モンテカルロで躍動!
先週行われたモンテカルロマスターズ。
錦織圭は6年ぶりに出場することを決め、このモナコの地に降り立ちました。
振り返ってみると、昨年中盤から残り全試合を欠場し、今年はケガ明けのシーズンということで、少しづつ試合をこなしながら、失われた試合勘を取り戻していたわけです。
それが2月後半のアカプルコで、風邪を引いてしまったことに端を発し、インディアンウェルズの欠場を余儀なくされ、マイアミでも調整不足で早期敗退となってしまったのです。
全然試合数をこなせていないということで、試合数を増やすことを目的に、急遽モンテカルロに出場することを決めたという経緯があったようですね。
ですからあくまでモンテカルロに出場した当初の目的は、試合数をこなすこと、そして試合勘を少しでも取り戻すことだったはずなんです。
それがどうしたことか、あれよあれよという間に最終日の決勝まで勝ち進んでしまったということで、これは錦織や陣営にとってはまさに嬉しい誤算になったようです。
錦織は今まではランキングがいつもトップ10以内にはいた選手でしたので、ここ数年はずっとシード選手で、たいてい2回戦からの出場が多かったのですが、モンテカルロではシード外選手ということで、1回戦からの出場でした。
しかもいきなりベルディヒと対戦することがわかり、これはもう1回戦で敗退してしまう可能性もかなりあるかも?なんていう弱気な気持ちでいた私です。(錦織さんごめんなさい)
それが第1セットこそ上手く流れに乗れなかった錦織でしたが、第2セット以降は完全に主導権を握り、勝ってしまったんですよね。
今思えば、これで一気に波に乗れたような気がします。
ここからの錦織の快進撃が凄かった。
2回戦以降は圧巻のパフォーマンスで躍動し、かつての錦織のプレースタイルに近づきつつある戦いが出来るようになっていきました。
心配された右手首も、時折痛そうに手を振るしぐさも見受けられることがあるも、概ね試合を棄権する程ではなかったようで一安心。
試合中にはフォアやバックのウィナーをバンバン決めたり、ラリーの応酬やショットを強打するような場面がいくつもありましたが、手首に不安があることを忘れてしまう程、素晴らしいフットワークとパフォーマンスで、本当にかつての強い錦織圭が帰ってきたんだと思えるようになりました。
これは本当に心から嬉しかったですね。
そしてまさかのマスターズのファイナリストになり、結果は惜しくもナダルには及びませんでしたが、それでも期待していなかった試合でここまで勝ち上がれ、準優勝にまでなれたのは、まぎれもなくラッキーではなく、錦織の実力があったからだと改めて思いました。
要は我らが錦織圭がついに帰ってきたということですよね。
まだ手首が完治していないので、これからも不安や心配も付いて回ることになるかと思いますが、それでも改めて錦織圭は最高のアスリートなんだなと気づかされました。
クレーシーズンはまだ始まったばかりです。
今後の試合にもどんどん注目していきたいですね。
世界ランキング39位⇒22位
先週のモンテカルロに出場時の世界ランキングは36位だった錦織ですが、昨年は出場していないこのモンテカルロで、今回準優勝になったことで、600ポイントが丸々入ることになりました。
そして本日発表の最新世界ランキングで、一気に14もジャンプアップして22位になったのです。
個人的にはちょっと嬉しいけど、あまり嬉しくないというちょっと複雑な心境です。(^_^;)
確かにランキングが14も上がったのはちょっとは嬉しいですが、あまり嬉しくないのは22位というランキングがまだ微妙だからです。
というのも、錦織はトップ10、いやトップ5が定位置という意識がもう完全に私の中で根付いてしまってるからです。
だからまだ2桁のランキングに慣れないですし、違和感がありますね。
そりゃ3年もトップ10以内、その多くはトップ5以内にいたのですから、違和感を感じるのはしごく当然なことだと思っています。
でもまぁ現実を受け入れ、受け止めなければいけないですからね。
ケガをして試合を欠場していたのですから、ランキングが下がるのは当たり前なことですし、それも一旦受け入れつつ、また試合に出続け勝ち続けていけば自然にランキングも上がり、トップ10、トップ5に返り咲く日も近い将来来ると思います。
現に、先週のモンテカルロのような試合が錦織にはもう既に出来るのですから、その日が来るのも、想像しているよりもっと早く来るかも知れません。
これからも期待して応援していきたいと思います。
次戦はバルセロナ!
さて、次の錦織圭の試合はバルセロナで開催するATP500バルセロナ・オープンになります。
先週のモンテカルロに続き、2試合目のクレー試合ということになります。
例年錦織は、クレーシーズンの最初の試合は、このバルセロナからスタートするという風に決めていたようなんですね。
というのも、アメリカでのハードコートシーズンを終えてから、ヨーロッパでのクレー、グラスコートシーズンに向けて、間にトレーニングを強化する時間を設けたいという意図があったようなんです。
テニスのシーズンは長いですし、必ずどこかでバテることを想定し、間にトレーニング期間を設けることで、ケガのリスクやスタミナ不足の解消を図りたいという目的のようです。
先週6年ぶりに出場したモンテカルロマスターズは、唯一ATP1000の試合の中で出場義務がない試合ですので、敢えて錦織はスキップしてバルセロナから出場することを今までは選んでいました。
やはり2週間休むのと3週間休むのでは全然違うらしいですね。
それでも今年モンテカルロに出場を決めたのは、試合数を増やして、早く試合勘を取り戻したいという意図があったようです。
でもその選択は英断だったのではないでしょうか。
まさか決勝まで勝ち進むとは、正直誰も想像していませんでしたし、あれだけ良い試合が出来たのですから、もう試合勘はもう取り戻せたと思ってよいのではと思います。
ですから、ある意味ではモンテカルロからの連戦で、当然疲労感はあるのだと思いますが、せっかくモンテカルロで得た良い感覚というのを、バルセロナで更に活かすことができたら最高ですよね。
ということで今週も頑張ってもらいたいと思います。
またナダルと対戦?
既にドローが発表されていますが、今回のバルセロナのドローは第1シードのナダルの山に錦織が入ったんですね。
今回錦織は第14シードということで1回戦は免除で2回戦からの出場になるのですが、その2回戦も、本日行われる杉田祐一とガルシアロペスの勝者と錦織が対戦することになっていますので、もしも杉田が勝てば日本人対決が実現します。
それはそれですごく楽しみなのですが、仮に錦織が2回戦に勝つと、3回戦にはナダルが待ち構えているわけですよ。
昨日対戦して、圧巻の異次元の強さだったナダルと、バルセロナの3回戦ですぐに対戦しなきゃいけないなんて、本当に死のドローだなと。
昨年もバルセロナで優勝しているナダルは、ここも得意のサーフェスなんですよね。
でも錦織だってこのバルセロナで2回優勝している実績がありますからね。
モンテカルロから大して時間も経たずにまたナダルと対戦するのは、正直ちょっとイヤですが、錦織も昨日ナダルと対戦して気づいたこともあったかもしれませんし、勝てる可能性だってないわけではないはずです。
まずは2回戦、杉田かロペスに勝って、ナダルにリベンジして、バルセロナで久々に優勝出来たらいいのになぁ。
そんな期待をしながら今週も見守っていきたいと思います。
よろしくお願いします!
大会概要
・大会名:バルセロナ・オープン・バンコ・サバデル
・開催地:スペイン・バルセロナ
・会場:レアル・クラブ・デ・テニス
・開催期間:4月23日(月)~4月29日(日)
・カテゴリ:ATP500(優勝者は500ポイント獲得できます)
・サーフェス:クレー
・ドローサイズ:48
・日本との時差:-7時間
・昨年の優勝者:ラファエル・ナダル
・昨年の錦織の戦績:出場なし
出場者リスト
出場予定選手はこちら をご覧ください。
ドロー・トーナメント表
ドロー表は、こちら をご覧ください。
※nikkansportsより出典
試合予定日
・4/23(月)大会第1日
・4/24(火)大会第2日
・4/25(水)大会第3日
・4/26(木)大会第4日
・4/27(金)大会第5日
・4/28(土)大会第6日
・4/29(日)大会最終日
テレビ放送予定
さて、モンテカルロマスターズのテレビ放送やネット配信ですが、WOWOWオンデマンド、スカパーGAORA、テニスTV で放送や生配信があります。
WOWOW、
スカパーGAORA、テニスTV ではライブ配信になります。
・BS朝日では錦織圭の試合の録画放送の予定です。
錦織の試合を是非皆で応援しましょう!
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