大逆転で2回戦突破!
先程行われた、BNLイタリア国際の2回戦。
世界ランク24位の錦織圭が、世界ランク4位のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を、6-7(4-7)、7-5、6-4のフルセットの大逆転で2回戦を突破し、3回戦進出を決めました!
おめでとうございます。
やったー!!
完全復活よりも強くなった?
いやぁ、本当に今日は見応えある凄い試合でしたね~。
思わず私もテレビの前で大きくガッツポーズしてしまいましたよ!
本当に嬉しい嬉しい勝利になりました。
しかし最後の最後までどうなるかわからない展開でしたから、内心ハラハラ、ドキドキで、途中から手汗がすごくなってしまいましたが、やっぱり我らが錦織圭です!
めっちゃ強いです!!
先月行われたモンテカルロでのチリッチ戦や、ズべレフ戦も凄かったですが、今日のディミトロフ戦も、それらに負けず劣らずの大熱戦でしたよね。
ここまでの凄い大接戦をモノにできるのですから、これはもう完全復活したと言ってもいいでしょう。
ん?いや、ちょっと待って。
ケガする前の錦織よりも、むしろ勝負強くなっているのではないか???
そう思いませんか?
そう思っているのは、もしかして私だけなのでしょうか?
というのも、2016年2月のメンフィスオープン以来ツアー優勝から遠ざかっている一つの要因は、勝負弱くなってしまったことが一因だったように感じていたので。
まぁケガしてランキングが落ちてしまい、こんなに白熱した接戦の試合を久しく観てなかったから、そう思っただけなのでしょうか。
でもケガする前を振り返ってみても、こんなにたくさんの大熱戦を勝ち取ってきたことは、あまりなかったように思います。
それこそ一番良かった2014年シーズンと互角くらいにまで戻ってきたというのなら、それこそまさにそうなのかも知れません。
それくらい今の錦織は勢いがありますし、試合を観ていてもワクワク感が全然違いますよね。
モヤモヤしたような内容の試合ではなく、何かやってくれそうな、そんな期待感を感じさせるような試合とでも言いましょうか。
深いところまでは、私のような素人ファンにはやはりわからない領域なのかも知れませんが、それでもとにかく大接戦をモノにして、勝ち切れたのですから、なにはともあれ凄いところまで戻ってきたということでしょう!
錦織には、本当に素晴らしい試合をありがとうと言いたいですし、心からおめでとうと言いたいです。
と言っても考えてみたら、まだ2回戦突破しただけなんですけどね。(^_^;)
錦織はなぜ勝てたのか
なんだかんだ言っても、相手は現在世界4位の実力者ですよ。
普通なら、そんなに簡単に勝てるわけはないんですよね。
でも実際に錦織は勝ってしまいました。
ではなぜ勝てたのか?
正直最後の最後までどうなるか全くわかなかったですし、紙一重の差といえばそうなんですが、やはり決め手になったのは、最後の最後まで諦めなかった錦織の粘り勝ちかなと私は思いました。
今日の試合は、もう完全アウェーで、ディミトロフの応援がとにかく凄かったですよね。
ちょっと錦織が主審に抗議しようものなら、大ブーイングと指笛の嵐。
でも、さすがに第1セットのタイブレークを落とした直後は、やはりモチベーションも落ちているようでしたし、またギアを上げるのは大変だったと思います。
それでも第2セットでは、どんどんサーブ&ボレーなどのネットプレー、ドロップショットなどを試し、戦術を変えていきましたよね。
そして迎えた第2セットの第8ゲームでブレークバックした辺りから、一気にスイッチが入り、そこからゾーンに入ったかの如く、すごい勢いが付いたのがわかりました。
あとは錦織のバックハンドの精度も今日はすごく良かったと思います。
そういった一つ一つの要素がディミトロフにプレッシャーを与え、勝ちに繋がっていったのではないでしょうか。
試合の振り返り
現地時間で午後1時51分。
気温は20度で、上空は多めの雲が漂っています。
日本時間の午後8時51分に、パイレーツオブカリビアンのテーマ曲に乗って、いつもの黄色いバンダナ、白いウェアで錦織圭が入場してきました。
コイントスに錦織が勝って、いつものようにレシーブを選びました。
ウォームアップ後、試合がスタート。
ディミトロフのサービスから試合がスタートします。
まずは第1セット。
第1ゲームは、ディミトロフのサービスポイントなどでラブゲームキープ!
第2ゲームは、錦織のドロップショットや軌道を変えたショットなどディミトロフのバックを狙ってミスを誘いキープ。
第3ゲームは、錦織のバックのウィナーが決まるも、ディミトロフがロングラリーを制してキープ。
少し日差しが出てきました。
第4ゲームでは、ディミトロフのミスショットが3本続き、40-0と3本のブレークポイントが来るも、3本返され一旦40-40になり、そこからディミトロフのミスが更に続いてアドバンテージを得て、ブレークに成功!
第5ゲームは、錦織の深いショットにディミトロフが対応できず、難なくキープ。
第6ゲームは、ディミトロフのサービスポイントや、ラリーを制して難なくキープ
第7ゲームは、ディミトロフのリターンエースがあるも、錦織のサービスポイントなどでキープ。
NEWボールになります。
第8ゲームは、錦織のミスショットがあるもキープ。
第9ゲームは、ディミトロフのショットがコードボールになり、一旦アウト判定になるも主審が確認に行きイン判定に。
錦織が抗議するも覆らず、結局キープ。
第10ゲームは、錦織のServing for the 1stset.
ディミトロフのウィナーや錦織のミスショットなどで0-40と3本のブレークポイントを与えてしまい、ディミトロフのウィナーが決まり一気にブレークバックされてしまいます。
第11ゲームは、ディミトロフのサービスポイントなどでラブゲームキープ!
第12ゲームは、錦織がロングラリーを制して難なくキープし、タイブレークに突入します。
・ディミトロフのサービスエースで、0-1
・錦織のフォアのウィナーは決まり、1-1
・錦織のフォアのショットが一瞬アウトというコール!でもすぐに主審がイン判定に。
今度はディミトロフが激しい抗議をしますが覆らず、ポイントのやり直し。
・錦織のショットが深く、ディミトロフのミスを誘い、2-1
・ディミトロフのフォアのウィナーが決まり、2-2
・ディミトロフのショットがロングでミニブレークで、3-2
・錦織のサービスポイントで、4-2
・ディミトロフのフォアの逆クロスが決められ、4-3
・ディミトロフのパッシングショットが決まり、4-4
・ディミトロフのサービスポイントで、4-5
・錦織のフォアがアウトになりミニブレークされ、4-6
・錦織のショットがネットにかかり、4-7でディミトロフがタイブレークを制して、第1セットをディミトロフが先取しました。
タイブレークを落とした瞬間、錦織は悔しさを露わにし、最後にボールをラケットで強く叩きつけました。
ここまでの試合時間は1時間1分でした。
上空は暗い雨雲が漂ってきました。
気持ちを切り替えたい第2セット。
錦織のサービスからゲームがスタート。
第1ゲームは、錦織のサービスポイントなどで40-0になるも、2本連続でミスし40-30になるも、最後は技ありのドロップショットでキープし、ガッツポーズ!
第2ゲームでは、ディミトロフのミスがあって30-30になるも、錦織のミスが重なり、結局キープ。
第3ゲームでは、錦織のドロップショットやネットプレーが光りキープ。
ここでNEWボールになります。
第4ゲームは、錦織のバックハンドウィナーが2本決まり40-40になるも、キープ。
ディミトロフがラケットを替えます。
第5ゲームは、錦織もフォアのウィナーが決まるなどでキープ。
ここで錦織が少し手首を触るしぐさがありました。
第6ゲームは、ディミトロフが4本全てのサービスエースでラブゲームキープ!
第7ゲームは、錦織のショットがアウトになるなどミスが続き15-40と2本のブレークポイントを許し、一気にブレークされてしまいます。
ここでまた日差しが出てきました。
第8ゲームは、ディミトロフのサービスポイントなどで0-30になるも、そこから錦織がウィナーを決めたりなどで40-40まで追いつき、ディミトロフのミスでアドバンテージを経て、最後は錦織のバックのウィナーが決まりブレークバックに成功します!
第9ゲームは、錦織がディミトロフのミスを誘い、最後はパッシングショットでラブゲームキープ!
第10ゲームは、錦織のネットプレーが光るも、ディミトロフのミスショットがあるも、結局キープ。
第11ゲームは、錦織のミスショットで15-30とポイント先行されるも、絶妙なネットプレーやバックボレーが決まり、キープし大きくガッツポーズ!
第12ゲームは、ディミトロフのダブルフォルトなどのミスで30-0になり、そこからフォアのウィナーが決まり、40-0と3本のセットポイントが来るも、2本返されそこからブレークし、錦織が第2セットを取りました。
ここまでの試合時間は2時間でした。
錦織はウェアを着替え、目薬を差します。
コート整備で水が撒かれます。
勝負のファイナル(第3)セット
錦織のサービスからスタート。
錦織はラケットを替えます。
ここでNEWボールになります。
第1ゲームは、錦織のサービスポイントなどでラブゲームキープ!
第2ゲームは、ディミトロフもサービスポイントなどで難なくキープ。
第3ゲームは、錦織の効果的なサーブ&ボレーなど、このゲームでもネットプレーが光り難なくキープ。
第4ゲームは、ディミトロフのサービスポイントなどで難なくキープ。
第5ゲームは、錦織のミスショットで30-40とブレークポイントを許すも40-40に戻すも、更にミスを重ねブレークされてしまいます。
第6ゲームは、錦織のミスや、ディミトロフのサービスポイントなので難なくキープ。
第7ゲームは、錦織のミスショットがあるも、結局キープ。
第8ゲームは、ディミトロフのミスショットなどで30-15になったところから、更にディミトロフが打ったショットがアウトコールがあるも、主審の判定はイン!
ここで錦織が抗議するも覆らず、ポイントやり直し。
ここで錦織がフォアのボレーで40-30とブレークポイントが来るも、40-40に戻されるも、ディミトロフのミスで一気にブレークバックに成功します!
第9ゲームは、錦織のミスショットで30-40とブレークポイントを与えるも、ラリー戦を制して40-40に戻し、なんとかキープ。
ここでNEWボールになります。
第10ゲームは、ディミトロフのダブルフォルトや、錦織のリターンエースなどで40-40まで追いつき、そこから錦織の深いショットでディミトロフがネットにかブレークに成功し、第3セットを錦織が制し、セットカウント2-1で錦織が3回戦進出を決めました!
トータル試合時間は2時間55分でした。
お疲れ様でした。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、今回の調子はどうだったのでしょうか?
今日のファーストサーブの確率はトータルで、60%と、まぁまぁでしたね。
セット別に見ると、第1セットは70%、第2セットは45%、第3セットは65%ということで、一番苦戦した第1セットが一番良かったという皮肉。
で、セットを取った第2セットはかなり悪いという結果でした。
でもポイント獲得率を見ると、第2セットが80%と一番良かったんですよね。
なので、今日はサービスに関してはダブルフォルトも1本もなかったですし、良く頑張ってたと思います。
一方のディミトロフは、そんなにビッグサーバーというイメージはなかったのですが、実はかなりのビッグサーブを叩き込んでくる選手なんですよね。
今日も、227kmのファーストサーブをバンバン入れていましたし、サービスエースも錦織の1本に対し、8本も入れてしました。
守備範囲も広いし、ストロークもいいので、中々隙を見つけるのは大変だったと思います。
しかも以前のディミトロフよりも格段に今の方が強くなっていて、さすが世界4位だなと思いましたし、昨年一気にブレイクして、伊達に4度も優勝してきてないなと改めて思いました。
結果的に勝てたけど、ディミトロフは凄い選手に成長したんだなというのも伝わりました。
というわけで、これでディミトロフとは4勝1敗になったわけです。
ディミトロフにリベンジ!
もう気持ち的には優勝したくらい嬉しさ一杯の気持ちになっていますが、というのも、恐らく私の中で、ディミトロフにある因縁を感じていたからだと思います。
それは、昨年2017年シーズン初戦だった、ブリスベン国際の決勝で、今まで一度も敗けたことがなかったディミトロフにフルセットで敗け、2016年2月以来の優勝を逃してしまったことを、私が相当根に持っていたからだと思います。(^_^;)
まぁそれは冗談ですが、でも本当にこの試合を機に、お互い明暗が分かれたきっかけになったと思っていたので、その時のリベンジをようやく今日果たせたのではないかと思ったのです。
やはりディミトロフに勝つことで、原点に戻れたような、また新たなスタートラインに立てたような、そんな気がしたんですよね。
まぁとにかく、今後はまた新たな『NEW錦織圭』として、どこまでも勝ち上がっていって欲しいし、実際にそうなれるような気がしています。
錦織の試合後のコメントとは
錦織の試合後のコメントが入ってきました。
「お互いいい試合ができた。
出だしは僕のプレーも悪くなかった。
(第1セットで)タイブレークを落としてちょっと考えたけど、プレーは悪くなかったので、落ち着いてリターンゲームができたと思う。
(第2セット第8ゲームでブレークバックに)悪いときには後ろに下がって彼に左右に振られていた。
(第8ゲームから)ふっ切れて劣勢からいいプレーができた。
次戦(3回戦)の対戦相手は?
錦織の次戦(3回戦)は、世界ランク28位のフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)と対戦予定です。
次戦も頑張って欲しいですね。
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