逆転優勝で3勝目!
本日、楽天ジャパンオープン2016の決勝が行われ、
今大会第6シードのニック・キリオス(オーストラリア)が、第5シードのダビド・ゴフィン
(ベルギー)に、4-6、6-3、7-5の逆転で、楽天ジャパンオープン初優勝
を果たしました!
おめでとうございます。
これでキリオスは、今季3勝目であり、通算3勝目を飾ったわけですね。
素晴らしい試合だったと思います。
今季のキリオスは、本当に大活躍のシーズンを送っています。
そして今大会でも、やはり一番勢いがあったと思いましたし、
昨日のモンフィス戦でも、格上のモンフィスにイキイキとプレーしていましたよね。
決勝まで、一度もセットを落とさずに勝ち上がってきたキリオスでしたが、
今日の決勝では、ゴフィンに第1セットを取られてしまい、どうなるのかと思いました。
でもそこからの逆転劇がさすがでしたね。
ビッグサーバーのキリオスですが、今日の決勝でも25本のサービスエースを決めたうち、
第2セット以降は、そのサーブが冴えわたり、21本のサービスエースを決め、
ゴフィンに突け入る隙を一切与えなかったというのも、
勝てた最大の要因だったような気がします。
まだ21歳という年齢というだけあって、これからいくらでも活躍できる
チャンスもあるでしょうし、伸びシロも半端なくあると思います。
まさに、ネクストジェネレーションの筆頭株ですよね。
これからどこまで世界ランキングを上げていくのか、非常に楽しみな選手ですし、
これからの試合も、是非頑張って欲しいなと思います。
試合後のキリオスとゴフィンのコメントとは
試合後のゴフィンは、
「第1セットのキリオスは、第2、第3セットで見せたようなサービスを打っていなかった。
それから、彼は正確さをともなう時速215kmのサービスを打つようになっていった。僕は自分のサービスゲームを確実にキープしてチャンスを待たなければならなかったが、僕はそのチャンスをつかめなかった。彼は長いラリーをしたくないと思っていたから、セカンドサービスでも強く打とうとしていた。彼は勝ちたければいいサービスを打たなければいけないことを知っており、それを彼は実際にやった。サービスは彼の最良の武器だからね。」
「ダビドとプレーするときは、(相手の)コートが狭く感じる。余計なことは考えず、ただ思いきり打っているだけ。それがうまくいった。多くの長いラリーがある、肉体的にかなり厳しい試合だった。今日はリターンがよかったから、多くのブレークポイントを手にすることができた。もし僕らのどちらかが、手にしたブレークポイントをもっとものにしていたら、この試合はどちらにとってももっとずっと楽なものになっていただろう。勝負を分けたのは、わずかなポイントだった。」
とのことでした。
いずれにしても、ゴフィンも随分健闘していましたが、わずかにキリオスの勝ちたい気持ちが
上回っていたということだと思います。
キリオスはなぜここまで強くなったのか?
さて、キリオスはなぜここまで強い選手に成長したのでしょうか?
もちろん元々その素質は十分あった選手ではありましたが、残念なことに、
その立ち居振る舞いが、すべてを台無しにしていた部分も大いにあったと思います。
例えば、主審にくってかかったり、ワウリンカの恋人をなじってみたり、
ラケットを投げつけたり、プレー中に観客に文句を言ってみたりなど、
プレー内外で、数々の傲慢な態度を取り、キリオスの悪評はある意味有名でした。
それこそ本当にどうしたものかと、国際テニス連盟の頭を悩ませていた選手でもあったのに、
最近では、そういったやんちゃな部分を一切封印し、目の前のテニスに集中し、
テニスで観客を魅了してきたキリオス。
だからこそ、今年3勝という結果を手に出来たのではと思います。
もちろん元々テニスのセンスは十分にあった選手ですから、
テニスに集中することで、実力が開花した格好になったのでしょう。
ATP500の大会では今回初優勝ということで、これでどんどん自信をつけて、
益々今後、大きな大会でも勝つ可能性も出てくると思います。
我らが錦織圭も、うかうかしていられませんね。
ただ、最後にキリオスは、こんなことを言っていました。
「自分たちの時代がくるにはもう少し時間がかかる。
トップ5のグループはやっぱりまだまだ強いからね。」
今後のキリオスにも、注目していきたいと思います。
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