ストレートでティエムに屈す
先程行われた、NittoATPファイナルズ、ラウンドロビン第3戦。
世界ランク9位の錦織圭が、世界ランク8位のドミニク・ティエム(オーストリア)に、1-6、4-6のストレートで屈し、決勝トーナメント進出は現時点では叶わない状況になってしまいました。
残念!
うーむ・・・。
なんとか今日の試合で決勝トーナメントに望みを繋げて欲しいと思っていたのですが、結果的にストレートでティエムに屈し、このスコアで敗退となってしまいました。
これで錦織は1勝2敗になりましたので、ティエムにセット数は並びはしたものの、ゲーム獲得率でティエムを上回ることが出来ず、ここで実質敗退ということになりそうです。
悔しいですが、錦織の2018年シーズンは幕を閉じる格好になってしまいました。
悪い流れやミス修正できず
今日の錦織の立ち上がりは、ティエムにいきなりサービスゲームをブレークされたりなど、ファーストも相変わらず入らず、硬さもあり、感覚もまだ微妙に戻っていない感じでしたね。
要はまだ明らかにアンダーソン戦の時の調子の悪さを引きずっている感じでした。
どうなるのか不安でしたが、それでもどうにか突破口を見出してくれることを信じて、期待していたのですが、それも叶わず、自身のミスにもイライラが募り、全く試合に集中できていない感じでしたね。
途中良いショットやウィナーなどもあり、自分を鼓舞するかのようなガッツポーズを作ったりするも、すぐにミスを犯してしまうという繰り返しで、中々錦織にとっての良い時間は来ないまま、結局第1セットは2ブレークされてしまいます。
第1セット終了後には、ラケットを叩きつけたりなど、苛立ちを隠さず。
いつもだったら気持ちを切替えるためもあってかトイレットブレークを取るのに、ファイナルセットに持ち込むことを前提にしたのか、ベンチで苛立ちを抑えるように第2セットに入っていきました。
第1セットよりはファーストが入り、ミスも減り、ネットプレーでの攻防を制したりなど、流れが錦織に行きかけたかのように見える場面があるも、ティエムも必死で強打とストロークでボールに食らいつき、ブレークポイントを与えなかったんですよね。
ティエムも決して調子が良いという感じでもなかったですが、それでも錦織よりは数段マシでした。
そして第2セットも先に集中力を切らしたのはやはり錦織の方でした。
第6ゲームで自身のダブルフォルトなどのミスから40-40になり、そこから粘れずにブレークされてしまい、第7ゲームでチャンスがあるも、粘れず勝負あり。
結果、ストレートで敗退となってしまったわけです。
錦織の気持ちはわからなくはないですが、上手くいかないことでのイライラで試合に集中できないなどの自滅敗退は、観ていて本当に残念な気持ちになってしまいました。
試合の振り返り
センターコートに予定通り、日本時間23時02分に、薄緑色のバンダナと赤とオレンジ色のウェアで錦織圭が入場してきました。
コイントスにティエムが勝って、サーブを選びました。
ウォームアップ後、試合がスタート。
ティエムのサービスから試合がスタートします。
まずは第1セット。
第1ゲームは、ティエムのミスがあるも、ストロークで押してキープ。
第2ゲームは、錦織の2本連続のダブルフォルトなどのミスで30-40とブレークポイントを与えるも40-40に戻します。
更に錦織の連続ミスでいきなりブレークされます。
第3ゲームは、ティエムがストロークで攻めてるも、錦織のドロップショットで40-40に。
そこからティエムのサービスポイントでキープ。
第4ゲームは、錦織のミスやティエムのバックハンドウィナーが決まるも、錦織がサービスポイントでキープ。
第5ゲームは、錦織がロングラリーを制し、フォアのウィナーを決めるなど40-15と2本のブレークポイントが来くるも、サービスポイントで40-40に戻されます。
4度のデュースを経て、ティエムがキープ。
第6ゲームは、錦織のダブルフォルトやミスショットなどで30-40とブレークポイントを与えるも40-40に戻します。
5度のデュースを経て、最後は錦織のダブルフォルトでティエムに2度目のブレークをされます。
第7ゲームは、ティエムのServing for 1stset.
ティエムのミスなどで40-40に。
ティエムのバックボレーやウィナーでキープ。
錦織は苛立ちからラケットを叩きつけます。
ベンチに戻ってからもラケットを叩きつけていました。
第1セットは、ティエムが1-6で先取しました。
ここまでの試合時間は41分でした。
続いて気持ちを切替えたい第2セット。
錦織のサービスからゲームがスタート。
第1ゲームは、錦織がストロークで攻め、バックボレーが決まって難なくキープ。
錦織思わずガッツポーズ!
第2ゲームでは、ティエムのダブルフォルトなどのミスがあるも、ストロークで攻めてキープ。
第3ゲームは、錦織のサービスポイントやストロークで攻めてラブゲームキープ!
第4ゲームは、錦織のリターンエースが決まるも、ティエムのサービスポイントや強烈ウィナーでキープ。
ネット際の攻防を連続でゲットしてキープ。
錦織が吠えながらガッツポーズ!
第5ゲームは、ティエムのミスがあるもサービスポイントやウィナーでキープ。
第6ゲームは、錦織のミスショットやダブルフォルトで40-40に。
そこから更にミスでティエムにブレークされます。
第7ゲームは、ティエムがストロークで攻めるも、ミスショットなどで40-40に。
錦織のミスでティエムがキープ。
第8ゲームは、錦織のダブルフォルトがあるも、ストロークで攻めてキープ。
第9ゲームは、ティエムのServing for match.
ティエムのサービスポイントなどでラブゲームキープ!
錦織が悔しさから、またラケットを投げつけました。
第2セットもティエムが4-6で制し、セットカウント2-0のストレートでティエムが勝ちました。
トータル試合時間は1時間24分でした。
お疲れ様でした。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、今回の調子はどうだったのでしょうか?
今日のファーストサーブの確率は、トータルでティエムが71%、錦織は59%でしたが、第1セットのファーストは、錦織は43%ということでかなり悪かったんですよね。
それでも第2セットでは73%に戻してきたのは良かったと思います。
ファーストサーブが入った時のポイント獲得率は、トータルで70%と良かったのですが、ティエムも66%とそんなに差はなかったですよね。
ただセカンドサーブが入った時のポイント獲得率は、ティエムは63%に対し、錦織が35%と大きな差になってしまいました。
それになんといっても極めつけは、アンフォーストエラーの数です。
ティエムの21本に対し、錦織はほぼダブルスコアの41本ということで、ここまでミスが多くては勝てませんよね。
ダブルフォルトもいつもより多い8本もありましたし、かなり集中力も精彩も欠いていたように感じました。
サーフェスやボールの感覚が合わない?
それはもう言い訳にしかならないと思います。
今日の試合で3試合戦っているわけですし、トップ選手達はタイミングが合わないとしても、どうにかアジャストして勝ち上がっているのですから。
錦織の試合後のコメントとは
錦織の試合後のコメントが入って来ました。
「ほぼ試合にならなかった。ミスが(出るのが)早かった。
今日は彼(ティエム)もいいプレーしたが、それ以前に自分のミスが早かった。
内容的に3試合とも良くなかった。
最後まで感覚がつかめず終わった。
十分すぎる1年だった。
ここ(ATPファイナル)に出られなくてもおかしくなかったので」
とのことでした。
3試合戦って感覚が掴めないというのは、本当に残念でした。
今シーズンはこのATPファイナルズに進め、そして4年8ヶ月ぶりにフェデラーに勝てたことは大きな収穫ではありました。
錦織としても、良くここまで頑張ったと思います。
シーズン終了?
恐らく錦織は1勝2敗ですし、同じ勝率のティエムよりゲーム獲得数で下回ってしまいましたから、残念ながらこれでシーズン終了になると思います。
正直なんとも後味が悪い格好で終わってしまいましたが、これもテニスです。
致し方ありません。
ということで、今シーズン最終記事はまた改めて更新させて頂きます。
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