ナダルに屈し初優勝ならず!- 先に1ブレーク取ったけど・・・
- 試合の振り返り
- ファーストサーブはどうだった?
- 1セットも取らせないナダルの強さ
- 錦織との違いは?
- 錦織の試合後のスピーチとは?
- 次の試合予定は?
ナダルに屈し初優勝ならず!
先程行われた、モンテカルロマスターズの決勝。
世界ランク36位の錦織圭は、世界ランク1位のラファエル・ナダル(スペイン)に、3-6、2-6のストレートで屈し、マスターズ初優勝はまたもやお預けとなりました!
残念!!
先に1ブレーク取ったけど・・・
あ~、やっぱり奇跡は起きなかったのか~。
ストレートでナダルに敗けた瞬間そう思いました。
それでも第1セットで先にブレークを取った時は、嬉しくて思わず叫んでしまいました。
これは奇跡が起きるのかも知れない!と。
本気でワクワクしていたのも束の間、あっという間にブレークバックされ、敢え無く撃沈。
やはり世界1位、クレー王者の壁はすごく厚かった!
そして明らかに今日は完敗だったと思いました。
ナダルがこれ程強いとは!本当に強すぎて、正直錦織もなす術がなかったです。
それでも一瞬でも見せ場を作れたことが今日の収穫ですかね。
試合の振り返り
現地時間で14時30分。
モンテカルロは現在晴れ、気温は22度。
日差しが今日も強くて暑そうです。
コイントスにナダルが勝って、サーブを選びました。
ウォームアップ後、試合がスタート。
ナダルのサービスから試合がスタートします。
まずは第1セット。
第1ゲームは、ナダルのサービスポイントなどで難なくキープ。
第2ゲームは、錦織のミスショットなどで40-40に追いつかれ、アドバンテージを取られるもなんとかキープ!
第3ゲームは、ナダルのダブルフォルトなどで40-15で2本のブレークポイントが来て、ドロップショットでブレークに成功!
第4ゲームでは、今度は錦織のミスショットなどで15-40と2本のブレークポイントを与えてしまうも、痛恨のダブルフォルトでブレークバックを許してしまいます。
第5ゲームは、ナダルのサービスポイントなどでラブゲームキープ!
第6ゲームは、ナダルのフォアのウィナーがクロスに決まり15-40と2本のブレークポイントを与えるも、錦織のショットがアウトになりブレーク!
第7ゲームはナダルのダブルフォルトなどのミスがあり40-40まで追いつき、またもやダブルフォルトで錦織にアドバンテージが来るも、結局キープ。
チェンジエンドの時間で、錦織は右手首から右腕を自分でマッサージしています。
NEWボールになります。
第8ゲームは、ナダルのミスショットが続き錦織がラブゲームキープ!
第9ゲームは、ナダルのServing for the 1stset.
錦織のバックのボレーがクロスに決まり、40-40に追いつくもナダルがキープ!
3-6でナダルが第1セットを先取しました。
ここまでの試合時間は56分でした。
第2セット。
錦織のサービスからゲームがスタート。
第1ゲームは、錦織のミスショットで30-40とブレークポイントを与えてしまうも40-40に戻しキープ。
第2ゲームでは、ナダルのサービスポイントなどで難なくキープ。
第3ゲームでは、ナダルのリターンエースなどで15-40と2本のブレークポイントを与えるも、そのまま更にリターンエースでブレークされてしまいます。
第4ゲームは、ナダルのサービスポイントなどでラブゲームキープ!
第5ゲームは、錦織のミスショットで15-40と2本のブレークポイントを与えるも、錦織ショットがネットにかかりまたもやブレークされてしまいます。
錦織は悔しさから、ラケットを軽く地面に叩きつけます。
チェンジエンドで気持ちを落ち着かせます。
第6ゲームは、錦織のサービスポイントなどでラブゲームキープ!
第7ゲームは、ナダルのServing for the match.
ナダルのサービスポイントなどで難なくキープ。
2-6で第2セットも制し、セットカウント0-2でナダルがモンテカルロマスターズ3連覇を達成しました!
トータル試合時間は1時間33分でした。
お疲れ様でした。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、今回の調子はどうだったのでしょうか?
今日のファーストサーブの確率はトータルで52%と、決して良くはなかったですね。
セット別に見ると、第1セットは47%、第2セットは59%、ということでした。
一方のナダルは70%で、ファーストサーブでも差が歴然でした。
錦織はファーストが入らないのでポイント獲得率も54%ですが、ナダルは74%と、ここでも差を付けられていました。
ナダルでなくてもファーストが入らないと、やはり色んな意味で不利な状況になりやすいですが、ましてや今日の相手はナダルです。
ファーストが入らないのはもう致命的になってしまうんですよね。
それでも珍しくナダルが第1セットに、ダブルフォルトを3本も犯すミスをしたので、
チャンス!か?と思いましたが、すぐにそのチャンスを断ち切ってしまう凄さも今のナダルにはあるので、本当に今日はどうすることも出来ませんでしたね。
1セットも取らせないナダルの強さ
敗ける時には簡単にストレート敗けしてしまうものですが、このモンテカルロでナダルは誰にもセットを奪われず、すべてストレート勝ちという圧倒的な強さで11度目の優勝で3連覇を飾ったわけです。
ナダルから1セットも取れないなんて、本当に異次元の強さだったと思います。
今大会スゴイ試合をしていましたし、それはもちろんわかってはいたのですが、錦織だったらもしかしたら奇跡を起こしてくれるのではないか、2014年のマドリード決勝の再現(ケガで棄権以外)をしてくれるのではないかと密かな期待をしていたのです。
でもそんな期待は見事にナダルに打ち崩されました。
現実のナダルは更にもっと強かったのです。
でも正直言って観ている側としては面白くなかったですね。
ナダルが強すぎると、観客としてはワクワクしないし、面白くない。
一時期ジョコビッチがずっとNO.1だった頃、やはり強すぎて面白くなかったことがありましたが、今のナダルはまさにソレですね。
まぁ勝手な意見ですが、それこそビッグサーバーの選手が、サービスエースをバンバン取って、それでポイントを稼いで勝ってしまうのも、凄いとは思いますが面白味はないんですよね。
やはり錦織のようなストロークで勝負するテニス、色んな技を駆使して、押したり引いたりしながら相手を翻弄していくようなテニスの方が、ドキドキするけど面白い。
それこそ昨日のズべレフ戦や、一昨日のチリッチ戦の方が断然面白かったと思います。
もちろんナダルはいわゆるビッグサーバーの選手というわけではないけれど、クレーでの戦い方を誰よりも良く知っている選手なので、ボールを自由自在にコントロールできるんでしょう。
しかも肘や手首や足首やら色んなところをケガしているからこそ、どういうプレースタイルを確立すれば、体に負担があまりかからずにプレーできるのかというのも、恐らく相当考えてプレーしていそうな感じがします。
練習なんかも相当ストイックにやってるんだろうなというのが容易に想像できますよね。
でもそれがナダルの凄さであり、強さなんだろうなと思いますし、その強さに裏打ちされるくらい練習量も半端ないんだろうなと。
だからこそ体もあんなにムキムキで、スタミナも抜群、絶対に諦めない姿勢とか、もう何から何までナダルは凄い選手ですよ。
改めて恐れ入りました。
錦織との違いは?
そのナダルと比較すると錦織は全く違うタイプだということもわかります。
錦織は、正直そこまでストイックに自分を追い込んだりするタイプには見えないかな。
やはり天才肌の選手なので、自分の感覚や右脳を使ってパッと表現できてしまうタイプなんだろうと思います。
あとは錦織は身長も178cmとあまり高くないので、ビッグサーブとかは打てないのも自分でわかっているので、自分の特徴を生かしたテニス、自分が好きで楽しいと思うテニスをしているんだと思います。
それが今の錦織であり、それが私達の心を掴んで離さない魅力的なテニスをすることに繋がっているのかなと思います。
もちろん錦織のテニスが個人的に大好きですし、だからファンをやっているわけですが、今大会を通じて、錦織らしいプレーがたくさん観られましたので、そういう意味ではすごく満足しています。
正直そこまで期待して臨んだ大会ではなかったのに、決勝まで勝ち進んでくれて、とても楽しい一週間が私も過ごせました。
やはり錦織は強くなくっちゃ!
これでナダルに敗けはしましたが、錦織の完全復活は確信できた気がしています。
錦織の試合後のスピーチとは?
錦織は試合後のセレモニー参加し、スピーチで以下のようなことを言っていました。
「非常に楽しい1週間だった。
支えてくれたチームに感謝。
またラファ(ナダル)にチャレンジできるといいと思う。
ラファのチームにもおめでとうと言いたい」
とのことでした。
そしてナダルは錦織について、
「ケイにとって素晴らしい1週間だった事を祝福したい。
けがから戻るのは難しいことだ。
ケイが昨年の大きなけがからカムバックして、素晴らしいプレーを見せていることを非常にうれしく思う」
そのことでした。
次の試合予定は?
錦織の次戦となる試合は、ATP500バルセロナオープンになります。
もう既に大会は始まっていますが、後ほど試合概要などをアップしていきたいと思います。
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コメント
準優勝おめでとう㊗️
すずめさん、ありがとうございます。
バルセロナでは優勝目指して頑張って欲しいですね。