クレーコート⇒グラスコート
5月27日から2週間行われた全仏オープンテニス2018。
6月10日の最終日に決勝が行われ、下馬評通りとなる世界ランク1位のクレー王者ラファエル・ナダル(スペイン)が、全仏では前人未踏となる11度目の優勝を成し遂げ、ローランギャロスの幕を閉じました。
我らが錦織圭はとういうと、昨年のベスト8には一歩及ばず、今回準優勝になったドミニク・ティエムに敗れ、残念ながら4回戦敗退となりました。
これで4月から行われていた錦織のクレーシーズンはすべて終了となり、いよいよグラスコートシーズンに突入となります。
世界ランク21位⇒26位
昨日発表された最新世界ランキングで、錦織は5つ下げ26位に後退してしまいました。
この後退については、昨年の全仏でのベスト8から、今回4回戦で敗退してしまったことが影響しています。
でもまぁこれはしょうがないですよね。
ランキングについては、8月のロジャーズカップまでは今後も多少の変動はあるかもしれません。
でもその後は、昨年残り試合をすべて欠場していましたから、あとは出場する試合のポイントはすべて上積みされるだけですので、勝ち上がり次第では、今年中にトップ10に返り咲くことも不可能ではないですよね。
というかむしろ、年内には絶対トップ10に返り咲いて欲しいとさえ思っています。
それはチャンコーチを始め、錦織自身もそう願っているでしょうし、戻れるだけの自信も本人の中に既にあると思います。
実際どこまでポイントを上積みできるかという意味では、今後の出場試合次第ということになりますが、出来れば世界ランキングだけでなく、ツアーファイナルにも出場できるよう頑張って欲しいなと思いますが、果たしてどうなるでしょうか。
次戦はハレ!
さて、次の錦織圭の試合は、ドイツ・ハレで開催するATP500ゲリーウェバーオープンになります。
パリ・ローランギャロスからドイツ・ハレで開催されるグラスコートの大会へ移動。
新シーズンに向けて、気持ちもガラリと変わり、また新たな気持ちでいることと思います。
ただこの大会、かなり鬼門なんですよね。
ここ3年程、毎年この大会でケガをして棄権しているという曰く付き大会ということで、今年はどうなるのか、実はかなり心配しています。
錦織のグラスコートシーズンは、7月から開幕するグランドスラム・ウィンブルドンと、その前哨戦であるこのゲリーウェバーオープンの2試合しか毎年出場を予定していないのですが、その短いシーズンの2試合で、毎年ケガをしたり、棄権したりというのが続いているのです。
思わず鬼門と呼びたくなる程、運がないのか、縁がないのか、とにかくこのサーフェスとの相性が正直あまり良くないんですよね。
だからとはいえ、決して芝に対応出来ていないわけではないのだと思います。
基本的に錦織は器用な選手ですし、どのサーフェスでもある程度勝ち上がることはできるオールラウンダーな選手だと思っています。
ただそれでも、やはり芝の特性上滑りやすさというのがあるので、ケガをしやすいサーフェスであることは間違いないのだと思います。
赤土と芝では全くサーフェスが違いますし、遅いコートから早いコートへのアジャストがスムーズに出来ないと、ケガをする可能性は限りなく大きくなります。
ビッグサーバーが有利と言われているグラスコートですが、それだけ球足が早くなるので、錦織のようなストローク中心の選手の場合、よくその特徴を理解し、対策を練って試合をしていかなければ、4年連続でケガなんてことになりかねません。
錦織の全仏4回戦敗戦後のインタビューでも、グラスコートシーズンへの心境を以下のように語っていました。
「芝はちょっと怖いです。
球筋も早いし、グイっと中に入ってくるので。
気持ちも切り替えて、テニスも変えていかなければいけない」
確かにそうですよね。
気持ちだけでなく、テニス自体も変えていかないと、ケガのリスクはかなり高まりますし、ウィンブルドンにも当然影響が出てきます。
また、今回マクラクラン勉とダブルス戦にも出場予定とのこと。
とにかくケガなく、しっかり調整してグラスコートシーズンを迎えて欲しいなと思います。
フェデラーが復帰!
世界ランク2位のロジャー・フェデラー(スイス)が、いよいよ復帰します。
今シーズンに入ってからも全豪で優勝するなど、相変わらず調子を上げている36歳のレジェンドですが、自身の膝のことなどを考慮し、クレーシーズンは全試合を欠場していたんですよね。
フェデラーはグラスコートとの相性は非常に良いので、また新たな伝説を魅せてくれるのかということで、華麗なるプレーをいつも魅せてくれるフェデラーのファンとしては楽しみではあります。
昨年もこのハレで優勝していましたし、ウィンブルドンでも35歳での優勝と、どこまでも伝説は続いて行くかのような生きるレジェンドですが、その勢いを若手は止めることが出来るのかというところですね。
その止める役を是非とも錦織に担って欲しいのですが、果たして鬼門のハレで実現できるのかということです。
錦織には、今年こそはケガなくこのグラスコートでの活躍を期待しているのですが、それとは別に36歳のフェデラーが今年もどこまで勝ち上がるのかについても、興味深く大いに注目していきたいと思います。
大会概要
・大会名:ゲリー・ウェバー・オープン
・開催地:ドイツ・ハレ
・会場:ゲリー・ウェバー・スタディオン
・開催期間:6月18日(月)~6月24日(日)
・カテゴリ:ATP500(優勝者は500ポイント獲得できます)
・サーフェス:グラス(芝)
・ドローサイズ:32
・日本との時差:-7時間
・昨年の優勝者:ロジャー・フェデラー
・昨年の錦織の戦績:2回戦棄権敗退
出場者リスト
・男子シングルス出場予定選手はこちらをご覧ください。
・男子ダブルス出場予定選手はこちらをご覧ください。
ドロー・トーナメント表
・男子シングルスのドロー表は、こちらをご覧ください。
※BS朝日より出典
・男子ダブルスのドロー表は、こちらをご覧ください。
試合予定日
・1回戦:6月18日(月)、19日(火)
・2回戦:20日(水)、21日(木)
・準々決勝:22日(金)
・準決勝:23日(土)
・決勝:24日(日)
テレビ放送予定
さて、ゲリーウェバーオープンのテレビ放送やネット配信ですが、WOWOWオンデマンド、スカパーGAORA、テニスTV で放送や生配信があります。
※BS朝日でも中継があるようですが、現時点ではライブか録画かは未定です。
WOWOW、
スカパーGAORA、テニスTV ではライブ配信になります。
錦織の試合を是非皆で応援しましょう!
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