デルポトロに勝って準決勝進出!
先程行われた、スイスインドア2016の準々決勝。
第3シードで世界ランク5位の錦織圭が、苦手としていた
世界ランク42位のフアンマルティン・デルポトロ(アルゼンチン)を、
7-5、6-4のストレートで破り、5年ぶりにベスト4進出を決めました。
おめでとうございます!
やった~!!
過去全敗且つ、1セットも取ったことがないというデルポトロに、
錦織がどう挑んでいくのか。
4年ぶりとなる両者の戦いは、本当に注目のカードです。
4年前の錦織と現在の錦織では、一味も二味も違うんだということや、
現在はかなり成長している錦織を、今回デルポトロに見せつけたい。
そんな思いで、今日はワクワクしながら観戦しました。
ただ実際に試合が始まると、案の定厳しい試合になりました。
試合の振り返り
まずは第1セット。
今日も黄色いウェアの出で立ちで、日本時間の午前1時5分に登場した錦織圭。
前の試合が長引いたので、予定より1時間以上遅れて試合が始まりました。
コイントスに錦織が勝ち、いつものようにレシーブを選びます。
デルポトロのサービスから試合がスタート。
いきなりサービスエースをガンガン決めてくるデルポトロ。
198cmの長身からのビッグサーブは、やはり手強いなと感じましたね。
ただそれでも試合をしていくうちに、ファーストサーブの入りも悪くなっていくもの。
デルポトロにもダブルフォルトなど、ミスも増えてきます。
第7ゲームでは、ブレークチャンスが何度か来るも、
デルポトロも粘り、錦織も中々決めきれず、お互いデュースが続きます。
結局6度のデュースの末に、デルポトロがキープ。
12分以上の長いゲームになりました。
デルポトロはフォアは良いけど、バックは苦手ということで、
錦織もバックにボールをたくさん集めてミスを誘ったり、
ダウンザラインのボールを取りに来ないデルポトロに、錦織がウィナーを決める
というスタイルで、錦織もなんとか粘り、キープ合戦の展開に。
結局5-5で迎えた、第11ゲーム。
デルポトロがダブルフォルトのミスを犯し、そこから錦織が畳みかけ、
ミスを誘い、初めてブレークに成功。
そして、しっかり第12ゲームをラヴゲームでキープ。
1時間を超える長い第1セットでしたが、初めてデルポトロからセットを獲ります。
錦織も思わずガッツポーズ!
続いて第2セット。
第1ゲームはデルポトロのサービスゲームでしたが、
第1セットを獲られたことをまだ引きずっているのか、
ダブルフォルトなどのミスで、いきなり40-0で錦織に
トリプルのブレークチャンスが。
一気に行けるかと思いきや、デルポトロが驚異の粘りで、結局サービスキープ。
ただ、第3ゲームで再度ブレークのチャンスが訪れ、今度こそブレークに成功!
流れは、完全に錦織に来ています。
ただ、第4ゲームで0-40となり、今度はデルポトロにトリプルの
ブレークバックのチャンスが。
それでも錦織の集中力は、今日は凄かったですね。
落ち着いて40-40に戻し、なんとかキープ。
その後、両者キープし合い、そのまま第2セットも錦織が獲り、
デルポトロに初めて勝って、見事ベスト4進出を決めました!
試合時間は、1時間53分でした。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、
今回の調子はどうだったのでしょうか?
詳細なスタッツを見ると、2セット平均で60%ということで、
2回戦と同じでしたが、サービスエースが良く決まっていましたね。
7本のサービスエースはいつもよりかなり多く、今日は欲しいところでエースが取れたのが
大きかったと思います。
今日はサーブも悪くなかったですが、ストロークでデルポトロを圧倒していましたね。
特に第1セットを獲ってから、錦織の表情には自信と誇りが
みなぎっているように感じました。
まぁそれもそのはず、1セットも取ったことがない苦手だと思っていた相手から、
自分の勝ちパターンに引き込み、ようやく初のセットを獲ることに成功したのですから、
こんなに嬉しく、自信になることはないですよね。
第2セットは更に集中した表情で、錦織ワールドの展開でした。
しかしデルポトロに勝てて、本当に良かったですよね。
私もすごく嬉しいです。
錦織もこれで相当自信になるはずです。
今日の試合を観る限り、錦織は本当に強い選手になったんだなと改めて思いました。
これは、マスターズ、グランドスラム制覇する日も近いのでは?
とにかく今日は本当に感激しました。
この調子で、引き続き準決勝も頑張って欲しいですね。
錦織の試合後のコメントとは
錦織の試合後のコメントが入ってきました。
「多くの重要なポイントをサービスでセーブした。
今日は、戦術的にいいプレーができたと思う。
デルポトロに勝ったことがなかったので、すごくうれしい。
彼は少し疲れているように見えたが、自分もいいテニスができた。
確かに、サービスエースが重要なところで決まったり。
戦術も冴えていましたね。
今大会、一番良い内容の試合だったと思います。
デルポトロも先週の試合(ストックホルムオープン)で優勝して、
その足でスイス・バーゼルに来ての試合ですから、多少なりとも疲れはあったかもしれません。
それでも錦織にとって、初めての勝利の味は格別だったでしょうね。
次戦(準決勝)の対戦相手と試合日時は?
錦織の次戦(準決勝)は、世界37位のジレ・ミュラー(ルクセンブルク)と
対戦します。
試合日時は現時点でまだ未発表ですが、29日(土)の夜または、30日(日)深夜に
なると思います。
詳細が決まり次第追記します。
追記:準決勝の試合日時が決定しました。
日本時間で本日29日(土)21時30分より試合開始予定です。
コメント