フルセットで準々決勝進出!
先程行われた、モンテカルロマスターズの3回戦。
世界ランク36位の錦織圭が、世界ランク62位のアンドレア・セッピ(イタリア)を、6-0、2-6、6-3のフルセットで準々決勝進出を決めました!
おめでとうございます。
ヨッシャー!!
ゾーンに入った錦織
いやぁ今日の勝利はちょっと気持ちが忙しかったですけど、終わってみればとても嬉しい試合になりました。
第1セットは、こんなスゴイ神がかった錦織は観たことないくらい、まさに圧巻の6-0スコアで、完全に錦織がゾーンに入ってた試合でしたよね。
セッピもどうすることも出来ず、まさになす術なしの状態で、本当に完璧な試合内容だったと思います。
ですからこのままの勢いで第2セットも行けるかと思ったのですが、そうは問屋が卸しませんでした。
セッピが第2セットから反撃してきまして、第1セットのほぼ真逆のような感じになり、錦織にどんどんミスが出始め、今度はセッピもゾーンに入ったような状態に!
そして更に今日の観客はセッピファンが多く、まさに錦織にとってはアウェイ。
セッピの一挙手一投足への観客のリアクションが大きく、特に第2セットは流れを完全に持っていかれてしまいました。
これはどうなってしまうのか、途中ハラハラもしましたが、錦織も第3セットは冷静に、丁寧にサービスゲームをキープしていき、流れがセッピに行きそうになるのをグッと堪えて、虎視眈々とブレークチャンスを待っていたんですよね。
セッピも中々しぶとくて、もちろんそう簡単ではありませんでしたが、錦織の方がやはり実力は上ですから、ストロークで押してチャンスを得て一気にブレーク!
ここで勝負ありとなったのでした。
いやぁもうその時は本当に「おかえりなさい」と大声で言いたい気分でしたね。
100%とはいかなくても、もう十分復活したと言っていいと思いますし、それくらい試合勘は戻ってきたのではないかと。
1回戦、2回戦、そして3回戦と試合を重ねる毎にショットにキレが増し、いつもの強い錦織圭が帰ってきてくれたと確信できるようになりました。
本当に嬉しいです!
これでモンテカルロでは、自身初のベスト8進出!
ちなみに今回ベスト8に進出したのは全員シード選手で、錦織だけがノーシード。
でも錦織もシード選手と同じくらいの実力は元々ありますからね。
ここから更に勝ち進んでくれることを大いに期待したいと思います。
試合の振り返り
現地時間で午後17時32分。
モンテカルロは現在晴れ、気温は22度。
夕方ですがまだ日差しがかなりあります。
日本時間の深夜午前0時32分に、初戦と同じウェアで錦織圭が入場してきました。
コイントスにセッピが勝って、レシーブを選びました。
ウォームアップ後、試合がスタート。
錦織のサービスから試合がスタートします。
まずは第1セット。
第1ゲームは、セッピのフォアのウィナーが決まり、30-40とブレークポイントを与えるも、40-40に戻してキープ。
第2ゲームは、セッピのミスショットなどもあって、一旦40-40になるも、ブレークポイントが来て、一気に錦織がブレークに成功!
第3ゲームは、錦織のサービスポイントなどでラブゲームキープ!
第4ゲームでは、セッピのミスショットなどで40-30とブレークポイントが来るも、40-40に戻されるも、アドバンテージを得て2度目のブレークに成功します。
第5ゲームは、錦織のウィナーやボレーなどで難なくキープ。
第6ゲームは、セッピのサービスエースがあるも、ミスショットが続きまたもやブレークポイントが来て、一気にブレーク!
6-0で第1セットを錦織が先取しました。
ここまでの試合時間は25分でした。
第2セット。
錦織のサービスからゲームがスタート。
第1ゲームは、錦織のサービスポイントなどでラブゲームキープ!
ここでNEWボールになります。
第2ゲームでは、セッピのミスショットがあるもキープ。
第3ゲームでは、錦織のミスショットで、30-40とブレークポイントを与えるもサービスエースで凌いで40-40に戻し、結局キープ。
第4ゲームは、セッピのサービスポイントなどで難なくキープ。
第5ゲームは、錦織のミスショットで15-40と2本のブレークポイントを与えるも、バックのダウンザラインで40-40に戻すも、アドバンテージを与えブレークされてしまいます。
第6ゲームは、セッピがラリーを制しラブゲームキープ!
第7ゲームは、セッピのウィナーなどで0-40と3本のブレークポイントを与えてしまい、そのままラブゲームでブレークされてしまいます。
第8ゲームは、セッピのServing for the 2ndset.
セッピのサービスポイントなどで難なくキープし、2-6で第2セットはセッピが取りました。
ここまでの試合時間は1時間02分でした。
錦織はここでトイレットブレークを取ります。
コートに水が撒かれています。
気持ちを切り替えたいファイナル(第3)セット
錦織のサービスからスタート。
第1ゲームは、錦織のミスショットなどがあるもキープ。
第2ゲームは、セッピのダブルフォルトやミスショットで40-0と3本のブレークポイントが来るも、40-40に戻されキープ。
NEWボールになります。
第3ゲームは、錦織のサービスポイントなどで難なくキープ。
第4ゲームは、セッピのサービスポイントなどで難なくキープ。
第5ゲームは、錦織のサービスエースやバックのウィナーなどで難なくキープ。
第6ゲームは、錦織のフォアのウィナーがクロスに決まり40-30とブレークポイントが来て、一気にブレークに成功!
第7ゲームは、錦織のサービスポイントやジャックナイフなどで難なくキープ。
第8ゲームは、錦織のリターンエースなどがあり、マッチポイントが来るも40-40に戻され、結局キープ。
第9ゲームは、錦織のServing for the match.
錦織のバックのダウンザラインなどウィナーが決まり、このゲームをしっかりキープ!6-3でファイナルセットを制した錦織が、セットカウント2-1でベスト8進出を果たしました。
トータル試合時間は1時間46分でした。
お疲れ様でした。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、今回の調子はどうだったのでしょうか?
今日のファーストサーブの確率はトータルで59%と、初戦、2回戦に比べればだんだん確率は上がってきましたね。
セット別に見ると、第1セットは59%、第2セットは50%、第3セットは69%ということで、一番素晴らしかった第1セットよりも、第3セットの方が良かったんだなぁと思ったり。
いずれにしてもトータルでの確率が上がってきたのは良かったなと思いました。
第1セットが6-0で完璧な内容で、第2セットは真逆の展開で一気に取られ、ファイナルセットで冷静に接戦を制して勝ち切ったというのも、錦織の中で相当自信になったのではないかと。
こういう接戦を制することで、いわゆる試合勘がどんどん研ぎ澄まされていくのだと思いますし、メンタル的にも自分は出来る!まだまだやれる!絶対勝てる!という確固たる自信も付いてきているのだと思います。
そういう意味でも、このモンテカルロに6年ぶりに出場して本当に良かったですよね。
もうここまできたらナダルの牙城を崩して、マスターズでの初優勝はここモンテカルロではいかがでしょう♪
この調子で準々決勝も頑張って勝って欲しいなと思います。
錦織の試合後のコメントとは?
錦織は試合後に以下のようなコメントをしていました。
「最後はしっかり勝ててよかった。
第1セットは左右に打ち分けられて良かった。
第2セットは逆に振られる場面も多く、攻められた。
(第3セットは)自分から打つように意識していた。
徐々にいいテニスができている。
次の試合も頑張ります」
とのことで、錦織自身もけっこう手応えを感じている様子でしたね。
手首の心配もまだまだありますが、それでも今日も強いフォアのショットなどもガンガン打っていましたし、大丈夫かなと心配な部分も当然ありますが、それでも出来ればなんとかもう少し持ち堪えて、優勝目指して頑張って欲しいなと思います。
次戦(準々決勝)の対戦相手は?
錦織の次戦となる準々決勝は、世界ランク3位のマリン・チリッチ(クロアチア)と対戦します。
チリッチとは因縁のある同世代の良きライバルですし、お互いに気持ちが入った試合になりそうで、絶対に見逃せないですよね。
大いに期待し、応援したいと思います。
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