第2戦の試合日時は?
NittoATPファイナルズの3日目。
我らが錦織圭のラウンドロビン第2戦は、現地時間のデイセッションに決まりました。
センターコートの第2試合ということで、日本時間で本日11月13日(火)23時以降に試合開始予定になります。
今回もリアルタイムで応援したいと思います。
研ぎ澄まされた感覚の勝利?
昨日は4年8ヶ月ぶりにフェデラーから勝ち星をあげ、ラウンドロビン初戦を飾った錦織圭。
今改めて振り返ってみても、フェデラーの調子が悪かったとはいえ、それでもやはりフェデラーに勝ったということは、ある種の錦織の中でのターニングポイントになる大事な大事な試合だったのではないかと思っているんですよね。
この4年8ヶ月の6連敗していた対戦の中で、フェデラーの調子がイマイチだった時も正直ありましたが、それでも錦織自身が自滅したり、惜しいところまでいっても逆転されたりなどで、中々フェデラーの牙城を崩すことが出来なかったのですから、とにかく勝ったことにまず大きな意味があったと思うのです。
試合後のインタビューでも、以前のインタビューでも、錦織はずっとフェデラーに憧れ、フェデラーを『He is my idol』だと公言していたのですから。
マイケルチャンコーチにも以前厳しく指摘されていましたよね。
「そういうメンタリティでは強くなれない。
トッププレイヤーを恐れているようでは絶対に勝てない。
自信を持つことは非常に重要だ。
“俺にはできる”という精神がなければ、何も成し遂げられない」
フェデラーのことをアイドルだなんて思っているうちは勝てないということですよね。
チャンコーチのメンタルトレーニングのお陰で、トップ10を3年以上も維持できるようになった錦織でしたが、それでも相変わらずジョコビッチやフェデラーには勝てていない現状がありました。
ですが、今回フェデラーに勝ったことで、今も変わらずフェデラーのことをアイドルだと思っていたとしても、それは心酔しているという気持ちから、敬意を表しつつも、試合では自分のテニスに集中できる客観性が備わった、そういうメンタリティに完全に変化することが出来たのではないかと思います。
錦織も試合後の記者会見で、
「もう勝てない相手だとは思っていない。
今日は勝たなくちゃいけない試合だった」
と言っていましたから、そういう感覚で試合に入り、実際勝てたということなんでしょう。
この1ヶ月で、上海、パリとフェデラーに2試合連続で負けてはいましたが、そこから昨日の試合で技術的なことを変えたというのなら、どこをどう細かく変えたのかまでは私にはわかりませんが、少なくともこの2戦の試合を交えたことで、フェデラーにどう対峙すれば良いのかという感覚的なことは、錦織にはわかったのではないかと思います。
試合前にも、フェデラーの苦手なところを突いていきたいと言っていましたので、あまり調子の良くないフェデラーに対し、更に錦織がフェデラーの良さを封じ込めたとでも言いましょうか。
まぁ錦織自身もファーストサーブの確率も良くなかったですし、調子が良かったという程の内容ではなかったと思いますが、それでも第1セットを粘りに粘ってフェデラーのリズムを崩し、タイブレークに持ち込んでから、錦織が一気にギアを上げて先取したことで、気持ちに余裕が生まれたのだと思います。
そこは正直以前のフェデラー戦での錦織では観られなかったところでしたよね。
第2セットも、できるだけフェデラーのペースに持ち込まれないよう深いボールを打ったり、サーブ&ボレーなど、フェデラーの得意のネットプレーをあまりさせない展開にしたのも良かったですよね。
ということで昨日の錦織の勝利は、研ぎ澄まされた感覚と、独自戦略、そして変化したメンタリティでの勝利だったのではと思いました。
その感覚をこれからも大事にしていって欲しいなと思います。
第2戦はアンダーソン
錦織の第2戦は、世界ランク6位のケビン・アンダーソン(南アフリカ)との対戦になります。
フェデラーと同じく、アンダーソンともこの1ヶ月以内に2回も対戦しているんですよね。
ウィーンでは決勝での対戦でしたが、その時はアンダーソンに屈しましたが、先日のパリでは、しっかり錦織がリベンジしての勝利でした。
※パリでの対戦した記事はこちら↓↓
※ウイーンでの対戦はこちら↓↓
現在錦織としては、アンダーソンに5勝3敗ということで、勝ち越ししてはいます。
でも正直今のアンダーソンは、以前と比べてかなり進化していますし、今年がキャリアハイというだけあって本当に強くなっていますから、単純に過去のデータからは計れないですよね。
直近2試合では1勝1敗ですし、錦織との実力差はほぼ互角だと思います。
ファーストサーブの調子さえ良ければ、203cmの高身長から繰り出されるビッグサーブや、長い手足で動けるストロークを持っているアンダーソンの方が、錦織よりも分がありそうです。
そうなってくると、やはり中々リターンするのは厳しくなりますから、かなり手強くなりますよね。
それこそ我慢と粘りで、サービスゲームはキープし続けることが最低でも必要になってくると思います。
お互いの調子は実際に対戦してみないとわからないですが、アンダーソンも初戦でしっかりティエムにストレート勝ちしていましたし、先日のパリでも錦織に負けていますから、リベンジに燃え、かなり気合いを入れて試合に臨んでくるのではと思います。
錦織としては、パリの時のように、序盤からブレークできるよう集中して試合に入っていけば波に乗れるのではないでしょうか。
もちろん簡単ではないとは思いますが、フェデラーに勝ったことで、今の錦織はかなり大きな自信がついてきていると思うので、そのままの勢いで今夜のアンダーソン戦も一気に決めて頂きたいと思います。
頑張れ、錦織圭!!
テレビ放送予定は?
ツアーファイナルのテレビ放送は、GAORAで完全生中継を予定しています。
NHKは、BS1で錦織圭の試合を中心に生中継が決定しました。
ネット配信では、WOWOWオンデマンド 、GAORAオンデマンドでPC、タブレット、スマホで視聴できます。
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