ジョコビッチに逆転敗け!
先程行われた、BNLイタリア国際の準々決勝。
世界ランク24位の錦織圭が、世界ランク18位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)に、6-2、1-6、3-6で逆転敗けを喫し、ベスト4には届きませんでした。
残念!!
悔しい12連敗!
う~む。
またジョコビッチに敗けてしまいましたね。
これで対ジョコビッチ戦は12連敗になってしまいました。
正直めっちゃ悔しいです。
今日こそは勝てると思ってましたし、今度こそリベンジしてもらいたいと本気で思っていただけに、かなりショックが大きいです。
特に第1セットは、第1ゲームからいきなりブレークするなど、完全にこのローマで自信を付けた錦織が主導権を握っていましたし、結局2ゲームアップの6-2で第1セットを取った時には、今日は完全に勝ったなと思ったんですよ。
かなり攻めていけてましたし、あのジョコビッチに2ゲームアップとは、やはり自信が付くとこんなに変わるんだなぁと思っていたのです。
それはジョコビッチの調子が悪いというよりは、錦織が自信に満ち溢れた試合展開が出来ていたからゆえだったと思います。
それがどうしたことでしょう。
第2セットに入ると、それまでの自信が一気に狂い始めたのです。
ジョコの闘争本能に火を点けた?
第1セットを2ゲームアップの6-2というスコアで錦織に先取されたことが相当悔しかったのか、ローマでずっと好調を維持してきたジョコビッチの闘争本能に、どうやら火を点けてしまったようなのです。
第2セットの第2ゲームでジョコビッチが錦織のサービスゲームをブレークすると、かつての強かった時のジョコビッチを彷彿とさせるパフォーマンスを前面に出してきたのです。
大声で雄たけびを上げたり、観客を煽るパフォーマンスを見せたりなどして、観客を自分の味方に付け、錦織に不利なアウェー的環境を作ってしまうとでも言いましょうか。
完全にジョコビッチに錦織の良いところを一気に崩されてしまったような感じです。
そんなジョコビッチを見ていたら、かつての世界王者だった頃に戻ってきているのを感じました。
もちろんジョコビッチのプレーのレベルは、まだ全盛期には及んではいないものの、それでも負けず嫌いのジョコビッチが、あのパフォーマンスをし始めるとどうなるのかということです。
ジョコビッチの観客を煽ったり、大声を出して雄たけびを上げるようなパフォーマンスは、いわゆる自分を鼓舞するということなので、相当錦織の第1セットを取られたことで触発されたということなのでしょうか。
徐々にジョコビッチのプレーの質も上がってきて、ウィナーをバンバン打ち込んでくるようになりました。
もちろんミスも多いのですが、結局第2セットを1-6という圧倒的スコアでジョコビッチに取られてしまうのです。
それでもディミトロフ戦の時のように最後まで諦めずに、粘り強く頑張っていれば、チャンスは来ると思っていました。
でも第3セットの第7ゲームで再びブレークされてしまい、第8ゲームで粘りに粘り結局キープされてしまったところで、錦織の緊張の糸が切れてしまったのか、特にチャンスというチャンスもないまま、ゲームセット!
結局逆転され、準決勝進出は逃してしまったわけです。
なぜまた敗けてしまったのか?
第1セットがあれだけ素晴らしかったのに、なぜ逆転敗けを喫してしまったのでしょうか。
もちろん複合的な理由があると思いますが、やはり詰まるところ、苦手意識の問題なのかなと思いました。
以前より錦織のプレーのクオリティは間違いなく上がっていると思います。
現に第1セットは素晴らしいプレーでセットを奪うことができたわけですからね。
それでも結局最後は苦手意識の方が勝ってしまったのかなと。
でなければ、12連敗とか中々されないですよ。
錦織がせっかく会見で、勝てない相手は徐々にいなくなってきていると言って、自信満々なメンタリティがこれから確立されていくのかなと思いきや、ジョコビッチには苦手意識がある発言をまたしてしまったものですから、そこで一気に意識が崩れてしまったのかなと少し思いました。
確かに今日のジョコビッチは、ここ最近では一番良いプレーをしていたと思います。
やはり元世界王者なのですから、テニスは上手いに決まってますし、相手の動きも良く見えているからこそ、あのようなショットが打てるというのもあります。
それに、ここぞという時の集中力が半端ない!
とにかく、今は出来るだけ早くジョコビッチに対する苦手意識を完全に払拭できるようになってもらいたいですし、勝てない相手はもういないという強気な発言をした自分をもう一度思い出し、また一歩一歩頑張っていくしかないですね。
試合の振り返り
現地時間で午後6時22分。
気温は23度で、今日の天気は晴れ。
日本時間の午前1時22分に、パイレーツオブカリビアンのテーマ曲に乗って、いつもの黄色いバンダナ、白いウェアで錦織圭が入場してきました。
コイントスにジョコビッチが勝って、サーブを選びました。
ウォームアップ後、試合がスタート。
ジョコビッチのサービスから試合がスタートします。
まずは第1セット。
第1ゲームは、ジョコビッチのミスショットなどで40-40になり、そこから錦織のウィナーとジョコビッチのミスでいきなりブレークに成功!
第2ゲームは、錦織のミスショットなどで40-40まで追いつかれるも、フォアのウィナーやエースでキープ。
第3ゲームは、ジョコビッチのストロークに圧倒され、ラブゲームキープ!
第4ゲームでは、サービスエースやバックのダウンザラインが決まり、難なくキープ。
第5ゲームは、ジョコビッチのミスなどで40-40に追いつき、ジョコビッチのミスでアドバンテージを経て、錦織がフォアのウィナーで一気に2度目のブレークに成功!
第6ゲームは、錦織のサービスポイントやストロークで圧倒し、難なくキープ。
第7ゲームは、ジョコビッチがギアを上げ、サービスポイントなどでラブゲームキープ!
NEWボールになります。
第8ゲームは、錦織のServing for the 1stset.
錦織のダブルフォルトなどのミスで、30-40とブレークポイントを与えるも40-40に戻し、サービスポイントでしっかりキープし、第1セットを錦織が6-2で先取しました。
ここまでの試合時間は36分でした。
一気に決めたい第2セット。
ジョコビッチのサービスからスタート。
第1ゲームは、ジョコビッチのミスショットや錦織のリターンエースがあり、40-30とブレークポイントが来るも40-40に戻され、結局キープ。
第2ゲームでは、錦織のミスショットで15-40と2本のブレークポイントを与え、1本戻すも錦織のショットがネットにかかりブレークされます。
ジョコビッチはカモンと大声を出しながら、会場を煽るパフォーマンスをします。
第3ゲームでは、錦織がロングラリーを制し、40-30とブレークバックのチャンスが来るも、錦織のショットがネットにかかり40-40戻され、ウィナーとエースでキープされます。
第4ゲームは、錦織のダブルフォルトなどのミスで15-40と2本のブレークポイントを与え、錦織のミスで、一気に2度目のブレークをされてしまいます。
第5ゲームは、ジョコビッチのダブルフォルトなどのミスで40-40まで追いつき、またもやダブルフォルトなどのミスで錦織がブレークバックに成功します。
第6ゲームは、錦織のミスショットなどで30-40と、ブレークポイントを与え、一気にまたもやブレークされます。
第7ゲームは、ジョコビッチのServing for the 2ndset.
ジョコビッチのサービスポイントなどで難なくキープし、1-6で第2セットをジョコビッチが取ります。
ここまでの試合時間は1時間14分でした。
ここで錦織はトイレットブレークを取ります。
続いて勝負のファイナル(第3)セット。
錦織のサービスから試合がスタート。
第1ゲームは、錦織のミスショットなどがあり40-40に追いつかれるも、ジョコビッチのミスを誘いキープ。
ここでNEWボールになります。
第2ゲームは、ジョコビッチのサービスポイントなどで0-40となったところで、ジョコビッチがエースを叩き込むも、アウトのコール。
ジョコビッチが主審に抗議をしていたのを見かねた錦織がインでいいよということで、ラブゲームキープになりました!
第3ゲームは、錦織のイージーなスマッシュミスなどで、0-40と3本のブレークポイントを与え、1本戻すも、自身のバックのミスでブレークされます。
第4ゲームは、ジョコビッチのダブルフォルトなどのミスで40-40まで追いつき、錦織の深いリターンでミスを誘い、一気にブレークバックに成功します。
第5ゲームは、錦織のミスショットなどがあり40-40に追いつかれ、ストロークで攻めてキープ。
チェンジエンドの時間を使って、ジョコビッチがコンタクトレンズの交換をしにバックオフィスに行きました。
第6ゲームは、ジョコビッチのミスショットや、ストロークで攻めた錦織が40-40まで追いつくと、ジョコビッチは大声を出して吠えまくります。
そしてジョコビッチの深いショットでミスしてしまい、キープ。
第7ゲームは、ジョコビッチの深いショットやウィナーで40-40に追いつかれ、3度のデュースを経て、良いリターンをしたジョコビッチが、錦織の浅くなったショットを攻めてブレークに成功!
第8ゲームは、ジョコビッチのストロークで攻められるも、錦織のドロップショットが決まり40-40に追いつきます。
3度目のデュースを経て、ジョコビッチのサービスポイントでキープ。
第9ゲームは、錦織のミスショットで15-40と2本のブレークポイントを与え、そのままジョコビッチがブレークし、3-6でジョコビッチがファイナルセットも取り、セットカウント1-2でジョコビッチが準決勝進出を決めました!
トータル試合時間は、2時間21分でした。
お疲れ様でした。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、今回の調子はどうだったのでしょうか?
今日のファーストサーブの確率はトータルで62%と、まぁまぁでした。
セット別に見ると、第1セットは77%、第2セットは59%、第3セットは55%ということで、やはりセットを取った第1セットが一番良かったのですね。
ポイント獲得率を見ると、やはり第1セットが一番良く70%を超えていましたね。
またアンフォーストエラーの数も、トータルではジョコビッチの方が多かったのに、それでも敗けてしまったという意味では、先日のマドリード初戦で敗けてしまった時と大差はないのかも知れません。
いずれにしても今日は全体的に悪くなかったですし、むしろ第1セットが完璧だったからこそ、敗けたショックが大きかったりもしますが、もう次に切り替えていくしかないですね。
ここまでローマで勝ち上がれたこと、そして新たな自信がついたこと、全仏前の前哨戦でここまでクレーコートに慣れることが出来たのは、すごく良かったポイントになったのでは。
今日のジョコビッチ戦も、決してプレーでは負けてなかったと思います。
自分からどんどん攻めていけていましたし、マドリードで敗けた時に比べたら、数段良い試合をしていたと思います。
でもそれが逆にジョコビッチを本気にさせてしまったということなのかも知れません。
でも弱いジョコビッチに勝ったところで面白くもなんともないですし、ジョコビッチが強いからこそ、倒し甲斐があるってもんです。
ローマでの試合はどれもこれもレベルの高い試合でしたよね。
そういうレベルが高い試合を勝ち抜いてきた経験が、自信になるのでしょうし、間違いなく近いうちにトップ10に返り咲ける日が来ると思います。
これで本当の意味で試合勘も整い、自信も付いて、堂々とこれから行われる本番に入って行けますね。
次戦の試合予定は?
次の試合は、いよいよ全仏オープン(ローランギャロス)になります。
今からワクワクしますね。
期待して応援していきましょう。
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