ストレートで2回戦敗退!
先程行われた、ゲリーウェバーオープンのシングルス2回戦。
今大会第7シードで世界ランク27位の錦織圭が、世界ランク36位のカレン・カチャノフ(ロシア)に、2-6、2-6のストレートで敗れ、2回戦敗退となりました。
残念!
今日の錦織は芝のタイミングが合ってなかったのか、全く良い流れが来なかったですし、ミス連発で、良いシーンがあまりなかったですね。
カチャノフに完敗でしたし、思い通りのプレーが出来ず、終始イライラしたようにも感じられました。
今日はカチャノフが凄く良かったというのもありましたし、ミスを誘ってくるようなショットで攻めてきたということもあるのですが、それでも錦織も上手くリターンしきれなかったですよね。
カチャノフのストロークが深くて、錦織が打ちにくいところにボールをコントロールしてくるので、錦織も思わずネットに掛けてミスしてしまうという悪循環。
昨年の2回戦でもカチャノフにケガで棄権敗退してしまっていましたが、今年はまさかこんなカタチで敗けるとは正直思ってなかったです。
それでもまぁ今回は、ケガが無かっただけ良かったと思いますし、今日の試合ではそれが唯一の救いだったと思うことにしたいと思います。(^_^;)
でも本来の錦織圭の実力はこんなものではないはずなんですけどね…。
戦意喪失気味だった?
誤解を恐れずに言わせてもらうならば、今日の錦織は最初から戦意が感じられないような表情をしていました。
もちろんこれは私の個人的な見解ですので、そうではなかった可能性はもちろんあると思いますが、それでもいつもよりも暗いような、どこかを痛めているような、そんな雲行きの怪しい顔をしているような気がしていたんですよね。
初戦勝利後に、手首やそれ以外に痛みが出てきていると語っていましたから、もしかしてケガまではしてなくても、やはりどこか痛かったのでは?と思っていました。
真意はわかりませんが、どうなのでしょうか。
特に第1セットの第1ゲームで、40-15とリードしていたところから、いきなりブレークされてしまった時など、まさにそんな表情でしたので、今日はなんかおかしいなと思っていたのです。
それが結果的に、その最初のサービスゲームを落としてしまったところが、今日のターニングポイントになってしまうとは・・・。
もちろんその後もいくつかチャンスもなくはなかったですが、今日のカチャノフが絶好調でしたし、終始カチャノフの重くて深いストロークに差し込まれ、チャンスをものにすることが全く出来なかったんですよね。
第1セットを落としたとしても、第2セットに持ち直せればなんとか可能性を見出すことも出来ましたが、今日の錦織からは良い意味でのモチベーションが感じられず、正直巻き返せるだけの強い戦意も感じられませんでした。
案の定ミスショットが多く、第2セットも最初のサービスゲームをブレークされてしまうなど、踏ん張ることが出来ていなかったですからね。
個人的な希望としては、もう1つ勝って欲しかったなというのがありました。
ここで勝ち上がれば最終戦ランキングでも、もう少し上に行けたんですが、本当に残念です。
でもまぁ鬼門であるこのハレ大会で、4年連続棄権敗退ではなく良かったです。
試合の振り返り
現地時間で午後2時00分。
気温は30度で、天気は概ね晴れ。
時折差し込む日差しが暑そうです。
日本時間の午後9時00分に、黄色いバンダナ、白いウェアでセンターコートであるスタディオンコートに錦織圭が入場してきました。
コイントスにカチャノフが勝って、レシーブを選びました。
ウォームアップ後、試合がスタート。
錦織のサービスから試合がスタートします。
まずは第1セット。
第1ゲームは、錦織がスライスサーブなど織り交ぜながらプレーするもフォアのミスなどで40-40まで追いつかれます。
カチャノフにドロップショットや良いリターンの返球に錦織のボールはネットで、いきなりブレークされます。
なんとなく錦織の顔が浮かないような気がしますが、どこか体に痛みがあるのでしょうか。
第2ゲームは、錦織のリターンやバックのストレートがアウトでカチャノフがキープ。
第3ゲームは、カチャノフのリターンに錦織のボールがネットにかかったり、フォアのミス、バックのミスもあり30-40とブレークポイントを与えるも、ドロップショットが決まり40-40。
バックのウィナーやフォアが深く入り、カチャノフのリターンがアウトで錦織がなんとかキープ。
第4ゲームでは、錦織のフォアのリターンエースがあるも、フォアのミスなどでカチャノフがキープ。
第5ゲームは、カチャノフのフォアやバックの連続ミスで錦織がラブゲームキープ!
第6ゲームは、錦織が果敢にドロップショットやバックボレーなどで攻め40-40まで追いつくも、フォアのミスでカチャノフがキープ。
第7ゲームは、錦織のドロップショットが決まるも、フォアのミスなどで40-40まで追いつかれ、フォアのクロスがアウトでまたもやブレークされてしまいます。
NEWボールになります。
第8ゲームは、カチャノフのServing for the 1stset.
カチャノフのサービスポイントなどで難なくキープ。
ここまでの試合時間は40分でした。
続いて気持ちを切り替えたい第2セット。
錦織のサービスからゲームがスタート。
第1ゲームは、錦織のバックのミスやフットフォルトを取られたりなどもあり、40-40まで追いつかれ、カチャノフのバックウィナーや、フォアがクロスに決まり、またもやいきなりブレークされてしまいます。
第2ゲームでは、錦織のショットがアウトになったところで、思わずラケットを叩きつけそうな素振りをするも、思いとどまります。
カチャノフのサービスポイントなどでカチャノフがキープ。
第3ゲームでは、カチャノフのリターンエースなどカチャノフに攻め込まれ、30-40とまたもやブレークポイントを与えてしまうも、錦織がなんとか深いボールで攻めて40-40に追いつき、集中して深いショットでミスを誘いキープします。
第4ゲームは、カチャノフのサービスポイントや、技ありのバックボレーなどで難なくキープ。
第5ゲームは、錦織のサービスポイントやカチャノフのミスショット、錦織のフォアのウィナーでラブゲームキープ!
第6ゲームは、カチャノフのミスショットなどで40-30とブレークポイントが来るも40-40に追いつかれ、サービスエースなどで結局キープ。
錦織は思わず悔しさから、ラケットを放り投げます。
第7ゲームは、錦織のミスショットなどで30-40とブレークポイントを与え、錦織のダブルフォルトでまたもやブレークされてしまいます。
第8ゲームは、カチャノフのServing for the match.
錦織のフォアのクロスが決まるも、錦織のミスが続き難なくキープ。
セットカウント0-2でカチャノフが準々決勝進出を決めました。
トータル試合時間は1時間18分でした。
お疲れ様でした。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、今回の調子はどうだったのでしょうか?
今日のファーストサーブの確率はトータルで、53%と、あまり良くはなかったですよね。
ポイント獲得率も、ファーストもセカンドも良くはありませんでした。
アンフォーストエラーも32本、ウィナーは14本に留まり、カチャノフに差を付けられていました。
どうも芝では気持ちよくプレーできないんですよね。
プレースタイルの性質上、致し方ない部分もあるのかもしれませんが、今日は全く歯車がかみ合わなかったです。
特に今日の錦織は、フリーポイントが殆ど取れていなかったので、サービスゲームをキープするのが大変でしたよね。
基本的にグラスコートに強い選手というのは、フラット系でどんどん攻めていくタイプの選手だと思いますが、カチャノフはまさにそういうタイプ。
今日のカチャノフは、ショットがフラット系で、ボールがどんどん伸びてくるので、錦織が思わずミスヒットしてしまうんですよね。
また、ハレのグラスコートはサーフェスが柔らかいようで、より足や体全体で踏ん張らなければならないため、かなり体幹が強くないと、すぐにどこかを痛めてしまいがちなんだとか。
錦織は、トレーナーと共に体幹は強化してきているとは思いますが、それでもまだ足りないということなのでしょうか。
グラスコート攻略のコツが、まだイマイチ掴み切れていないということなんでしょうか。
いずれにしても、これでウィンブルドンの唯一の前哨戦が終わってしまいました。
試合後のコメントとは
錦織の試合後のコメントが入ってきました。
「両セットとも最初のゲームをブレークされ、余裕を持たれてしまった。
自分のボールに威力がなかった。
けがも体調も問題ない。
アンフォーストエラーがありすぎた。
本当にミスが多かった。
彼は良いプレーをしていたが、これといって特別なことはなかった。
自分はファーストサーブを入れられなかったし、もっとベースラインにとどまっているべきだった。
カチャノフはフラットで球を打ってくるが、それに芝で対応するのは難しい。
ウィンブルドンへ向けてもっと鍛えないといけない」
とのことでした。
けがも体調も問題はなかったのですね。
それならば、まずは良かったです。
それでも初戦に比べて、特にファーストサーブの威力やスピードは出ていなかったので、ボールに威力がなかったというのは、やはり疲労感とか、そういうのも少なからずあったのかなと思います。
確かにミスも多かったですよね。
それでもケガなく終われたのは良かったと思うので、ウィンブルドンに向けて、あとは体と心を整えるだけですね。
芝シーズンは本当に短いので、毎年対応するのは難しいですが、頑張って欲しいと思います。
杉田がティエムに勝った!
錦織戦の後の深夜から試合が始まった杉田祐一とドミニク・ティエムの2回戦。
なんと、杉田祐一が6-2、7-5のストレートでティエムに勝ってしまいました!
うわぁ、おめでとうございます!
これで杉田は、キャリア2度目のトップ10以内の選手からの勝利になったようです。
もちろんリアルタイムでこの試合を観てました。
ファーストサーブも71%と終始安定していましたし、杉田はフラット系に打てるタイプだからなのか、ティエムも序盤からブレークされタジタジでしたし、なんか生き生きとプレーしていて、観ているこちらもワクワクしました。
これで錦織圭を始め、ズべレフ兄弟、ティエムまでも敗けてしまいましたね。
杉田はやはり芝が合っているのでしょう。
ということで、どこまで勝てるかわかりませんが、ノってきた杉田には行けるところまで頑張って勝って欲しいですね。
期待して応援したいと思います。
次の試合予定は?
錦織の次戦の試合は、7月2日(月)から開幕するグランドスラム・ウィンブルドン選手権になります。
本番まであと10日程度ありますので、しっかり体を休めて、来るべきその時に備えて、しっかり調整して欲しいなと思います。
ウィンブルドンでは、もっと勢い良く躍動する本来の錦織圭が観たいです。
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コメント
錦織のストレート負け、特に2-6、2-6での敗戦は衝撃でしたが、その後の杉田のティエム撃破の衝撃はもっと凄かったです。
やはりサーフェスの向き不向きは大きいのですね。
杉田は芝が得意なのでしょう。
ティエムはクレーが得意みたいですし、サーフェスで勝てたという事でしょうか?
錦織はやはりハードコートが似合うなぁ。
錦織も杉田も、ランキング上位を目指して頑張って欲しいですね。
招き猫さん、こんにちは。
そうですよね、やはりサーフェスの向き、不向きはあるのでしょうね。
確かに杉田がティエムに勝ったのは、凄かったですし、観ていて興奮しました!
やはり勝ち試合を観るのは楽しいです。
錦織はハードコートが似合うというのは私も同意です。
ですがまずはウィンブルドンですね。
グランドスラムで唯一ベスト8まで勝ち上がっていないので、今年はベスト8くらいまでは勝ち上がって欲しいですけど、どうなるでしょうか。
また応援していきましょう。