【快挙】ナダルが全仏オープン11度目の優勝!ティエムの敗因は?錦織圭は完全復活!

ティエム
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全仏オープン11度目の優勝!

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昨夜行われた全仏オープン2018決勝。

ここまでものすごい勢いで勝ち上がってきた世界ランク8位のドミニク・ティエム(オーストリア)をストレートで退け、ラファエル・ナダルが全仏オープンでは前人未踏となる11度目の優勝を飾りました!

おめでとうございます!!

凄く感動しましたし、本当に素晴らしかったです。

やはりキング・オブ・クレーの名にふさわしい、真の底力というのをまざまざと魅せつけられたような、そんな素晴らしい決勝だったなと改めて思いました。

それでも第1セットは、ティエムの揺さぶりもあり、硬さが目立ったプレーも多く見受けられましたので、一瞬もしや?と思いながら観ていましたが、そんな心配は全くの杞憂でした。

やはりクレー王者は、肝が据わっていましたね。

ティエムを自滅に追いやり、ティエムの勢いを封じ込めると、怒涛の展開で第2セットも奪います。

第3セットもそのまま行くと思いきや、手首のけいれんだったのかマッサージを受けるアクシデントが発生。

どの程度の痛みだったのかはわかりませんが、普通の選手ならそのアクシデントで多少のブレーキはかかるもの。

でもナダルは違いました。

特に痛そうな素振りも見せず、淡々とマッサージを受け、そのまま試合に戻ってプレーを再開。

それまでの勢いと全く変わらず、見方によってはそれ以上の勢いで更にブレークを奪い、完全勝利のストレートで優勝してしまうのですから、もう恐れ入りましたの一言に尽きました。

本当にラファエル・ナダルという選手は、凄い選手です!

試合中は類まれな自制心と集中力で、劣勢の展開になっても我慢のプレーに徹し、流れを戻したり、引き寄せるプレーをすることが出来る。

試合後のコメントでは、謙虚で決して自分に驕ることがない発言、それこそ人間性の素晴らしさも感じることができ、本当に世界ナンバー1にふさわしい選手だなと心からそう思いましたね。

テニスを心から愛し、その大好きなテニスのために一生懸命常に努力し、フィジカルもメンタルもトレーニングを欠かさず、今の地位に甘んじることなくこれからも努力し続けていくであろうラファエル・ナダル。

歴代色んなタイプの選手が、グランドスラムで優勝し、世界ランキング1位の座に君臨してきたと思いますが、ナダルは人格的にも、プレーヤーとしても絶対的にその座にふさわしい最高の選手の一人だと思っています。

そんなナダルの偉業を見ていると、果たして我らが錦織圭にも、いつかそんな日が来るのだろうかとつい考えてしまいます。

もちろんナダルと同じようにはいかないかも知れませんが、それでもいつか同じ頂に登れるチャンスを得るための努力を怠らなければ、てっぺんに登れる可能性は必ずあると私は信じていますし、そうなれるように頑張って欲しいと心から願っています。

ティエムの敗因は何だったのか?

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今大会では、ナダルに次ぐ優勝候補に挙げられていたドミニク・ティエム。

特に今シーズンのクレー試合で敗けなしだったナダルに、唯一マドリードで土を付けたのはこのティエムでしたし、今大会の試合を観ても、勝ち上がり方は半端ない程の勢いがあったと思います。

3回戦までは絶好調だった我らが錦織圭さえも、ティエムの勢いに押され、本来の力を発揮することが出来ずに敗けてしまいましたよね。

2週目まで行く気満々だった錦織の出鼻を挫く、ティエムの勢いある情熱的プレーは、それまでティエムに2勝0敗だった錦織の力を封じ込めるだけの実力者に、知らぬ間に成り上がっていたんだなというのも、まざまざと気づかされたような試合だったように思いました。

そんなティエムが、初めてグランドスラムの決勝の大舞台に立ち、ナダルとの大一番。

なぜストレートで敗けてしまったのでしょうか。

私は個人的に、もっともつれると思っていたんですよね。

それこそ5セットまでいくような接戦とか、或いは毎セットタイブレークとか、準々決勝で戦ったシュワルツマン戦の時のように、ナダルがもっとティエムに追い詰められると思っていました。

ティエムはナダルをかなりのところまで追い詰めて、下手したら錦織戦の時のように、先に2セットアップするくらいやってくれるのでは?と考えていたくらいでした。

それがどうしたことでしょう。

結果だけ見たら、タイブレークまでもつれることもなく、4-6、3-6、2-6のストレートで敗けてしまうという結果でした。

ティエムにいったい何があったのでしょうか。

勝負の鍵となるターニングポイントは、第1セット最後の第10ゲームにあったと思います。

それはその前の第9ゲームから既に始まっていた心理戦だったのではないでしょうか。

それまで互角の戦いだったところで、第9ゲームでナダルにあっけなくキープされてしまい、4-5となった第10ゲーム。

最初のチャンスボールを自らミスしたティエムが焦って吠えます。

今回WOWOW決勝の解説は松岡修造氏でしたが、松岡氏がその吠えが消極的な吠えだったことを懸念していたんですね。

その懸念がピタリと的中します。

案の定ティエムは、焦りからミスの連鎖を生み、結果ラブゲームでナダルにブレークされて第1セットを落としてしまったのです。

それで一気にナダルを勢い付かせてしまったんですよね。

もちろん第2セットでも、ティエムにチャンスがなかったわけではないですが、第1セットをあのようなカタチで先取されてしまったティエムは、心理的パワーバランスを無意識に下げてしまったのでしょう。

それでもティエムはどのセットも懸命に頑張っていましたし、フォアもバックも良いショットがたくさんあって、スコア程の開きはなかったと思います。

ただレッドクレーでは最強のナダルが、決勝の大舞台で全身全霊で本気で集中してくると、もう歯が立たないですよね。

敗因を一言で言うならば、たった1ゲームの1ポイントを、自身の焦りからくるミスで、簡単に流れを手放してしまった、最後まで集中しきれなかった自制心や集中力の差が出たのかなと思いました。

錦織圭は完全復活?チャンコーチが明言!

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今回の全仏オープンでは、優勝争いに加われなかったのはとても残念でしたが、かなりの見せ場をたくさん作って我々に魅せてくれた錦織圭。

やはりクレーでの勝率が一番高い錦織は、このクレーで完全復活のきっかけを作り、その歩みを進め、チャンコーチからも明言される程にまでになりました。

そうです、錦織圭完全復活宣言です!

「圭は遅かれ早かれ、トップ10に戻る。

もう完全復活だ。

トップ5のうち、3人を倒しているんだ。

もう完全に復活している。

もっと自信を持つべきだって、圭にも言ったんだ。

今年は全豪も、米インディアンウエルズも出ていない。

それと、8月以降は昨年欠場しているから守るべきポイントはない。

勝てば上がるのみで、これからの後半が楽しみだ」

ということで、完全復活をチャンコーチ自ら明言して下さいました。

これは嬉しいですよね。

クレーシーズンに入り、ここまで良い試合をしてきていたので、完全復活していると思ってはいましたが、一番近くにいるコーチにここまでハッキリ名言してもらえたことで、完全に確信が持てましたよね。

しかもチャンコーチは、トップ10にも戻れると太鼓判も押して下さいました。

確かに昨年8月のロジャーズカップを最後に、その後の全試合を欠場していましたから、今年はケガなくきちんと試合に出場し続け、ある程度勝ち上がることさえ出来ればポイントは上積みされていくわけですから、自ずとポイントが増え、限りなくトップ10に近づくことが出来ますよね。

チャンコーチの言う通り、これからの試合がますます楽しみになってきました。

アンケート集計!

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全仏オープンが始まる前に、このブログの読者の方々に任意でアンケートを募らせて頂きました。

www.xn--8dsoxh92gv4owod.com

お忙しい中アンケートにお答え頂いた様々な年代や地域の方々、またコメントも頂きまして本当にありがとうございました。

全て読ませて頂きました。

今回2つのアンケートを実施致しました。

1つ目は、錦織圭が全仏でどこまで勝ち上がれるかというもの。

2つ目は、錦織圭は現在どこまで復活してきているかというものでした。

1つ目のアンケートでは、一番多かったのはベスト8、次いでベスト4ということでしたが、残念ながらそのご期待には一歩及ばず、4回戦敗退になってしまいましたね。

ティエムに勝てるチャンスがなかったわけではないと思いましたし、緊張感のようなプレッシャーのような硬さがなければ、展開は随分違ってたはず。

今大会のティエムは確かに良かったですが、ほんの1ゲームや1ポイントで流れが一気に変わってしまうのがテニスの恐いところ。

その流れを十分に引き寄せられなかったことは残念だったなと思いますね。

2つめのアンケート。

錦織圭は現時点でどこまで復活できたのかということですが、アンケートで一番多かったのは、2016年の頃、次いで最初にケガをした2017年3月の頃ということでした。

色々なご意見があってとても興味深かったです。

ケガ明けで今シーズン復帰して、特にこのクレーシーズンでトップ5以内の選手を3人も破り、とても良い試合をしてきた錦織は、チャンコーチが明言された通り、確かに完全復活できていると思います。

ただ以前のプレーと比較してみると、試合中に見せる闘争心や試合に臨む姿勢、実際のプレースタイルとか、以前よりも良くなっているような気がしてならないんですよね。

頂いたコメントにもありましたが、まさに変化して進化していると思いますし、別の強さを身に付けているようにも思います。

ただ一方で、まだまだ心にムラがあるというのも事実としてあると思いますし、昨日のナダルの決勝戦を見ていると、あそこまでの自制心や集中力はまだないなとも思いました。

でも逆に言えば、それが今後身に付いたなら、鬼に金棒なんだけどなぁとも思いましたが、それを身に付けるのは決して簡単なことではないですよね。

それでもかなり良いところまで復活しているというのは、客観的なみなさんの意見でもわかりましたし、私も改めてそう思えましたので、これからも更に応援に気合いを入れて臨めそうな気がしています。(^_^;)

これで好調だったクレーシーズンが終わりますが、錦織はこのクレーで復活への足がかりとなるプレーを経て、より進化した完全復活という切符を手に入れることが出来ました。

ただここからまたサーフェスが変わり、また違う戦いへと成長しなければなりません。

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このままウィンブルドン、全米オープンへと更なる成長、進化をしながら、今ある好調の勢いをこれからも繋いでいって欲しいなと思います。

頑張れ、錦織圭!

最後までお読み頂きありがとうございました。

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