ストレートで2回戦敗退。
先程行われた、ウェスタン&サザンオープンの2回戦。
世界ランク23位の錦織圭が、世界ランク151位のスタン・ワウリンカ(スイス)に、4-6、4-6のストレートで破れ、2回戦敗退となってしまいました。
残念!
う~む。。。良い試合は観たかったですが、まさかここで敗けてしまうとは・・・。
敗け試合は正直観たくなかったですね。
2回戦敗退は、やはり早すぎます。
もう少し観ていたかったですが、残念ながらここで錦織のシンシナティは終了となってしまいました。
眠れる獅子を起してしまった?
今日の敗因は、なんでしょうね。
一言で言うと、勝ちたい思いが強すぎて、それが逆に焦りのようなプレッシャーになり、自滅気味にミスが重なってしまったということなのでしょうか。
ここ最近このパターン多いような気がしています。
第1セットで先にブレークし、主導権を握ったのは間違いなく錦織だったはずなんです。
今日のワウリンカはその時点ではミスも多く、いつもの錦織であれば、そのままの勢いでいけたはずだったのですが、あろうことか自らのミスでピンチい追い込まれます。
ブレークバックされてイーブンになっても、ここで踏ん張ればまだチャンスはあったと思いますが、その最初のブレークバックで、眠っていた獅子を起してしまったんですよね。
ワウリンカもまだ決して本調子ではなかったと思いますが、錦織のミスショットで勢いづき、切れ味鋭い得意の片手バックハンド、サーブ、角度のあるショット、ウィナーもバンバン決まり出し、勢い付けてしまったのです。
もちろん錦織もピンチを取り返そうと頑張ってはいましたが、ワウリンカのボールが重いのか、相次ぐフォアのミスでネットに掛けてしまう場面が多く、対応が出来なかったんですね。
眠っていた獅子が起き上がってしまい、更に勢い付けてしまったらもう手が付けられません。
過去の試合では2連勝中だった錦織も、もう為す術なく、第2セットに入ってからも突破口を見い出すことが出来ず、撃沈。
ストレートで2回戦敗退となってしまったわけです。
試合の振り返り
現地時間で午後8時50分。
ナイトセッションでの試合になります。
今日は、雨や前の試合が長引いたことで開始時間が1時間50分遅れ、日本時間の午前9時50分に、ネイビーのバンダナ、ネイビーのウェアで錦織圭が入場してきました。
コイントスに錦織が勝って、サーブを選びました。
ウォームアップ後、試合がスタート。
錦織のサービスから試合がスタートします。
まずは第1セット。
第1ゲームは、錦織のサービスポイントなどで難なくキープ。
第2ゲームは、ワウリンカのサービスポイントやストローク力で攻め、難なくキープ。
第3ゲームは、ワウリンカのバックのパッシングショットが決まるも、錦織のサービスポイントで難なくキープ。
第4ゲームでは、ワウリンカのミスショットなどで40-30とブレークポイントが来て、ワウリンカのボールがネットで一気にブレークに成功!
第5ゲームは、ワウリンカのウィナーがあるも、ワウリンカのミスで錦織が2本のロングラリーを制し難なくキープ。
ワウリンカは悔しさから、ラケットを何度も軽く叩きつけます。
第6ゲームは、錦織のバックのウィナーが決まるも、ワウリンカのサービスポイントなどで難なくキープ。
第7ゲームは、錦織のバックのミスが2本続き0-30。
ワウリンカのウィナーが決まり、0-40と3本のブレークポイントを与え、錦織のショットが大きく外れ、ラブゲームでブレークバックされてしまいます。
NEWボールになります。
第8ゲームは、 ワウリンカのダブルフォルトやミスショットがあるもキープ。
第9ゲームは、錦織のフォアのミスが2本続き、更にワウリンカのバックの攻めが決まり、0-40と3本のブレークポイントを与えてしまいます。
3本サービスポイントで凌いで40-40に戻すも、またもやフォアのミスでアドバンテージを取られ、ワウリンカに一気にブレークされてしまいます。
第10ゲームは、ワウリンカのダブルフォルトや錦織のドロップショットがあるも、サービスポイントやストロークで押し、最後はエースで決めてキープ。
第1セットは、4-6でワウリンカが先取しました。
ここまでの試合時間は39分でした。
ここで錦織はトイレットブレークを取ります。
続いて第2セット。
錦織のサービスからゲームがスタート。
第1ゲームは、錦織のミスショットやワウリンカのウィナーなどで30-40とブレークポイントを与え、最後は錦織のミスショットでいきなりブレークされてしまいます。
第2ゲームでは、ワウリンカのサービスポイントやストロークで押し、難なくキープ。
第3ゲームでは、錦織のダブルフォルトがあるも、サービスポイントなどで難なくキープ。
第4ゲームは、ワウリンカのサービスポイントやストロークで押してキープ。
第5ゲームは、錦織のサービスポイントやストロークで押して、難なくキープ。
第6ゲームは、ワウリンカのサービスポイントやフォアのダウンザラインでラブゲームキープ!
NEWボールになります。
第7ゲームは、錦織のミスやワウリンカのボールが深く30-40とブレークポイントを与えるもロングラリーを制して40-40に戻します。
錦織のダブルフォルトがあるも3度のデュースを経て、なんとかキープ。
ここで錦織はチェンジエンドの時間で、ウェアを着替えます。
第8ゲームは、ワウリンカのサービスポイントやストロークで押し、難なくキープ。
第9ゲームは、錦織がストロークで攻めるも、フォアの連続ミスで、30-40とワウリンカにマッチポイントを与えるも、冷静にラリーを制し40-40に戻します。
3度のデュースを経て、なんとかキープ。
第10ゲームは、ワウリンカのServing for match.
ワウリンカのストロークが冴え、ラブゲームキープ!
第2セットも4-6でワウリンカが制し、セットカウント0-2のストレートでワウリンカが3回戦進出を決めました。
トータル試合時間は1時間28分でした。
お疲れ様でした。
ファーストサーブはどうだった? //
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、今回の調子はどうだったのでしょうか?
今日のファーストサーブの確率はトータルで63%と、まずまずではありました。
それでもファーストサーブが入った時のポイント獲得率が、ワウリンカの81%に対し、錦織は64%。
セカンドサーブのポイント獲得率は、ワウリンカの62%に対し、錦織は48%と、いずれも下回っていました。
今日のワウリンカはミスも錦織より多かったですが、ウィナーの数は、錦織の8本に対し、ワウリンカは24本ということで、トリプルスコアで錦織を上回り、見せ場も多かったですよね。
それでワウリンカのモチベーションはどんどん上がっていきました。
一方の錦織は序盤こそ優勢でしたが、それはワウリンカのミスにも助けられていた部分もあったと思います。
錦織はウィナーの数が少なく、ミスは多く、見せ場はあまりありませんでしたので、当然ガッツポーズも少なく、自分を鼓舞する場面があまりなかったようなんです。
一方のワウリンカがどんどん勢いを増していきましたので、逆転できるシュチュエーションも生まれなかったんですよね。
まだハードコートで見せ場なし!
全米オープンの前哨戦が3試合(ワシントン、トロント、シンシナティ)ありましたが、いずれもベスト8、初戦敗退、2回戦敗退と、それ程見せ場という見せ場は作り出せてないんですよね。
要は自信に繋がるような試合がこなせてないと言いますか。
錦織も全米前にできるだけ試合数をこなしたり、試合内容の質を上げたいと言っていましたので、それが出来たかどうかという視点で振り返ると、出来たとは言い難いですよね。
でもウィンブルドンでは、前哨戦のハレで見せ場は作れなかったですが、しっかり本番で対応し、見せ場もたくさん作って自身初のベスト8進出を果たしましたから、そこに賭けるしかないですが、ただ得意のハードコートシーズンで、しかも3試合も前哨戦があったのに、この結果はちょっと寂しかったなと思います。
まぁ残念ではありますが、これが今の現実です。
この敗戦を冷静に受け止め、次の全米に向けて上手く調整し、活かしていって欲しいと思います。
次戦の試合予定は?
錦織の次戦となる試合は、8月27日から開幕する、今シーズン最後のグランドスラム・全米オープンになります。
それまで10日程ありますので、調整して万全の状態で全米に挑んで欲しいと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
この記事がお役に立てたなら幸いです。
ツイートやいいね!をして頂けると、もっと嬉しいです。
コメント