苦戦するも2回戦突破!
先程行われた、ウィンブルドンの2回戦。
今大会第24シードで世界ランク28位の錦織圭が、世界ランク184位のバーナード・トミック(オーストラリア)を2-6、6-3、7-6(9-7)、7-5で2回戦を突破し、3回戦進出を決めました!
おめでとうございます。
ヨッシャー!!
今日の試合も初戦に続いて苦戦した試合にはなりましたが、それでも内容的には、初戦よりも断然見応えのある試合だったと思います。
というのも、第1セットこそトミックのボールのタイミングが合わなかったり、ファーストサーブが後半入らなくなったりで、セットを落としてしまいましたが、それでも第2セット以降の今日の錦織のプレーは、素晴らしかったと思います。
何よりも今日はファーストサーブがとても良かったです。
珍しくサービスエースもバンバン入ってましたし、観ていて気持ちが良かったなと。
問題児というレッテルを貼られてしまっているトミックですが、今日の試合では特に問題児っぽい感じは一切見せず、必死にボールを追いかけて頑張っていましたよね。
現在世界184位までランキングが下がってしまっていますが、今日の試合を観る限り、このままマジメに試合をしていけば、すぐにトップ50位以内には戻ってくるのではと思いました。
こういうプレーが観たかった
今日の錦織は、ここぞという時の集中力が半端ないって~!(^_^;)
中々サービスエースが1試合で24本も出ること自体珍しいですし、もしかして初めて?と思える程多かったですが、ブレークバックされたり、セットポイントを取られた場面でも冷静に対処して、エースで凌いでいたのは、本当に痺れましたね。
初戦はなんとなく観ていてモヤモヤとスッキリしないようなプレーの印象があったのですが、今日の第2セット以降は、劣勢の展開になっても、かなり食らいついて頑張っていたり、良いショットもけっこうたくさんありましたし、本当に見応えがあった試合でした。
そうそう、こういう試合が観たかったんですよ。
もちろんストレートであっさり勝ってたら、本当はもっと良かったのかも知れませんが、気持ちの修正や、冷静さを取り戻すには、今日の錦織には必要な時間や、セット数だったのではと思いました。
逆に錦織の場合、あっさりストレートで勝つよりも、けっこうな接戦を制して勝った方が、体はキツくなるかもしれませんが、より自信になるような気がするんですよね。
ですから、今日のような第1セットを落としてからの3セット連取とか、苦戦しながらも勝ったという方が、より喜びも倍増するのではないのかなと思ったり。
一方のトミックは、予選から勝ち上がってきてますから、今日はけっこう脚などに疲労の色が見えましたよね。
途中でドクターやトレーナーを呼ぶ場面がありましたが、特に処置を受けることなく、最後までベストを尽くして戦ったのは素晴らしかったと思います。
いずれにしても、芝に強いと言われているトミックに勝って、3回戦に駒を進められたことが今日の収穫ですね。
試合の振り返り
現地時間で午後3時53分。
気温は29度で、天気は晴れ。
日本時間の午後11時53分に、白いバンダナ、白いウェアで錦織圭が入場してきました。
コイントスに錦織が勝って、今日もサーブを選びました。
ウォームアップ後、試合がスタート。
錦織のサービスから試合がスタートします。
まずは第1セット。
第1ゲームは、2本のサービスエースがあるも、錦織のミスショットなどで40-40に追いつかれます。
アドバンテージを取られるも、サービスエースで凌ぎ、最後はフォアのウィナーがクロスに決まりキープ。
第2ゲームは、錦織のフォアのウィナーが2本決まるなど、40-30とブレークポイントが来るも40-40に戻され、結局サービスエースでトミックがキープ。
第3ゲームは、錦織のファーストサーブが好調で80%超え!
バックのウィナーやサービスポイントなどでラブゲームキープ!
第4ゲームでは、トミックのサービスポイントなどがあるも、ミスショットなどで40-40に追いつきます。
それでも最後はサービスエースでトミックがキープ。
第5ゲームは、錦織のダブルフォルトやミスショットなどで30-40と、トミックにブレークポイントを与えてしまいます。
なんとか凌ぎたいところでしたが、錦織のショットがロングになりトミックがブレーク!
第6ゲームは、トミックのサービスポイントなどでラブゲームキープ!
第7ゲームは、錦織のファーストサーブが入らなくなり、そこからなんとなくプレーが雑になり、ミスショットが増え15-40と2本のブレークポイントを与えてしまいます。
そしてまたミスショットでブレークされます。
NEWボールになります。
第8ゲームは、 トミックのServing for the 1stset.
トミックのサービスポイントなどでラブゲームキープ!
トミックが2-6で第1セットを先取しました。
ここまでの試合時間は27分でした。
続いて気持ちを切り替えたい第2セット。
錦織のサービスからゲームがスタート。
第1ゲームは、錦織のサービスポイントなどで難なくキープ。
第2ゲームでは、トミックの連続ミスで40-15と2本のブレークポイントが来るも、2本戻され40-40。
そこからトミックのコードボールなどでキープ。
第3ゲームでは、錦織のサービスポイントやエースなどで難なくキープ。
第4ゲームは、錦織がネットプレーを取るも、トミックのスライス系のサーブを攻略できずキープ。
第5ゲームは、トミックのウィナーなどがあるも、錦織のサービスポイントなどでキープ。
ここで錦織は、チェンジエンドの時間でウェアを着替えます。
第6ゲームは、トミックのミスがあるも、サービスエースでキープ。
第7ゲームは、錦織のフォアのウィナーがあるも、ミスショットなどで40-40まで追いかれ、トミックのミスとサービスエースでキープ。
第8ゲームは、トミックのドロップショットなど小技が決まるも、連続ミスで40-40に追いつき、錦織がアドバンテージを握り、ブレークに成功!
第9ゲームは、錦織のServing for the 2ndset.
錦織のサービスポイントや、バックのウィナーなどでラブゲームキープ!
第2セットは錦織が6-3で取りました。
ここまでの試合時間は1時間1分でした。
続いて第3セット。
トミックのサービスからゲームがスタート。
第1ゲームは、錦織のリターンエースやバックのダウンザラインなどで40-40まで追いつくも、キープ。
第2ゲームは、錦織のバックのウィナーやサービスポイントなどでラブゲームキープ!
第3ゲームは、トミックのサービスポイントなどで難なくキープ。
第4ゲームは、錦織のダブルフォルトなどミスショットで40-40に追いつかれるも、フォアのウィナーやエースでキープ。
第5ゲームは、錦織のバックのウィナーなどがあるも、最後はトミックがエースで決めてキープ。
第6ゲームは、錦織がロングラリーを制すなど、サービスポイントなどで難なくキープ。
第7ゲームは、トミックのダブルフォルトなどのミスや錦織のサーブ&ボレー、バックのウィナーなどで40-15と2本のブレークポイントが来て、1本エースで返されるも、フォアのウィナーでブレークに成功!
第8ゲームは、錦織のファーストサーブが1本も入らず、ダブルフォルトなどの連続ミスで15-40と2本のブレークポイントを与え、1本戻すも、錦織のボールがネットにかかりブレークバックされてしまいます。
第9ゲームは、トミックのサービスポイントなどでラブゲームキープ!
第10ゲームは、トミックのリターンエースや錦織のミスショットで15-40と2本のセットポイントを与えてしまうも、サービスポイントなどで凌ぎ40-40。
凄い集中力で2本のサービスエースで凌いでキープ。
第11ゲームは、トミックのダブルフォルトなどのミスで40-40に追いつき、錦織が転びながらコードボールを拾いに行くなど健闘するも、トミックがキープ。
第12ゲームは、錦織のミスショットなどで40-40に追いつかれるも、エースなどでキープ。
タイブレークに入ります。
・トミックのサービスエースで、0-1
・トミックのショットがロングで、1-1
・錦織のサーブ&ボレーで、2-1
・錦織のリターンがアウトで、2-2
・トミックのショットがネットにかかりミニブレークで、3-2
・錦織のドロップショットがネットにかかり、ミニブレークバックで、3-3
・トミックのショットがアウトで、4-3
・錦織のリターンがネットにかかり、4-4
・トミックのサービスポイントで、4-5
・錦織のバックのダウンザラインが決まり、5-5
・錦織のサービスポイントで錦織のセットポイント、6-5
・錦織のリターンがネットで、6-6でイーブンに。
・トミックのサービスエースで、トミックにセットポイントで、6-7
・トミックのリターンがアウトで、7-7のイーブンに。
・トミックのリターンがネットにかかり錦織のセットポイントで、8-7
・トミックのリターンがネットで、9-7
錦織がタイブレークを制し、第3セットを錦織が7-6(9-7)で取りました。
ここまでの試合時間は1時間58分でした。
ここで錦織がトイレットブレークに行きます。
戻って、ウェアを着替えます。
勝負の第4セット。
錦織のサービスから試合がスタート。
第1ゲームは、錦織の2本のサービスエース含むサービスポイントなどで難なくキープ。
第2ゲームは、錦織のリターンエースやトミックのダブルフォルトがあるも、サービスポイントなどでキープ。
第3ゲームは、錦織のサービスポイントなどラブゲームキープ!
第4ゲームは、錦織のフォアのウィナーやトミックの連続ミスで40-0と3本のブレークポイントが来るも、3本戻され40-40になり、結局トミックが凌いでキープ。
第5ゲームは、錦織のダブルフォルトがあるも、サービスポイントなどで難なくキープ。
第6ゲームは、錦織がストロークで攻めるも、トミックのサービスポイントなどでキープ。
第7ゲームは、錦織のミスショットがあるも、冷静にサービスポイントで凌いでキープ。
チェンジエンドの時間でトミックがドクターとトレーナーを呼び、話をしていましたが、話だけで特に何の処置もなく試合に戻ります。
第8ゲームは、錦織がネットボレーや、バックのウィナーが2本決まり、40-40に追いつくも、トミックがキープ。
第9ゲームは、錦織のサービスポイントなどでラブゲームキープ!
第10ゲームは、トミックのネットボレーやサービスエースがあるも、錦織のバックのリターンなどで40-40に。
トミックがサービスポイントでキープ。
第11ゲームは、錦織のサービスポイントやバックのウィナーなどで難なくキープ。
第12ゲームは、トミックのミスショットなどで40-40に追いつき、錦織のバックボレーでマッチポイントが来るも、40-40に戻され、トミックのダブルフォルトで2度目のマッチポイントで、トミックのショットがアウトでブレーク!
錦織がセットカウント3-1で、3回戦進出を決めました。
トータル試合時間は2時間42分でした。
お疲れ様でした。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、今回の調子はどうだったのでしょうか?
今日のファーストサーブの確率はトータルで、64%と、まぁまぁ良かったと思います。
更にファーストサーブが入った時のポイント獲得率は、トータルで76%とすごく安定していたと思います。
そして何より一番びっくりしたのは、サービスエースの数が24本だったことですね。
錦織はビッグサーバーではありませんので、中々こんなにエースが出ること自体が珍しいですよね。
それでも今日はしっかりと欲しいところでエースが出てましたし、なんだか誇らしい気持ちで、思わず私もガッツポーズしながら観戦していたくらいでした。
せっかく芝で戦っているのですから、こういうサービスエースをバンバン入れる展開というのも中々いいですよね。
今日は何度もこのエースに助けられましたし、やはりファーストサーブが入るとプレーがより安定しますよね。
つくづく今日はそう実感しました。
錦織の試合後のコメントとは
錦織の試合後のコメントが入ってきました。
「出だしからタフな戦いが続いた。
彼のサーブの良さだったり、リターンが攻撃的なときは苦しかった。
どっちに転ぶか分からなかった。
自分のミスが続いて相手に余裕を持たれたのが要因。
サーブは要所要所でいいところに決まった。
サーブは良かった。
とのことでした。
確かに錦織も良かったですが、トミックも良かったので、最後までどっちに転ぶかわからない展開でしたよね。
でも錦織の集中力が途切れず、しっかり最後まで前向きにプレーが出来ていたというところが運を引き込めた要因だったのかなと思いました。
これからどんどん猛者たちと戦っていかなければなりませんから、気を緩めることは出来ませんが、錦織は今日のようにベストを尽くして戦っていけば、自ずと光は見えてくるはずです。
次戦からも頑張って欲しいですね。
次戦(3回戦)の対戦相手は?
錦織の次戦(3回戦)は、第15シードで、世界ランク18位のニック・キリオス(オーストラリア)と対戦します。
次戦は中1日空けて、7日土曜日の予定です。
最後までお読み頂きありがとうございました。
この記事がお役に立てたなら幸いです。
ツイートやいいね!をして頂けると、もっと嬉しいです。
コメント