ダニエル太郎がATPツアー初優勝で日本人史上4人目の快挙達成!世界ランクも自己最高を更新!

ダニエル太郎
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ATPツアー初優勝!

昨夜行われた、ATP250イスタンブールオープン決勝。

世界ランク114位のダニエル太郎が、世界ランク78位のマレク・ジャッジリ(チュニジア)を7-6(7-4)、6-4のストレートで破りATPツアー初優勝を飾りました!

おめでとうございます!

いや~素晴らしかったですね。

第1セットで先にジャッジリにブレークされてしまい、セットポイントを握られた時にはどうなることかと思いましたが、その後しっかりブレークバックに成功し、タイブレークを制した時には勝ちを確信しました。

そして今までのダニエルとは、一味も二味も違った冷静さを決勝で垣間見ることが出来たように思います。

それは準決勝でも同じで、何度シャルディーにブレークされても、すぐさまブレークバックするという粘りは、ここ最近ではこういうダニエルの試合は観たことないくらいでしたよね。

これでようやく眠っていたダニエルの才能が、大きく花開いた瞬間だったような気がしました。

日本人史上4人目の快挙達成!

ダニエルがATPツアーで初優勝したのは、日本人では松岡修造氏、錦織圭、杉田祐一に次ぐ史上4人目の快挙とのこと。

これで日本男子シングルスのレジェンド枠に入ったと言ってもいいのかなと思います。

ダニエルはニューヨーク生まれの現在25歳で、父親がアメリカ人で母親が日本人というハーフなんですよね。

身長も190cmと高く、14歳でそれまで住んでいた名古屋からスペインに引っ越し、そこで赤土クレーコートがベースの地で、テニスに磨きを掛けていったようです。

ですから日本国籍ながら、日本語よりも一番得意な言語がスペイン語というのですから、本当にインターナショナルな選手だなと改めて思います。

でもテニスで世界を転戦しているのですから、スペイン語や英語が出来れば殆どの国で苦労はしないという点では羨ましいなと。

また、今回のツアー初優勝がクレーコートだったというのも本当に感慨深いですよね。

実際ダニエルはテニスのセンスという意味では、随分早くからその才能は買われていましたので、今回の優勝は私が思っていたよりも遅かった感は正直ありました。

でも今回ようやく無事にと言いますか、しっかり優勝できたのですから、やはりそこは最大限の評価がされるべきですし、実際素晴らしいプレーで優勝できたと思います。

世界ランクは自己最高を更新!

昨日までのダニエルの世界ランキングは114位でしたが、本日発表の最新世界ランキングでは大きくジャンプアップし、32人抜きで自己最高の82位になりました!

やはりATP250とはいえ、優勝するとランキングも飛躍的に上がりますよね。

ダニエルの自己最高ランキングは、2年前に85位になったことがあったのですが、ここ数年はずっと100位前後をいつもウロウロしているイメージでしたので、自己最高を更新し、82位にまでランキングを上げることが出来たのは、今後大きなステップになるのではないかと期待しています。

考えてみれば今年3月のBNPパリバオープンで、まだ調子が上がらないとはいえ、あのジョコビッチを破る金星も上げていましたし、良い兆しはあったといえばあったんですよね。

でもやはりツアーで優勝するということがどれ程難しいか、凄いことかということを考えると、やはりダニエルの成し遂げたことは快挙なんだなと改めて思うわけです。

地味に凄い杉田祐一

日本人の現役男子テニス界としては、今まで錦織圭が1人で牽引してきていましたが、そこから昨年杉田祐一がツアー初優勝を果たし、それにより世界ランクも大きく伸ばし、現在も46位ということで、50位以内の順位をその後もずっとキープしてきていますよね。

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実際杉田はこの初優勝前から躍進の兆しをみせていたものの、やはり優勝したことで相当自信が付いたのか、世界ランキングも然ることながら、錦織不在のデビスカップでも日本のリーダーとして、昨年秋には頑張ってプレーオフも守りきりましたよね。

これは本当に素晴らしいことだと思いますし、杉田は本当に地味に凄い選手だなと毎回感じています。

ただここ最近は、本当に惜しい初戦敗退が続いていて、本人としても歯がゆい思いをしていたり、フラストレーションも溜まっているのではないかと思います。

それでも以前と比べても、顔がすごくいい表情になってきているなというのを感じていますし、それはひとえに自信がついている証拠なんだと思ったりしています。

やはりこのベースとなっているのは、錦織が長年活躍してきたことで、日本人男子テニス界に刺激を与え、底上げがどんどん進み、それによりまず杉田が続き、そして今回ダニエルという流れになっていったのではないかと。

そして錦織2世と言われている西岡良仁もまだ控えていますし、今後まだまだ日本人男子のレベルは上がることが期待できそうな気がしています。

それはそれですごく楽しみですよね。

ダニエルの今後の目標や課題とは

ダニエルが今回ツアー初優勝したことは素晴らしいことでしたが、次の目標はやはり杉田同様に世界ランクトップ50入りができるかどうかというのが当面の目標になっていくのかなと思います。

それには出来る限りATPツアーに参戦し、1つでも2つでも勝っていくことですね。

もちろんそれは決して簡単なことではないですが、それでもランキングをもっと上げていくにはそれしかないのですから、今回の優勝を機に自信を持って、今後のツアーに臨んでいけば、きっとトップ50以内に入ることは可能なのではないかと思っています。

元々ダニエルはテニスのセンスはあったと思いますが、もったいないことに今まではイマイチ粘れなかったり、途中でどこか諦めてしまったりというようなメンタル面が、大きく影響していたのではないかと感じていました。

でもそういった部分が薄れ、自分に自信を持って突き進むことが出来れば、これからもっとツアーで勝てていけるのではないでしょうか。

それを今後は期待していきたいとですし、強くなっていくダニエルを我々はもっと観たいなと思っています。

優勝後のインタビューで語ったこととは

ダニエルが以下のようなことを言っていました。

「うれしい。

それに信じられない。

2週前に、下部大会の初戦で負けてたんだから。

信じられない1週間になった。

(決勝は)自分の方が少しだけ運があった。

テニスを始めるきっかけになった父に感謝したい。

テニス選手なら夢見ることのひとつ。

でも、そうなるには、ちゃんとしたプロセスがあったからだと信じている。

だから、浮かれたりしない。」

チャレンジャーや、フューチャーズ大会などの下積み時代を経て、ようやく掴んだツアー優勝。

本当に嬉しかったでしょうね。

これからも頑張って欲しいですし、錦織や杉田同様に、日本人選手の活躍を今後も応援していきたいと思います。

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