モンフィスが途中棄権!
先程行われた、全米オープン2回戦。
今大会第21シードで世界ランク19位の錦織圭が、世界ランク39位のガエル・モンフィス(フランス)を、6-2、5-4でモンフィスの途中棄権により、錦織が3回戦進出を決めました!
おめでとうございます。
いやぁ、まさかまさかのモンフィスの途中棄権での幕切れでした。
本当にテニスは何があるかわかりませんね。
モンフィスの途中棄権はとても残念ですし、心配ではありますが、 それでも錦織が無事に3回戦に進めたことは良かったと思います。
集中力のキープが奏功!
今日の錦織の2回戦はナイトセッションで始まりました。
1回戦の時と同じように、すごく集中した良い表情で入場してきましたので、今日も勝てる!という確信が個人的にありました。
実際第1セットは1回戦の勢いそのままに、第1ゲームからブレークするなどロケットスタートで始まりましたね。
結局2つのブレークを奪って第1セットは6-2で錦織が取りますが、第2セットはモンフィスも仕掛けてきて、先にブレークされるなど、錦織にもミスが出始めます。
随所で見せるモンフィスの高速リターンやウィナーなどの見せ場には、観客を大いに沸かせる場面もありました。
それでも今日の錦織は、劣勢の場面でも高い集中力でチャンスを伺っていましたし、特に第6ゲームは12分以上を費やし、最後まで集中力を切らさず粘ってキープできたことはかなり大きかったのではないでしょうか。
ところがそのすぐ後の第7ゲームでアクシデントが起きます。
錦織のボディ気味に打ったボールをうまく捉えられなかったのか、モンフィスが手首を痛めてしまいます。
以前の良くない錦織であれば、なんとなくその痛そうなモンフィスの表情などに釣られて、自分のパフォーマンスが出せずに流れが変わってしまうといったことが見受けられましたが、今日はしっかり自分のテニスに集中し、冷静にブレークバックできましたよね。
結局その後はモンフィスが痛みでプレーの続行が出来ず、途中棄権をしてしまったわけですが、錦織の劣勢からのキープやブレークなど、高い集中力が要求される場面で、こういうプレーが観れたということが今日の収穫かなと思いました。
試合の振り返り
現地時間で午後7時14分。
気温は31度ですが、今日は風もあり1回戦よりは良い天候でプレーできそうです。
ナイトセッションで迎える2回戦ですが、まだ明るさがあります。
日本時間の午前8時14分に、新作の紫色のバンダナとウェアで錦織圭が入場してきました。
コイントスに錦織が勝って、1回戦同様にレシーブを選びました。
ウォームアップ後、試合がスタート。
モンフィスのサービスから試合がスタートします。
まずは第1セット。
第1ゲームは、錦織のバックハンドウィナーなどが決まり40-30とブレークポイントが来て、モンフィスのミスショットでいきなりブレークに成功!
第2ゲームは、モンフィスのネットプレーで場内が沸くも、錦織がストロークで攻めてキープ。
第3ゲームは、モンフィスのサービスポイントなどでラブゲームキープ!
第4ゲームでは、モンフィスのフォアのダウンザラインが決まるも錦織がストロークで圧倒し難なくキープ。
第5ゲームは、モンフィスのダブルフォルトや錦織のドロップショットやウィナーで40-30とブレークポイントが来るも、40-40に戻され、モンフィスのサービスポイントでキープ。
第6ゲームは、錦織のミスショットがあるも、ストロークで押してキープ。
第7ゲームは、モンフィスのミスショットや錦織のロブショットなどで40-0と3本のブレークポイントが来て、フォアのウィナーがクロスに決まり、一気に2度目のブレークに成功!
NEWボールになります。
第8ゲームは、錦織のServing for 1stset.
錦織の連続ミスショットで0-30になるも、冷静に戻し、最後はバックウィナーでキープ。
第1セットは錦織が6-2で先取しました。
ここまでの試合時間は30分でした。
錦織はバンダナを結び直し、気合いを入れ直します。
続いて第2セット。
モンフィスのサービスからゲームがスタート。
第1ゲームは、モンフィスのサービスポイントなどで難なくキープ。
第2ゲームでは、錦織のミスショットやモンフィスのウィナーなどで15-40と2本のブレークポイントを与え、更にモンフィスのウィナーが決まり一気にブレーク!
第3ゲームでは、錦織のミスショットやモンフィスのサービスポイントなどでラブゲームキープ!
第4ゲームは、錦織サービスポイントや、ストロークで攻めてラブゲームキープ!
第5ゲームは、錦織のリターンがラッキーなコードボールになったり、モンフィスのダブルフォルトがあるも、サーブ&ボレーなどでモンフィスがしっかりキープ。
第6ゲームは、錦織のバックやフォアの連続ミスなどで15-40と2本のブレークポイントを与えるも、冷静にサービスポイントなどで40-40に戻します。
ロングラリーやミスショットなどがあるも、このゲームに12分以上を費やし、なんとか錦織がキープ。
第7ゲームは、1ポイント目で錦織のネット際のボレーが、モンフィスのボディ気味になり、無理な体勢からラケットの下辺りに当たったことで、それが手首にかなり響いたのか、すごく痛そうな顔をします。
そのまま試合は続行するも、やはり手首が痛いようで、15-15となったところで一旦プレーを中断してトレーナーを呼びます。
トレーナーが来て話をするも、なんとか試合を続行できそうで、試合再開します。
モンフィスのミスショットなどで40-40になり、モンフィスのダブルフォルトで錦織にアドバンテージが来て、一気に錦織がブレークバックに成功!
ここでチェンジエンドの時間でまたトレーナーがモンフィスのところに来て、手首をテーピングします。
第8ゲームは、錦織のサービスポイントなどでラブゲームキープ!
ここでやはりモンフィスが手首を気にして、観客席にいる陣営に話をしています。
すかさず主審に注意されます。
モンフィスが手首に巻いているテーピングを外し、試合再開します。
ここでNEWボールになります。
第9ゲームは、モンフィスのミスショットや錦織のウィナーでブレークに成功したところで、モンフィスが錦織に握手をしに行き、試合続行を断念。
ここで棄権を申し出ます。
モンフィスが途中棄権したことで、錦織が2回戦を突破し、3回戦進出を果たしました。
トータル試合時間は1時間17分でした。
お疲れ様でした。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、今回の調子はどうだったのでしょうか?
今日のファーストサーブの確率はトータルで、58%と、1回戦よりは若干良かったですが、それでも全体的にはあまり良くはなかったですよね。
ファーストサーブが入った時のポイント獲得率は、トータルで64%、セカンドサーブのポイント獲得率も63%でしたので、第1セットこそ2つのブレークを奪って先取しましたが、第2セットはモンフィスに先にブレークされたり劣勢の場面もありましたので、それで確率も下がってしまったところもあったと思います。
ただそれでもウィナーの数は、モンフィスの11本に対して錦織は18本と多く、アンフォーストエラーはモンフィスの26本に対し、錦織は18本と1回戦同様に少ないということで、要所できっちりポイントを取っていたのもわかります。
ただそれも第2セット途中までのデータですし、モンフィスも後半は手首の痛みで試合に集中出来ていなかったようなので、今日はあくまで途中までのデータということになりました。
錦織の試合後のコメントとは
錦織の試合後のコメントが入ってきました。
「いい戦いをしてきたライバルなのでとても残念。
出来が良かったのでポジティブにとらえている。
前哨戦は良くなかったが、1回戦、2回戦といい試合ができているので自信がついてきている」
とのことでした。
確かに今日のモンフィスの途中棄権は本当に残念ではありますが、錦織としては良い試合が出来ていると思いますし、高い集中力もキープ出来ていると思うので、自信になりますよね。
3回戦からは長いラリーやストローク戦になることが予想されますし、どんどんタフな相手になっていきますから、モンフィスには申し訳ないですが、ここで体力温存できたのは本当に大きいと思います。
次の3回戦も、しっかり準備して頑張って欲しいですね。
次戦(3回戦)の対戦相手は?
錦織の次戦(3回戦)は、今大会第13シードで世界ランク13位のディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)と対戦します。
次戦は中1日空けて、日本時間の9月2日(日)の予定です。
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