初戦の試合日時が決定!
昨日からウィンブルドン2018が開幕しました。
日本人選手では、西岡良仁が大会初日に登場。
強敵チリッチと対戦しましたが、ビッグサーバーのチリッチを攻略することが出来ず、残念ながらストレートで敗退してしまいましたね。
そして大会2日目の本日7月3日(火)、いよいよ錦織圭が初戦に登場してきます。
やはりウィンブルドンは、グランドスラムの中でも色々な意味で特別感のある大会ですので、どうしてもワクワクとドキドキが入り混じってしまいます。
要はすごく楽しみだということなんですが、この2週間どこまで勝ち上がっていけるか、ある意味挑戦ではありますが、錦織を通して夢を見させて頂きたいと思っています。
さて、錦織圭の初戦(1回戦)の試合日時ですが、コート14の第1試合に組まれましたので、日本時間で本日7月3日(火)の19時30分に試合開始予定ということになります。
まずはグラスコートシーズンの集大成となるこのウィンブルドン初戦で、どんな戦いを魅せてくれるのかすごく楽しみですし、錦織が思いっきり芝で躍動する姿をイメージしながら、今回もリアルタイムで応援したいと思います。
芝をどう攻略していくか
錦織がこのウィンブルドンで活躍できるかどうかについて、まず第1に挙げられるのは、この芝をどう攻略していくかということになるかと思います。
ここ数年、前哨戦であるハレで毎年のようにどこかしらケガで棄権してからのウィンブルドン入りというのが、ある意味既定路線化してしまっていましたから、ウィンブルドンでも当然良いパフォーマンスが出来ず、キャリアハイでも4回戦(ベスト16)止まりになっている錦織ですが、今年は久しぶりにハレでケガをしませんでしたので、個人的に今年はいつも以上に期待をしているんですよね。
とはいえ、何が起きるかわからないグランドスラム(5セットマッチ)ですし、ましてやサーフェスが滑りやすい芝なのですから、決して悠長なことは言えませんし、いつでもケガのリスクとは隣り合わせだということも考えなければなりません。
錦織自身も、こんな不安を吐露していましたね。
「今のところ痛みはないですが(ウィンブルドンは)5セットですし、芝ではいつもダメージを受けます。
ちょっと不安はあります。
まだ芝に対して、そんなに好きにはなれていないです。
今週はいい練習ができているのでよくはなってきていますが、いい試合をこなさないと自信はついてこないです。
クレーだとポイントの取り方がなんとなく自分の中でありますが、芝では確立していないですね」
確かにここ数年、毎年のようにケガに泣かされていましたし、好きになれない気持ちもわかります。
攻略ポイントを見出すまでには至っていないということもよく理解できますよね。
更に、ケガはしなかったにせよ、先日のハレではあちこちで痛みも出てきていたと言っていましたから、やはりグランドスラムは長い戦いになりますし、そのリスクも倍増しますので、常に不安はつきまとっていくのでしょう。
勝つことが自信への第一歩!
錦織を見ていると、やはりこの選手は勝つことでそれを糧にし、自信にしていくタイプなんだなとよく思うことがあります。
まずは試合に出ること。
そしてとにかく勝つこと。
これに尽きますね。
敗けから学べることもたくさんあるとは思いますが、錦織の場合は、勝ちながら成長していく典型的なタイプなんだと思います。
今年1月にケガから復帰してから、手首の状態を気にしながら2月、3月と戦い、中々完全復活を遂げられないまま迎えた4月のクレーコートシーズン入り。
6年ぶりにエントリーしたモンテカルロマスターズで、いきなり決勝進出を果たしました。
この時もまだ自信はないなど、弱気な発言も見え隠れしていましたよね。
それでも錦織は、試合中にきっと自分の中で確かな、ある感覚を取り戻したのだと思います。
それは恐らく天才肌の錦織自身にしかわからない感覚だったのではと想像します。
そして1戦、1戦と勝ち進みながら、そのある感覚とやらを磨き、ついにはチリッチやズべレフにも勝って決勝まで登り詰めてしまったのですから、本当に錦織圭という選手は底知れぬ力を持った選手なんだなと思いました。
きっともうその段階では、フィジカル面の不安を超えた何かがあったのだと思いますし、それこそいわゆるゾーンに入った状態だったとでも言いましょうか。
自信がまだないという発言後に一転して、こんなに良い成績を収めてしまう天才肌の錦織ですから、今回のウィンブルドンでも何か奇跡を起こしてくるのではないか、そんな期待感が個人的にはあるんですよね。
準備OK!いざ出陣!
先日の6月28日、テニスのエキシビションマッチ「アスポール・テニス・クラシック」が行われ、錦織は世界ランク8位のケビン・アンダーソンと対戦し、6-1、6-4のストレートで快勝したとのこと。
「今週は結構いい練習ができて、自信は付いてきています。
いい結果が出るように頑張ります」
錦織自身もエキシビションマッチとはいえ、勝つ喜びや、多少の手応えは感じたようですね。
更にデルポトロや、珍しくジョコビッチとも練習を一緒にしたようで、充実した試合前の調整もしていたようです。
これでもう準備万端とまではいかずとも、ある程度OKな状態だとは思いますので、あとは本番の試合を待つのみですね。
対戦相手は世界ランク198位!
錦織のウィンブルドン初戦(1回戦)は、世界ランク198位クリスチャン・ハリソン(アメリカ)との対戦になります。
ちなみに両者は今回初顔合わせということですが、拠点を同じフロリダのIMGアカデミーに置いていることから、よく一緒に練習をする間柄とのこと。
「お互いよく知っている。
そういった意味ではやりにくいです。
めちゃくちゃ努力をするタイプ。
今まで(テニスを)やめてもいいというくらいけがをして復帰をしている選手。
頑張っている姿を小さい頃から見ているので、頑張ってほしいと思う数少ない選手の1人」
お互い手の内はわかっているとは思いますし、そういう意味では錦織も言っているように、きっとやりずらさはあるのでしょう。
そしてプレースタイルとしては、
「ストロークがうまいです。
あまりネットに出てこないタイプで、フォアもバックもフラットなので芝で勝ち上がってきたのかと思います。」
とのこと。
芝では、ビッグサーバー有利と言われていますが、錦織もハリソンもストローカーということで、ストロークでリズムを作っていくことになると思います。
錦織はサーブ&ボレーなどのネットプレーを駆使しながら相手を翻弄し、いかに早く確実に自分のペースに持ち込めかということが大事になってくるのではないでしょうか。
攻撃力で勝負!
今大会のウィンブルドンですが、どんな戦いを魅せてくれるのでしょうか。
錦織はインタビューでこんなことを語っていました。
「楽しみです。
この大会は、他のサーフェスとは違ったテニスをしなければいけませんし、そういった意味で自分を成長させてくれる大会でもあります。
まだまだ勉強しなければいけないサーフェスでもあるので、楽しみな気持ちももちろんありますし、同時に自信が100%あるかと言えばそうでもないので、挑戦できる大会として毎年楽しんでいます」
芝での戦い方は
「やっぱり球足が速いので、急に食い込んで来たり、打点が遅れてしまったり、前に出ないといけない場面も増えてくるので、いつもより攻撃的にプレーしたい気持ちはあります。
芝の場合はさらに重心を低くしなくてはいけないです。
打点が上で打つことは少ないので、特にファーストサーブの時などは重心をすごく低くして、速いファーストでもできるだけ下から上に振りぬくように、多少スピンをするように意識しています」
やはり錦織は、攻撃的プレーの方がらしさが出せると個人的に思っています。
多少ミスすることは仕方がないと思いますので、それでもどんどん攻めて、自分のリズムを作って行ければ、必ず勝機は出てくるはず。
とにかく今日の初戦ですが、相手が誰であれ、初戦の入り方、芝での感触など、今後を占う大事な試合になってくるかと思いますので、頑張って欲しいですね。
楽しみに観戦したいと思います。
テレビ放送予定は?
さて、全仏オープンのテレビ放送やネット配信ですが、WOWOWまたはオンデマンドでは完全生中継があります。
地上波では、NHKGサブチャンネルにて19時30分より生放送予定です。
是非皆で応援しましょう!
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