大逆転で世界225位に勝利!
先程行われたシティオープン準々決勝。
今大会第2シードで世界ランク9位の錦織圭が、世界ランク225位のトミー・ポール(アメリカ)を、3-6、7-6(10-8)、6-4のフルセットで破り準々決勝を突破しました!
おめでとうございます。
いやぁ~、今日は試合は痺れましたね~。
本当に世界225位に苦しめられました。
最終的に錦織が勝てると信じてはいましたが、正直ここまで苦戦するとは思わなかったです。
ポールの世界225位というランキングは、今日の試合を観る限り全く関係ないですね。
先週のアトランタオープンでもベスト8、今大会でもシード選手を破ってここまで勝ち上がってきているだけあって、今日も素晴らしい試合をしていたと思います。
これからどんどんランキングを上げてくる選手になるでしょうね。
錦織はというと、見た目ではそこまでの疲労感は感じませんでしたし、悪くはなかったと思います。
ただそれでも、連夜の激闘を戦い、少しづつ歯車もかみ合わない部分も無意識に出てきていたのでしょうし、打ち急いでしまったり、要所でボールが浅くなってしまったりと言った部分は感じました。
ポールは20歳の割にすごく落ち着いていて、どんどん攻めてくるので、特に第1セットなんかは、錦織としても初対戦ということもあって様子を見ていたところもあったのかなと思います。
誤算だったのは、第2セットに入ってもポールの勢いが衰えず、中々突破口を見いだせず第7ゲームで自身のミスで先にブレークされてしまったことでしょうか。
第1セットも取られ、第2セットを先にブレークされたことで、錦織は本当に崖っぷちになった時にはさすがに焦りました。
そして第9ゲームでマッチポイントを握られ、ここまでなのか?と。
もうこの時点で、ポールは勝利を確信したと思います。
でもここからが錦織の真骨頂でした。
そう簡単に、世界9位が世界225位に敗けるわけにはいきませんからね。
今日の大逆転のターニングポイントは?
やはりターニングポイントは、第2セットの第9ゲームのマッチポイントを凌いだところでしょう。
その後接戦のタイブレークを制して第2セットを取った時には、もう鳥肌ものでした。
思わず一人でスタンディングオーベーションしてしまいました。
あとは、タイブレークを制したところですかね。
ブレークバックしてもタイブレークで落としてしまったら、何の意味もありませんから、ここでしっかり第2セットを取り切ったことで、錦織も第3セットへの自信が完全に出来上がったと思いますし、ポールもマッチポイントまで行ったのに、第2セットを落としてしまったことで、自信を失った部分はあったと思います。
勝ちが見えていたのに、錦織に大逆転敗けを喫したポールは、相当悔しかったでしょうね。
試合が終わった直後のポールの表情が、かなり悔しさを物語っていました。
昨日のデルポトロ戦でもそうですが、錦織が本気出して集中してギアを上げれば、どんなに劣勢でも今日のように勝てるんですよ!
さすがに今日はミスも多かったことで、苦しく我慢の展開にはなりましたが、世界9位の実力と底力を今日は見ました。
勝てて本当に良かったです。
ということで、これでベスト4進出が決まったわけですね。
明日も試合ですから、少しでも休んで明日の試合に備えて欲しいです。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、
今回の調子はどうだったのでしょうか?
スタッツを見ると3セット平均で64%ということで、初戦(2回戦)や3回戦よりは良かったですね。
ミスも今日は多かったですし、ブレークチャンスもありながらも、中々決めきれないところはなんとも歯がゆかったです。
でも今日の錦織が良かったのは、最後まで諦めなかったことです。
先にブレークされたり、マッチポイントを握られても、すごく集中していたからこそのあの逆転劇が出来たと思っています。
本当に素晴らしかったです。
とにかく2年ぶりの優勝まであと2つです。
1年半ぶりのタイトルを是非このワシントンで取って欲しいなと思います。
頑張れ錦織圭!
錦織の試合後のコメントとは
錦織の試合後のコメントが入ってきました。
「試合内容は良くなかった。
第2セットも終始押されていたし、相手が勝っても不思議ではなかった。
死闘だった。
負けかけたし、勝ててうれしい。
(第2セット終盤で)間違いなく彼は少し硬くなったと思う。
自分も良いポイントを重ねていた。
アンフォーストエラーもなかったし、集中できていた。
経験が物を言った。
タフな試合だったが、とても楽しかった。
最高だったよ。
試合が終わってもコートを去りたくなかった。」
とのことでした。
確かに今日はポールの方が良い試合をしていたと思います。
ただそれでも勝てたのは、錦織が諦めずに自分を信じて頑張ったからだと思います。
錦織が言うように、経験と実力の差は間違いなく大きいと思いますし、今日はそれが顕著によく表れた試合だったと思います。
錦織は恐らく連夜の連戦で疲労はあると思いますが、トータル2時間40分の死闘も、コメントに満足感と充実感が溢れていますね。
3本のマッチポイントを凌ぎ、接戦でもこういう試合が出来るのであれば、必ず自信になっていくはずです。
BIG4だって、こういう接戦をものにして勝ち上がり優勝してきているのですから。
とにかく感動した試合だったなと改めて思いました。
次戦(準決勝)の対戦相手と試合日時は?
錦織の次戦となる準々決勝は、世界ランク8位のアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)と対戦します。
試合日時は、日本時間で明日8月6日(日)午前8時より試合開始予定です。
明日も頑張って欲しいですね。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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コメント
これってストレートなの?2セット目のタイブレーク落とせば負けという危ない試合だったのでは?
>学さん
コメントありがとうございます。
誤植でした。
修正しました。
大変失礼いたしました。