ストレートでベスト8敗退!
先程行われた、上海マスターズ準々決勝。
今大会第8シードで世界ランク12位の錦織圭が、世界ランク2位のロジャー・フェデラー(スイス)に、4-6、6-7(4-7)のストレートで敗れ準々決勝敗退となってしまいました。
残念!!
う~む、今日の試合は本当に残念な試合になってしまいましたね。
本当にあと一歩足りなかったという感じもしますし、まだまだ足りないものがあるような気もします。
今日のフェデラーは、錦織以上の高い集中力で試合に入って来ていましたし、久しぶりの錦織との対戦ということで、相当気合いが入っているようにも見えました。
そして実際それを阻止するのは大変でした。
それでも絶対に途中で息切れしたり、ミスをしたりというチャンスは来ると思っていたのです。
でも今日のフェデラーは全体を通して、ミスなどはあったものの、総じて集中力が落ちなかったですね。
そういったところが今日の敗因だったのかなと思いました。
集中力の差で負けた?!
しかし今日のフェデラーは強かったなぁと思いましたね。
久々の対戦ですが、持ち前のプレースタイルは変わらず、むしろ今日は最初から気合いが入った状態で試合に入って来てましたので、戦々恐々だなと思っていました。
一方の錦織は序盤こそ多少の緊張感や硬さはあったものの、途中からいつもの錦織のプレーは出来ていたと思います。
ただ、第1セットの第1ゲームに10分以上費やし、錦織も粘りましたが、結局フェデラーにブレークされてから、流れがフェデラーに行ってしまいましたよね。
それでも第6ゲームで1つブレークを返し、第7ゲームでは顔つきなど表情も精悍になり、動きもよくなってきて、いつもの錦織のプレーに戻ってきたのを感じました。
これでチャンスが来れば勝てるのでは?という期待をしていたのですが、結局第1セットを取られてしまいます。
第2セットに入り、やはり第1セットと同じようにいきなり第1ゲームをブレークされてしまう劣勢な展開になるも、そこから我慢してチャンスを伺い、第6ゲームでブレークバックに成功し、なんとかタイブレークに持ち込めましたよね。
錦織はここ数ヶ月タイブレークで負けなしでしたから、ここはなんとしてもタイブレークを制して、勝負をファイナルセットまで持って行ってくれるものと思っていました。
そしてタイブレーク途中までは、錦織ペースで進んでいましたから、これは行ける!!と思っていたんですけどね。
まさかタイブレークで4-1から6ポイント連取され、タイブレークを落としてしまうとは思っていなかったので、正直ショックでした。
でも改めて、今日のフェデラーは強かったなと思います。
そしてフェデラーの錦織へのプレッシャーの掛け方が半端なかったと感じました。
錦織は決して調子悪くはなかったと思いますし、もっとラリー戦に持ち込みたかったと思いますが、フェデラーがそうさせないよう、サービス&ボレー、スライスを織り交ぜたりなど、多彩なショットで錦織の思うようなプレー展開に持ち込めないように、うまくコントロールしていましたよね。
更にここぞという時に一気にギアを上げる集中力が、本当に凄かったです。
これで対フェデラー戦は5連敗となり、タイブレークでの連勝も12でストップしてしまいました。
もう少し上海で勝ち残って欲しかったですが、錦織の今年の上海はこれにて終幕となってしまいました。
試合の振り返り
ナイトセッションの準々決勝。
予定より遅れて、日本時間午後9時01分に、センターコートに白いバンダナとウェアで錦織圭が入場してきました。
今日はフェデラーとの対戦ということで、スポンサーが同じユニクロ対決となります。
今日も開襟にネックレスをしています。
コイントスにフェデラーが勝って、レシーブを選びました。
ウォームアップ後、試合がスタート。
錦織のサービスから試合がスタートします。
まずは第1セット。
第1ゲームは、錦織のミスやダブルフォルト、そしてフェデラーのリターンエースがあり、30-40といきなりブレークポイントを与えるも、なんとか40-40に戻します。
6度のデュースを経て、最後はフェデラーがラッキーなコードボールでブレーク!
10分以上かかりました。
第2ゲームは、フェデラーのダブルフォルトなどのミスや錦織がストロークで押し、40-40に。
サービスポイントやストロークで押し、フェデラーがキープ。
第3ゲームは、錦織のサービスポイントやストロークで押し難なくキープ。
第4ゲームは、フェデラーのサービスポイントやストロークなどで難なくキープ。
第5ゲームは、フェデラーの連続ミスなどで40-15になるも、そこから錦織のミスやフェデラーのウィナーなどで40-40に追いつかれます。
フェデラーのフォアのウィナーや錦織のミスで2度目のブレークをされます。
錦織は肩を落とします。
第6ゲームは、フェデラーの連続ミスなどで40-0と3本のブレークポイントが来て、今度は錦織にラッキーなコードボールで一気にブレークバックに成功!
錦織思わずガッツポーズ!
第7ゲームは、フェデラーのウィナーが決まるも、錦織もバックのウィナーなどストロークで押して、最後はフォアのウィナーでキープ。
錦織の顔つきと動きが変わりました。
ここでNEWボールになります。
第8ゲームは、フェデラーのボレーやサービスポイントなどで0-40となるも、3本連続ミスで40-40に。
フェデラーがストロークで押しキープ。
第9ゲームは、錦織のサービスポイントやストロークで押し40-15になるも、錦織の連続ミスで40-40に。
フェデラーの連続ミスでキープ。
錦織ガッツポーズ!
第10ゲームは、フェデラーのServing for 1stset.
フェデラーのサーブ&ボレーなどストロークで押し、最後はエースでラブゲームキープ!
第1セットは4-6でフェデラーが先取しました。
ここまでの試合時間は48分でした。
気持ちを切替えたい第2セット。
錦織のサービスからゲームがスタート。
第1ゲームは、錦織のミスやフェデラーのリターンエースで15-40と2本のブレークポイントを与え、錦織がダブルフォルトでいきなりブレークされます。
第2ゲームでは、フェデラーのミスがあるも、ウィナーなどのストロークで押し15-40とするも、そこから錦織のパッシングショットやフェデラーのミスで40-40に。
錦織がブレークポイントを握る場面があるも、フェデラーのウィナーやエースでキープ。
第3ゲームは、錦織のサービスポイントやウィナーがあるも、フェデラーの連続ネットボレーで30-30に。
錦織のネットボレーなどストロークで押しキープ。
第4ゲームは、フェデラーのサービスポイントがあるも、錦織のネットボレーやフェデラーのミスで40-30とブレークポイントが来るも、サービスポイントで40-40に戻されます。
錦織がブレークポイントを握るも、戻され、3度のデュースを経て、フェデラーがキープ。
第5ゲームは、錦織のダブルフォルトがあるも、サービスポイントやウィナーなどで難なくキープ。
第6ゲームは、フェデラーのウィナー、錦織のロブ、フェデラーの連続ミスで40-15と2本のブレークポイントが来て、フェデラーのミスで錦織がブレークバックに成功!
ここでNEWボールになります。
第7ゲームは、があるも、錦織のバックボレーやサービスポイントなどで40-0。
そこからフェデラーのバックのダウンザラインや錦織のミスがあるも、ストロークで押しキープ。
錦織ガッツポーズ!
第8ゲームは、フェデラーのウィナーがあるもミスもあり、錦織がフォアのウィナーを決めるも、フェデラーのエースとウィナーでキープ。
第9ゲームは、錦織のフォアのウィナー、ミスがあるも、サービスポイントやパッシングショットなどで難なくキープ。
第10ゲームは、フェデラーのサービスポイントやストロークで押し、難なくキープ。
第11ゲームは、フェデラーのバックのウィナー、錦織のミスがあるも、ストロークで攻め30-30に。
フェデラーのミス、錦織のバックのウィナーでキープ。
第12ゲームは、錦織のバックのウィナー、フェデラーのスマッシュ、錦織のフォアのウィナー、フェデラーのスマッシュ、錦織のショットがロング、フェデラーのショットがネットで40-40。
2度のデュースを経て、フェデラーのウィナー、錦織のミスでフェデラーがキープ。
タイブレークへ。
・錦織のフォアがクロスに決まり、1-0
・錦織のフォアのウィナーでミニブレーク、2-0
・フェデラーのサービスポイント、2-1
・フェデラーのショットがアウト、3-1
・フェデラーのショットがアウト、4-1
・フェデラーのサービスエース、4-2
・フェデラーのサービスエース、4-3
・フェデラーのフォアのウィナーでミニブレークバック、4-4
・フェデラーのフォアのウィナーで2度目のミニブレーク、4-5
・錦織のショットがネットにかかり、4-6でマッチポイント
・フェデラーのショットを錦織がリターンできず、4-7
フェデラーがタイブレークを4-7で制して第2セットもフェデラーが取り、セットカウント0-2でフェデラーが準決勝進出を決めました。
トータル試合時間は1時間51分でした。
お疲れ様でした。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、今回の調子はどうだったのでしょうか?
今日のファーストサーブの確率はトータルで64%と、まずまずでした。
ファーストサーブが入った時のポイント獲得率は、トータルで62%と良かったのですが、フェデラーは65%と若干フェデラーの方が良かったですね。
セカンドサーブが入った時のポイント獲得率は、錦織が50%なのに対し、フェデラーは54%ということで、ここでもあまり大差はなかったです。
フェデラーはミスも多かったですが、ウィナーも多かったこともあり、こういった数字以上にフェデラーの方が終始ゲームの主導権を握っていた印象があります。
第2セットで錦織が粘って追いつくも、タイブレークでも最後の最後で6ポイント連取してくるギアの上げ方と驚異の集中力!
結局今回もフェデラーを前に、そのパワーと巧みなショットに屈してしまったわけです。
37歳のレジェンドは、まだまだトップレベルで活躍できそうだなと改めてそう感じました。
次戦の試合予定は?
錦織の次戦の試合予定は、10月22日(月)からウィーンで開幕するATP500エルステバンクオープンに出場予定です。
開幕まで10日くらいありますので、ゆっくり体を休めて、次戦に向けて調整して欲しいなと思います。
お疲れ様でした。
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