ストレートで3回戦進出!
先程行われた、パリマスターズ2回戦。
今大会第10シードで世界ランク11位の錦織圭が、世界ランク46位のアドリアン・マナリノ(フランス)を、7-5、6-4のストレートで初戦(2回戦)を突破し、3回戦進出を決めました!
おめでとうございます。
ヨッシャー!!
まず初戦をしっかりストレートで決めましたね。
ホッと一安心です。
マナリノとは初対戦だったこともあり、どんな戦いになるのかと思っていましたが、結局トータルで一度のブレークポイントを許すことなく、ストレートで勝てたというのが、なによりも錦織の調子の良さを表していると思います。
良い調子をキープ出来ているというのが本当に素晴らしいですよね。
この調子で次戦も頑張って頂きたいと思います。
安定感あるストローク
今日の錦織は、序盤は少し硬さがありましたよね。
その理由は、マナリノと初対戦だからなのか、それともパリでの初戦だからか、疲労があるのか、はたまたまだパリのサーフェスやボールに合っていないのか等々、こちらが色々考えてしまうくらい、自身のサービスゲームは3連続で40-40に縺れていました。
それでもしっかりキープしていたことや、ブレークポイントを許していなかったことで、そこまでの心配はしていませんでしたが、それでも中々マナリノからブレークはおろか、ブレークポイントさえ取れず、第10ゲームまでは一進一退の攻防が続いていたんですよね。
中々掴み所のないマナリノ相手に、突破口を見いだすことが出来ないでいました。
ところが第10ゲームの自身のサービスゲームで、ダブルフォルトなどのミスで0-30にしてしまい、暗雲が立ちこめそうになったところで、それを一蹴するかの如く、強い気持ちで巻き返し、ストロークで攻めて4連続ポイントを取ってピンチの場面からしっかりキープしたんですよね。
ここが恐らく一番のターニングポイントになったと思います。
そこで勢いづいた錦織が、第11ゲームでマナリノから初めてのブレークポイントを得て、一気にブレークを取るという流れで第1セットを先取したのです。
ここで錦織は精神的に余裕が出たのか、第2セットは第1セット程硬さが見られず、自身のサービスゲームはラブゲームキープなど安定したキープを続け、チャンスを伺っていたんですよね。
そして迎えた第7ゲームで、0-30と劣勢な場面から、4連続ポイントで一気にブレークに成功し、勝負ありとなったわけです。
今日の錦織は、見せ場のドロップショットやバックボレー、リターンエース、フォアのウィナーなど多彩なショットから、観客が沸く程のスーパーショットまで色々見せてくれていましたよね。
さすが我らが錦織圭だと誇らしい気持ちで観ていました。
とにかく今日は40-40になっても、頑として1度もブレークポイントさえ与えなかったことが本当に素晴らしかったなと思いました。
途中、手を両ももに当てるシーンがあり、疲労が蓄積しているんだなと感じる場面がありましたが、それでもこのフットワークや、ウィナー、前後左右にストロークを打ち分け、勝利を自らの手でしっかり掴みにいったあたり、これが本当のトップアスリートだと思いましたね。
本当に安定感あるストロークが光った試合だったと思います。
まずは初戦勝利、おめでとうございました。
試合の振り返り
コートセントラルに予定通り、日本時間午後7時02分頃に、白色のバンダナと白と緑のウェアで錦織圭が入場してきました。
コイントスに錦織が勝って、レシーブを選びました。
ウォームアップ後、試合がスタート。
マナリノのサービスから試合がスタートします。
まずは第1セット。
第1ゲームは、錦織のリターンエースが2本決まるも、マナリノのサービスポイントなどでキープ。
第2ゲームは、錦織のミスショットなどで40-40に追いつかれるもキープ。
第3ゲームは、マナリノのダブルフォルト2本やミスなどで40-40になるも、サービスエースなどでキープ。
第4ゲームは、錦織のサーブ&ボレーやストロークで攻めるも、ミスショットで40-40に。
更に錦織がストロークやサービスエースでキープ。
第5ゲームは、マナリノもミスで30-0となるも、そこからサービスポイントや錦織のミスなどでキープ。
第6ゲームは、錦織の攻めのストロークをするも、マナリノのリターンエースや錦織のダブルフォルトなどで40-40に。
錦織のドロップショットやエースでキープ。
第7ゲームは、錦織のミスがあるも、ドロップショットなどやマナリノのミスで40-40に。
ストロークで錦織のミスを誘ってキープ。
ここでNEWボールになります。
第8ゲームは、マナリノのウィナーがあるも、錦織のバックボレーやフォアのウィナー、ネットプレーを制し難なくキープ。
第9ゲームは、マナリノのミスがあるも、サービスポイントやストロークで攻めて、難なくキープ。
第10ゲームは、錦織がダブルフォルトやミスで0-30になるも、そこからストロークで攻め、4連続ポイントでキープ。
第11ゲームは、マナリノがストロークで攻め、錦織のミスを誘うも、自身のミスで40-40に。
マナリノのミスや錦織のウィナーでブレークに成功!
第12ゲームは錦織のServing for 1stset.
錦織のサービスエースやバックボレー、サービスポイントなどで難なくキープ。
第1セットは錦織が7-5で先取しました。
ここまでの試合時間は52分でした。
ここで錦織はトイレットブレークへ。
コートに戻りウェアを着替えます。
続いて第2セット。
マナリノのサービスからゲームがスタート。
第1ゲームは、マナリノのサービスポイントやウィナーなどで難なくキープ。
第2ゲームでは、マナリノのウィナーがあるも、錦織のサービスポイントやストロークで攻めて難なくキープ。
第3ゲームは、マナリノが連続ウィナーなどストロークで攻めてラブゲームキープ!
第4ゲームは、錦織のサービスポイントなどでラブゲームキープ!
ここでNEWボールになります。
錦織はここでラケットを替えます。
第5ゲームは、マナリノのミスがあるも、ストロークで押してキープ。
第6ゲームは、錦織のサービスポイントなどでラブゲームキープ!
第7ゲームは、錦織のミスやマナリノのウィナーで0-30になるも、錦織のバックボレーやウィナーなどで40-30とブレークポイントが来て、一気にブレークに成功。
第8ゲームは、錦織のサービスポイントやストロークで攻めて難なくキープ。
第9ゲームは、マナリノのサービスポイントなどでラブゲームキープ!
第10ゲームは、錦織のServing for match.
錦織のミスがあるも、バックボレーやサービスポイントなどで難なくキープ。
第2セットも錦織が6-4で取り、セットカウント2-0のストレートで3回戦進出が決まりました!
トータル試合時間は1時間27分でした。
お疲れ様でした。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、今回の調子はどうだったのでしょうか?
今日のファーストサーブの確率はトータルで60%と、まぁまぁでした。
ファーストサーブが入った時のポイント獲得率は、トータルで77%と良かったのですが、マナリノは80%と弱冠マナリノの方が上回っていましたね。
ただセカンドサーブが入った時のポイント獲得率は、錦織が69%なのに対し、マナリノは40%ということで、ここでかなり差が出たのかなと。
序盤こそ硬さはありましたが、徐々に硬さも取れ、第1セットで先にブレークして以降は、チャンスを伺いつつ、自分のギアチェンジもしっかりコントロール出来ていたように感じます。
少しでも気を抜くと、一気にマナリノの攻められますから、そこはしっかり守りつつ、攻めるときは攻めるという風に、うまくギアの上げ下げをコントロールしていたのも良かったなと思います。
錦織の試合後のコメントとは
錦織の試合後のコメントが入って来ました。
「彼のバックハンドが跳ねないのと、例年よりコートが跳ねなかったのでなかなか攻めていくのが難しかった。
今日はリターンがちょっと入っていなかった。
パス・アンド・リターンが安定すればストロークがもっと良くなってくる。
とりあえず今週頑張って…、しっかりこの大会で一生懸命頑張りたい。
どうなるのか今週が終わるまではわからないので」
とのことでした。
やはりコートに違和感があったのですね。
錦織は意外にもけっこう神経質なところがあるので、ちょっとしたサーフェスの速い、遅い、ボールの柔軟性、ラケットのテンションの度合いなど、細部にまで拘ったり、気になったりするタイプのようですから、きっと錦織の知っている感触とは違ったことで、序盤は苦戦していたのですね。
まぁそれでもストレートで、このスコアで勝てたのは、素晴らしかったと思います。
この調子で是非3回戦も頑張って欲しいですね。
次戦(3回戦)の対戦相手は?
錦織の次戦(3回戦)は、この後行われるアンダーソンとバシラシビリの勝者と対戦します。
追記:錦織の3回戦の対戦相手は、ケビン・アンダーソンに決定しました!
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