか?と思ったのですが、
ここから錦織の悪い癖?が出始めます。
きっと楽勝だと思ったので、若干気を緩めてしまったのでしょうか。
凡ミスが出始め、ファーストサーブが決まらなくなり、
今度は反対に、2ブレーク含む4ゲームを連続で取られてしまいます。
これにはさすがの錦織も、若干ヤバイ!と思ったのではないでしょうか。
でもその後、錦織は改めてギアを入れ直し、ブレークバック!
錦織思わずガッツポーズ!
そして、サービスゲームをキープし、ようやく第1セットを取ることができたわけです。
とりあえず、ホッとしました。(^_^;)
そして第2セット。
できれば、ストレートで勝ちたいですから、このセットは早めにブレークして、
優位に進めたいところですよね。
第1ゲームこそ、ノビコフのキープで始まりましたが、
第3ゲームで、錦織がブレーク!
これはいける!と思いきや、次の第4ゲームで、2度もダブルフォルトを犯し、
またもやブレークを許してしまうという歯がゆい展開に。
その後は、お互いサービスゲームをキープし合い、一進一退の攻防に。
迎えた第11ゲームで、ようやく錦織がブレーク。
ここで勝負あり。
今日の試合は、ハードコートの初戦ということもありましたが、
格下選手との対戦で、モチベーションの持っていき方と、
自身のファーストサーブの課題が浮き彫りになった試合内容だったなと思いました。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、
今回の調子はどうだったのでしょうか?
詳細なスタッツを見ると、2セット平均で49%ということで、
ここ最近の試合では、かなり悪い数字でしたね。
それもそのはず、ダブルフォルトが6本もありましたから。
ただ、ストロークはさすがに素晴らしかったですよね。
でもファーストサーブの確率が悪いと、ダブルフォルトになってしまったり、
試合の主導権を握れませんよね。
優位に試合運びも出来ませんし、ブレークを許してしまうことにもなりますから、
やはりできるだけ高い確率で、安定したファーストサーブが欲しいですよね。
グランドスラムのように、中1日の休みがあるわけではありませんから、
連日の試合となる今大会で、ファーストサーブを、次戦までにどう修正してくるのか、
そういったところが、3回戦の注目ポイントになるのではないでしょうか。
錦織の試合後のコメント
早速、錦織の試合後のコメントが入ってきました。
「(試合前は)ケガ明けで自信をなくす場面もあるかと思っていた。
こうしてタイトな場面をクリアしていけば、これから良くなると思います」
やはりまだ、左脇腹に痛みが残っているようですね。
試合前のインタビューによると、試合の数日前まで、満足にサーブさえ打てなかったとのこと。
でもここ数日で、快方に向かい、サーブも打てるまに回復はしたらしいですが、
それでも実際は、今日のサーブ速度も170kmくらいで、
強めのサーブとまではいかない感じでしたよね。
まだサーブを強く打つのが恐いから、今日もダブルフォルトを
たくさん犯してしまったということなのか、
それとも、痛みで力があまり入らないのか。
状態は非常に気になりますね。
なんとか今大会のロジャーズカップは、左脇腹の痛み具合も、
最後まで持ってくれると信じていますが、
来週から開幕するオリンピックに、本当に出場できるのか、まだ不安が残りますね。
とりあえず、今はこれ以上痛みが悪化しないことを祈りつつ、
頑張って欲しいなと思います。
番狂わせなロジャーズカップ?
今回のロジャーズカップですが、早くも番狂わせが起きているようです。
錦織が順調に勝ち進んでいけば、準々決勝で、第8シードのチリッチと対戦予定でしたが、
チリッチが早くも初戦(2回戦)敗退してしまいました。
他にも、第6シードのティエムも棄権敗退、
第9シードのジョン・イスナーも敗戦ということで、
どうしたことかシード勢が、早くも初戦で姿を消すという展開に。
これは錦織にとっては追い風なのでしょうか?
とりあえず、そう捉えて前に進んでいきましょう!(^_^;)
次戦(3回戦)の対戦相手?
錦織の次戦(3回戦)の対戦相手は、世界ランク118位の
ラジーブ・ラム(アメリカ)に決まりました。
初戦に続き、アメリカ人選手との対戦ですね。
また100位以下の格下選手との対戦ですが、
昨日はプイユをストレートで破って勝ち上がってきた選手ですから、侮れませんね。
しっかり勝ち切って欲しいと思います。
試合日時とNHKのテレビ放送は?
試合日時ですが、7月29日(金)午前0時から試合開始予定になります。
GAORA、NHK・BS1共に、午前0時より生放送の予定です。
今日も見逃せません!
連日の試合となりますが、頑張ってしっかり勝ち切ってもらいたいと思います。
頑張れ!錦織圭!!
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