ストレートで2回戦進出!
先程行われた、楽天オープン1回戦。
今大会第3シードで世界ランク12位の錦織圭が、世界ランク110位の杉田祐一を、6-4、6-1のストレートで初戦(1回戦)を突破し、2回戦進出を決めました!
おめでとうございます。
ヨッシャー!!
いやぁ、無事に試合が終わりましたね。
そして錦織が勝てて本当に良かったですし、ホッとはしたのですが、なんとなく100%喜べないようななんとも言えない不思議な感覚に包まれています。(^_^;)
終わってみれば貫禄のストレート勝利で杉田を下し、錦織が2回戦に進出したわけですが、試合終了後の錦織もあまり笑顔が観られなかったのが印象的でした。
ギアの上げ方に見た錦織の強さ
今日の初戦は、とにかく序盤ですごく動きが硬くて、ミスも多く、杉田にいつブレークされてもおかしくない展開でしたよね。
確かに楽天オープンに出場するのは2年ぶりで、しかも今年は有明ではなく、武蔵野の森ということでサーフェスも違いますし、相手は杉田祐一ですしということで、そりゃ硬くなるのも理解できますが、それにしても序盤はミスがけっこう多かったです。
実際第2ゲーム、第4ゲームの錦織のサービスゲームでは、杉田にブレークポイントを何度も与える場面がありましたが、なんとか踏ん張って粘り、キープしていた辺りは本当にさすがだなと思いましたね。
逆に杉田はそこの序盤でブレーク出来ない辺り、一歩引いてしまっていたり、強気で攻められないところが課題なのかなとも思いました。
まぁそれは自信のなさから来ているのだとは思いますが。。。
錦織は少ないチャンスを一気にモノにしてブレークしたりなど、チャンスが来た時のギアの上げ方が今日は素晴らしかったですよね。
序盤こそ緊張で硬くなりミスも多かったですが、いいところでエースが出たり、バックのウィナーなどが決まり、徐々に調子を取り戻していきます。
第1セットを先取し、第2セットも第1ゲームから攻めてブレークした辺りから、もう完全に錦織のペースになっていました。
杉田は反対に自信を無くしてしまったのか、第2セットはあまり勢いを感じられず、6-1という圧倒的スコアで錦織が快勝。
錦織の接戦になった時や、40-40になった時のギアの上げ方が本当に半端ないなと。
もちろん完勝で試合の主導権を完全に握って勝つ試合もありますが、だいたい錦織は接戦を制したり、のらりくらりと試合をこなし、ピンチでギアを上げるのが上手い選手というイメージがあります。
ですから圧倒的な感じというよりは、いつの間にかブレークしたり、少ないチャンスをモノにしたりして一気に勝つというような感じでしょうか。
もちろん誰にでも同じようにはいかないかも知れませんが、今日の錦織は緊張感もありながら、同時に試合にも集中して入っていましたので、ここぞという時のチャンスの捉え方が絶妙で、杉田としても今日は完敗だったと思います。
錦織も当然やりづらさはあったでしょうし、出来れば対戦したくはなかったと思いますが、それでもしっかり自分のテニスに集中し、ギアを上げ、ストレートで勝ち切れたことは素晴らしかったと思います。
まだまだ錦織の楽天オープンは始まったばかり。
これからどんどん強者、曲者と対戦していきますので、まずは一呼吸ですね。
この調子で2回戦も頑張って欲しいです。
試合の振り返り
センターコートであるアリーナ1に予定より少し遅れて、午後3時41分頃に、白色のバンダナとウェアで錦織圭が入場してきました。
コイントスに杉田が勝って、サーブを選びました。
ウォームアップ後、試合がスタート。
杉田のサービスから試合がスタートします。
まずは第1セット。
第1ゲームは、杉田のサービスポイントなどで難なくキープ。
第2ゲームは、錦織の連続ミスショットがあるも、フォアやバックの連続ウィナーで30-30に。
錦織のミスでブレークポイントが杉田に行くも、40-40に戻します。
3度のデュースを経て、錦織がキープ。
第3ゲームは、杉田のサービスポイントやウィナーなどでラブゲームキープ!
第4ゲームは、錦織のミスショットなどで40-40に追いつかれ、杉田にブレークポイントがいく場面が2度あるも、4度のデュースを経て、ロングラリーを錦織が制しキープ。
第5ゲームは、杉田の連続ミスショットがあるも、サービスポイントで戻します。
更に杉田のミスで40-30と錦織にブレークポイントが来て、一気にバックのダウンザラインでブレークに成功!
第6ゲームは、錦織のミスショットがあるも、ドロップショットやサービスエースでキープ。
第7ゲームは、杉田のミスショットや錦織のフォアのウィナーがあるも、杉田のサービスポイントやウィナーでキープ。
ここでNEWボールになります。
第8ゲームは、錦織のサービスポイントやウィナーなどストロークで攻め、難なくキープ。
第9ゲームは、杉田のミスショットがあるもサービスポイントやストロークで押し難なくキープ。
第10ゲームは、錦織のServing for 1stset.
錦織のミスショットがあるも、錦織のウィナーや連続サービスエースでキープ。
第1セットを錦織が先取しました。
ここまでの試合時間は44分でした。
続いて第2セット。
杉田のサービスからゲームがスタート。
第1ゲームは、杉田のサービスエースがあるも、錦織のリターンエースなどで40-40に追いつきます。
錦織がストロークで攻め杉田のミスを誘いブレークに成功!
ここで錦織はラケットを替えます。
第2ゲームでは、錦織の連続ウィナーやエースがあるもミスショットで40-40に。
杉田に2度のブレークポイントが来るも生かせず、4度のデュースを経て錦織がエースでキープに成功。
第3ゲームでは、錦織のウィナーや杉田のミスで40-40に追いつきます。
錦織がストロークで攻めて杉田のミスを誘い、錦織にブレークポイントが来て、一気にウィナーで錦織がブレーク!
第4ゲームは、錦織のダブルフォルトやミスで0-40で、3本のブレークポイントを与え、1本戻すも、ネットにボールを掛け、杉田にブレークバックされてしまいます。
第5ゲームは、杉田のウィナーやエースがあるも、錦織のバックのウィナーで40-40に追いつきます。
3度のデュースを経て、杉田のミスで錦織にブレークポイントからの錦織のリターンエースでブレークに成功!
第6ゲームは、錦織の連続ミスで0-30になるも、サービスポイントなどで40-30に戻し、最後はフォアのウィナーでキープ。
第7ゲームは、杉田のダブルフォルトなどのミスや錦織のリターンエースなどで40-40に。
錦織のフォアのウィナーでマッチポイント!
そしてバックのウィナーでブレーク!
第2セットも錦織が6-1で取り、セットカウント2-0で錦織がストレートで2回戦進出を決めました。
トータル試合時間は1時間22分でした。
お疲れ様でした。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、今回の調子はどうだったのでしょうか?
今日のファーストサーブの確率はトータルで66%と、まぁまぁ良かったと思います。
ファーストサーブが入った時のポイント獲得率は、トータルで64%と良かったのですが、杉田は61%と同じでほぼ互角の戦いといった感じだったと思います。
ただセカンドサーブが入った時のポイント獲得率は、錦織が52%なのに対し、杉田は40%ということで、ここで多少の差は出たのかなと。
特に第1セットは、ほぼ互角な戦いをしていましたから、ストロークについてはあまり大差は感じなかったですね。
でもやはり錦織が一度ギアを上げると、ストローク戦では深いショットをバンバン打ってきますし、フォアやバックのウィナーもどんどん打ち込まれます。
要はチャンスを逃さないんですよね。
今日は百戦錬磨の試合を勝ち抜いてきた錦織に軍配が上がりました。
錦織の試合後のコメントとは
錦織の試合後のコメントが入って来ました。
「まずはほっとしています。
1セット目は正直めちゃくちゃ硬かったです。
仲の良い選手とやるのもそうだし、日本のこの場でプレーするのが2年ぶりなので緊張もあり、出だしは硬かったですが、2セット目はすごく良いテニスが出来てきたと思います。
2セット目からは段々とバックが良くなってきました。
最初の方はミスが出ていましたが、しっかり修正できたと思います。
まだまだ修正すべき点はまだありますが、明日しっかり調整して、次の2回戦も頑張ります。
なるべく後半までいれるように、徐々にテニスのレベルも上げていきたいです。
しっかり調整して、優勝目指して頑張ります」
とのことでした。
やはり自分でも自覚があったように、緊張感などはあったのですね。
でもすぐに自分のテニスに集中できたようで良かったです。
今日はあまり笑顔は見られなかったですが、勝てたことは満足ですね。
この調子でどんどん勝ち上がって欲しいと思います。
次戦(2回戦)の対戦相手は?
錦織の次戦(2回戦)は、世界ランク63位のブノア・ペール(フランス)と対戦します。
次戦は中1日空けて、日本時間の10月3日水曜日の予定です。
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