ストレートで敗退!
先程行われた、エルステバンクオープン準決勝。
今大会第5シードで世界ランク11位の錦織圭が、世界ランク8位のケビン・アンダーソン(南アフリカ)に、3-6、6-7(3-7)のストレートで破れ、2年8か月ぶりの優勝とはなりませんでした!
あ~残念!
う~む・・・。
負けてしまいましたね。
正直かなり悔しいですが、今日のアンダーソンは想定以上に強かった。
そして錦織はまた決勝で勝てず、通算決勝9連敗となってしまいました。
決勝9連敗の敗因は?
改めて今日のアンダーソンは、本当に強かったと思います。
打ち崩そうと錦織も必死で試行錯誤を繰り返しながら、なんとかしようとするも、中々思うようにブレークできず、ブレークポイントが来ても、アンダーソンのサーブやストロークに阻まれ、チャンスをモノにすることが出来ませんでしたよね。
これまでの錦織の絶好調さは影を潜め、アンダーソンに良さを封じ込められてしまったかのようでした。
とはいえ、アンダーソンにも隙がなかったわけではありませんでしたよね。
特に第1セットの序盤から、アンダーソンのファーストサーブが中々入らず、確率も悪かった。
それでも、第3ゲームで30-0のチャンスが来た時に錦織はそれを活かせなかったこと。
第4ゲームの自身のサービスゲームで14分以上要すも、我慢し切れず決め切れず、結局アンダーソンにブレークを許してしまったこと。
第7、第9ゲームで錦織がブレークポイントを握る場面があるも、それもアンダーソンに阻まれ、チャンスを活かすことが出来なかったのです。
第2セットに入ると、ブレークポイントさえ来ない展開で、なんとかタイブレークに持ち込んだものの、タイブレーク勝率8割を超える錦織でも、今日のアンダーソンを打ち崩すことは出来ませんでした。
実際ミスの数としては錦織よりも多かったですし、アンダーソンがピンチになる部分もありましたが、そこをアンダーソンは必死で踏ん張り、自身のサービスゲームをキープし続けていった結果、ストレートで錦織に勝てたのだと思います。
やはり今日は錦織以上に集中していたアンダーソンに軍配が上がったということだと思います。
ウィナー数はアンダーソンが上で、アンフォーストエラー数は錦織が少なかったということで、トータルで見ても、アンダーソンの調子が圧倒的に良かったというよりも、アンダーソンはメンタル的に逃げずに、怯まず、どんどん積極的に攻めていったんだなと思いました。
一方の錦織の方は、決勝の大舞台で、アンダーソンを上回る程の集中力と積極性が出せなかったことで、1つのミスからどんどん風穴が開けられてしまったのだと思います。
ミスが多く、隙がたくさんある選手との対戦であれば、錦織が巻き返すことはいくらでも可能だったとは思いますが、やはりアンダーソンのようなトップ10のレベルの高い選手との対戦だと、1つのミスが命取りになりかねず、そうならないようにするために、終始高い集中力で攻撃し続けなければいけないのだと思います。
しかし、2月のニューヨークオープンで負けた時は、手首の状態がまだ悪かったという言い訳も出来ましたが、今回の場合、一切言い訳は出来ませんからね。
知らぬ間にアンダーソンは、めっちゃ強くなっていたのです。
さすが今年キャリアハイの成績を収めているだけありますね。
これでアンダーソンはツアーファイナルの出場が確定しました。
錦織にとっては、今大会初めて出場したウイーンの大会で、決勝まで勝ち上がれたことは本当に素晴らしかったと思うのですが、やはり最後の最後で勝てないことが、9回も連続で続いているとなると、いらぬことを考えてしまいそうですよね。
今大会ではかなり絶好調で、今回こそ優勝できると信じていたのですが、またしてもその目標は叶いませんでした。
試合の振り返り
日本時間午後22時01分に白いバンダナと紫色のウェアで錦織圭が入場してきました。
コイントスに錦織が勝って、レシーブを選びました。
ウォームアップ後、試合がスタート。
アンダーソンのサービスから試合がスタートします。
まずは第1セット。
第1ゲームは、錦織のフォアのカウンターが決まるも、アンダーソンのサービスポイントやストロークでキープ。
第2ゲームは、錦織のサービスポイントやストロークで攻めるも、ミスなどで30-40とブレークポイントを与えるも40-40に。
錦織がストロークで攻め、最後はサーブ&ボレーでキープ。
第3ゲームは、錦織のリターンエースやストロークで攻め30-0になるも、アンダーソンのストロークでミスを誘われ、そこから4連続ポイントでキープ。
第4ゲームは、錦織のミスショットなどで、15-40と2本のブレークポイントを与えます。
ここで錦織がラケットを替えます。
ここから錦織のフォアのウィナーなどストロークで押して40-40に戻します。
錦織のダブルフォルトは2本出て、8度のデュースを経て、結局錦織が我慢し切れず、ミスでブレークをされてしましました。
このゲームだけで14分以上かかりました。
ここで錦織はまたラケットを替えます。
第5ゲームは、アンダーソンのサービスポイントやストロークで難なくキープ。
第6ゲームは、錦織のサービスポイントやストロークで攻めてラブゲームキープ!
第7ゲームは、アンダーソンの連続ミスで40-30とブレークポイントが来るも、40-40に戻されます。
アンダーソンがストロークで押してキープ。
ここでNEWボールになります。
第8ゲームは、錦織がサービスポイントやストロークで攻めて難なくキープ。
第9ゲームは、アンダーソンのServing for 1stset.
アンダーソンのサービスポイントがあるも、錦織のウィナーなどで40-30とブレークポイントが来るも40-40に戻されます。
3度のデュースを経て、アンダーソンのサービスエースやストロークでキープ。
第1セットはアンダーソンが6-3で先取しました。
ここまでの試合時間は56分でした。
続いて第2セット。
錦織のサービスからゲームがスタート。
第1ゲームは、錦織のサービスポイントやストロークで攻めてラブゲームキープ!
第2ゲームは、アンダーソンのサービスポイントやストロークで難なくキープ。
第3ゲームは、錦織のサービスポイントやストロークで攻めてラブゲームキープ!
第4ゲームは、アンダーソンのサービスポイントやストロークで攻めるも、錦織のドロップショットで40-40に追いつきます。
アンダーソンのサービスポイントなどでキープ。
第5ゲームは、錦織のミスやアンダーソンのバックボレーが決まるも、錦織がストロークで攻めて、最後はバックのウィナーが決まりキープ。
第6ゲームは、アンダーソンのサービスポイントやストロークでラブゲームキープ!
第7ゲームは、錦織のダブルフォルトやミスがあり0-30になるも、そこから冷静にストロークで攻めて4連続ポイントでキープ。
錦織何度も小さくガッツポーズ!
第8ゲームは、アンダーソンのサービスポイントやストロークでラブゲームキープ!
第9ゲームは、錦織の連続ミスで0-30になるも、サービスポイントやストロークで攻めるも、30-40でブレークポイントを与えてしまいます。
そこからネットプレーを制して40-40に戻し、そこからストロークで攻めてキープ。
第10ゲームは、アンダーソンのミスがあるも、サービスポイントやストロークで押してキープ。
第11ゲームは、錦織のサービスポイントやストロークで攻めてラブゲームキープ!
第12ゲームは、アンダーソンのダブルフォルトがあるも、サービスポイントやストロークで攻めて難なくキープ。
タイブレークに入ります。
・錦織のショットがアウトでミニブレークされ、0-1
・アンダーソンのサービスポイントで、0-2
・アンダーソンのフォアのウィナーで、0-3
・錦織のフォアのウィナーで、1-3
・アンダーソンのボールがネットで、2-3
・アンダーソンのサービスポイントで、2-4
・アンダーソンのサービスエースで、2-5
・錦織の
・錦織がボールをネットにかけ、2度目のミニブレークで、3-6チャンピオンシップポイント
・アンダーソンのサービスエースで、3-7
アンダーソンが タイブレークを制し、セットカウント2-0でアンダーソンがエルステバンクオープン初優勝を飾りました。
トータル試合時間は1時間55分でした。
お疲れ様でした。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、今回の調子はどうだったのでしょうか?
今日のファーストサーブの確率はトータルで60%と、まずまずだったと思います。
一方のアンダーソンのサービスは58%と錦織の方が弱冠良かったんですよね。
ただ、ファーストサーブが入った時のポイント獲得率は、トータルで68%に対し、アンダーソンの方は、91%ということで、圧倒的な差があったことがわかります。
でもセカンドサーブが入った時のポイント獲得率は、錦織が65%なのに対し、アンダーソンは48%ということで、ここでは錦織が上回ることで、スコア的にはそこまでの差にはならなかったのかなと思いました。
決勝9連敗は確かに痛いですが、結果は結果として受け止めなければなりません。
この敗戦からも何か気づくことがあれば良いなと思います。
次の試合予定は?
錦織の次の試合は、明日からフランス・パリで開幕する今シーズン最終戦ATP1000『ロレックスパリマスターズ 』になります。
ウイーンでの戦いで疲労もあるとは思いますが、シーズン残り1試合ということで、今シーズンのツアーの締めくくりとして精一杯頑張って頂きたいと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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