グラスコート⇒ハードコート
7月2日から2週間かけて行われたウィンブルドン2018。
終わってみれば世界ランク21位だった元世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、4度目の優勝を成し遂げ、ウィンブルドンの幕を閉じました。
これによりジョコビッチは、世界ランキングも一気に10位へジャンプアップ!
ようやくトップ10に復帰し、最終戦ランキングでも5位に浮上。
そして我らが錦織圭はというと、自身のキャリアハイだった4回戦の記録を塗り替え、初のベスト8進出を果たしましたね。
どうしても苦手意識が拭いきれなかった芝コートの壁でしたが、今年は何かコツを掴んだのか、自ら叩き壊すことに成功。
初のベスト8に進出した時の景色はどんなものだったのでしょうか。
残念ながらジョコビッチに敗けはしたものの、今回のウィンブルドンでの手応えは相当あったのではと思いましたし、実際に今までの錦織のウィンブルドンでの試合内容と比べてみても、今年は躍動感が半端なかったと思います。
錦織もベスト8敗退後のコメントで、
「今までで一番内容がよく、充実していた。
いいテニスが戻ってきている」
と言っていましたので、芝ではこれまでにない程の手応えや充実感を得られたということなのでしょう。
ランキングがポイント制になって以降、日本人では松岡修造氏がベスト8という記録を保持していましたが、ようやくこれで並んだ格好になりました。
出来れば今年で一気にその記録を抜いて欲しかったのですが、それはまた来年までの宿題ということで、楽しみはとっておきましょう。
これで短かった錦織のグラスコートシーズンは終了となり、いよいよハードコートシーズンに突入となります。
ハードコートでトップ10復帰へ
夏のハードコートシーズンがまもなくやってきます。
なんだかんだいっても、やはり錦織が一番得意としているのはハードコートなので、今後のハードコートでの試合がすごく楽しみですし、期待感でいっぱいです。
そこで気になってくるのが、世界ランキングですね。
現在の錦織の世界ランキングは20位で、1800ポイントです。
現在10位にランキングを戻してきたジョコビッチが3355ポイントですので、錦織がトップ10に復帰するにはまだまだ頑張らなければいけないですよね。
ですから錦織にとっては、まさにここからが本当の意味での正念場になってくると思います。
8月27日から開幕する全米オープンまでの前哨戦を、錦織は3試合(ATP500シティオープン、ATP1000ロジャーズカップ、ATP1000ウェスタン&サザンオープン)を予定。
昨年のシティオープンはベスト4、ロジャーズカップでは初戦敗退です。
そしてウェスタン&サザンオープン開幕前の練習中に手首のケガで、残り全試合を欠場してしまいましたから、実質シティオープン以降、勝ち上がり次第では、すべてのポイントが上積みされていくだけということになるんですよね。
錦織もインタビューで、
まだハードで、今年、全然、いい試合ができてない。
もう1回ハードコートでしっかり勝つ試合がこなせれば、自信もついてくる。
ただ、気は楽。
守る(世界ランクの)ポイントがないので。
失うものはない。
いい試合をして全米(オープン)に備えられればと思う。
と言っていました。
確かに今年1月に復帰して数か月は、ハードコートの試合で満足いく結果を残せなかったのはある意味仕方がなかったと思います。
それでもクレーコートシーズンで、錦織の持ち味も、プレースタイルもようやく戻り、現在は完全復活というところまできました。
そして本人も語っていたとおり、守るポイントがないというのは本当に気が楽というのもわかりますし、何よりポイントが上積みされていくのですから、もう失うものはないですよね。
勝ち上がり次第ではトップ10復帰も時間の問題なのではないかと。
マイケル・チャンコーチも以下のように語っています。
「もう復活を目指している段階ではない。
大会で成功することに集中して臨める」
既に完全復活し、更にサーブなどは進化もしているくらいなのですから、今後出場する大会では、正直もうてっぺんしか見ていないのではないでしょうか。
それくらい自信もみなぎってきているのではないかと思いますし、今の錦織であれば出来る!という期待度がかなり増してきています。
ATPツアーで最後に優勝したのは、2016年2月のATP250のメンフィスオープンでした。
このハードコートでの大会中に、久々に優勝する錦織が出来れば観たいですよね。
とにかく頑張って、まずはハードコートで更なる自信をつけていって欲しいなと思います。
次戦はワシントン!
さて、次の錦織が出場する試合は、アメリカ・ワシントンD.C.で開催するATP500シティオープンになります。
錦織としても、新シーズンに向けて気持ちもガラリと変わり、また新たな気持ちで挑む準備をしているのではないでしょうか。
昨年の同大会でもベスト4でしたし、一昨年はオリンピックシーズンで出場こそしなかったものの、2015年は優勝もしている相性の良い大会です。
まずはハードコートシーズンの初戦ですし、クレー、芝と自信をつけてきた錦織圭が、満を持して臨むハードコートで、どんなプレーを魅せてくれるのか楽しみですし、大いに期待したいと思います。
大会概要
・正式名:シティ・オープン
・日程:7月30日(月)~8月5日(日)
・開催地:アメリカ・ワシントンD.C.
・会場:ウィリアムH.G.フィッツジェラルド・テニスセンター
・サーフェス:ハードコート(屋外)
・ドロー数:48
・日本との時差:ー13時間(日本よりも13時間遅れています)
・大会グレード:500(優勝者は500ポイントもらえます)
・昨年の優勝者:アレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)
・錦織の2017年の結果:ベスト4
試合予定日
・1回戦:7月30日(月)、31日(火)
・2回戦:8月1日(水)、2日(木)
・3回戦:2日(木)
・準々決勝:3日(金)
・準決勝:4日(土)
・決勝:5日(日)
ドロー・トーナメント表
ドロー表は、こちらをご覧ください。
※nikkansportsより出典
テレビ放送予定
さて、シティオープンのテレビ放送やネット配信ですが、WOWOWオンデマンド、スカパーGAORA、テニスTV で放送や生配信があります。
※BS朝日でも8/1~中継があるようですが、現時点ではライブか録画かは未定です。
WOWOW、
スカパーGAORA、テニスTV ではライブ配信になります。
錦織の試合を是非皆で応援しましょう!
コメント