ウィンブルドン4度目の優勝!
昨夜行われたウィンブルドン2018決勝。
ここまでものすごい勢いで勝ち上がってきた世界ランク8位のケビン・アンダーソン(南アフリカ)をストレートで退け、ノバク・ジョコビッチがウィンブルドンで4度目、グランドスラムでは通算13度目の優勝を飾りました!
おめでとうございます!!
いやぁ率直に素晴らしかったですね〜。
昨日、一昨日と、ナダルとの死闘を経ての昨夜の決勝でしたし、それこそ3日連続の過酷な試合だったにも拘わらず、あれだけのパフォーマンスが出せるジョコビッチ。
もう完全復活したと言っていいでしょう。
やはりジョコビッチは元世界NO.1だけあって、底力が半端なかったですね。
また、残念ながら敗けてしまいましたが、ケビン・アンダーソンも最後まで粘りを見せるなど、決勝戦にふさわしい素晴らしい試合だったと思います。
ジョコビッチも人間!
ジョコビッチはやっぱり凄い選手だなぁと、昨日の試合を観て改めてつくづくそう感じました。
例え元世界NO.1だからとはいえ、過去グランドスラムで12度の優勝経験があるからとはいえ、昨年ツアーを半年休んで復帰した今シーズンの序盤は、ここまで復帰できるだけの準備は到底整っておらず、世界ランキングも20位以下まで落ち込んでいきましたよね。
実際のプレーを観ても、ジョコビッチらしからぬプレーで初戦敗退とか、早期敗退をしてしまう度に、なんとなく物悲しいような寂しさを覚えたものです。
そんなジョコビッチが徐々に自分を取り戻していったのは、錦織同様、クレーシーズンに入ってからでした。
特に錦織と対戦した、ローマではまだらしくないミスが多かったものの、それでもしっかり要所で決め切るという持ち前の勝負強さで、錦織を破ってベスト4になるなど、完全復活間近を伺わせるパフォーマンスを観せていましたよね。
全仏でもベスト8に入り、好調をキープ。
その後グラスコートシーズンに入り、前哨戦のフィーバーツリー選手権では惜しくも決勝でチリッチに敗けてしまいましたが、それでも準優勝まで勝ち上がりました。
そして迎えたウィンブルドン。
フェデラーが連覇するのではないかという大方の予想を覆し、ジョコビッチが4度目の優勝を飾り、見事に完全復活を遂げたのです。
そのジョコビッチのコメントは以下です。
「とても長い道のりだった。
練習を再開し、全豪オープンを戦ったけど、(右肘に)痛みがある中でのプレーだった。
手術することは仕方なかった。
コートへ戻るのが早すぎて、試合をする準備はできていなかった。
インディアンウェルズとマイアミはよくなかった。
どこを目標にして復帰すればよいか選べなかった。
ウィンブルドンは自分にとっても他の選手にとっても特別。
7歳の頃から、ここで優勝するのを夢見ていた。
2011年に初めてウィンブルドンで優勝して世界ランク1位になった時、夢が現実になった。
これまでの3回の優勝と今回を比べるのは本当に難しい。
選ぶとするなら、初めてのものと今年の優勝。
今年は息子が優勝セレモニーに来てくれたから特別なものになった。
どれほど辛抱しなければいけないか学んだ。
インディアンウェルズやマイアミの時は違和感や痛みを感じながらプレーしていた。
誰もが反対していたけど先へ進み続け、自分が責任をとっていた。
ウィンブルドンでこのレベルまで戻れるとは思ってはいなかった。
同時に、自分自身の能力を常に信じ、自分が持っているテニスのレベルを信じている自分もいた。
どんな大会でも、トロフィーを掲げられるチャンスがあると信じている。
手術後の数カ月は期待値が高すぎて、なぜ元のレベルでプレーできないのか分からず自分自身に反抗していた。
今は簡単に話せる。
それを突破してきた。
そばにいて信じてくれた人たちへ感謝したい。
この数大会でできたテニスにはうれしくも思うし、満足もしている。
この優勝は、かなりの自信につながったし、どんなことが起きても土台になるはず。
将来が本当に見えない。
何が起きるか分からない。
でもハードコートでもプレーしたい。
全米オープンはこれまでも成功をおさめた大会。
去年はけがで出場できなかった。
あの場所へ戻って最高のテニスをして、どんな結果がでるか楽しみにしている」
このコメントを読むと、平坦な道程ではなかったからこそ、余計に嬉しさも一入だったのではということが想像できます。
本当に優勝後の晴れやかな、感慨深い表情がなんとも言えませんでした。
しっかり芝を食べて優勝の味も味わっていましたよね。
そう考えると、やはりジョコビッチも血の通った人間なんだなと思ったり。
2年以上に渡ってずっと世界ランク1位をキープし続け、一時はジョコビッチがあまりにも強すぎてどうしようもないくらいの時がありましたよね。
実はよく出来た高性能のロボットなんじゃないか?
観ていてあまりにも凄いので、そんな風に冗談で疑ったこともあったほどです。
ミスを殆どせず、どこに打っても拾いまくり、コートカバーリングも、ボールをコントロールする技術も素晴らしかったジョコビッチ。
そんなジョコビッチがウィンブルドン優勝と共にようやく帰って来たのです。
やはりジョコビッチは強くないとつまらない!
強いジョコビッチだからこそ、錦織も現在13連敗中ではありますが、倒し甲斐があるってもんですよね。
いつか近いうちにまた機会があれば、今度こそ強いジョコビッチを錦織に倒して貰いたい!
そんな目標がまた1つ出来たウィンブルドン2018決勝後の感想でした。
錦織はラスト8クラブ入り決定
ラスト8クラブというのをご存知ですか?
実は私も知らなかったのですが、錦織がラスト8クラブ入りの資格獲得というニュースを今日知りまして、なんだそれは?と調べてみると、ウィンブルドンでベスト8に入ると、その資格が得られるらしいんですね。
詳細はこちら ↓↓
その資格というのが、ウィンブルドンの観戦チケットが2枚(自分と同伴者用)が毎年送られてくるとか、ウィンブルドンの会場にあるクラブ会員だけが入れるという専用レストランがあるとかで、なんとなくセレブリティな雰囲気が味わえるということのようなのですが。
日本人の男子会員は、松岡修造氏だけということで、今回錦織圭もその仲間に加わったということですね。
まだ錦織は現役プレーヤーですから、ウィンブルドンの会場で試合を観ることはないでしょうけど、いずれ試合を観る側になった時に、このチケットの効力が発揮されるのでしょう。
確かにウィンブルドンの、センターコートのチケットなんて半端なく高いでしょうから、2枚優先的に送られてくるというのは凄いことですよね。
え?同伴者は誰かだって?
恐らくその頃には錦織も結婚しているでしょうから、きっと奥様と行くことになるのでしょうけど、老婆心ながらそこに同伴しても遜色ない方が理想ですね。
世界ランキング変動
最新の世界ランキングが2週間ぶりに更新されました。
今回優勝したジョコビッチは、21位から10位へジャンプアップ!
トップ10に返り咲きましたね。
そして我らが錦織圭も28位から20位に浮上。
他にも今回決勝まで勝ち上がったアンダーソンが、キャリアハイの5位。
準決勝でアンダーソンと6時間半超もの死闘を繰り広げたイスナーも、キャリアハイとなる8位に浮上しましたね。
今後は、ハードコートシーズンに突入していきますし、ジョコビッチや錦織は昨年は半年ツアーを離れていますから、守るポイントがないので、勝ち上がり次第では錦織もトップ10復帰の可能性は十分出てきますし、もちろんツアーファイナルに出場権利もまだあります。
ということで今後が益々楽しみになってきています。
アンケート集計!
ウィンブルドンが始まる前に、このブログの読者の方々に任意でアンケートを募らせて頂きました。
お忙しい中アンケートにお答え頂いた様々な年代や地域の方々、またコメントも頂きまして本当にありがとうございました。
全て読ませて頂きました。
今回のアンケートでは、
錦織圭がウィンブルドンでどこまで勝ち上がれるか
という質問でした。
一番多かったのはキャリアハイの4回戦でしたね。
次いで僅差でベスト8、そして3回戦。
勝ち上がるにつれ、ベスト4を期待する声も多くなりましたが、残念ながらその期待には一歩及ばず。
それでも自身初のベスト8まで勝ち上がれたのは大きな収穫だったと思います。
ジョコビッチとの対戦はいつも観ている我々も力が入りますし、錦織自身も恐らく毎回今度こそ!という強い気持ちで臨んでいるのだと思います。
第2セットのような勢いをキープできていれば・・・。
第3セット第5ゲーム40-0をブレーク出来ていたら・・・。
全てタラレバなんですけど、そんな思いがいつも脳裏をかすめるわけです。
ということで、今回も色々なご意見があってとても興味深かったです。
やはり何と言ってもウィンブルドンでこれだけの活躍が出来たということが、何よりも大きな収穫になったでしょうし、大きな手応え、自信に間違いなくなったと思います。
そしてまたここからガラリとサーフェスが変わり、ハードコートシーズンというまた違う世界の戦いに入っていきます。
せっかく掴んだウィンブルドンでの手応えや自信を引っさげて、全米オープンに向かって進化し続ける錦織圭をこれからも全力で応援していきたいと思います。
頑張れ、錦織圭!
最後までお読み頂きありがとうございました。
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コメント
ジョコさん、優勝おめでとうですね!
少しだけ、錦織とジョコの差を考えてみました。
技術的には、私は錦織はジョコのレベルに達しているのではないか?と思うんです。
では、何が違っているのか?
何かが違うから、この対戦成績に繋がっているはずなんです。
恐らくジョコは、劣勢を撥ね退けるハートを持っているのだと思います。
メンタル、などとも呼ばれていますが、ここはあえて「ハート」と呼ばせて頂きます。
錦織との試合で、彼は不利な警告を貰いナーバスになった事がありましたね。
彼はその不利を、あえて力に変えたのではないでしょうか?
自分の不利を逆に自分の力に変える、そんなハートを持っているのではないか?と。
だから錦織のスーパーショットでさえ、ギリギリの所で打ち返し、逆に自分のスーパーショットに変える。
そして精神的に相手を追い詰める。
さて、そんな相手に勝つために、錦織は何をすべきなのか?
私は思います。
ハートの強さを鍛えるのに、打って付けの人がいるではありませんか。
彼には技術面ではもう何も教わる事は無いと思っているかも知れません。
そこはあえて、元師匠である修造さんにもう一度教えを乞うてみてはどうか?
修造さんと一緒に、極寒の湖でシジミを獲ってみるとか。
シジミはともかく、原点に戻るという事で、新しい何かを見付けられる事もあるかと思います。
年末のとんねるずの番組で再会した時にでも、アドバイスを貰ったらどうでしょうか?
招き猫さん、こんにちは。
とても斬新なアイデアをありがとうございます。
確かに修造さんと一緒に共同作業なり、コーチなりをして頂く機会があれば、
もしかしたら何か変わる?気づく?きっかけになる可能性もあるかも知れませんよね。
冗談や笑いを取るのでなく、修造さんはどんな時もいつも真面目で真剣!
でもやっていることが、おちゃめだったり面白かったり、でもある意味奥が深かったり。
ジョコを倒せる日が本当に来るのかはわかりませんが、ジョコは相当な悔しがりのようですので、普通ならメンタルが搔き乱される場面をも、観客をまきこんでまで自分のものにしてしまう精神性がある数少ない選手。
どう考えてもジョコと同じような精神性が錦織さんにあるようには思えませんが、それでも何か自分オリジナルの強さ?を見出し、ジョコに挑まなければ今後も勝つのは厳しいのかもしれません。
何かきっかけ、ヒントという意味では、修造さんの力がもしかしたら本当に必要なのかも知れませんね。(^_^;)