4年ぶりの決勝ならず準決勝敗退!
先程行われた、全米オープン準決勝。
今大会第21シードで世界ランク19位の錦織圭が、第6シードで世界ランク6位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)に、3-6、4-6、2-6のストレートでジョコビッチに破れ、4年ぶりの決勝進出ならず、準決勝敗退となってしまいました!
残念!!
本当に残念です。
ジョコビッチの戦略にすべて阻まれました。
今日は完全に白旗の完敗です!
ここまで錦織らしく、攻撃してきた勢いやら流れなどが全く出せず、ストレートで敗退してしまうとは想像していなかっただけに正直悔しくてしょうがありません。
今回は4年ぶりに、全米の準決勝でジョコビッチと対戦するということで、現在13連敗中でも何かその時の勝った記憶を思い出してくれるのではないかと期待していただけに、この結果は本当に残念でなりません。
これで対ジョコビッチ戦は14連敗となってしまいました。(>_<)
戦略家のジョコビッチの壁
試合が始まる前にWOWOWで放送していたので、ご覧になった方も多かったかも知れませんが、ジョコビッチは個人で分析アナリストを雇っていたのですね。
そうじゃないかとは思っていましたが、実際にそのアナリストのインタビューなどを聞くと、戦略的に対戦する選手のデータを数字的にすべて洗い出し、陣営と共に戦略を練っていたということに驚きました。
色々な意味でジョコビッチという選手は、相当策略家であり、戦略家なんだなということがよくわかりました。
今回も錦織戦を振り返っても、かなりのデータを数字的に見て、どう戦えばいいのかという戦略を練って臨んできたであろうと思われる程、錦織の良さが全て封じ込められ、見せ場は殆ど無かったと言ってもいい程でした。
データでここまでシステマチックに分析され、戦略的に攻撃されると手も足も出なくなりますね。
とはいえ、そんな戦略があろうがなかろうが、錦織には今日はどうしても突破して欲しかったです。
もちろんそのジョコビッチのデータでミスを誘発されていたのかも知れませんが、それでもやはり錦織のメンタルは明らかに消極的だったと思いますし、序盤から見えていた硬さや緊張感からミスを犯し、ネガティブマインドを払拭できないまま、終わってしまったような気もしています。
もう錦織はジョコビッチには永遠に勝てないのでしょうか?
そんなことはないと思いたいですが、今日の試合を観る限り、錦織がジョコビッチに勝つためには、まだもう少し時間がかかるのかも知れません。
これで錦織圭が最大限健闘してきた全米オープン2018は終わってしまいました。
バックオフィスに戻る錦織の足取りが重く、背中が切なさと悔しさでにじんでいるのがなんとも悲しかったです。
試合の振り返り
現地時間で午後6時53分。
上空は曇り空。
気温は27度、湿度は77%。
時間的にはまだナイトセッションではないのですが、ナイトセッションのような様相を呈しているアーサーアッシュスタジアム。
予定より遅れて日本時間の午前7時53分に、紫色のバンダナとウェアで錦織圭がアーサーアッシュスタジアムに入場してきました。
コイントスにジョコビッチが勝って、サーブを選びました。
ウォームアップ後、試合がスタート。
ジョコビッチのサービスから試合がスタートします。
まずは第1セット。
第1ゲームは、ジョコビッチのサービスポイントやストロークで押し難なくキープ。
第2ゲームは、錦織のミスショットで0-40と3本のブレークポイントを与えてしまいます。
そこからサービスポイントなどで3本戻して40-40に。
ジョコビッチにストロークで優位に立たれ、ブレークされます。
第3ゲームは、錦織の技ありのバックボレーなどがあるもジョコビッチのサービスポイントやストロークで押してキープ。
第4ゲームでは、錦織のサービスポイントや、バックボレーなどで難なくキープ。
第5ゲームは、ジョコビッチのサービスポイントやストロークで押し難なくキープ。
第6ゲームは、錦織がロングラリーなどストロークで攻めるも、ミスショットなどで40-40に追いつかれます。
そこからストロークで攻めてキープ。
第7ゲームは、ジョコビッチのサービスポイントなどでラブゲームキープ!
ここでNEWボールになります。
第8ゲームは、錦織のミスがあるも、ジョコビッチのスマッシュのミスもあり40-40に。錦織がスマッシュを打とうとして前に出た時に足首を少しひねりるも、スマッシュを打ちます。
大きな怪我になったかと心配するも大丈夫なようで、最後は錦織がウィナーを決めてキープ。
第9ゲームは、ジョコビッチのServing for 1stset.
ジョコビッチのサービスポイントなどでラブゲームキープ!
第1セットはジョコビッチが6-3で取りました。
ここまでの試合時間は37分でした。
続いて第2セット。
錦織のサービスから試合がスタート。
第1ゲームは、錦織のミスショットやジョコビッチにストロークで押され30-40のブレークを与えるも、バックのウィナーで40-40に。
錦織のダブルフォルトなどのミスがあるもロングラリーでリズムを掴みキープに成功!
錦織が何度もガッツポーズ!
このゲームは12分以上を費やしました。
第2ゲームは、錦織のミスがあるもストロークで攻め、ジョコビッチもミスショットで40-40に。
ジョコビッチのダブルフォルトがあり、思わずラケットを落とし、ジョコビッチならではパフォーマンスをします。
そこからジョコビッチが立て直し、キープに成功。
ここで錦織がウェアを着替えます。
第3ゲームは、錦織のネットボレーやジャンピングスマッシュなど、ストロークで優位に立った錦織が難なくキープ。
第4ゲームは、ジョコビッチのサービスポイントやストロークで攻めてラブゲームキープ!
第5ゲームは、錦織の連続ミスショットで0-40で3本のブレークポイントを与え、ネットプレーなどストロークで攻めて40-40に戻します。
錦織のミスでジョコビッチにアドバンテージを与え、更なるミスショットでブレークされてしまいます。
第6ゲームは、錦織が最初のポイントwお技ありのネットプレーで大きく何度もガッツポーズします。
そこからジョコビッチのストロークに押され難なくキープされます。
第7ゲームは、錦織のダブルフォルトうあミスショットがあるも、サービスポイントやストロークで押しキープ。
第8ゲームは、ジョコビッチのサービスポイントやストロークで押し難なくキープ。
第9ゲームは、錦織のミスショットがあるも、冷静にストロークで切り返しキープ。
第10ゲームは、ジョコビッチのServing for 2ndset.
ジョコビッチのサービスポイントなどで難なくキープ。
ジョコビッチはスタンドの観客を煽りました。
第2セットもジョコビッチが6-4で取りました。
ここまでの試合時間は1時間40分でした。
ここで錦織は着替えを持ってトイレットブレークに行きました。
ジョコビッチもウェアを着替え、その後トイレットブレークへ。
続いて第3セット。
錦織のサービスからゲームがスタート。
第1ゲームは、錦織のサービスポイントやストロークで攻め、ラブゲームキープ!
第2ゲームは、ジョコビッチの連続ミスショットがあるも、錦織のミスを誘いキープ。
第3ゲームは、錦織の連続ミスなどで15-40と2本のブレークポイントを与え、一気にブレークされます。
第4ゲームは、錦織のミスショットが続き、ジョコビッチのサービスポイントなどでラブゲームキープ!
第5ゲームは、錦織のサービスポイントやウィナーなどがあるもミスが響き40-40に。
アドバンテージ握られるも錦織がキープに成功!
第6ゲームは、ジョコビッチのサービスポイントなどで難なくキープ。
第7ゲームは、錦織のフォアのウィナーが決まるも連続ミスで15-40で2本のブレークポイントを与え、1本返すもまたもやミスで2度目のブレーをされます。
第8ゲームは、ジョコビッチのServing for match.
ジョコビッチのサービスポイントがあるもミスショットで40-40に。
そこからストロークで攻めてキープ。
ジョコビッチが第3セットを6-2で制し、セットカウント3-0のストレートで決勝進出を決めました。
トータルの試合時間は2時間22分でした。
お疲れ様でした。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、今回の調子はどうだったのでしょうか?
今日のファーストサーブの確率はトータルで61%と、まずまずでした。
ファーストサーブが入った時のポイント獲得率は、ジョコビッチの80%に対し、錦織は60%と、20%も差を付けられていましたね。
同じくセカンドサービスのポイント獲得率も、ジョコビッチの71%に対し、錦織は51%と、20%もショートしていました。
そして今日のウィナーはジョコビッチの16本に対し、錦織は22本と上回っていたにも拘わらず、アンフォーストエラーは、ジョコビッチの29本に対し、錦織は51本とかなり多かったのです。
一見錦織のウィナーの方が多いのでポイントを取っているようで、実はたくさんの凡ミスもしていますし、要所のポイントは必ずジョコビッチが取りきっていたわけです。
要は錦織は要所でのポイントが殆ど取れず、サービスゲームは劣勢になることも多く、そういったところをすかさずジョコビッチに攻められていたのだと思います。
錦織の試合後のコメントとは
錦織の試合後のコメントが入ってきました。
「彼(ジョコビッチ)のレベルについていけない部分もあった。
彼の精度のよさに足がついていかなかった。
自分のミスが早く、決まらないの原因で自分が自滅してしまった。
いいテニスで2週間をやり切れたと思います」
一方でジョコビッチのコメントは、
「感覚はよかった。
気持ちのよいプレーができた。
戦略もうまくいった」
とのことでした。
今日の試合は、錦織のミスが多すぎて自滅したと本人が言うのであれば、そうだったのかもしれませんが、それでもやはりジョコビッチの戦略という術中にはまってしまった部分も多分にあったように思いました。
まぁ一言で言えば、きっと恐らく相性が良くないのでしょうね。
そんな相性なんていうのに惑わされたくはないですし、そんな陳腐な表現でかたづけたくもないのですが、それでも今日はジョコビッチの戦略を前に、緊張感と凡ミスで劣勢に追い込まれ、チャンスを作れなかったことでの敗退だと思います。
あとは疲労もあったのでしょう。
エネルギッシュにブレークバックできる感じがしませんでしたからね。
女子で史上初の決勝進出を果たした大坂なおみ選手に続きたかったですが、残念ながら続けませんでした。
こうなったら大阪なおみには、錦織の分まで頑張って頂きましょう。
ということでこの2週間、錦織はここまでよく頑張ってくれたと思いますし、得るものはあったと思います。
この悔しさを胸に、また頑張っていって欲しいと思います。
次戦の試合予定は?
錦織の次戦の試合予定は、1週空けて9月17日からフランス・メスで開幕するATP250モゼールオープンになります。
まずは今回の全米の疲れを癒やし、気持ちを切り替えて調整し、また新しい試合に挑んでいって欲しいと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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