【速報】錦織圭 ウィンブルドン2018 ジョコビッチの壁また崩せずベスト8敗退!

ジョコビッチ
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ジョコビッチの壁また崩せず!

先程行われた、ウィンブルドンの準々決勝。

今大会第24シードで世界ランク28位の錦織圭が、第14シードで世界ランク21位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)に3-6、6-3、2-6、2-6でジョコビッチに屈し、ベスト8敗退となりました!

残念!!   

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また、ジョコビッチの壁を崩せませんでしたね。

う~む・・・。

圧倒的な差を感じていないのに、敗けてしまうというね。

なんていうんでしょう、この歯がゆい気持ちは。

いつになったらジョコビッチに勝てるのでしょうか。

敗戦後にそんな切ない思いを抱きながら、錦織圭のウィンブルドン2018は閉幕してしまいました。

勝負を分けた第3セット

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なぜ錦織は今回も敗けてしまったのでしょうか。

第2セットまでは良かったですよね。

0-40という大ピンチを凌いだ錦織に流れが来ていましたし、一方のジョコビッチは悔しさからラケットを放り投げ主審に警告されて気持ちが乱れていましたから、その流れでミスが重なりブレークに成功。

錦織は冷静にその流れを読み、流れを引き寄せて第2セットを取ったんですよね。

ということで、そこまではいつもの錦織の勝ちパターンの途上に持って行けていたと思います。

でもターニングポイントになったのは、第3セットの第5ゲームでした。

ジョコビッチのサービスゲームでしたが、珍しくダブルフォルトなどのミスが重なり40-0と3本のブレークチャンスが錦織に来たのですが、そのチャンスを全く活かせずキープされてしまったんですね。

その絶好のチャンスで取り切れなかった錦織。

そこで大きなピンチを乗り越えたジョコビッチに流れが行ってしまったわけです。

そのすぐ後の第6ゲームで、錦織のミスが重なってブレークされ、第3セットをジョコビッチに持って行かれてしまったんですね。

恐らくその時点で、錦織はフィジカルもメンタルもかなり疲労があったように見えました。

でもまだ勝負は第4セットに残されてはいましたし、特に第1ゲームで錦織がブレークに成功していましたから、なんとか第2ゲームはキープして欲しかったのですが、疲労のせいなのかミスが重なり、すぐさまジョコビッチにブレークバックされてしまいました。

錦織はラケットを放り投げたりなど投げやりな気持ちになって、第4ゲームでもブレークされ、もう完全に気持ちや集中力が切れてしまったのかなという感じでした。

やはり私は第3セットのラブフォーティ(40-0)を取れていれば、流れが完全に錦織に変わっていたと思いますし、セットも取れていた可能性はあったと思います。

もちろん第4セットの第1ゲームをせっかくブレークできたのですから、第2セットでキープ出来ていれば、なんとか第4セットも取るチャンスも出てきましたが、やはり錦織はジョコビッチに相当走らされていましたし、疲労の色も見えましたから、やはり第3セットを取って欲しかったなというのがありました。

ジョコとの差は縮まったのか?

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これで対ジョコビッチ戦は、13連敗となってしまいました。

今日の試合を観た限りで改めて思ったのは、圧倒的な差は全く感じませんでした。

確かにジョコビッチのコートカバーリングは絶品ですし、あのボールまでリターンしてくるの???と思わず感嘆の声をあげたくなるほどですが、とはいえジョコビッチも人間です。

隙もあれば、ミスもまだかなりありましたよね。

ただ明暗を分けたのは、やはり集中力の差、絶対に勝ちたい思いの差だけだったと私は思いました。

ジョコビッチは無類の負けず嫌いでも有名な選手です。

第2セットを錦織に取られたことが相当悔しかったのでしょう。

第3セットに入ってからのギアの上げ方が半端なかったですよね。

そんなギアを上げてきた中でもミスをしてしまったジョコビッチの隙。

そこでなぜもっと錦織はギアを上げられなかったのか。

あそこで拾えていれば流れは完全に変わっていたと思います。

もちろん錦織だって、ここぞという時の集中力はありますし、絶対勝ちたい思いも当然あったはずです。

でもそれが、ジョコビッチの方が毎回錦織よりも上回っているのだと思います。

ただそれだけ?とも思いますし、それだからこそ!とも思うわけです。

ですからジョコビッチとの差なんて、実際はあってないようなものだとも思いますし、シンプルに、チャンスが来た時にモノにできる集中力、ギアを上げられるか。

そこに差が生まれるのかなと、改めて今日の試合を観て感じました。

試合の振り返り

現地時間で午後1時32分。

気温は20度で、天気は雲の多い晴れ。

予定通り日本時間の午後9時01分に、いつものように白いバンダナ、白いウェアで錦織圭が入場してきました。

コイントスにジョコビッチが勝って、サーブを選びました。

ウォームアップ後、試合がスタート。

ジョコビッチのサービスから試合がスタートします。

まずは第1セット。

第1ゲームは、ジョコビッチのミスがあるもサービスポイントなどでキープ。

第2ゲームは、錦織がストロークで攻め、ウィナーなどで難なくキープ。

第3ゲームは、ジョコビッチのサービスポイントなどでラブゲームキープ!

第4ゲームでは、錦織のミスショットなどやジョコビッチのすごいコートカバーリングで15-40と2本のブレークポイントを許し、1本返すも先にブレークされてしまいます。

第5ゲームは、錦織の股抜きショットからのウィナーで会場が大歓声に!

今度はジョコビッチのミスショットなどで40-15と2本のブレークポイントが来て、ジョコビッチのダブルフォルトでブレークバックに成功!

ジョコビッチは帽子をかぶりました。

第6ゲームは、錦織のダブルフォルトやジョコビッチのリターンエースがあるも、サービスポイントやウィナーでキープ。

第7ゲームは、ジョコビッチのミスがあるもドロップショットやウィナーで難なくキープ。

NEWボールになります。

第8ゲームは、錦織のミスショットなどで30-40とブレークポイントを与え、最後は錦織のミスショットでブレーク!

第9ゲームは、ジョコビッチのServing for the 1stset.

錦織のリターンエースやジョコビッチのミスショットで40-40まで追いつくも、サービスポイントなどでキープ。

第1セットはジョコビッチが先取しました。

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ここまでの試合時間は37でした。

気持ちを切り替えたい第2セット。

錦織のサービスからゲームがスタート。

第1ゲームは、錦織のミスショットやアンラッキーなコードボールなどで40-40まで追いつかれるも、5度のデュースを経て、サービスポイントなどでようやくキープ。

このゲームだけで10分近い時間を要しました。

第2ゲームでは、錦織のミスショットやジョコビッチのサービスポイントなどでラブゲームキープ!

第3ゲームでは、ロングラリーをジョコビッチが制し、錦織の連続ミスもあり、0-40と3本のブレークポイントを与え、ジョコビッチのミスやエースで3本しのぎ40-40に戻します。

コードボールやサービスポイントでキープ。

ジョコビッチは悔しさから、ラケットを放り投げてウォーニングを取られます。

チェンジエンドの時間でジョコビッチは主審に抗議しています。

芝生を傷めるからと促され、苦笑しながら受け入れます。

第4ゲームは、ジョコビッチのミスなどで40-30とブレークポイントが来て、ジョコビッチのドロップがネットにかかりブレークに成功!

第5ゲームは、錦織のサービスポイントやウィナーなどでラブゲームキープ!

第6ゲームは、ジョコビッチのサービスポイントなどでラブゲームキープ!

第7ゲームは、錦織のウィナーがあるも、ジョコビッチにも攻められ、40-40に。

サービスポイントなどで錦織がキープ。

第8ゲームは、ジョコビッチのミスがあるも、サービスエースやラリーを制しキープ。

第9ゲームは、錦織のServing for the 2ndset.

錦織のミスショットがあるも、ドロップショットやウィナーなどで攻めてキープ。

第2セットは錦織が取りました。   

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ここまでの試合時間は1時間21分でした。



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続いて第3セット。

ジョコビッチのサービスからゲームがスタート。

少し曇ってきたので、帽子を取ったジョコビッチ。

第1ゲームは、ジョコビッチがストロークで攻め、最後はエースで決めてラブゲームキープ!

第2ゲームは、錦織もストロークで攻め、ジョコビッチのミスを誘い難なくキープ。

第3ゲームは、ジョコビッチのサービスポイントなどでラブゲームキープ。

チェンジエンドの時間で、錦織がトレーナーとドクターを呼び、痛み止め?の薬をもらって飲んだようです。

特に何か処置をすることなく、試合に戻ります。

また日差しが出てきたので、ジョコビッチが帽子をかぶりました。

第4ゲームは、錦織のミスがあるも、ストロークで攻めるも、ロングラリーをジョコビッチが制し、40-40に。

サーブ&ボレーや、フォアのウィナーが決まりキープ。

第5ゲームは、ジョコビッチのダブルフォルトや錦織のフォアのダウンザラインが決まるなどで40-0とブレークポイントが3本来ます。

錦織のミスなどで3本返され、40-40に。

ジョコビッチにストロークで攻めてキープ。

第6ゲームは、セカンドサーブでエースを取るなど攻めるも、錦織のミスショットで、30-40とブレークポイントを与え、更に錦織がミスショットでブレークされてしまいます。

第7ゲームは、ジョコビッチのサービスポイントやネットプレーを制し、ラブゲームキープ!

ここでNEWボールになります。

第8ゲームは、錦織のミスショットが続き、15-40と2本のセットポイントが来て、一気にジョコビッチがブレークに成功!

第3セットは、ジョコビッチが取りました。

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ここまでの試合時間は1時間58分でした。

ジョコビッチはウェアを着替えます。

絶対落とせない第4セット。

ジョコビッチのサービスから試合がスタート。

第1ゲームは、錦織のリターンエースやウィナーなどで40-15と2本のブレークポイントが来て、エースで1本戻されるも、ジョコビッチのショットがアウトでブレークに成功!

第2ゲームは、錦織のミスやジョコビッチのウィナーで15-40とブレークポイントを2本与え、ジョコビッチのスマッシュでブレークバック!

錦織が悔しくてラケットを放り投げます。

ジョコビッチがすかさず主審に、錦織にはウォーニングを出さないのか?というクレームを言います。

第3ゲームは、ジョコビッチがストロークで押し、ラブゲームキープ!

第4ゲームは、錦織の連続ミスで15-40と2本のブレイクポイントを与えてしまいます。

1本戻すも、錦織がネットに掛けてしまい、ジョコビッチにブレークされてしまいます。

錦織の疲労の色が見えます。

第5ゲームは、ジョコビッチの強烈なウィナーなど、ストロークで押されて難なくキープ。

第6ゲームは、ジョコビッチのリターンウィナーがあるも、錦織のサービスポイントなどストロークで攻めて難なくキープ。

第7ゲームは、ジョコビッチのサービスポイントなどがあるも、錦織もサーブ&ボレーなどネットプレーが光るも、結局キープ。

第8ゲームは、錦織のサービスポイントなどでしっかりポイントを稼ぐも、連続ミスで40-40に追いつかれます。

その後はジョコビッチにリターンエース、錦織のミスで15-40と2本のマッチポイントを与え、最後はジョコビッチのウィナーでブレーク!

第4セットもジョコビッチが取り、セットカウント1-3でジョコビッチが準決勝進出を決めました。 

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トータル試合時間は2時間34分でした。

お疲れさまでした。

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ファーストサーブはどうだった?

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錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、今回の調子はどうだったのでしょうか?

今日のファーストサーブの確率はトータルで68と、今日もまずまずだったと思います。

更にファーストサーブが入った時のポイント獲得率は、トータルで59%ということで、ジョコビッチの85%と比べても、全く良くなかったですね。

そして今日のサービスエースの数は、3本ということでいつもより少なかったです。

アンフォーストエラーは多く、ウィナーは少ないということで、数字的に見てもジョコビッチに主導権は握られていましたね。

ペースを掴もうとしても、それを掴ませない、或いは絶対に形勢を逆転してくるようなパフォーマンスを観客を巻き込んで仕掛けてきたり。

ジョコビッチという選手はそういう選手です。

それでもそれが出来る実力があるのですから、やはりジョコビッチは凄い選手なんだと思います。

ということで、ウィンブルドンでの夢はベスト8で散ってしまいました。

錦織の試合後のコメントとは

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錦織の試合後のコメントが入ってきました。

「なかなか簡単ではなかった。

この芝でも、思った以上にディフェンスがよくて。

深いボールがかなり返ってきた。

攻めきれなかった。

やっぱり何かが足らない。

本当にフリーポイントをなかなかくれない選手で、精神力もかなり使う。
最後まで、ずっとチャンスは来ると思ってやっていた。

3セット目も、先にブレークチャンスが来た。

あそこを取っていたら、自信もついて、またプレーも変わっていたかもしれない。
肘がそこまでよくはなかった。

試合前から飲んでた。

薬のおかげで多少、気が紛れてはいた。
芝でいいテニスができたというのは、ちょっと自信になった。

ベスト8は当たり前なので、この芝で自分のテニスを見つけ出せたことは、大きな収穫。
まだハードで、今年、全然、いい試合ができてない。

もう1回、ハードコートでしっかり勝つ試合がこなせれば、自信もついてくる。

ただ、気は楽。

守る(世界ランクの)ポイントがないので。
ツアーファイナル(最終戦出場)は、まだ目指している。

そのため、自然とハードコートの結果は大事になってくる。

この結果をバネに、最後、狙える位置まで行きたい」

とのことでした。

確かにジョコビッチのディフェンス力は凄かったですよね。

でもあとちょっとの自信と攻めで、相手がジョコビッチであろうとなかろうと、いくらでも崩せるだけの力はもう錦織は持っているはずなんですけどね。

そこに気づいて欲しい。

あとはやはりまだ肘は痛かったのですね。

途中薬は飲んでいましたが、プレー中では特に痛がる素振りも見せなかったので、薬が効いていたのでしょうか。

やはり錦織も悔やんでいるのは、第3セット第5ゲームのところだったようですね。

あそこが取れていたら、全然違った展開になっていたと思います。

しかし今回は、ウィンブルドンでキャリアハイとなるベスト8まで勝ち上がれたことは確かに大きな収穫だったと思います。

ということで、もう芝に対してそこまで苦手意識はなくなったのではないでしょうか。

ハードコートシーズンは楽しみですね。

今後はポイントを積み上げていくだけになるので、順調に勝ち上がって行ければランキングも上がり、トップ10も現実的になってきます。

そしてツアーファイナルも射程圏内になってきますね。

今回の活躍は、次に繋がるだけの自信にはなったと思うので、是非次戦以降に活かしていって欲しいです。

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次戦の試合予定は?

さて、これで錦織のウィンブルドン2018、そしてグラスコートシーズンは終わってしまいました。

そして次戦となる錦織の試合予定ですが、7月30日(月)からワシントンD.C.で開幕するATP500シティオープンになります。

いよいよアメリカのハードコートシーズンですね。

まだ2週間以上ありますので、しっかり休んで調整し、元気な錦織圭をまた見せて頂きましょう。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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