ストレートで初戦敗退!
本日行われた、リオオープン2017の1回戦。
第1シードで世界ランク5位の錦織圭が、
世界ランク76位のトマス・ベルッチ(ブラジル)に、
4-6、3-6のストレートで敗れ、まさかの1回戦敗退となりました。
残念!
あちゃ~、まさかの初戦敗退で朝からガックリきてしまいました。
確かにベルッチは、クレーコーターの選手です。
しかも地元ブラジルの選手ということで、アウェー感も多少はあったと思います。
ですから世界76位とはいえ、決して侮れない選手だとは思っていましたが、
今日の試合に関しては、ベルッチがすごく良かったというよりも、
残念ながら、錦織が自滅してしまったという印象の方が強かったなと思いました。
1回戦敗退は、2015年の全米オープンで、ブノア・ペールに敗れて以来ということで、
なんともほろ苦い結果になってしまいましたね。
せっかく今季は、4連覇中だったメンフィスオープンをスキップして、
南米2連戦を入れましたが、2試合続けて、格下の選手にストレート敗退ということで、
非常に残念な結果になってしまいました。
試合時間は1時間19分でした。
お疲れ様でした。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、
今回の調子はどうだったのでしょうか?
スタッツを見ると、2セット平均で63%ということで、
まずまずでした。
一方のベルッチは、59%と錦織よりも良かったわけではなく、
更にダブルフォルトは3本もありましたからね。
ただポイント獲得率は、ベルッチの方が今日は上回っていましたし、
何よりも今日の錦織は、ミスが多すぎました。
アルゼンチン決勝でもそうでしたが、リターンがイメージ通りにうまく
入らないというのが続いていて、中々ブレークが奪えないことへの苛立ちからか、
ラケットを叩きつけるシーンもありましたね。
クレーコートでの勝率が一番高く、どんなサーフェスでもアジャストできる
錦織だったはずなのに、満足いく結果とはならず、
悔しさの残る敗戦となってしまいました。
敗因は何だったのか?
今回のリオオープンは初参戦の大会で、更にクレーコート。
昨年8月のリオオリンピックでは、96年ぶりの銅メダル獲得の快挙ということで、
場所は違えど、良い思い出の地であったはず。
ただ、先週のアルゼンチンオープンの決勝後、すぐにブエノスアイレスからリオ入りし、
中1日で今日、1回戦の試合に臨んだ錦織でしたが、
やはり疲労があったのでしょうか。
私が今日の試合を観ていて思ったのは、体の疲労というよりは、
頭の疲労があったのではないかと思いました。
頭の疲労というのは、アルゼンチンオープン決勝でドルゴポロフに敗れた敗因や、
クレーコートでの対策を、自分の頭の中でよく整理できないまま、
中1日でリオ初戦に入ってしまったのではないかということです。
もちろんいつもの錦織だったら、次の試合には切り替えていける選手だと思うのですが、
ただ、今回は中々切り替えや整理がうまくできなかったのかなと。
というのも、今日は終始ベルッチに押されっぱなしで、
錦織らしい攻撃的プレーは影を潜め、それこそ先日のアルゼンチンオープン決勝と
同じような試合内容になってしまったなと感じたからです。
どこに打っても決まらず、ただボールを置きにいっているだけという感じで、
あたかもクレーでの勝ち方を忘れてしまったかのような、
そんな自信のないプレーだったように感じました。
初参戦の大会で、ATP500のリオオープンで1回戦敗退というのも
もちろん残念ですし、個人的にも観ていてすごく悔しい結果だったのですが、
これがATP1000のマスターズや、グランドスラムという大きな大会でなかっただけ
まだ良かったですし、大きな大会でジャンプするために、
今は思いっきり小さくかがんで、力を貯め込んで、
大きく飛躍する準備をしているんだと思うことにしたいと思います。(^_^;)
今後は3月からのマスターズ戦に切り替えて、
今度こそ自他共に納得&満足する結果が出るような試合になるように
頑張って調整して欲しいなと思います。
錦織の試合後のコメントとは
錦織の試合後のコメントが入ってきました。
「きょうはすべてが駄目だった。
自分の日じゃなかった。
第1セットから大きなミスが続いてコントロールできず、
ラリー戦に持ち込めなかった。」
今日の敗因は、自分が一番わかっているはずです。
反省するべきところは反省し、次戦で活かしていって欲しいですね。
次戦はマスターズ!
悔しさの残る南米2連戦となりましたが、もう終わってしまったからには
次に切り替えていくしかありません。
次戦は、3月8日からアメリカ・インディアンウェルズで行われる、
ATP1000『BNPパリバオープン』になります。
昨年はベスト8まで勝ち上がった錦織でしたが、
得意のハードコートでの試合ですし、年間9試合ある今季初のマスターズ初戦です。
今回の悔しい敗戦は忘れ、サーフェスも変わりますし、
気持ちをガラッと切り替えて、新しい気持ちで試合に挑んで欲しいと思います。
頑張れ錦織圭!
コメント
錦織選手はじっくりリハビリをhttp://www.avis.ne.jp/~cho/nsjr.htmlの「追加6」をご覧ください。
ご指摘ありがとうございます。
大変勉強になります。
私は専門家ではありませんので、詳しい選手の状態を推し量ることはできないので、
一ファンとしての個人的意見を当ブログで述べさせて頂いております。
錦織の身体の状態は、実際のところわかりませんが、
左半身に何らかのトラブルを抱えている可能性はあるかもしれませんね。
ただ、年間11か月も続くATPツアーの中で、選手は何かしら小さなトラブルをいつも抱えているものだと、
錦織やBIG4の選手があるインタビューで言っていました。
それでも試合に出続ける意味は、自身のキャリア的なことなのか、スポンサーを抱えているからなのか、
実際にのところは不明ですが、昨年の半ばから、約半年程休んだフェデラーやナダルの勇気ある決断も
時には必要だと私も思います。
錦織のバックにはチーム圭ならぬトレーナーやコーチ陣が何人もいますから、
試合に出続けるというその判断は、本人とチームの考えによるものと思います。
大きなケガや我慢できない程の痛みでない限り、プロテニスプレーヤーとしては、
ツアーに出続けるものなんだと思います。
それが本来正しい判断か否かは私にはわかりません。
今回の初戦敗退については、もちろん体の疲労はあったにせよ、
メンタル的な要素での準備不足が原因なのではないかと私は思いました。
もちろんそれも私個人の一意見です。
末筆まで。
コメントをいただき有難うございます。
頂きましたコメントとそれに関しての私のコメントを拙文に「追加6」として載せたいと思っています。つきましては、拙メールに同じものをお送り頂けないでしょうか。貴コメントをコピーできませんので、お手数をお掛けしますが、宜しくお願いいたします。
拙文「錦織選手はじっくりリハビリを」http://www.avis.ne.jp/~cho/nsjr.htmlの「追加7」をご覧ください。
ありがとうございます。
大変恐縮です。
錦織の体の状態に関してですが、実際のところ、今どういう状態なのか私には全くわかりませんが、
彼が今後もツアーに出続けるということなら、応援していくことに変わりはありません。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。