逆転でベスト8進出!
先程行われた全仏オープンの4回戦。
今大会第8シードで世界ランク9位の錦織圭が、世界ランク37位のフェルナンド・ベルダスコ(スペイン)を、0-6、6-4、6-4、6-0の逆転で4回戦を突破し、ベスト8進出を決めました!
おめでとうございます。
やった~!!
いや~今日の勝利は凄かったですね~、感動しました!
第1セットの時点では、こんな結末は一切想像すらできないくらい、打ちのめされていましたし、あまりの痛々しさに、観ているこちらが辛くなるほどでした。
それが0-6で第1セットをベルダスコに取られた後、第2セットから錦織が徐々に立て直し、ゆっくりながらも自分のリズムを取り戻していき、第9ゲームで2度目のブレークで、完全に今日の勝利を確信できました。
しかし、全仏開幕前は手首が心配でしたが、全仏開幕後は、右胸から右肩辺りを気にしていた錦織。
その後3回戦で腰を痛め、今日は脚が痛いのか、筋肉の硬直で力が入らないのか、フィジカル的に問題があるのは最初から明らかでした。
それでも、この全仏でなんとしても勝ちたい!優勝したい!という強い祈るような思いから、どうにかだましだましで少しづつポイントを積み重ね、今日の劇的な勝利に繋げられたのではと思います。
しかし相変わらずベルダスコは今日もしぶとかったですね。(^_^;)
とにかく今日も諦めないというイメージそのままのプレーで、33歳とは思えない動きに、改めてベルダスコの凄さを感じました。
でも錦織が本来の自分のテニスを取り戻すと同時に、ベルダスコのミスも誘い、エラーも増え、主導権をどんどん握ることが出来たのも今日は良かったなと思いました。
特に第4セットは完璧でしたね。
錦織のその執念が、今日のプレーによく表れていたと思います。
とにもかくにも、今日は本当に勝てて良かったです。
試合の振り返り
現地時間で6月5日(月)13時27分。
今日のローランギャロスは晴れですが、雲が多めで風があります。
日差しもありますが、気温は20度でそこまで暑くはないようです。
錦織の試合は、日本時間の20時からの開始予定でしたが、第1試合が少し遅れたため、約30分遅れて20時27分に白いNEWウェアと白キャップで、今大会初のスザンヌ・ランランコートに入場してきました。
コイントスに錦織が勝ってリターンを選択したため、ベルダスコのサーブで試合がスタート。
まずは第1セット。
第1ゲームは、ベルダスコがサービスポイントで難なくキープします。
風が強くなってきています。
第2ゲームは錦織のショットのミスで30-40でブレークポイントを握られるも、ウィナーで40-40まで戻すも、錦織のフォアのミスでいきなりブレークされます。
第3ゲームは、ベルダスコのサービスポイントなどで難なくキープ。
第4ゲームは、錦織のミスショットなどで40-40まで粘られ、ブレークポイント握られ結局2度目のブレークを許してしまいます。
第5ゲームは、ベルダスコのミスショットもあり40-40まで錦織が粘るも、結局キープ。
第6ゲームは、錦織のミスで0-40でトリプルのブレークポイントで、そのままブレーク。
あっけなく0-6で第1セットをベルダスコが取りました。
ここまでの試合時間は28分でした。
ここで錦織は着替えのブレークを取ります。
続いて第2セット。
第2セットはベルダスコのサービスからスタート。
第1ゲームは錦織がラリーを制し、40-0でトリプルのブレークポイント。
そして一気にブレークに成功!
NEWボールに変わります。
第2ゲームはブレークした後のサービスゲームで15-40となり2本のブレークポイントを与えるも、錦織のミスでブレークバック。
第3ゲームはベルダスコのサービスポイントで難なくキープ。
第4ゲームは、錦織のミスなどで40-40まで粘られるも、この試合初めてのサービスキープ。
第5ゲームは、ベルダスコのサービスポイントなどでラブゲームキープ。
第6ゲームはフォアのウィナーなどが決まるもミスショットで40-40まで粘られます。
錦織のミスでアドバンテージを握られ、錦織イライラからラケットを投げます。
その後5度の40-40になるも、エースを取り、最後はウィナーでなんとかキープ。
第7ゲームは、ベルダスコがエースを決めるなどでラブゲームキープ!
第8ゲームは錦織がリズムを少し取り戻し、サービスキープ。
第9ゲームはベルダスコのミスショットもあり、40-40まであり、バックのダウンザラインなどが決まり、ブレークポイントを握ります。
そしてベルダスコのミスでブレークに成功!
錦織大きくガッツポーズ!!
第10ゲームは錦織のServing for the 2nd set。
錦織のサービスエースなどで難なくキープし、第2セットは錦織が6-4で取りました。
ここまでの試合時間は1時間16分でした。
続いて第3セット。
このセットもベルダスコのサービスでスタート。
第1ゲームは、ベルダスコのサービスポイントなどで難なくキープ
第2ゲームは錦織がサービスポイントなどで難なくキープ
第3ゲームは、ベルダスコのミスやダブルフォルトなどで40-30とブレークポイントを握り、ネットプレーで錦織がブレークに成功!
第4ゲームは、錦織のミスがありながらもラリーを制し、サービスキープ。
第5ゲームはベルダスコもミスショットしながらも、ラリーを制し、なんとかキープ。
第6ゲームは、錦織のダブルフォルトやミスで15-40で2本のブレークポイントを握られ、ベルダスコにブレークバックされます。
第7ゲームは、ベルダスコのダブルフォルトやロングラリーを落とすも、ウィナーを決めブレークポイントを握るも、40-40に戻されるも、ラリーを制し、5度目のブレークポイントを制し、錦織がブレークに成功!
第8ゲームは錦織のミスショットで0-30とポイント先行されるも、パッシングショットで追いつき、サービスキープ。
第9ゲームは、錦織のショットがベルダスコがキープ。
NEWボールに変わります。
第10ゲームは、錦織のServing for the 3rd set.
錦織のクロスにフォアのウィナーが決まりキープ。
そして第3セットも6-4で錦織が取りました。
ここまでの試合時間は2時間11分でした。
ここで錦織はトイレットブレークを取ります。
続いて第4セットに入ります。
第4セットもベルダスコのサービスからスタート。
第1ゲームは、ベルダスコのミスで40-0で3本のブレークポイントを握り、錦織がブレークに成功!
第2ゲームは今度は錦織のミスで0-40で3本ブレークポイントを握られるも40-40に戻しキープ。
第3ゲームはベルダスコがダブルフォルトなどのミスで40-30とブレークポイントを握り、一気に2度目のブレークに成功!
第4ゲームは、錦織がキープ。
第5ゲームは、ベルダスコのミスで40-15で2本のブレークポイントを握り、最後はダブルフォルトで3度目のブレークに成功!
第6ゲームは錦織のserving for the match.
錦織のサービスポイントなどでキープし、6-0で第4セットも取り、セットカウント3-1で錦織がベスト8進出となりました!
トータルの試合時間は2時間34分でした。
お疲れ様でした。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、
今回の調子はどうだったのでしょうか?
スタッツを見ると、4セット平均で53%ということで、あまり良くはなかったと思います。
1stサーブのポイント獲得率が63%ということや、2ndの獲得率は47%ということでしたが、今日は第1セットが0-6で全く機能していなかったこともあり、平均にしてしまうとちょっとわかりづらいですよね。
ただ、その第1セットはウィナーがたったの2本だったのが、トータルで34本になり、
第2セット以降は本来の自分のテニスを少しづつでも取り戻せたことは、本当に大きかったと思います。
明日は休みなので、今日は体をゆっくり休めて、次戦に備えて欲しいと思います。
錦織の試合後のコメントとは
錦織の試合後のコメントが入ってきました。
「(第1セット0-6で)そのままいくと簡単にやられる試合だった。
1球でも深く返すことを意識した。
彼のペースで(左右に)振られていたので攻めていけるように心掛けた。最後はビックリもあったけどボールがラケットに乗る感覚も出てきて、深いところに返せたのが(第2セット以降)取れた要因。
次はタフな試合になる。
ちょっとずつ自信もついてきているので(体調を)回復させて頑張りたい。」
とのことでした。
今日の第1セットと、第4セットは0-6と6-0でスコアが真逆になる程、気持ちの面でも180度完全に変わりましたよね。
テニスは諦めなければ、流れは変わるんだということも学びましたし、何よりも錦織のフィジカルがキツイ中でも、タフな精神力に脱帽したゲームでした。
今日のような試合ができるのであれば、次の試合でももちろん勝てますし、優勝することだって本当に夢ではないと思います。
第1関門であるベルダスコを破ったことで、可能性がまた一歩広がりましたね。
でもここからが本当の勝負になります。
次戦(準々決勝)の対戦相手と試合日時は?
錦織の次戦となる準々決勝ですが、今大会第1シードで世界ランク1位のアンディー・マレー(イギリス)と対戦します。
試合日時は明後日(6/7)の試合になると思いますが、現時点で詳細時間はまだ未発表です。
詳細が決まり次第追記します。
追記:錦織の準々決勝は、6月7日(水)23時以降より試合開始予定です。
(試合の遅延の可能性有り)
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コメント
素晴らしかったですね。
試合中に見事にメンタルをアジャストできました。
大事な試合の1セット目を0-6で落とした選手の心境は、いったいどんなだろう?と考えてしまいました。
しかし見事に立て直し、4セット目に6-0とやり返した。
錦織選手の精神面を見習わなければ・・・。
最近想うのは、ラケットを投げるシーンが多くなったなぁと。
私的には、そういった人間臭さというか、メンタルを表現してしまう錦織選手は結構好きだったりします。
スポーツ王などに出演した時は、あれだけの好青年なのに、試合でナーバスになるとラケット投げちゃうんだ・・・と。
ただ、出来れば鬼の形相で相手選手の打ったボールに、その怒りをぶつけていただければなおよろしいかとも思います。
コメントありがとうございます。
本当に素晴らしかったですね。
確かにラケットを投げる行為はあまりよろしくないということで、多方面でその是非が問われてはいますが、ジョコやマレーなどトップ選手もけっこうやっていますから、最近は観ている方としても正直免疫はついてしまってはいました。
というのもいつも観戦していると、選手と本当に一緒に戦っているような気持ちで観ている節もあるので、それこそラケットを投げたくなる気持ちも十分理解できるからです。
まぁそれでも、当然よろしくない行為に間違いはないわけですが・・・。
次の準々決勝楽しみですね。
もちろん勝機はあると思っています。
あとは現在抱えているフィジカル的な問題だけかなと。
そこを乗り越えれば、全仏でまだ見たことのない景色が見れるのではないかと期待しています。
頑張って欲しいですね。