逆転で決勝進出!
先程行われた、スイスインドア2016の準決勝。
第3シードで世界ランク5位の錦織圭が、世界ランク37位のジレ・ミュラー
(ルクセンブルク)を、4-6、7-6(7-2)、6-3の逆転で破り、
決勝進出を決めました。
おめでとうございます!
やった~!!
しかし今日の試合はかなり苦戦しましたね~。
最後に両者が戦ったのが2011年ということで、5年ぶりの対戦でしたが、
本当に厳しい戦いでした。
錦織は今大会、セットはおろか、ブレークさえ一度も許していなかったのに、
第1セットは2度のブレークを許し、セットも先に取られてしまう展開に。
同じビッグサーバーでも、デルポトロとミュラーは全然違いましたね。
むしろ今となっては、デルポトロの方がやりやすかったかも。
というのも、今日のミュラーはサーブもストロークも好調で、逆に錦織の方はミスが多く、
中々上手く流れを引き寄せることが出来ず。
それでも第2セットのタイブレークを制したのが大きかったですね。
ここで流れが変わり、第3セットを取り返し、
見事5年ぶりの決勝進出を決めたというわけです。
2度のマッチポイントを握られた時は、正直どうなるかとハラハラ・ドキドキしましたが、
とりあえず勝てて良かったですね。
試合の振り返り
それでは試合を振り返っていきましょう。
まずは第1セット。
今日も黄色いウェアで、予定通り日本時間の21時30分過ぎに登場した錦織圭。
ミュラーのサービスから試合がスタート。
いきなりサービスエースをガンガン決めてくるミュラー。
それでも迎えた第3ゲーム。
ミュラーのミスなどで、先にブレークに成功します。
ここまではミュラーのサーブは際立っていたものの、ストロークは錦織が圧倒していたので、
すんなりストレートで勝てるかなと思っていたのですが、
この後、徐々に錦織にミスが出始めます。
それでもサービスゲームはキープしていたのですが、
迎えた第8ゲーム。
30-40とブレークポイントをミュラーに握られ、
錦織のリターンミスで、あっさりブレークバックされてしまい、タイに。
そこから、錦織の集中力が途切れてしまったのか、
第10ゲームでデュースまで粘るも、またブレークされ、
ついに第1セットを落としてしまいます。
錦織は、第1セット終了後のベンチで、集中力を高めているのか、反省しているのか、
うなだれているのか、とにかくタオルを頭からかぶって何か考えていたようです。
続いて第2セット。
このセットを取らなければ、もう後がありませんから、
気持ちを切り替えていくしかありません。
それでも、うまく気持ちが切り替えられているのか、いないのか、
第1セットとあまり変わり映えしないまま、お互いサービスキープが続きます。
表情はなんとなく悲壮感が漂う雰囲気で、モヤモヤした中試合をしている感じでしょうか。
4-5で迎えた第10ゲーム。
ミューラーにマッチポイントを握られ、絶体絶命のピンチに。
それでも、錦織のサービスエースが決まり、デュースに。
それでもアドバンテージを握られ、2度目のマッチポイント。
それでも錦織のサービスエースでここを凌ぎ、サービスキープ!
結局、6-6のタイブレークに突入。
錦織の驚異の集中力と、ミュラーのミスで、7-2でタイブレークを制し、
錦織が第2セットをなんとか獲ることに成功。
ここで、両者トイレットブレーク。
第2セットのタイブレークを制し、第2セットを獲ることに成功したので、
錦織の気分も上がったのか、なんとなく表情にも明るさが戻ります。
迎えた第6ゲーム。
ミュラーがダブルフォルトを連続で犯し、錦織にブレークチャンスが訪れます。
錦織がすかさず畳みかけ、ブレークに成功!
ここで勝負あり。
最後は錦織はきっちりキープして、無事に第3セットを獲り、見事決勝進出を決めました。
とりあえず、勝ててホッとしましたね。
試合時間は、2時間14分でした。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、
今回の調子はどうだったのでしょうか?
詳細なスタッツを見ると、3セット平均で65%ということで、
今大会一番確率は良かったですね。
サービスエースが効果的に良く決まっていました。
準々決勝では7本のサービスエースでしたが、
今回は8本のサービスエースということで、錦織のサーブの好調さが伺えます。
一方のミュラーの確率も同じく65%でしたが、
何といってもサービスエースが20本と圧倒的でしたね。
ただ、ビッグサーバーの選手との対戦は、正直本当に微妙な気持ちになります。
もちろんそれも戦術ですし、それがその選手の持っている特徴であり、武器なのですけど、
錦織のプレーをいつも見ている我々からすると、
なんともつまらない気持ちになってしまうのですよね。
ただ、そんなビッグサーバーを制して勝った時の解放感というか優越感は、
なんとも格別なものがあります。
錦織の試合後のコメントとは
錦織の試合後のコメントが入ってきました。
「ずっと冷静だったし、自信を持って戦っていた。
第2セットの相手のマッチポイントでは、ミュラーがネットにつきそうなほど前にいたので、ロブを打った。
とにかく厳しい試合だった。」
ずっと冷静だったのですね。(^_^;)
厳しい中でもチャンスをモノにする錦織は、やはりさすがだなと思いました。
ここで勝つか敗けるかでは、雲泥の差ですからね。
そこを勝ち切る強さが、今の錦織のランキングを作っているんだなと思いましたね。
優勝に王手!
今シーズンのツアーでの優勝は、2月のATP250のメンフィスオープンだけです。
あと1つ勝てば優勝です。
ここまできたら、是非、今シーズンの2度目の優勝をして欲しいですね。
今シーズンの勝ち星も、55勝⇒56勝に伸ばしました。
是非、優勝を勝ち取って欲しいですし、今の錦織だったら優勝できると思います。
頑張って欲しいですね。
決勝の対戦相手と試合日時は?
ついに次戦は、スイスインドア2016の決勝戦です。
対戦相手は、現在試合が行われている、マリン・チリッチとミーシャ・ズべレフ
の勝者と戦います。
試合日時は30日(日)22時30分より試合開始予定です。
対戦相手が決まり次第、追記します。
追記:決勝戦は、マリン・チリッチ(クロアチア)と
対戦が決まりました。
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