逆転で初戦敗退!
先程行われた、メキシコオープンの1回戦。
今大会ノーシードで世界ランク26位の錦織圭が、世界ランク45位のデニス・シャポバロフ(カナダ)に、7-6(7-3)、3-6、1-6のフルセットの逆転で初戦敗退にとなってしまいました。
残念。
う~む。。。
逆転で初戦敗退というなんともやり切れない、フラストレーションが溜まる試合になってしまいましたね。
敗因は何か?
錦織が敗けてしまった敗因は何だったのでしょうか?
第1セットはタイブレークを制することが出来たので、これでノッていけると思ったんですけどね。
とにかく今日の試合は、湿度も高く非常に暑かったというのは基本あったのでしょけど、個人的にターニングポイントだなと感じたのは、第2セットの第4ゲームですね。
ここで錦織は第1ゲームでいきなりブレークされてしまったものを取り返し、ブレークバックできたゲームだったのですが、錦織が打ったショットがアウトだと思ったシャポバロフが主審の判定に不服の物言いをして少しオーバーアクション気味に時間を割いたところがあったんですね。
結局このゲームは錦織がブレークバックできたのですが、ここでシャポバロフが勢いづき、少し流れが変わった感じがあって、次の第5ゲームでまたもやブレークされてしまうという展開になってしまったのです。
ここで錦織のモチベーションが少し落ちてしまったかなと思ったところに、更に追い打ちをかけるかの如く、第8ゲームで左脇腹を痛めてしまったのか、そこを抑えるようなしぐさがあり、そこから一気に戦意喪失気味になっていった感がありましたね。
第3セット前に、バスルームブレークも取らず、特にトレーナーを呼んでマッサージを受けるとかもなかったのですが、暑さも相まってなんとなく第2セットの流れで第3セットも行ってしまい、そのまま試合終了となってしまった感じでしたね。
ということで、やはり敗因は暑さと左脇腹の痛み、そしてシャポバロフの勢いを止められなかったことでしょうか。
シャポバロフは確かに若くて勢いはありますが、ファーストサーブのミスや、ショットに精彩を欠く部分もあり、度々チャンスはあったのですが、そこを決めきれなかったのが今の錦織の現状を表しているのかなと思います。
でもやはり一番心配なのは、左脇腹の具合ですね。
大事に至っていないことを祈りたいと思います。
試合の振り返り
現地時間で午後4時過ぎ。
アカプルコは晴れ。
気温は28度で湿度も70%以上と高く、夕方でも日差しが暑そうです。
錦織は日本時間の午前7時1分頃に錦織圭が入場してきました。
ウォームアップ後、試合がスタート。
シャポバロフのサービスから試合がスタートします。
まずは第1セット。
第1ゲームは、シャポバロフのミスなどで40-15といきなり錦織に2本のブレークポイントが来るも、40-40に戻され、結局キープされます。
第2ゲームは、錦織のサービスポイントなどで難なくキープ。
第3ゲームは、シャポバロフのミスなどで40-40になるもキープ!
第4ゲームでは、錦織のミスショットなどで15-40と2本のブレークポイントを与えてしまいます。
その後40-40まで戻しキープ。
第5ゲームは、シャポバロフがサービスポイントなどでラブゲームキープ!
第6ゲームは、錦織もサービスポイントなどでラブゲームキープ!
第7ゲームは、シャポバロフのダブルフォルトがあるもキープ。
第8ゲームは、錦織のサービスポイントなどで難なくキープ。
第9ゲームは、シャポバロフのサービスポイントなどで難なくキープ。
第10ゲームは、錦織のミスショットがあるもキープ。
第11ゲームは、シャポバロフのサービスポイントなどで難なくキープ。
第12ゲームは、サービスポイントやバックのウィナーが決まりラブゲームキープ!
ここからタイブレークに入ります。
・シャポバロフのショットがアウトになりミニブレークで、1-0
・シャポバロフのフォアがロングになり、2-0
・錦織のサービスポイントで、3-0
・シャポバロフのダブルフォルトでミニブレーク、4-0
・シャポバロフのサービスポイントで、4-1
・錦織のショットがネットにかかり、ミニブレークバックされ、4-2
・錦織のサービスポイントで、5-2
・錦織のリターンが決まり、6-2で錦織のセットポイント!
・シャポバロフのサービスポイントで、6-3
・錦織のサービスポイントなどで、7-3で錦織がタイブレークを制し、第1セットを錦織が先取しました。
ここまでの試合時間は57分でした。
続いて第2セット。
錦織のサービスからゲームがスタート。
第1ゲームは錦織のミスショットなどで30-40と、シャポバロフにブレークポイントを与え、錦織のミスショットでそのままブレークされてしまいます。
第2ゲームでは、シャポバロフのサービスポイントなどでラブゲームキープ!
第3ゲームでは、錦織のミスショットで0-30になるも、その後連続ポイントでキープ。
第4ゲームは、シャポバロフが2本のダブルフォルトを犯し、40-30と錦織にブレークポイントが来ます。
ここでシャポバロフの主審の判定に異議を唱えるも覆らず。
40-40に一旦戻され、更に2本のダブルフォルトなどで結局錦織がブレークバックに成功します。
第5ゲームは、錦織のミスショットなどで、15-40と2本のブレークポイントを与え、1本戻すもまたもやブレークされてしまいます。
第6ゲームは、シャポバロフのミスショットがあるもキープ。
第7ゲームは、錦織のミスショットがあるもキープ。
第8ゲームは、シャポバロフのミスショットなどで40-30でブレークポイントが来るも、40-40に戻されるも、シャポバロフがなんとかキープ。
途中、少し左の脇腹を抑えるしぐさを見せていました。
第9ゲームは、錦織のミスショットなどで40-40に。
錦織に疲れが見えますし、やはり左脇腹を抑えるしぐさも。
シャポバロフにアドバンテージが来て、セットポイントになりますが、そのままシャポバロフが第2セットを取ります。
ここまでの試合時間は1時間46分でした。
勝負のファイナル(第3)セット。
シャポバロフのサービスからスタート。
第1ゲームは、シャポバロフのミスショットがあるもキープ。
第2ゲームは、錦織のダブルフォルトなどのミスで30-40とブレークポイントを許し、そもままリターンエースで、先にブレークされてしまいます。
第3ゲームは、錦織のショットがアウトになり、フラストレーションから壁にラケットを叩きつけ、ウォーニングを取られます。
シャポバロフのサービスポイントなどでラブゲームキープ!
ここで錦織はウェアを着替え、気持ちも切り替えたいところ。
第4ゲームは、錦織のミスショットなどで40-40になるも、なんとかキープ。
第5ゲームは、シャポバロフのミスなどで40-30のブレークポイントが来るも、40-40に戻され、アドバンテージを奪うも結局キープ。
第6ゲームは、錦織のミスショットなどで0-40と3本のブレークポイントを与え、結局ブレークされます。
第7ゲームは、シャポバロフのServing for the match.
シャポバロフのサービスポイントなどで難なくキープし、セットカウント1-2でシャポバロフが2回戦進出を果たし、残念ながら錦織は初戦敗退となってしまいました。
トータル試合時間は2時間16分でした。
お疲れ様でした。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、
今回の調子はどうだったのでしょうか?
今日のファーストサーブの確率はトータルで、50%と、いつもよりも良くなかったですね。
セットごとのパーセンテージを見ても、第1セットは54%、第2セットは50%、第3セットは43%ということで、セットを重ねる毎に悪くなっていきました。
復帰後、チャレンジャーからニューヨークオープンまでで、サーブのフォームを少し変えたのを、なぜか今までのフォームに今回また戻してしまってたんですよね。
それで良くなっていればよかったのですが、悪くなっているのであればそれもどうなんでしょうというところですよね。
シャポバロフに至っては、トータルのファーストサーブの確率は錦織よりも悪く45%でしたし、チャンスはいくらでも転がっていたんですけどね。
最後まで錦織のペースに引き込むことができなかったのが一番痛かった点だと思いました。
錦織の試合後のコメントとは
錦織の試合後のコメントが入ってきました。
「大事なところでプレーが雑になった。
まだ状態は100%ではない。
暑さもあり、体調は万全ではなかった。
第3セットはサーブが入らなくなり、最後は彼の方が良いプレーをした」
やはり左脇腹に痛みが出たのでしょうね。
夕方なのに気温も28度で湿度も70%以上とタフな環境でしたから、相当暑そうでしたし、モチベーションを維持するのも大変だったのでしょう。
でもやはりフィジカル面が充実していないと、このタフな環境で試合をしていくのは大変ですよね。
今回は試合勘というより、フィジカル面での課題が浮き彫りになってしまった試合だったように思いました。
次戦の試合予定は?
錦織の次戦は、3月9日から開幕するATP1000BNPパリバオープンになります。
復帰後初のマスターズ大会ですから、錦織自身も気合いを入れて臨みたいところだと思います。
ただ左脇腹など少し心配がありますが、まだ2週間程時間がありますので、ゆっくり休んでマスターズ戦に備えて欲しいなと思います。
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