2回戦の試合日時が決定!
錦織圭のBNLイタリア国際2回戦の試合日時が決定しました。
ネクストジェン・アリーナの第2試合に組まれましたので、日本時間で本日5月16日(水)の19時以降に試合開始ということになります。
※第1試合の進行状況や天候によっては試合開始が前後する可能性があります。
タフな試合になるとは思いますが、なんとか乗り切って波に乗って欲しいですね。
今回もリアルタイムで応援したいと思います。
初戦を改めて振り返る
一昨日に行われた初戦で、フェリシアーノ・ロペスに見事ストレート勝ちした錦織でしたが、改めて初戦の試合を振り返ってみると、まぁ色々ツッコミどころはありますが、それでも手首を気にするそぶりも特に見られず、サーブも時速200km以上出ていましたし、ストロークも良かったので、 順調に滑り出せたといっていいと思います。
しかし、大会初戦って大事だなぁと改めて思いましたね。
錦織がケガ以外で初戦敗退するということはあまりないですが、それでも前回のマドリードでジョコビッチに敗けた時のことを考えると、気持ちの持って行き方だったり、状況判断のミスだったりで、初戦の入り方を少しでも間違えてしまうと、やはり時には初戦で敗けてしまうことはありますよね。
特に今回は、接戦だった第1セットをタイブレークを経て先取できたことで、その後は精神的にも随分余裕が生まれたように見えましたもんね。
どんなカタチであれ、勝てば波に乗って行けますし、次戦以降修正することは出来ますが、やはり初戦で敗けてしまうともうどうすることも出来ませんからね。
そういう意味では、まずは初戦を勝てて本当に良かったと思いますし、ホッとしました。
ロペスは世界ランクも33位と、決して上位ランクの選手ではないですが、それでも昨日は強かったなぁと思いました。
サーブもストロークもネットプレーも多彩で見応えもありましたし、観ていてとても面白かったです。
こういう試合をすることで、錦織も対戦相手から学べることもあるのでしょうし、しかも接戦を経てストレートで勝ち切ることで、自ずと自信も付いた試合になったのではないでしょうか。
ということで、この調子で2回戦も頑張って勝って欲しいですね。
対戦相手はディミトロフ!
錦織のローマでの2回戦は、世界ランク4位グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)との対戦になります。
ちなみに両者は過去に4度対戦があり、錦織の3勝1敗ということで、一応勝ち越ししている相手になります。
最後に対戦したのは、昨年2017年シーズン初戦の決勝でしたが、その時はフルセットで初めてディミトロフに敗けてしまったんですよね。
※その時の記事はこちら↓↓
シーズン初戦だったこのブリスベン決勝に敗れた時から、歯車がどんどん狂ってきてしまったと私は思っているんですよね。
勢い付けたいシーズン初戦の決勝で、敗けたことのなかった当時格下のディミトロフに敗けたことがきっかけとなり、その後、昨年は格下に敗けることが多くなっていきましたからね。
そして、手首のケガという最悪の状況にまで陥ってしまったので、この試合はきっかけという意味でも、私の中で強く印象に残っています。
また、ある意味ではディミトロフにとってもターニングポイントになった試合だったと思います。
というのも現在26歳のディミトロフは、プロ転向した2010年以降、順調に勝ち星を重ねてランキングを上げていき、22歳の2014年シーズンには、ツアー優勝3回、ウィンブルドンでベスト4まで勝ち上がり、自己最高の世界ランク8位まで登り詰めた元々センスある選手だったんですよね。
プレースタイルが、ロジャー・フェデラーに似ていることから、ベビーフェデラーなどと揶揄されることもあったり、この頃はマリア・シャラポア選手との交際の噂なんかもあったりなど、公私ともに一番ノっていた時期だったと思います。
ただ翌年の2015年から不調に陥り、目立った活躍がなくなり、ランキングも一時40位まで落ちてしまうんですよね。
でもそこから少しづつ這い上がり、昨年2017年シーズン初戦のブリスベンで優勝したことをきっかけに、その後堰を切ったかのようにどんどん勝ち続け、全豪でベスト4、ソフィアオープン優勝、シンシナティーマスターズで初優勝し、ついにはシーズン最終戦のツアーファイナルでも優勝してしまうという快挙を成し遂げる大活躍をして、一気に世界ランクも3位まで上げたんですよね。
まぁ昨年は、多くのトップ選手が軒並み不調や欠場が相次ぐハプニングの年ではありましたが、それでもこの成績はまぐれでは中々取れませんから、やはりディミトロフはセンスも実力もある選手だったんだなということがわかりました。
未だ錦織が成し遂げていない、マスターズ優勝、ツアーファイナル優勝、世界ランク3位という成績を昨年で一気に成し遂げたのですから、本当にスゴイなぁと思いました。
ディミトロフを攻略できる?
通算成績では勝ち越ししている錦織ですが、今や世界ランク4位の実力者になってしまったディミトロフを攻略することはできるのでしょうか。
過去4度の対戦を見てみると、すべてハードコートでの対戦でしたので、クレーコートでの対戦は今回が初なんですよね。
ディミトロフはビッグサーブもあり、フォアもバックもフットワークも良く、どのコートでも勝つことができるオールラウンダーな選手です。
昨年で一気にブレイクし、確固たる自信を付けたディミトロフが、錦織にどう挑んでくるのかというところが注目ですが、錦織もモンテカルロで、チリッチやズべレフを破った時のような攻撃的プレーがどんどんできれば、今のディミトロフに勝てる可能性は十分にあると私は思っています。
それにはやはり自分のプレーに徹し、ベースライン上でプレーしながら主導権を握り、相手の動きを見ながら広くコートを使う攻めのプレーを心がけることでしょうか。
もちろんファーストサーブの確率であったり、ミスが必要以上に多いようだと、一気に形勢は崩れてしまいますが、そういったことに注意しつつ、いつもの攻撃的プレーで攻めていければ必ず勝機はあると思います。
実際今シーズンのディミトロフは、まだツアー優勝はしていませんし、世界4位という程の活躍はしていないので、必ずチャンスは来ると思います。
決して楽に勝てる相手ではないと思いますが、精一杯頑張って欲しいなと思います。
ノーシードから這い上がる!
錦織が初戦の試合後のインタビューで、こんなことを語っていました。
「1回戦か2回戦は必ずシードがくるので、次もトップ10の選手とやらなければならないので楽ではないですけど、結果優勝するにしてもどこかしらでシードとはやらないといけない。
厳しいですけど、ここからまた這い上がっていかないと。
モンテカルロの前までは32位までに入らないとと思っていたのが、16位も近くなってきたり、ちょっとずつは上がってきている。
特に(グランドスラムで上位の試合がある)2週目に入っていくには体力的なことも考えると、8位以上というのは大きいなと再確認しています。
気持ち的には感覚だったり色んなものは全て戻ってきている。
その日の調子だったり、復帰前でもアップダウンはいつでもどの選手もある。
それをなくしていければまたトップ10に帰れるのも遠くはないと思う。
自信をつけるという意味では、試合に勝てたりより上にいけることは大事になってくると思います。
ランキングも下がり、チャレンジャーの気持ちで入れる。
はい上がっていかないと」
と語っていました。
もうこうなったら、本当に這い上がっていくしかないですよね。
それでも間違いなく近いうちにトップ10に返り咲くXデーは、もうすぐそこまで来ていると思うので、その日を出来るだけ早く現実のものにするために、今できる最善のことを一つ一つ頑張ってやっていって欲しいなと思います。
頑張れ、錦織圭!
テレビ放送予定は?
さて、BNLイタリア国際のテレビ放送やネット配信ですが、
WOWOWオンデマンド、スカパーGAORA、テニスTV で生放送や生配信があります。
※NHK・BS1は、午後10時より時差放送があります。
錦織の試合を是非皆で応援しましょう!
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