途中棄権で初戦敗退!
先程行われた、バルセロナオープン2回戦。
世界ランク22位の錦織圭と、世界ランク69位のギリェルモ・ガルシアロペス(スペイン)との対戦でしたが、錦織が第1セットを3-6で落とし、第2セットに入ったところで試合続行を断念し、棄権敗退となってしまいました。
残念!!
中2日の試合は疲労感MAX
う~む。。。今日の錦織はもう最初から疲労感MAXで大丈夫かなと思っていたのですが、本人も出場するからには頑張ろうという気持ちも少なからずあったのだと思います。
でも実際に試合をしてみて、やはり体が(特に足が)思うように動かず、途中でダメだという判断を下したというところでしょうか。
第1セット序盤から、なんとなく動きも鈍くて、まだモンテカルロからの疲労が残っているんだなというのが目に見えてわかりましたが、それでもなんとか試合はしていたのでどうにかなるのかなと期待もしていたんですよね。
それでも悪いながらもなんとか第6ゲームまでは頑張っていました。
でも錦織の第7ゲームのサービスゲームで、40-40まで追いつかれ、その後も何度もアドバンテージを取られるもどうにか粘っていたものの、結局ブレークされてしまい、そこで張りつめていた糸がプツンと切れてしまったかのごとく、そこからズルズルっとセットを取られてしまった感がありましたね。
特に後半になると、もう体が思うように動かないのか、ガルシアロペスのショットにも足が動かず止まってしまったり、フォアはもちろんのこと、バックのミスも目立つようになったりという感じでしょうか。
第2セットに入ったので、それでも頑張るのかなと思ったところで、結局ダメだと判断したようで、途中棄権を申し出て終了。
まぁ残念ですが、よっぽどモンテカルロでの疲労が溜まっていたのだなというのが、今日の動きを観てよくわかりました。
考えてみると、モンテカルロでは1回戦から計6試合を戦って、その内5試合がフルセットまで戦ったわけですから、そりゃもちろん疲れますよ!相当乳酸が溜まっていたのではないでしょうか。
会見で語っていたシード外の辛さ
錦織はバルセロナ入りしてからの会見で、シード外で1回戦から戦うことを余儀なくされたモンテカルロでのことを振り返り、シードがない状態で1回戦から戦うことがどれだけ大変だったかを思い知ったと語っていました。
休養明けからの6試合は、想像以上に体への負担があったということなんでしょう。
全身が筋肉痛だとも語っていました。
確かに、ランキングが上位になれば必然的に1回戦は免除になり、2回戦からの試合になるわけですから、その分体力を温存できますよね。
しかも更に上位ランクになれば、ドローも下位のランキングの選手と当たることが最初は多くなるため、比較的楽に勝ち上がれる可能性もありますからね。
ですから錦織としては、モンテカルロで決勝まで勝ち上がったことは誇らしいし、自信にはなったのでしょうけど、それと同時に一刻も早くトップ10に返り咲かなくては!という思いにもなったはずです。
ただそれでも、今回の疲労度には勝てず、といったところだったのでしょうね。
とても残念ですが、疲労がケガに繋がったらもっと大変ですし、今後の連戦のことを考えると、やはり今回はゆっくり休んだ方が賢明だと思います。
試合の振り返り
現地時間で午前11時04分。
今日のバルセロナは晴れ、気温は21度。
日本時間の午後6時04分に、初戦と同じウェアで錦織圭が入場してきました。
コイントスにガルシアロペスが勝って、レシーブを選びました。
ウォームアップ後、試合がスタート。
錦織のサービスから試合がスタートします。
まずは第1セット。
第1ゲームは、サービスエースやバックボレーなどでキープ。
第2ゲームは、ガルシアロペスのサービスポイントなどで難なくキープ。
第3ゲームは、錦織のダブルフォルトなどがあるもキープ。
第4ゲームでは、ガルシアロペスのバックのウィナーなどが決まり、ラブゲームキープ。
第5ゲームは、錦織のダブルフォルトやミスショットなどで30-40のブレークポイントを与えるも40-40に戻し、なんとかキープ。
第6ゲームは、ガルシアロペスのサービスポイントなどで難なくキープ。
第7ゲームは、錦織のミスショットなどで30-40とブレークポイントを与えるも、40-40に戻し、なんとか粘るも結局自身のミスでブレークされてしまいます。
NEWボールになります。
第8ゲームは、ガルシアロペスのサービスポイントなどで難なくキープ。
第9ゲームは、錦織のミスショットなどで15-40と2本のブレークポイントを与え、エースで1本戻すもネットに掛けてしまいブレークされてしまいます。
3-6で第1セットをガルシアロペスが先取します。
ここまでの試合時間は42分でした。
第2セット。
ガルシアロペスのサービスからゲームがスタート。
第1ゲームは、錦織がガルシアロペスの簡単なショットにも一歩も動けず。
苦しそうな表情で首を振りながらバンダナを外し、棄権を申告。
残念ながら途中棄権で初戦敗退となりました。
トータル試合時間は46分でした。
お疲れ様でした。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、今回の調子はどうだったのでしょうか?
今日のファーストサーブの確率はトータルで、48%と、全然良くはなかったですね。
序盤はまだ気持ち的には上向き感もあったようですが、試合をしていくうちにだんだん疲労度が増してきたのか、サーブも入らなくなってきて、ダブルフォルトも2本あり、けっこうしんどそうな感じでした。
このタフな試合スケジュールで、仮にガルシアロペスに勝ったとしても、次のナダル戦にはもう出られないくらいの疲労になってたでしょうし、残念ですが今回はこれで良かったのではないでしょうか。
試合後の錦織のコメントとは?
錦織の試合後のコメントが入ってきました。
「ウオーミングアップの時から3カ所くらい痛く、ベストなパフォーマンスができなかった。
一番は右太もも。
どんどん悪くなって動けなかった。
疲れからきていると思うので休めば治る。
感覚はいいので体が100パーセントの状態であれば、いいところまでいける」
案の定、疲労が原因だったのですね。
でも原因がわかっているのなら、休めば治るのなら良かったです。
100パーセントの状態で、是非次の試合にはいいところまで行って頂きましょう!
次の試合予定は?
錦織の次の試合予定は、5月6日(日)から開幕するATP1000マドリードオープンになります。
マドリードはまたもやマスターズの大会ですから、まずはここに照準を合わせて、今はゆっくり休んで、体の調子を整えて次戦に向けてしっかり調整し、また元気な姿で良い試合を魅せてくれたらと思います。
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コメント
無念です。
モナコからマドリード直行でも良かったのかな?とか思ってしまいます。
陣営がしっかり見て欲しいなぁ・・・。
招き猫さん、確かに途中棄権するくらいだったら、バルセロナはスキップしても良かったと思いますね。
でも既にエントリー済だったからか、本人が出たいと言ったからなのかはわかりませんが、いずれにしても恐らく大人の事情が働いたのかなとも思います。
とにかく今はゆっくり休養して頂き、マドリードでは頑張って欲しいなと思います。