決勝の試合日時が決定!
錦織圭が出場する決勝の試合日時が決定しました。
コート・レーニア(センターコート)の第2試合に組まれましたので、現地時間で午後2時30分、日本時間で本日4月22日(日)夜21時30分に試合開始予定になります。
初のマスターズ制覇に期待がかかっていますが、なんとしても錦織圭が優勝できるよう全力で応援したいと思います。
見応えあった準決勝
さて、昨夜行われた準決勝ですが、今振り返ってもズべレフとの死闘は見応え抜群で、超レベルの高い試合でしたよね。
ハラハラ、ドキドキの祈るような場面もありましたが、概ね錦織の安定感にも目を見張るものがありました。
そこにいたのは、昨年のワシントンであれだけこてんぱんにやられていた錦織圭ではなく、なす術が全くなかったほど圧倒的に強かったズべレフでもありませんでした。
昨日の準決勝で戦っていたのは、安定感抜群、キレキレのバックハンド、芸術性の高い技の引き出しをいくつも持っていて自由自在に操れる錦織圭と、バックハンドのキレはあるが、サーブに苦しんでいる世界4位のズべレフでした。
確かにズべレフは強い選手ですが、昨日のズべレフは昨年程の圧倒的な勢いは正直なく、ファーストサーブもあまり入らず、ダブルフォルトも7本と本当に苦戦していましたね。
とはいえ、やはりズべレフも伊達に世界4位ではありません。
要所で入れてくるサービスエース、フォアの強打、バックのキレは見事でした。
一方の錦織は、昨年ケガする前の8月の時はボロボロだったのに、昨日は全くの別人で、フットワークも良く、ストロークもバックもキレていて、きっとズべレフは久々に対戦してびっくりしたのではないでしょうか。
これが錦織の真の実力なんだ!と若手のズべレフに言わしめんばかりの内容だったのではと思います。
本当に最後の最後までどちらが勝ってもおかしくないという激闘でしたが、ほんの少し錦織の方が勝ちたい気持ちが上回っていたのではないかと思います。
昨年8月のワシントンでの対戦で、もうズべレフに勝つのは難しいのではないか?と弱気に思っていた自分が恥ずかしいです。
錦織はケガする前よりも、ケガした後の方が、何倍も精神的に強くなっていたんだなと思い知らされました。
あまり地味な練習や基礎的トレーニングは好きではないと聞いたこともありましたが、それでも今出来る最善のトレーニングを黙々とやってきたからこそ、連戦でもバテることなく、今回の勝利に繋がったんだろうなと改めて思いました。
対戦相手はクレー王者ナダル!
錦織のモンテカルロ決勝は、世界ランク1位のラファエル・ナダル(スペイン)との対戦になります。
両者は過去11度の対戦があり、錦織の2勝9敗という成績。
一番最後に戦ったのは、2016年8月に行われたリオオリンピックの3位決定戦でした。
※その時の記事は以下になります。↓↓↓
錦織がナダルに勝ったのは、過去2回だけで、その1つがリオオリンピック3位決定戦と、2015年8月にモントリオールで行われたロジャーズカップでの対戦でした。
いずれもハードコートでの対戦時での勝利ということで、まだクレーでは一度も勝ったことがないんですよね。
ナダルは何と言ってもクレー王者という異名が付くほど、クレーでは9割以上という無敵の勝率を誇っていますし、今大会でも圧倒的なスコアで全てストレート勝ちしているという、もう誰も寄せ付けない程の強さですよね。
そんなクレー王者のナダルに、1セットでも取れたらスゴイことなのかも知れませんが、錦織はそのナダルに勝つことが出来るのでしょうか?
ナダルを攻略できる鍵はある?
ナダルを攻略できる鍵ですか・・・。
現時点では非常に難しいですね。
ナダルの今大会の試合を観る限り、あまりの圧倒的さに、匙をなげる選手が大半で、もう殆ど試合になっていないというか、ワンサイドゲームのような感じですもんね。
そんな中でも唯一思い出すのが、今から約4年前になりますが錦織のブレークのきっかけになった2014年シーズンの5月に行われた、ATP1000マドリードオープンでのことです。
錦織はこの大会で、初の決勝進出を果たすわけですが、その時の対戦相手がまさに今回と同じナダルでした。
もちろんその時も、ナダルはクレー王者でしたし、圧倒的強さを誇っていたわけですが、そんなナダルとの決勝で、第1セットこそ2-6で取られてしまいますが、第2セットで錦織がナダルを圧倒し、第2セットを錦織が取ったのです。
そしてファイナルセットでも錦織が先にブレークを奪い、3-0になったところで錦織が突如臀部を痛め、メディカルタイムアウトを取るも復調せず、そのまま棄権敗退してしまったという何とももったいないということがありました。
もしもあのまま試合を続けていたら、流れは完全に錦織にあったので、マスターズ初制覇が現実になった可能性もありました。
そう考えると、錦織は今でもナダルを窮地に追い込み、プレッシャーを掛け、自分の流れに持ってくるだけの実力もポテンシャルもあると私は思っています。
2014年シーズンと現在では、もちろん違う部分も当然ありますが、それでも挑戦者として向かっていく気持ちは、当時も今も変わっていないはず。
錦織もナダルとの決勝を前にこんなコメントをしていました。
「ラファは特にフォアハンドだけではなくバックハンドでもとても重いボールを打ってくる。
彼は今週とても堅実なプレーをしている。
彼を倒す方法を見つけることができることを願っている 」
錦織がどこまで王者ナダルに迫れるのかはわかりませんが、ここまで来たらなんとしても頑張って悲願のマスターズ初優勝を掴み取りに行って欲しいですね。
我らが錦織圭だったら、それは可能だと思いますし、やってくれるはずです!
ということで、今夜もテレビの前で精一杯応援したいと思います。
頑張れ、錦織圭!!
テレビ放送予定は?
さて、モンテカルロマスターズのテレビ放送やネット配信ですが、NHK・BS1
WOWOWオンデマンド、スカパーGAORA、テニスTV で生放送や生配信があります。
錦織の試合を是非皆で応援しましょう!
コメント
完敗でしたね。
でも、今日のナダルにこのサーフェイスで勝てる相手は、世界中で誰も居なかったと思います。
錦織クンには、ちょっとだけ休んで次の大会に挑んで頂きたい。
招き猫さん、完敗でした。(>_<) 仰る通り、今日のナダルでは世界中の誰も勝てなかったですよね。 でもここまでこれただけでもスゴイこと。まだクレーシーズンは始まったばかりです。 来週もバルセロナで躍動してもらいましょう。
オレンジさん、訂正です。
私、ナダルに勝てる人はいないと申しました。
ところが、今見た報道ステーションにおいて、修造サマが仰っておられました。
ナダルに勝てるのは、錦織しかいない。
但し、錦織のフォアが入れば、という注が付いておりました。
目前のバルセロナ、そして全仏が楽しみになってまいりました!
招き猫さん、私もその部分ちょうど観ておりました。確かに修造サマが仰っていた通り、全盛期のフォアが良かった時は、エアケイを含めて、ダウンザラインなどのウィナーがもっとバンバン取れていましたよね。それでも以前よりは復調してきた感はあるものの、まだまだミスも多いですから、そこが戻ればナダルにもっとプレッシャーを与えられるはず。そのようなことが起これば、どうなるのでしょう・・・。想像しただけでワクワクしますね。
全仏までまだ時間がありますから、試合数を重ねつつ、フォア、そしてサーブが良くなっていくことを期待したいです。