全豪オープン2019開幕!
いよいよ1月14日(月)からグランドスラム・全豪オープン2019が開幕します。
年間4度あるグランドスラムの中で、最初に行われる大会であり、何より錦織自身が一番好きなグランドスラムだと公言している大会でもあります。
今年はどんなドラマが待っているのでしょうか。
今からワクワクが止まりません!
ブリスベンで掴んだ自信
先日行われたシーズン最初の大会、ブリスベン国際。
我らが錦織圭は第2シードで2回戦から登場し、準々決勝、準決勝と順調に勝ち上がり、決勝で昨年の楽天ジャパンオープン決勝で敗れたメドベージェフ相手に、フルセットでついにブリスベン初優勝を果たしました。
錦織が最後にツアー優勝をしたのが2016年2月のメンフィスでしたので、実に2年11か月ぶりのタイトル獲得となったんですよね。
それまでいくつものチャンスがありながら、いつも惜しいところで敗れてみたり、自滅してみたり、本来の実力が発揮できずという敗退で、決勝9連敗という残念な記録となっていました。
2年11か月って意外と長いですし、本人はある意味ではけっこう苦しかった部分もあったと思うんですよね。
決勝で勝てないというのは、最初は気にしてなかったとは思いますが、それがだんだん重なってくると、いつの日か錦織自身のメンタル的にも大きくのしかかる程のプレッシャーになっていったに違いありません。
ナダルやジョコビッチに負けてしまうのは、ある意味では仕方ないというところもありますが、それが今まで一度も負けたことがなく、また自分より経験の浅いランキング下位の選手にも負け始めると、やはりメンタル的にどうなの?とか勝負弱いんじゃないの?というメディアの論調もありましたし、意識しないようにしても、そういう結果になってしまえば、また今回も負けてしまうのでは?とか、前夜は緊張感から眠れなかったりなど、自分の中でも余計に力んでしまったりということもあったと思うのです。
それが今回のブリスベンで、見事優勝できたことで、完全にマイナスのイメージを払拭できたのではないでしょうか。
実際今回のブリスベン決勝でも、それまでの勢いや、あのメドベージェフのイライラした状況を考えれば、ストレートで勝てていたと私は思います。
でもそうならなかったのは、やはりどこかメンタル的に弱気になってしまったり、攻めきれないところが出てきてしまい、それがいわゆる決勝のプレッシャーだったかどうかまではわかりませんが、やはり少なからずそういうのはあったのではないかと。
でもそこを今回ファイナルセットで修正できたのは、積み重ねてきた自信だったと思いますし、ここで攻めようと思えた勇気だったと思います。
恐らくそこの部分が、過去9回の決勝とは大きく違った点でしたね。
優勝が決まった瞬間の錦織の清々しい笑顔ときたら、もう、こちらまで嬉しくて感激してしまった程でしたし、この3年程の優勝セレモニー9回では、いつも悔しい表情で優勝選手を讃える準優勝のスピーチばかりでしたので、ようやく錦織の心からの嬉しい優勝スピーチが聞けて、本当に誇らしい気持ちで一杯でした。
錦織自身も言っていましたが、今回の優勝で恐らく相当自信がついたと思うんですよね。
優勝後の記者会見でも以下のように語っていました。
「今までの中でも最高のスタートを切れた。
全豪に向けて、本当に大きな自信になる」
約3年ぶりだろうがなんだろうが、優勝した勢いは今間違いなくあるわけで、その勢いと自信が、更に錦織のメンタルを大きく突き動かしていってくれると思うのです。
番狂わせが起こりやすい?
今回の全豪オープンは、グランドスラムの中でも全仏と並んで番狂わせが起こりやすい大会と揶揄されることが多い大会なんですよね。
というのも、新シーズンが始まってすぐに行われる大会であるということで、選手達のエンジンがまだかかりきってない中行われる大会でもありますし、何より行われるところがオーストラリアという南半球にあるというのもそうです。
オーストラリアは現在真夏ですから、真冬の欧米から来る選手達は、その温度差だけでなく、移動距離や時差などの影響もあって、メルボルンで調整が上手くいかないといった選手も少なくないのだとか。
実際試合は屋外コートであるため、昼間のコート上は気温40度にもなり、欠場や棄権、早期敗退なども起こりうるということもあって、番狂わせが起こりやすい大会と言われているようなのです。
ですから、まずはいかに前哨戦でその土地や環境、気温などに慣れておくかというのは非常に大事なポイントになると思いますね。
そういう意味でも、錦織は今回しっかり前哨戦のブリスベンで4回試合を重ねて、優勝というお土産を引っ提げてメルボルン入りできるのですから、メンタル的にも大きなアドバンテージになると思って良いのではないでしょうか。
グランドスラム初制覇の可能性
現在錦織は、ブリスベン優勝後からすぐに移動し、既にメルボルン入りして調整しているようですが、全豪オープンでのキャリアハイを振り返ってみると、現在ベスト8が最高成績なんですよね。
しかも2012年、2015年、2016年と3度ベスト8入りしているのですから、そろそろもう一歩先に行きたい思いも当然あるのではないかと思います。
しかも錦織は、この全豪オープンが、4つのグランドスラムの中で一番好きだと言っているわけですから、やはり一番好きな環境で、最初のグランドスラム制覇を成し遂げたいという思いもきっとあるでしょうね。
実際問題、錦織が今回の全豪オープンを制す可能性というのはどれくらいあるのでしょうか。
テニスの技術レベルでは、既にトップ選手に全く引けをとらないと思いますので、やはりあるとしたら、メンタル面の差だけなのかなと。
やはりここが一番大きな差になってくるのだと思います。
例えば試合中劣勢になった時などに、焦ったり、力んだり、緊張して硬くなったり、イライラしたりなど、要は感情的になってしまうことがあります。
するとどうしても心が乱れてきますから、まずファーストサーブが入らなくなってきますし、当然アンフォーストエラーも増えてくる。
そうなると冷静な判断が出来なくなり、隙が生まれますので、相手のレベルが高ければ高い程そういうところを見抜いて突いてきますから、当然流れも変わってしまいます。
そして結果的にブレークされ、修正できないまま敗退というパターンに陥りがちなんですよね。
ただ今の錦織は、苦しんでそれを乗り越えてきた経験、そして積み重ねてきた自信があります。
例え弱気な自分が顔を出したとしても、そんな自分に立ち向かう勇気が今の錦織にはあるのです。
ですから今回ブリスベンで優勝し、ノリにノッている今の錦織だからこそ、キャリアハイどころか初制覇の可能性は十分にあるのではないかと。
もちろん、まずはドロー運が最大の鍵を握るわけですが、それでも可能性という意味では大いにあると私は思っています。
20代最後の全豪オープンで、過去最高のプレーを期待しつつ、錦織の活躍を大いに今年も楽しみたいと思います。
アンケート
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大会概要
・日程:2019年1月14日(月)~1月27日(日)
・開催地:オーストラリア・メルボルン
・会場:メルボルンパーク
・サーフェス: 屋外/ハードコート(プレクシクッション製)
・ドロー数:128
・日本との時差:+2時間(日本より2時間進んでいます)
・大会グレード:2000(優勝者は2000ポイントもらえます)
・昨年の優勝者:ロジャー・フェデラー(スイス)
・錦織の2017年の結果:出場なし
・賞金:
優 勝・・・ 約4億8700万円(2000P)
準優勝・・・ 約2億7000万円(1200P)
ベスト4・・・ 約1億3500万円(720P)
ベスト8・・・ 約7000万円(360P)
4回戦・・・ 約3500万円(180P)
3回戦・・・ 約1800万円(90P)
2回戦・・・ 約920万円(45P)
1回戦・・・ 約540万円(10P)
試合予定日
1/14(月)、15(火)、16(水):1回戦
17(木)、18(金):2回戦
19(土)、20(日):3回戦
21(月)、22(火):4回戦
23(水)、24(木):準々決勝
25(金):準決勝
26(土):-
27(日):決勝
ドロー・トーナメント表
※ドローは、こちらをご覧ください。
※nikkansportsより出典
テレビ放送予定
さて、全豪オープンのテレビ放送やネット配信ですが、WOWOWまたはオンデマンドで生中継があります。
※NHK総合(又はサブちゃんねる)も生放送!
是非皆で錦織圭を応援しましょう!
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