全米オープン2018開幕!
いよいよ8月27日(月)からグランドスラム・全米オープン2018が開幕します。
年間4度あるグランドスラムのラストを飾るのは、アメリカ・ニューヨークで行われる全米オープンテニスになります。
やはりグランドスラムというのは、他の大会とはひと味もふた味も違う、何か特別な雰囲気がありますよね。
殊更この全米オープンは、今から4年前の2014年に、我らが錦織圭が初めてファイナリストになった思い出の地でもあることから、この全米オープンが開幕する頃になると、その時の情景を思い出し、今年こそ!という何やらドキドキ・ワクワクした熱い思いが蘇って出てきてしまうという、やはり何とも言えない特別な場所なんですよね。
グランドスラムですから、当然出場する選手達の心構えも違うでしょうし、コンディションもこの全米にきっちり合わせてくると思いますので、各選手達もそれぞれきっと相当な気合いを入れて臨んでくるに違いありません。
そして我らが錦織圭も、色々な思いを胸に、今必死で練習しているところなんだと思います。
ハードコートではまだ不完全?
錦織としては、昨年のシンシナティ開幕前の練習中に手首のケガをしてしまい、後半のツアーをすべて欠場してしまいましたから、全米オープンは今回2年ぶりの出場となります。
改めて今シーズンを簡単に振り返ってみると、1月にチャレンジャー大会から復帰し、ATPツアーに戻ってからも風邪などの体調不良があったりで、なんとか試合数をこなしながら試合勘を掴んでいったハードコートの春でした。
その時はまだまだ時間がかかるような感じもしていましたが、4月からのクレーシーズンに入ってからは、徐々に錦織が自分のプレーを思い出していきましたよね。
やはりクレーは球足が遅いこともあって、ラリーが続きやすいですから、錦織のパターンに持って行きやすいサーフェスのようで、クレーシーズンに入って6年振りに出場したモンテカルロでいきなり決勝まで勝ち上がり、結果、準優勝を獲得したんですよね。
そこでトップ10選手と対戦し、きっちり勝ちきっていくことで同時に自信にもなったようで、全仏でもベスト8にまで戻ってきました。
その後苦手な芝にサーフェスを移し、4年ぶりにハレでケガをせずに迎えたウィンブルドンで、自身初のベスト8を達成。
ウィンブルドンだけどうしても破れなかったベスト8という高い壁を、ついにぶち壊すことに成功したんですよね。
サーブの改良と共に掴んだ新たな芝での攻略法で、以前のケガする前の錦織よりも更にどんどん進化して強くなっているのではないかと思う程、絶好調ぶりも垣間見れた試合だったように思います。
ただそこから夏のハードコートシーズンに移行し、ここまでのところ、まだ満足した試合が出来ていないのが少々気になるところ。
ワシントンではベスト8までは勝ち進んだものの、その後のトロントでは2年連続で初戦敗退。
シンシナティでも2回戦敗退ということで、全米オープン前哨戦であった3連戦で、結果的に自信に繋がるようなプレーが正直残せなかったんですよね。
錦織自身も、シンシナティでの敗戦後にこんなことを言っていました。
「悪い流れになってしまった。
がむしゃらに頑張っているが、プレーが追い付いてこない。
早くいいテニスを戻したい」
恐らく感覚的なことなんだと思いますが、ハードコートに入ってから、安定感のバロメーターだったファーストサーブの入りが悪くなってきてましたよね。
まぁ悪くなったというよりも、焦りなのか、力みなのか、1ゲームでの連続ダブルフォルトなど、自滅気味で劣勢になってしまったりなど、あれ?どうしたんだだろうという場面がけっこうありましたよね。
特にトロントでは最悪でした。
まさか比較的相性の良いトロントで、2年連続で初戦敗退というのは、それまでの安定していたメンタル面だったからこそ余計に衝撃でした。
シンシナティでも初戦のサーブは良くなかったものの、2回戦では多少戻してはきましたよね。
それでもフォアのミスもあり、ウィンブルドンまでの勢いがここのところ完全に影を潜めてしまっているのも事実だと思います。
クレー、芝と、4ヶ月以上ヨーロッパでのツアーを戦い終え、完全復活&進化したNEW錦織圭になったような気が個人的にしていましたが、それでもやはりハードコートで上位に食い込んでこそ、本当の意味で錦織圭が完全復活したと言えるのではないかと思います。
やはり長いシーズンの中で、ハードコートの割合が一番多いわけですし、錦織自身も一番得意だと公言しているわけですからね。
まだ現状としては、ハードコートでは不完全感が残っている感じなので、ウィンブルドンの時のように、今までやってきた自分のプレーに自信を持ち、思い切って自分のプレーに徹して頑張って欲しいなと思います。
それが出来れば、ドロー運にもよりますが、良い試合が出来ると思いますし、2週目以降にも勝ち進むことが出来ていくのではないでしょうか。
ツアーファイナルへは行けるのか?
現在の錦織の世界ランキングは21位。
昨年はシンシナティー以降の試合は全試合けがで欠場しているので、世界ランキングも勝ち上がり次第ではポイントが上積みされていきますが、と同時に最終戦でも、上位8位までに出来れば食い込みたいと錦織自身も考えていると思います。
現在のところ、最終戦ランキングが11位ということで、微妙なラインに位置していますね。
もちろんまだまだ上位8位に食い込める可能性は十分あると思います。
それには、全米オープンでの活躍も非常に重要になってくると思います。
最低でも2週目に行くのは当然ですが、出来ればベスト4以上には行って欲しいですよね。
ここのところ、あまり試合での歯車が微妙にかみ合っていないので、全米でどこまで勝ち上がっていけるのか少々不安もあるのですが、ウィンブルドンであれだけ活躍出来たわけですし、得意のハードコートですから絶対やってくれるはずです。
モンテカルロで、チリッチやズベレフを倒したあの躍動感、また観たいですよね。
全米だと2014年のラオニッチ、ワウリンカ、ジョコビッチなど強豪を次々倒していったあの勢いもグランドスラムですから当然必要になってくるでしょう。
すべてはドロー運にもかかってくるわけですが、それでも今の錦織には失うポイントはありません。
今持っているもの全て総動員させて、最高で最善のプレーで全米に立ち向かっていって欲しいと思いますし、それを期待して応援したいと思います。
頑張れ、錦織圭!
アンケート
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大会概要
・正式名:全米オープンテニス
・日程:2018年8月27日(月)~9月9日(日)
・開催地:アメリカ・ニューヨーククイーンズ区
・会場: USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センター
・サーフェス:ハードコート
・ドロー数:128
・日本との時差:-13時間
・大会グレード:2000(優勝者は2000ポイントもらえます)
・昨年の優勝者:ラファエル・ナダル(スペイン)
・錦織の2017年の結果:欠場
試合予定日
8/27(月)、8/28(火):1回戦
8/29(水)、8/30(木):2回戦
8/31(金)、9/1(土):3回戦
9/2(日)、9/3(月):4回戦
9/4(火)、9/5(木):準々決勝
9/6(金):準決勝
9/7(土):-
9/8(日):決勝
32シード選手発表
第1シード:R・ナダル
第2シード:R・フェデラー
第3シード:J・M・デル=ポトロ
第4シード:A・ズベレフ
第5シード:K・アンダーソン
第6シード:N・ジョコビッチ
第7シード:M・チリッチ
第8シード:G・ディミトロフ(ブルガリア)
第9シード:D・ティーム(オーストリア)
第10シード:D・ゴファン(ベルギー)
第11シード:J・イズナー(アメリカ)
第12シード:P・カレノ=ブスタ(スペイン)
第13シード:D・シュワルツマン(アルゼンチン)
第14シード:F・フォニーニ(イタリア)
第15シード:S・チチパス(ギリシャ)
第16シード:K・エドモンド(英国)
第17シード:L・プイユ(フランス)
第18シード:J・ソック(アメリカ)
第19シード:R・バウティスタ=アグ(スペイン)
第20シード:B・チョリッチ(クロアチア)
第21シード:錦織圭(日本)
第22シード:M・チェッキナート(イタリア)
第23シード:チョン・ヒョン(韓国)
第24シード:D・ズムル(ボスニア)
第25シード:M・ラオニッチ(カナダ)
第26シード:R・ガスケ(フランス)
第27シード:K・カチャノフ(ロシア)
第28シード:D・シャポバロフ(カナダ)
第29シード:A・マナリノ(フランス)
第30シード:N・キリオス(オーストラリア)
第31シード:F・ベルダスコ(スペイン)
第32シード:F・クライノビッチ(セルビア)
ドロー・トーナメント表
ドロー表は、こちらをご覧下さい。
※nikkansportsより出典
テレビ放送予定
さて、全米オープンのテレビ放送やネット配信ですが、WOWOWまたはオンデマンドで独占生中継があります。
※地上波など他のテレビ、ネット中継はありませんので、錦織の試合を観るなら、完全独占生中継のWOWOWがおススメです。
是非皆で応援しましょう!
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