ストレートでベスト4!
先程行われた、エルステバンクオープン準々決勝。
今大会第5シードで世界ランク11位の錦織圭が、第1シードで世界ランク7位のドミニク・ティエムを、6-3、6-1のストレートの圧勝で準決勝進出を決めました!
おめでとうございます。
やったー!!
今日の錦織は力みが殆どなく、ボールにもキレがあり、昨日の2回戦に続き完璧な試合でしたよね。
そしてあのティエム相手に、まさかここまでの圧倒的スコアで勝てるとは!
試合前は、今日は間違いなくタフな展開になるのでは?と思っていましたし、フルセットになることも覚悟していましたので、この展開は正直本当に予想していませんでした。
この結果は、恐らく錦織としても相当自信になったのではないでしょうか。
ティエムの持ち味を一切出させず、錦織は本来の自分のテニスに集中した結果、圧勝というカタチでの勝利になったのだと思います。
これでティエムとの対戦は、錦織の3勝1敗となり、初のハードコートでの対戦は錦織に軍配が上がりました。
ツアーファイナルへ一直線!
今大会のエルステバンクオープンは、オーストラリア・ウイーンで開催されているわけですが、そのウイーンが地元であるティエムにとっては、まさに地元のヒーローであり、観客の殆どはティエムの応援だったのではないかと思う程、ティエムが入場した時から大声援で迎えられていましたよね。
錦織にとっては、そんなアウェー環境の中での試合は、ある意味やりづらさがあるのでは?と心配していましたが、第1セット序盤からやりづらさを感じていたのは錦織ではなくティエムの方でした。
ティエムにとってはやりやすいホームでのプレーということでしたが、そういった環境が逆にプレッシャーになっていたのでしょうか。
それともゲーム展開が早い錦織に主導権を握られまいと、ティエムは焦ったり力んだりしてしまったのかも知れません。
実際今日のティエムは、ファーストサーブが中々入らず、フォアのミスもけっこう出ていましたよね。
ここまでミス連発で、調子の悪いティエムは初めて見たような気がします。
ところが錦織が5-1と2ブレークアップで圧倒したかのように見えた場面で迎えた第7ゲームのServing for 1stset。
観客の大声援と共に、ティエムがブレークバックで息を吹き返してきたんですよね。
3ゲームを連取し、第9ゲームで2度目のServing for 1stsetも、0-40と3本のブレークポイントを与えてしまった時には、まさに冷や汗ものでした。
あの場面は本当に危なかったですよね。
錦織の状態がここまで良くなければ、アウェーの環境ですし、一気にティエムに2度目のブレークバックを取られていたと思います。
でも今日の錦織はひと味違いました。
0-40から冷静に3本戻して40-40にすると、冷静にティエムのミスを誘い、最後はウィナーでキープし、なんとか第1セットを先取したんですよね。
このキープはかなり大きかったと思います。
あそこでずるずるいってしまっていたら、本当に危なかったですからね。
そして、第2セットに入ってからも錦織の勢いは止りませんでした。
錦織のストロークがかなり良く、ボールも深いので、ティエムがまたどんどん力んでミスが増え、自滅していくという悪循環。
結局第2セットは、6-1という圧倒的スコアで錦織が取って、ティエム相手にストレートで、しかも昨日の2回戦に続いて、トータル試合時間が1時間8分という短さでの圧勝劇となりました。
もうこれでツアーファイナルへ前進というよりは、一直線ですね。
ライバルのイスナーも2回戦で敗退し、その上のティエムも今日破ったということは、かなり大きかったと思います。
これで錦織の最終戦ランキングが、来週9位に確定しましたので、益々出場に近づいてきましたね。
ここまできたらあと2つ勝って、久々のツアー優勝をGETして頂きたいものです。
それは単なる願望ではなく、かなり現実的な要望なんですけどね。
今度こそ錦織さん、是非ともそこんとこ宜しくお願い致します。(^_^;)
試合の振り返り
予定より2時間以上遅れて、日本時間午後11時40分に白いバンダナと紫色のウェアで錦織圭が入場してきました。
コイントスにティエムが勝って、レシーブを選びました。
ウォームアップ後、試合がスタート。
錦織のサービスから試合がスタートします。
まずは第1セット。
第1ゲームは、錦織のストロークでティエムを圧倒し、ラブゲームキープ!
第2ゲームは、ティエムの連続ミスショットなどで40-15と錦織に2本のブレークポイントが来て、1本サービスポイントで戻されるも、ティエムのショットがアウトで錦織がブレークに成功!
第3ゲームは、錦織のダブルフォルトなど錦織の連続ミスショットで、今度は逆に15-40と2本のブレークポイントを与えるも、なんとかサービスポイントなどで2本凌いで40-40に戻します。
錦織がストロークやサービスポイントでキープ。
第4ゲームは、錦織がロングラリーやらウィナーやらで、40-0と3本のブレークポイントが来るも、サービスポイントやウィナーなどで3本凌がれ40-40に。
ティエムのミスショットで錦織が2度目のブレークに成功!
第5ゲームは、錦織のダブルフォルトやミスショットがあるも、バックボレーやサービスポイントなどでキープ。
第6ゲームは、ティエムのミスショットがあるも、サービスポイントなどで難なくキープ。
第7ゲームは、錦織のServing for 1stset.
錦織のミスショットなどで30-40とティエムにブレークポイントを与え、ティエムのウィナーでブレークされてしまいます。
ここでNEWボールになります。
錦織はここでラケットを替えます。
第8ゲームは、ティエムのサービスポイントなどでラブゲームキープ!
第9ゲームは、錦織の2度目のServing for 1stset.
錦織の連続ミスショットで0-40と3本のブレークポイントを与えてしまいます。
そこから冷静3本戻して40-40に。
ティエムのミスを誘い、最後はバックのダウンザラインでキープ!
第1セットは錦織が6-3で先取しました。
ここまでの試合時間は36分でした。
ここで錦織がトイレットブレークを取ります。
続いて第2セット。
ティエムのサービスからゲームがスタート。
第1ゲームは、ティエムのミスで40-40に。
ティエムの連続ダブルフォルトで錦織がいきなりブレークに成功!
第2ゲームでは、錦織のミスがあるも、ダウンザラインやサーブ&ボレーなどでキープ。
第3ゲームでは、ティエムのダブルフォルトなど連続ミスで40-0で3本のブレークポイントが来て、1本戻されるも錦織が2度目のブレークに成功!
第4ゲームは、錦織のミスがあるも、ストロークで攻めてティエムのミスを誘ってキープ。
第5ゲームは、ティエムのサービスポイントなどで40-0になるも、そこからティエムの連続ミスで30-40となるも、最後はサービスエースでティエムがキープ。
第6ゲームは、錦織のサービスポイントやストロークで攻めてラブゲームキープ!
第7ゲームは、 ティエムのミスショットや、錦織のリターンエースやウィナーなどで40-30とマッチポイントで、最後はティエムのショットがアウトで3度目のブレーク!
第2セットも錦織が6-1で取り、セットカウント2-0で錦織が準決勝進出を決めました!
トータル試合時間は1時間8分でした。
お疲れ様でした。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、今回の調子はどうだったのでしょうか?
今日のファーストサーブの確率はトータルで67%と、けっこう良かったと思います。
ファーストサーブが入った時のポイント獲得率は、トータルで66%と今日はかなり良かったです。
一方のティエムは、68%とほぼ互角でした。
そしてセカンドサーブが入った時のポイント獲得率は、錦織が69%なのに対し、
ティエムは26%ということで、圧倒的な差がありました。
とにかく今日はティエムのミスがかなり多く、そういったところで助けられた部分ももちろんありましたが、錦織も今日は2回戦同様に随所で良いショットがあり、ミスも少なかったと思います。
さすがにティエム相手にこのスコアでの圧勝劇は本当に嬉しかったですし、観ていて気持ち良かったですね。
改めて今錦織は、本当に状態がいいんだなというのがかなり伝わってきましたし、だからこそ、この勢いを最後の最後まで持続させて、久しぶりの優勝が観たいんですけどね~。
どうなるのでしょうか。
最後まで目が離せません!
錦織の試合後のコメントとは
錦織の試合後のコメントが入って来ました。
「何と表現していいのか分からない。
(2回戦と準々決勝の)この2試合は本当にいいプレーができた。
第1セットで反撃を許したときが最大のピンチだった」
とのことでした。
確かに何と表現していいかわからないくらい、この2試合は完璧な試合ができていますよね。
そして連戦ですから、できるだけ省エネで勝ちたいところですが、それもこの2試は1時間強で勝ててしまっているということも、素晴らしく良いところだったと思います。
次の準決勝でも同じように、頑張って欲しいなと思います。
次戦(準決勝)の対戦相手は?
錦織の次戦(準決勝)は、この後行われる世界ランク71位のミハエル・ククシュキン(カザフスタン)と対戦します。
次戦は、日本時間で明日10月27日土曜日の予定です。
最後までお読み頂きありがとうございました。
この記事がお役に立てたなら幸いです。
ツイートやいいね!をして頂けると、もっと嬉しいです。
コメント