ストレート敗けでベスト4ならず
先程行われた、マイアミオープン2017の準々決勝。
第2シードで世界ランク4位の錦織圭が、世界ランク40位のF・フォニーニ(イタリア)に、4-6、2-6のストレート敗けを喫し、ベスト4ならず、マスターズ制覇の夢はまたもやお預けとなりました。
残念!
昨日の4回戦で痛めた膝の影響を懸念していましたが、膝はそれ程ではなかったようで、実際は膝ではなく手首を痛めてしまっていたということが今日になってわかり、その手首の痛みで思うような練習が今日も出来ず、試合でもその影響が出てしまったようですね。
いつもの好調な錦織でしたら、申し訳ないですがフォニーニにだったら難なく勝てた試合だったと思いますが、手首が今日は全く機能していなかったので、フォアが上手く打てず。
いくらなんでもこれでは勝てません。
それでもなんとか最後まで戦った錦織ではありましたが、実際まともに試合ができる状態ではなかったように思います。
残念ですが、せっかく優勝できる可能性があったマイアミオープンでしたが、先週のインディアンウェルズに続き、準々決勝敗退ということで幕を閉じる格好になりました。
まさかまたフィジカル的な問題で足を引っ張られてしまうとは・・・とても残念ですね。
なんとも痛い敗戦となってしまいました。
試合の振り返り
今日のマイアミは晴れ。
上空には青空が広がっていて、風も弱めで日差しも強く今日も暑そうですね。
女子の試合が遅れたため、センターコートであるスタジアムコートに、50分遅れとなる日本時間の午前4時50分頃に登場した錦織圭ですが、なんとなく心なしか顔の表情がうかない感じです。
コイントスに錦織が勝ってレシーブを選びましたので、ウォーミングアップ後、フォニーニのサービスから試合がスタートします。
まずは第1セット。
第1ゲームは、フォニーニが軽い感じで打つサーブで錦織がブレークチャンスが来るも、フォニーニがキープ。
第2ゲームは錦織のファーストが中々入らず、デュースになるもなんとかキープ。
第3ゲームはフォニーニが難なくキープし、迎えた第4ゲーム。
錦織のミスなどで、いきなりフォニーニにラブゲームでブレークを許してしまいます。
すぐさまブレークバックしたい錦織ですが、フォニーニがしっかりとキープ。
第6ゲームは錦織が、ドロップショットなど織り交ぜて、難なくキープ。
ここまでの状態を見るに、錦織のサーブはあまり力が入っていないのかスピードもあまり出ていないようですし、スライスで対応している感じですね。
フォアのミスが今日も目立ちます。
第7ゲームは30-0になるも、フォニーニの錦織へのフォア攻めでブレークポイントを握らせずキープ。
第8ゲームの錦織はサービスはエースなどもあり、ラブゲームでキープ。
第9ゲームのフォニーニのサービスでミスが重なり、錦織がブレークバックに成功!
第10ゲーム錦織がキープすれば、タイに戻るはずでしたが、錦織のショットでミスが出てしまい、フォニーニにまたもやブレークされてゲームセット。
4-6で第1セットをフォニーニが取ります。
第1セットの試合時間は34分でした。
続いて第2セット。
フォニーニのサービスからスタート。
第1ゲームはフォニーニが難なくキープに成功します。
第2ゲームは錦織がドロップショットを決めるなど健闘するも、フォニーニのキレのあるフォアでまた先にブレークを許してしまいます。
第3ゲームは錦織が粘ってデュースに持ち込むも、フォニーニがキープに成功。
第4ゲームは錦織がキープに成功するも、ストローク戦よりもネットプレーでなんとか凌いでいる感じです。
第5ゲームは2度のブレークバックのチャンスを握るも、フォニーニに凌がれキープ。
第6ゲームは錦織のミスがまた出てしまい、またもやフォニーニにブレークされてしまいます。
第7ゲームはフォニーニのserving for the matchですが、フォニーニがミスを重ね、最後はダブルフォルトで錦織がブレークバックに成功!
第8ゲームで錦織がキープしたかったですが、錦織のフォアが思うように機能せずブレークされてしまい、結局
4-6、2-6のストレート敗けを喫し、マイアミオープンでは準々決勝敗退に終わりました。
トータルの試合時間は1時間7分でした。
お疲れ様でした。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、
今日の調子はどうだったのでしょうか?
スタッツを見ると、2セット平均で56%ということで、良くはなかったですよね。
もちろん手首の痛みによる影響が多分にあったのだろうと思います。
ちなみにファーストサーブが入った時のポイント獲得率は50%、セカンドサーブのポイント獲得率は45%ということで、昨日の4回戦と比べても明らかにファーストでのポイント獲得率も下がってしまいましたし、エラーも多く、これでは勝てませんし、まともに戦ったとはいえない数字でしたよね。
それでも来てくれたお客さんのためにも、なんとか2セット戦ったことは偉いことなのかも知れませんが、非常に残念な結果となってしまいました。
錦織自身も悔しい敗戦になってしまったと思いますが、敗けてしまったからにはもう次に切り替えていくしかないですね。
試合後の錦織のコメントとは
錦織の試合後のコメントが入ってきました。
「体力的に100パーセントではなかった。
僕にとってはタフなコンディションだった。
前日の4回戦で右手首の痛みが急に出てきて、きょうも痛みがあった。
やり切れない悔しさがある。」
そうですよね。
やり切れない悔しさは当然あるでしょう。
それでもケガで痛みがあったのならば、もうどうしようもないですよね。
ただここ数年、錦織のケガで手首というのはあまり聞かない部位での故障ということで、少々心配されますが、大事に至らなければいいなと思います。
世界ランキング4位から7位へ後退
昨年のマイアミでは準優勝でしたが、今回ベスト8ということで、ポイントを失うことになってしまいました。
せっかく先週の世界ランキングでは4位に復帰した錦織でしたが、来週の発表時には7位に陥落となる見込みです。
まぁしょうがないですが、また這い上がってくるしかないです。
今回世界ランク40位の格下フォニーニに初黒星を喫してしまったわけですが、これで今年に入ってから、格下相手にけっこう敗けている錦織です。
タイトルからも1年以上遠ざかってしまっていますし、手首のリハビリが最優先ではあるものの、このタイミングで色々戦略など考えていくことも必要なのかも知れませんね。
錦織の次戦の試合は?
錦織の次の試合は、4月24日から開幕するATP500バルセロナオープンになります。
錦織にとっては、このバルセロナからヨーロッパのクレーシーズンに入ります。
2月には南米でのクレー2試合を行いましたが、これからが全仏オープンに向けての前哨戦3試合が続いて行くわけです。
錦織はこのバルセロナ、マドリード、ローマでの3試合は昨年も良い結果を残しており、今年も期待したい試合となるわけですが、とりあえずまずは手首の治療やリハビリを行うことが最優先になるのでしょうし、その手首の状態次第では、今後の試合にも影響を及ぼす可能性もありますから、きっちり治して良い状態でクレーシーズンに入ってきて欲しいなと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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