苦戦するも2回戦突破!
先程行われたウィンブルドンの2回戦。
今大会第9シードで世界ランク9位の錦織圭が、世界ランク122位のS・スタコフスキー(ウクライナ)を、6-4、6-7(7-9)、6-1、7-6(8-6)で破り、2回戦を突破しました!
おめでとうございます。
今日は初戦とは打って変わり、想像以上に苦戦した試合になりました。
もちろん簡単ではない相手になるかも知れないとは思ってはいたものの、まさかここまで苦戦するとは思わなかったんですよね。
でも、さすがはグラスコーター、かつてフェデラーに勝っただけのことはある選手でした。
序盤は落ち着いて、集中していたので初戦のように簡単にはいかないにせよ、ある程度スルスルといけるかなと思っていたのですが、そう簡単ではなかったですね。
特に第2セットのタイブレークはすごくもったいなかったなと。
あそこで落とさなければ、もっと楽にストレートで勝てたと思います。
でも第4セットは、絶対落とせない気迫が錦織から伝わってきましたし、集中もしていましたよね。
だからこそなんとか最後のタイブレークを決めることが出来て、4セットで勝てたのだと思います。
それこそ少しでも気を抜けば、第2セットのように簡単にミニブレークされて逆転される可能性は大いにありましたからね。
3時間超の激闘!そしてリベンジ成功!
しかし、初戦は1時間12分の圧勝でしたが、今日の2回戦は3時間15分の激闘でした。
まぁなんというか、これがいつもの錦織と言えば、ある意味錦織らしい試合だったのかもしれませんが。
これで伊藤竜馬選手のリベンジはできたわけです。
錦織自身も、6年前に2連敗していた雪辱も出来て良かったのではないでしょうか。
今日の試合では、スタコフスキーにリズムを狂わせられたりといったことは特になかったですが、タフな試合だったことは間違いなかったですね。
とにかくどんなカタチであれ、ケガなく勝てたことが一番なのですから、それが今回も出来て良かったと思います。
試合の振り返り
現地時間で13時、今日のウィンブルドンは晴れ、気温は27度。
今日の錦織の2回戦は、NO.1コートの第1試合ということで、21時02分にウィンブルドン用の白いウェアと白いバンダナを巻いて、錦織が入場してきました。
コイントスにスタコフスキーが勝ってサーブを選択したため、スタコフスキーのサーブで試合がスタート。
まずは第1セット。
第1ゲームは、スタコフスキーのサービスポイントなどで難なくキープ!
第2ゲームは錦織がサービスポイントなどで難なくキープします。
第3ゲームはスタコフスキーがサービスポイントでラブゲームキープ!
第4ゲームも錦織がサービスポイントなどで難なくキープ。
第5ゲームではスタコフスキーにミスが出て40-30で錦織にブレークチャンス!
そのチャンスを一気に決め、ブレークに成功!
第6ゲームは錦織がフォアのウィナーなどで難なくキープ!
第7ゲームはスタコフスキーがサービスポイントなどでラブゲームキープ!
ここでNEWボールに変わります。
第8ゲームは錦織のミスショットで15-40で2本のブレークポイントを与えるも、錦織のスマッシュにミスが出てブレークバックされます。
第9ゲームはスタコフスキーのミスなどで40-40まで錦織が追い上げ、5度のデュースを制しブレークに成功!
第10ゲームは錦織のserving for the 1st set.
錦織がキープし、6-4で1stセットを取りました!
ここまでの試合時間は40分でした。
続いて2セット。
第2セットもスタコフスキーのサービスからスタート。
第1ゲームは、スタコフスキーがサービスキープ。
第2ゲームは錦織がサービスポイントなどで難なくキープ!
第3ゲームはスタコフスキーがキープ。
第4ゲームは、錦織の2本のダブルフォルトがあるもキープ。
第5ゲームは、スタコフスキーがキープ。
第6ゲームは錦織のダブルフォルトなどのミスが重なり先にブレークを許します。
第7ゲームは、スタコフスキーがキープ。
第8ゲームは錦織がキープ。
第9ゲームはスタコフスキーのミスで錦織がブレークバックに成功!
第10ゲーム錦織がキープ。
第11ゲームスタコフスキーのサービスポイントなどで難なくキープ。
第12ゲームは錦織のミスがあったものの、ストロークで勝ち切りなんとかキープ!
そしてタイブレークへ
・スタコフスキーのサービスポイントが決まり、0-1
・錦織のドロップショットでのウィナーが決まり、1-1
・錦織のショットがアウトになりミスブレークされ、1-2
・スタコフスキーのドロップショットが決まり、1-3
・スタコフスキーのサービスポイントが決まり、1-4
・スタコフスキーのショットがアウトで2-4
・錦織のショットがまたアウトになってしまいミニブレークで、2-5
・スタコフスキーのショットがアウトになりミニブレークバックで3-5
・スタコフスキーのショットがネットにかかりミニブレークバックで4-5
・錦織のサービスエースで5-5のイーブンに。
・錦織のドロップショットが決まり、6-5でセットポイント!
・スタコフスキーのドロップショット&パッシングショットが決まり、6-6
・スタコフスキーのショットがアウトになりミニブレークで7-6でセットポイント!
・長いラリーの末、錦織のショットがアウトになりミニブレークバックで7-7のイーブンに。
・そして錦織が痛恨のダブルフォルトでミニブレークで7-8になりスタコフスキーのセットポイント。
・最後はスタコフスキーのサービスエースで7-9
スタコフスキーがタイブレークを土壇場で決め、第2セットをスタコフスキーが取りました。
ここまでの試合時間は1時間46分でした。
ここで錦織がトイレットブレークを取ります。
続いて第3セット。
このセットは錦織のサービスからスタート。
第1ゲームでダブルフォルトなどのミスが重なり40-40になるも、なんとかキープ。
第2ゲームはスタコフスキーがラブゲームキープ!
ここでNEWボールになります。
第3ゲームは、錦織が難なくキープ。
第4ゲームはスタコフスキーのダブルフォルトなどのミスで40-30になりブレークポイント!そしてスタコフスキーのショットがアウトになりブレークに成功!
第5ゲームは錦織がこの試合7つめのダブルフォルトなどのミスがあり40-40になるも、なんとかキープ。
第6ゲームはスタコフスキーも2本のダブルフォルトのミスなど40-0となり、3本のブレークポイント!そして最後はスタコフスキーが3本目のダブルフォルトを犯し、錦織がブレークに成功!
第7ゲームは錦織のserving for the 3rd set.
錦織がキープし、6-1で第3セットを錦織が取りました。
ここまでの試合時間は2時間21分でした。
スタコフスキーがトイレットブレーク。
続いて第4セット。
このセットはスタコフスキーのサービスでスタート。
第1ゲームは、スタコフスキーのミスショットなどで40-40になるも、キープ。
第2ゲームは錦織が難なくキープ。
第3ゲームスタコフスキーが難なくキープ。
外気温が30度まで上がったという情報があり、日差しが暑そうです。
第4ゲームは錦織のサービスポイントなどで難なくキープ。
ここでNEWボールに変わります。
第5ゲームはスタコフスキーのサービスポイントなどで難なくキープ。
第6ゲームは錦織がラブゲームキープ!
第7ゲームはスタコフスキーがサービスポイントなどで難なくキープ。
第8ゲームは錦織のミスなどで40-40になるも、なんとかキープ。
第9ゲームはスタコフスキーがキープ。
第10ゲームは錦織がラブゲームキープ!
第11ゲームはスタコフスキーが難なくキープ。
第12ゲームは錦織がサービスポイントなどで難なくキープ。
そして勝負はタイブレークへ
・錦織のパッシングショットが決まりミニブレークで、1-0
・錦織のサービスポイントで2-0
・スタコフスキーのリターンがネットにかかり、3-0
・錦織のダウンザラインがアウトになり、3-1
・スタコフスキーのサービスポイントで、3-2
・錦織のバックハンドウィナーが決まり、4-2
・スタコフスキーのショットがアウトになり、5-2
・スタコフスキーのサーブ&ボレーが決まり、5-3
・スタコフスキーのサービスポイントで、5-4
・スタコフスキーのショットがネットにかかり、6-4で錦織にマッチポイント
・錦織がサーブ&ボレーに出るも、ネットに引っかかりミニブレークされ、6-5
・スタコフスキーのボレーが決まり、6-6でイーブンに。
・スタコフスキーのダブルフォルトでミニブレークで、7-6でマッチポイント
・錦織のサービスポイントで8-6とし、錦織がタイブレークを制して第4セットを制し、セットカウント3-1で錦織が2回戦に勝利しました。
トータル試合時間は3時間15分でした。
お疲れ様でした。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、
今回の調子はどうだったのでしょうか?
スタッツを見ると、4セット平均で65%ということでまずまずだったと思います。
ただ、1stサーブのポイント獲得率が74%、2ndも今日は55%ということで、初戦程ではないにせよ、悪くはなかったかなと。
ただ、今日はダブルフォルトが7本とかなり多かったイメージがありました。
サービスエースも同じく7本でしたので、要所でエースに助けられ、要所でダブルフォルトでミスを犯すという展開になったものの、まぁトータル的にはスタコフスキーよりもエラーは少なく、ウィナーは多く、結局勝てましたので良かったです。
スタコフスキーは、芝では世界ランク122位ではなく、もっとレベルの高いランクの選手だと考えて良いと思いますが、それでもやはり錦織の方がストロークになれば強いですし、サーブ&ボレーやドロップショットなど、多彩なショットで翻弄できますし、要所でミスさえ減らせれば、錦織が敗けることはないなと改めて思った試合でした。
ただ厄介なのが、その要所のミスが錦織はたまに出てしまうんですよね。
それがあるがために、今回も第2セットのタイブレークを落としてしまったりしたわけですが・・・。
そういうところをもう少し減らせれば、もっと楽に勝てると思いますし、楽に勝てれば、ケガのリスクも減らせると思うんですけどね。
まぁとりあえず今日は無事に勝って、2年連続5度目の3回戦進出となりました。
次回の3回戦では、もう少し省エネプレーで勝ち上がれることを期待したいですね。
錦織の試合後のコメントとは
錦織の試合後のコメントが入ってきました。
「すごいタフな試合でした。
相手も芝でうまくできる選手で、サーブがうまく取れなかったりリターンに苦労した。
とりあえず自分のサービスゲームをキープして、リターンでチャンスをうかがっていた。
彼はサーブが非常にいい選手なので、タフな試合になることはわかっていた。
最後のセットは互いにブレークなくハイレベルの戦いだったと思う。
厳しい試合だったが、彼を破るに十分なだけ良いプレーができた。
体調面は全く問題ないと思うので、5セット目にいっててもたぶん大丈夫でした。
長い試合をプレーする準備もできていたと思う。
健康を取り戻すことができてうれしく思っている。
しっかりリカバリーして次も頑張りたい。」
とのことでした。
とにかく体調面に問題がないのは良かったですよね。
芝コートの場合、そこがいつもネックになってきていますから、まずはケガなく、しかも勝てたのは本当に良かったです。
次戦(3回戦)の対戦相手と試合日時は?
錦織の次戦となる3回戦の相手ですが、世界ランク19位のバウティスタ・アグートと対戦予定です。
3回戦の試合日時は、明後日7月7日(金)の試合になると思いますが、現時点で詳細時間はまだ未発表です。
詳細が決まり次第追記します。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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コメント
リアルタイム観戦していましたが、第3セット錦織がブレークしたところで、力尽きて気を失ってしまいました。
強力サーブあり、ドロップショットありと多彩な攻めをしてくる相手でしたが、ストロークでは錦織に分があったようですね。
強いサーブに対しての、錦織のブロックリターン。
素晴らしかったです。
とはいえ、ダブルフォルトが多かったのは課題です。
しっかりと修正してほしいですね。
錦織選手、好調を維持しながら3回戦進出。
次は強豪バウティスタ・アグートですか。
錦織選手らしい、コートを駆け回るプレーを期待したいです。
駆け回っても、怪我だけは気を付けて!
招き猫さん、
錦織の2回戦は、仰る通りダブルフォルトが多めで、掴みどころがない相手によく頑張ったと思います。
何よりもウィンブルドンでは過去2年ケガを抱えての試合でしたから、今年はそういう不安が今のところないので、それだけでも全然違いますよね。
それでも試合時間が3時間を超えてくると、さすがに集中力を維持するのがキツくなりますが、なんとか勝ち切れたことが良かったと思います。
明日はバウティスタ・アグートですね。
いい戦いを期待したいです。