フルセットでカルロビッチ撃破!
先程行われた、全豪オープン2回戦。
今大会第8シードで世界ランク9位の錦織圭が、世界ランク73位のイボ・カルロビッチ(クロアチア)を、6‐3、7‐6(8‐6)、5‐7、5‐7、7‐6(10‐7)のフルセットで2回戦を突破し、3回戦進出を決めました!
おめでとうございます。
ヨッシャー!!
いやぁ、もう今日の試合はまさに死闘でした。
文字通り、最後の最後までどちらが勝つかわからないという、まさに手に汗握る戦いで、本当に肝を冷やしました。
でもとにかく勝てて本当に良かったです。
これで3回戦進出が決定しました。
次戦はもう少し、楽にストレートで勝てたらいいですが、とにかく次戦も期待したいと思います。
高い集中力でビッグサーブ攻略
今日の試合を一言で言うなら、錦織の高い集中力が最後まで功を奏した試合だったなというのが率直な感想です。
カルロビッチのビッグサーブに耐えながら、少ないチャンスをモノにし、2セットを先取したところで、今日はストレートで勝てると思っていました。
実際錦織の調子はかなり絶好調でしたし、ファーストサーブの確率もかなり高く、テンポ良く、ラブゲームキープできるゲームがたくさんあったからです。
ところがどっこい。
第3セットの第11ゲームで、錦織の些細なミスからブレークされ、セットを奪われてしまい、第4セットも全く同じ展開で第11ゲームをブレークされて2セットアップから、まさかの2セットダウン。
本当にまさかまさかのファイナルセットに突入になった時には、正直本当にどうなるのかと思いました。
今日のカルロビッチは39歳とは思えない程の軽快な動き、コートカバーリング、サーブ&ボレーなどネットプレーも織り交ぜながら、中々サーブ以外でも手ごわい部分がかなりありましたよね。
もちろん殆どはいつものサービスエースに苦しんだわけですが、それでも第3、第4セットのブレークは紙一重の差だったように思います。
でもファイナルセットに突入したからには、なんとかブレークして勝負を決めて欲しかったのですが、相変わらずカルロビッチのサーブの勢いや精度は衰えず、途方に暮れながら戦況を見守っていました。
そんな中、今日最大のピンチを迎えることに。
ファイナルセットの第9ゲームで、自らのミスで0-40と3本のブレークポイントを与えてしまい、絶体絶命の大ピンチが来てしまいます。
これで終わってしまうのか?とにかく凌いでくれ!
そう祈るような気持ちで、見守っていたのですが、錦織は想像以上に冷静でした。
3本をしっかりストロークで攻めて凌いで、まず40-40に戻し、そこからキープに成功したのです。
ここで一つ大きなピンチを凌ぎ切りました。
でもまだブレークできずに、結局今年から新ルールになった10ポイント先取のタイブレークに突入。
そこでも途中まで優勢でしたが、途中でイーブンに戻され、逆転され、またもやピンチに。
それでもファイナルセットの勝率と、タイブレークの勝率が高い錦織はあきらめませんでした。
最後の最後まで手に汗握るも、なんとか勝ち切って、3回戦進出が決定したわけです。
今日の勝因は、まさにここぞという時の高い集中力だったと改めて思います。
あれだけサービスエースを決めていたカルロビッチでも、最後の勝利目前で焦ったり、力んでしまいミスを犯してしまうというプレッシャーに負けてしまったのです。
逆に錦織の方は、そういう部分もなくはなったと思いますが、それでも冷静に自分のテニスに集中しきった結果、勝ちを呼び込んだのだと思います。
最後のタイブレークで10ポイント取った瞬間、錦織は安堵感からコートに崩れ落ちました。
私も思わず感動と安堵感で涙が溢れ、思わず拍手!
本当に本当に良かったです!
この3時間48分の大接戦を制して勝ち切った経験が、きっと相当な自信にもなると思いますし、3回戦以降の試合にも生きてくるのではないでしょうか。
2試合連続で5セットまで戦ったことで、今日もかなり疲労はあると思うので、ゆっくり休んで次戦にしっかり備えて頂きたいと思います。
本当に今日はおめでとうございました。
試合の振り返り
現地時間で午前11時過ぎ。
メルボルンは現在曇り空で、今日はにわか雨の予報があるようです。
朝から雨がパラついていたようですが、今も少しパラついているようですが、すぐに止みそうです。
現在は風もなく、蒸し暑さがあるようです。
このマーガレットコートアリーナは、開閉式の屋根があるので、もしもかなり雨が降ってきたら、5分程で屋根を閉めることが可能とのこと。
日本時間の午前9時06分に、白いキャップと初戦とは色違いの白、緑、オレンジのウェアで錦織圭が入場してきました。
コイントスにカルロビッチが勝って、レシーブを選びました。
ウォームアップ後、試合がスタート。
錦織のサービスから試合がスタートします。
まずは第1セット。
第1ゲームは、錦織のサーブ&ボレーやストロークで攻めて難なくキープ。
第2ゲームは、カルロビッチのダブルフォルトや錦織のリターンエースなどで40‐40に。
サービスポイントでカルロビッチがキープ。
第3ゲームは、錦織のサービスポイントなどでラブゲームキープ!
第4ゲームは、カルロビッチのサービスポイントなどでラブゲームキープ!
第5ゲームは、錦織のサービスポイントやサーブ&ボレーなどで難なくキープ。
第6ゲームは、カルロビッチのサービスポイントなどで難なくキープ。
第7ゲームは、錦織がサービスポイントやサーブ&ボレーなど、ストロークで攻めて難なくキープ。
NEWボールになります。
第8ゲームは、カルロビッチのダブルフォルトやリターンエースなどで40‐0と3本のブレークポイントが来て、サービスポイントなどで2本戻されるも、カルロビッチのショットがアウトでブレークに成功!
第9ゲームは、錦織のServing for 1stset.
錦織のサービスポイントやストロークで攻めて難なくキープ。
第1セットは錦織が6‐3で先取しました。
ここで錦織が着替えを持って、トイレットブレークを取ります。
ここまでの試合時間は28分でした。
続いて第2セット。
カルロビッチのサービスからゲームがスタート。
第1ゲームは、カルロビッチのミスや錦織のウィナーが決まるも、サービスポイントで巻き返されカルロビッチがキープ。
第2ゲームは、錦織のダブルフォルトがあるも、サービスポイントやストロークで攻めて難なくキープ。
第3ゲームは、カルロビッチのサーブ&ボレーやサービスポイントなどでラブゲームキープ!
第4ゲームは、錦織がロングラリーを制し、ストロークで攻めてラブゲームキープ!
第5ゲームは、カルロビッチのサービスポイントがあるも、錦織のネットプレーや、ウィナーなどで40‐30のブレークポイント。
エースで凌がれ40‐40に。
連続サービスエースでキープ。
第6ゲームは、錦織のサービスポイントでラブゲームキープ!
第7ゲームは、カルロビッチのサービスポイントでラブゲームキープ!
ここでNEWボールになります。
第8ゲームは、カルロビッチのリターンエースが決まるも、錦織のサービスポイントやストロークで攻めてキープ。
第9ゲームは、カルロビッチの連続サービスエースでラブゲームキープ!
チェンジエンドの時間で錦織はウェアを着替えます。
第10ゲームは、錦織のサーブ&ボレーやエースがあるも、ミスやカルロビッチのリターンエースなどで40‐40に。
錦織のサービスエースでキープ。
第11ゲームは、錦織のフォアのウィナーが決まるも、カルロビッチのサービスポイントなどでキープ。
第12ゲームは、錦織のサービスポイントやストロークで攻めてラブゲームキープ!
ここからタイブレークに入ります。
・カルロビッチのサービスエースで、0‐1。
・錦織のショットがアウトでミニブレークされ、0‐2。
・錦織のサービスエースで、1‐2
ここで雨が降ってきたようです。
・錦織のパッシングショットが決まり、ミニブレークバックで、2‐2
ここで雨のため、試合が一時中断になります。
試合を待っている間、両者はウェアを着替えます。
中断から12分程で試合が再開されます。
・カルロビッチがストロークで攻めて、2‐3。
・錦織のパッシングショットが決まり、3‐3。
・錦織のショットがアウトでミニブレークされ、3‐4。
・カルロビッチのダブルフォルトでミニブレークバックで、4‐4。
・カルロビッチのサービスエースで、4‐5。
・錦織のサービスエースで、5‐5。
・カルロビッチのボールがネットにかかり、6‐5で錦織にセットポイント。
・錦織のショットがアウトで、6‐6でイーブンに。
・カルロビッチのボールがネットにかかり、錦織がミニブレークで、7‐6でセットポイント。
・錦織のパッシングショットが決まり、8‐6で錦織がタイブレークを制しました。
第2セットも錦織が7‐6(8‐6)で取りました。
ここまでの試合時間は1時間29分でした。
勝負の第3セット。
錦織のサービスからゲームがスタート。
第1ゲームは、錦織の連続ミスがあるも、バックやフォアのウィナーなどストロークで攻めて錦織がキープ。
第2ゲームは、錦織のネットプレーやウィナーが決まるも、カルロビッチのサービスエースやボレーなどでキープ。
第3ゲームは、錦織がストロークで攻めてラブゲームキープ!
ここでNEWボールになります。
第4ゲームは、カルロビッチのサービスポイントなどでラブゲームキープ!
第5ゲームは、錦織のサービスポイントやストロークで攻めてラブゲームキープ!
第6ゲームは、錦織のロブやバックのウィナーが決まるも、カルロビッチのサービスポイントでキープ。
第7ゲームは、錦織のサービスポイントやストロークで攻めてラブゲームキープ!
第8ゲームは、カルロビッチのサービスポイントやサーブ&ボレーでラブゲームキープ!
第9ゲームは、錦織のサービスポイントやサーブ&ボレーなどで難なくキープ。
第10ゲームは、カルロビッチのミスショットがあるも、連続サービスエースなどでキープ。
第11ゲームは、カルロビッチのリターンエースなどで0‐40と3本のブレークポイントを与え、錦織のミスでラブゲームでブレークされます。
第12ゲームは、錦織のリターンエースが決まるも、カルロビッチの3連続サービスエースなどで難なくキープ。
第3セットはカルロビッチが5‐7で取りました。
ここまでの試合時間は2時間9分でした。
続いて、絶対に決めたい第4セット。
錦織のサービスから試合がスタート。
第1ゲームは、錦織のサービスポイントやストロークで攻めて難なくキープ。
第2ゲームは、カルロビッチのサービスポイントなどで難なくキープ。
第3ゲームは、錦織のサービスポイントやサーブ&ボレーなどストロークで攻めて難なくキープ。
第4ゲームは、カルロビッチのサービスポイントやサーブ&ボレーなどで難なくキープ。
第5ゲームは、錦織のサービスポイントなどでラブゲームキープ!
第6ゲームは、カルロビッチの連続サービスエースでラブゲームキープ!
第7ゲームは、錦織のサービスポイントやストロークで攻めてラブゲームキープ!
第8ゲームは、カルロビッチのエースやボレーが決まるも、錦織のジャックナイフやウィナーが決まりって40‐40に。
錦織が2度のブレークポイントを握る場面があるも、カルロビッチのサービスポイントで巻き返されてキープ。
第9ゲームは、 錦織のサービスポイントやストロークで攻めて難なくキープ。
ここでNEWボールになります。
第10ゲームは、カルロビッチのミスショットがあるも、連続サービスエースなどでキープ。
第11ゲームは、錦織のミスショットやカルロビッチのパッシングショットを決められ、0‐40と3本のブレークポイントを与え、最後もカルロビッチのウィナーが決まりラブゲームでブレークされてしまいました。
第12ゲームは、カルロビッチのServing for 4thset.
カルロビッチの連続サービスエースでラブゲームキープ!
第4セットもカルロビッチが5‐7で取りました。
ここまでの試合時間は2時間48分でした。
ここで錦織が着替えを持ってトイレットブレークを取ります。
日差しが出て暑くなってきたようです。
絶対勝負のファイナルセット。
錦織のサービスから試合がスタート。
第1ゲームは、錦織のサービスポイントやストロークで攻めて難なくキープ。
第2ゲームは、錦織のウィナーやカルロビッチの連続ミスなどで40‐40に。
カルロビッチのサービスポイントでキープ。
第3ゲームは、錦織のサービスポイントやサーブ&ボレーなどでキープ。
第4ゲームは、カルロビッチのサービスポイントなどでラブゲームキープ!
第5ゲームは、錦織のサービスポイントやストロークで攻めて難なくキープ。
第6ゲームは、カルロビッチのサービスポイントなどでラブゲームキープ!
ここでNEWボールになります。
第7ゲームは、錦織のサービスポイントやストロークで攻めてラブゲームキープ!
第8ゲームは、カルロビッチのサービスポイントなどで難なくキープ。
第9ゲームは、カルロビッチのリターンエースや、錦織の連続ミスで0‐40で3本のブレークポイントを与えてしまいます。
そこから冷静に3本ストロークで攻めて戻し40‐40に。
錦織がストロークで攻めてキープに成功!
第10ゲームは、カルロビッチのサービスポイントやストロークでラブゲームキープ!
第11ゲームは、錦織のサービスポイントなどで難なくキープ。
第12ゲームは、カルロビッチのミスがあるも、サービスポイントなどでキープ。
新ルールの10ポイント先取のタイブレークに入ります。
・錦織のサービスポイントで、1‐0
・カルロビッチのミスで、2‐0
・錦織のミスで、2‐1
・錦織のウィナーが決まり、3‐1
・カルロビッチのミスで、4‐1
・カルロビッチのスマッシュで、4‐2
・カルロビッチのサービスエースで、4‐3
・カルロビッチのミスで、5‐3
・カルロビッチのショットがアウトで、6‐3
・カルロビッチのスマッシュが決まり、6‐4
・錦織のショットがアウトで、6‐5
・カルロビッチのショットがアウトコールもチャレンジで、6‐6でイーブンに。
・カルロビッチのボレーで、6‐7
・カルロビッチのミスで、7‐7
・カルロビッチのミスで、8‐7
・カルロビッチのショットがロングで、9‐7錦織マッチポイント
・カルロビッチのミスで、10‐7で錦織がタイブレークを制しました。
ファイナルセットで錦織がタイブレークを制して7‐6(10‐7)となり、セットカウント3‐2で錦織が2回戦を突破し、3回戦進出を決めました!
トータル試合時間は3時間48分でした。
お疲れ様でした。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、今回の調子はどうだったのでしょうか?
今日のファーストサーブの確率はトータルで77%でということで、先日のブリスベンでかなり良かったですが、今日はそれ以上にファーストサーブの確率が素晴らしく良かったですね。
最後のファイナルセットこそ確率が落ちてしまいましたが、第4セットまでは80%を超えていたくらい素晴らしい確率でした。
とにかくファーストの入りもさることながら、アンフォーストエラーも17と今日はかなり少なく 、すごく安定していましたよね。
ウィナーが多く、エラーは少なく、ファーストの入りも高いという、ほぼ完璧な試合展開だったと思います。
ファーストもセカンドもポイント獲得率も、トータルポイントも結果的にカルロビッチを上回っていましたし、このスタッツだけ見たら、ここまでもつれるよりもう少し早めに勝負が決まっておかしくない程、錦織優勢だったと思います。
ただ、カルロビッチのサービスエース59本には参りました。
本当に恐るべし39歳ですね。
でもやはり勝負の世界は、ほんの些細なポイントが良くも悪くも勝敗を分けてしまうんですよね。
それが今回の第3、第4セットだったのかなと思います。
まぁそれでも結果オーライですね。
どんなカタチでも最後に勝った方が勝ちなので、その過程は色々ありましたが、結果的に勝てて本当に良かったです。
こんな劇的な試合での勝利を観させてくれて、錦織には本当に感謝したいです。
次の試合もこの調子で頑張って頂きましょう。
錦織の試合後のコメントとは
錦織の試合後のコメントが入ってきました。
「どっちが勝ってもおかしくなかった。
残り1球で負けていたかも。
負ける一球が目の前まで何度も来ていました。
勝てたのが不思議な感じはちょっとあります。
第3セットからなかなかブレークできなくて。
ブレークチャンスこそありましたが、それを逃してからは、なるべく過去を見ないで次の一点に集中することを意識していました。
苦しかったですね。
タイブレークに行けばフィフティー・フィフティーなのでまだチャンスはあったのですが、そこまで持っていけなかったのが悔いに残る第3、第4セットでした。
ちょっと引きずりましたね、あの2セットは。
嬉しいですね。
特に最後の方はなかなか勝つのが見えない中での試合だったので、勝てて嬉しいです。
一試合目もそうですが、こういう大変な試合を二試合勝てたのは大きいと思います。なるべくリカバリーをしっかりして次に臨みたいと思います」
最後の最後までどうなるかわからないという、先が見えない試合を戦わなければいけないというのは、本当に苦しかったと思います。
観ていた我々も苦しかったですが、実際に試合をしている錦織はその何十倍も苦しかったに違いありません。
それでも自分のテニスを最後まで信じて、諦めず、集中していたからこそ、テニスの神様が微笑んでくれたのだと思いますし、勝利を自分でもぎ取りにいけたのだと思います。
この勝利はすごく自信になるのではないでしょうか。
本当に素晴らしかったです。
次戦(3回戦)の対戦相手は?
錦織の次戦(3回戦)は、現在試合が行われているコールシュライバーとソウザの勝者との対戦になります。
追記:錦織の3回戦の対戦相手は、世界ランク44位ジョアン・ソーザ(ポルトガル)に決定しました。
次戦は中1日空けて、日本時間の1月19日土曜日の予定です。
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