ストレートで3回戦敗退!
先程、ウェスタン&サザンオープン2016の3回戦が行われ、第5シードで世界ランク7位の錦織圭が、世界ランク21位のバーナード・トミック(オーストラリア)に、6-7(1-7)、6-7(5-7)のストレートで敗れ、ウェスタン&サザンオープン2016の3回戦で敗退してしまいました。
残念!!
錦織は、昨日の2回戦の試合中に首痛を発症していたらしく、更にオリンピックからの移動や連戦の疲れが、ここにきて出てきたといった感じの内容でしたね。
途中ラケットを投げつける場面もあり、錦織としても中々体が思うように動かず、イライラしているのがわかりました。
普段の錦織だったら勝てた試合だったと思いますが、こういう時もありますよね。
試合の振り返り
それでは改めて試合を振り返っていきましょう。
まずは、第1セット。
最初にトミックのサービスで試合が始まりました。
第4ゲームまでは、お互いキープ合戦でしたが、第5ゲームで、長いラリーなど競った争いが続くも、最後はドロップショットが決まり、錦織が先にブレーク。
ミスはけっこう見えたものの、これはなんだかんだ言っても勝てるかもと思って迎えた
serving for the setの第10ゲーム。
40-15でセットポイントまで来るも、ダブルフォルトと自身のミスなどで、トミックにブレークバックされてしまいます。
結局タイブレークに突入。
完全に流れがトミックに行ってしまったことから、錦織にミスが目立ち、タイブレークで1-7の大差で、第1セットを落としてしまいます。
相当疲れが見える内容に、ここにきて蓄積疲労が見えてきた感じです。
それでもこのセットを獲れていれば、疲労度合いは全く違っていたはず。
勝てた試合だっただけに、すごく残念でした。
続いて第2セット。
できれば、ストレートで勝ちたかったですが、第1セットを獲られてしまいましたから、このセットは早めにブレークして、セットを獲りたいところ。
錦織のサービスで始まった第1ゲーム。
第2ゲームで、錦織の動きが更に鈍くなりだします。
錦織も疲労で苦しみながらも、自身のサービスゲームはなんとか死守し、キープし続けるも、ミスが目立ち、トミックのサービスゲームをブレークできません。
結局、第12ゲームまでキープ合戦となり、再度タイブレークに突入します。
最後まで錦織は粘るも、力尽き、タイブレーク5-7で敗れ、W&Sオープン2016は3回戦で敗退となってしまいました。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、今回の調子はどうだったのでしょうか?
詳細なスタッツを見ると、2セット平均で66%ということで、昨日に続き、悪くはない数字ではありましたが、今日はファーストサーブよりも、アンフォーストエラーが35個とめちゃめちゃ多く、ミスによる自滅という感じでしたね、
恐らく、疲労から体が動かず、イライラし、そこからミスが増えるという悪循環。
「あそこのゲーム(第1セットの第10ゲーム)を落としてから流れが変わってしまった。
脚を使えなかった。(今大会の)ボールにも全然慣れていなかった。
早くポイントを終わらせようとした時にミスが出てしまった」
錦織も試合後このように語っていました。
昨日のように体は疲れていても、しっかり要所を抑え、集中していれば違った展開にもなっていたはずですが、残念な結果に終わってしまいました。
W&Sオープン/シンシナティーでの収穫
3年ぶりに出場した、ウェスタン&サザンオープン2016でしたが、3回戦敗退に終わってしまい残念でした。
他の選手はどうかというと、ナダル、ワウリンカ、モンフィス、ツォンガ、ゴフィン、ガスケ、キリオスなど、軒並みシード選手が敗退していて、これまたびっくりでしたね。
恐らくここで無理せず、全米オープンに照準を合わせたいと思っての敗退だったと思います。
リオデジャネイロから休みなく戦ってきた疲労も、本人も体が限界に近いと言っていた通り、一番ピークなのでしょうし、まずは連戦の疲れを癒して欲しいなと思います。
ここシンシナティーでは、繋ぎの試合的な感じで終わってしまいましたが、昨年はこの大会に出ていなかったため、初戦勝ったポイントが少しでも付いたのは救いです。
どうしてもこの時期、夏のハードスケジュールですから疲労もたまりやすいので、全米前のシンシナティーは、スキップしてしまうこともあったと思いますが、
今年は出れて良かったのではないでしょうか。ということにしておきましょう。(^_^;)
次戦は全米オープン!
錦織の次戦は、今年最後のグランドスラム『全米オープン』が、8月29日(月)から開幕します。
思い出されるのは、やはり2年前の2014年の全米オープンですよね。
錦織が日本人として初めて、ファイナリストとして決勝に大舞台に立った時です。
その時は残念ながら、チリッチに敗れ惜しくも準優勝になってしまいましたが、錦織が一番結果を出しやすい場所は、やはりこの全米だと思います。
今年はどんなドラマが待っているのか、楽しみですね。
それまで錦織はしばし休息と調整に充て、万全の状態で挑んできてもらいたいと思います。
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