グランドスラム2連覇&世界1位
本日行われた、全豪オープン2019・女子シングルス決勝。
今大会第4シードで世界ランク4位の大坂なおみが、第8シードで世界ランク6位のぺトラ・クビトバ(チェコ)を、7-6(7-2)、5-7、6-4のフルセットで破り、全豪オープン初優勝&アジア人史上初のグランドスラム2連覇を達成しました!
おめでとうございます!
やった~!!
いやぁ~、今日の決勝は絶対に勝てると思っていました。
でもまさか本当に勝ってしまうとは!
正直びっくりしています。
なんだか矛盾した表現になってしまっていますが、まさにそれくらい驚愕の結果が目の前に現れているとでも言いましょうか。
だって皆さん考えてもみてください。
若干21歳の日本人の一女子選手が、昨年の全米に続いて、今回の全豪でも優勝ってあり得ますか?
私はそんなにグランドスラムは簡単なものでも、甘いものではない!
と思っていたのです。
ところがどっこい、大坂なおみはそういった私の辛口な予想を思いっきり覆し、見事に全豪初優勝を成し遂げ、全米からの2連覇、そして世界ランキング1位まで確定させるという、まさに長嶋監督ではないですが、メイクドラマを達成してしまったのですから、本当に恐れ入りましたと言わざるを得ません。
今回の優勝を観戦し、やはり大坂なおみという選手は只者ではないんだなということがよくわかりました。
怒りを封印したら優勝?!
今日の試合を観ていて一番感じたのは、かなり怒りをコントロール出来ているなと思ったことです。
特に第2セットはお互いにブレークされたり、返したりという波があったわけですが、いつもの大坂であれば、けっこうメンタルが破壊してしまう程の怒りを露わにする場面です。
でも今日は、けっこう感情を抑えているんだな、我慢しているんだなというのが、画面上でもヒシヒシと伝わってきていました。
第9ゲームのクビトバのサービスゲームで、40-0と3本のチャンピオンシップポイントが来た時は、さすがにこれで優勝だと思いました。
でもグランドスラムはそう簡単に勝たせてはくれなかったのです。
3本のチャンスを全て逃し、40-40からもポイントを奪えず、結局クビトバにキープされてしまった時は、さすがに少々焦りましたが、それでも次の第10ゲームで決まるから大丈夫だと誰もが思っていたと思います。
ところがその一番大事な場面だった第10ゲームの、大坂のServing for the Championship!
ラブフォーティーからまさかのブレークをクビトバに許してしまった時には、一瞬沈みましたよね。
でもここでも怒りたい気持ちを最小限にして感情を出来るだけ封印し、試合を振り出しに戻しつつ、奮闘したところは素晴らしかったと思います。
ただ結果的に、第12ゲームもブレークされて第2セットをクビトバに取られてしまった時には、さすがに大坂も泣いていましたし、すぐにタオルを被ってトイレットブレークを取っていましたよね。
これで逆王手をかけられ、普通なら流れがクビトバに傾いてしまい兼ねないところです。
とにかく気持ちを落ち着かせ、切り替えられるかどうかが、最大の鍵だったと思いますし、ここが一番の正念場だったと思いますが、トイレットブレークから戻ってきた大坂の表情は、平常心の無心の顔に戻っていました。
私はこの表情を観て、今日は絶対勝てると確信しました。
実際第3セットは、クビトバに流れが行くどころか、淡々とサーブを打ち、淡々とリターンを返し、自分のやるべきことに徹し、かなり集中した試合をしていた大坂は、更にキレ味を増していました。
そして、第3ゲームで早々にブレークして勝負あり。
クビトバも良く粘って頑張ったとは思いますが、今日の大坂は、怒りの感情を封印し、完全に自分のメンタルをコントロールし、しっかり目の前の試合に集中した結果、優勝をもぎ取ることが出来たのではないかと思いました。
それは当然ですが、中々できるものではありません。
でも大坂はしっかりそういった感情のコントロールが出来たからこそ、平常心を失わず、無心で自分のテニスに集中して勝てたのだと思います。
弱くても勝てる心理
とはいえ、大坂なおみも一人の人間ですし、お茶目で可愛い一女子選手です。
メンタルだってめちゃめちゃ弱いところもありますし、すぐに泣いたりもします。
自分の感情をコントロール出来ずに落ち込んだり、ラケットを投げつけたり、拗ねてみたり、文句を言ったりなどもします。
それでも、一昨年末からサーシャ・バインコーチと2人3脚で頑張ってきてからは、随分感情のコントロールが出来るようにもなってきていましたよね。
それが丁度ハマったのが、昨年の全米オープンだったのだと思います。
でもその全米優勝後は、WTAファイナルズ初出場や世界ランク4位にまで登りつめるも、その反動なのか、プレッシャーなのか、中々思うような結果に結びつかないまま、2018年シーズンが終了してしまった印象でした。
でもきっと良いシーズンオフを過ごされたのでしょうね。
2019年最初のグランドスラムで優勝し、全米からグランドスラム2連覇なんて、そう簡単に出来るものではないです。
普段弱い自分でも、本番の一番大事な場面で勝てる心理ってどんなものなのかなと思っていました。
WOWOWで伊達君子さんが解説していましたが、その時に女子選手の方がメンタルのコントロールが難しいと仰っていました。
女性は基本的に、感情的な動物だから?ということなのかわかりませんが、もしそうだとしたら余計にコントロールするのは難しいと思います。
でもそこを上手くコントロールするコツのようなものを、大坂は身に付けたということなのかも知れません。
自分の中のスイッチのオンオフみたいな感じでしょうか。
そのスイッチで自分の感情をうまくコントロールし、試合に集中して勝つ!
本当にそんなスイッチを手に入れたのなら、もう最強じゃないですか!
誰も大坂に勝てなくなるかも知れませんよ?
それこそ本当に大坂の時代が来てしまったのかも知れません。
恐るべし、大坂なおみですね!
まだ若干21歳という年齢にも驚きますが、これからどこまで大坂なおみ伝説が続いていくのか楽しみですし、ワクワクします。
今シーズンはまだまだ始まったばかりです。
全仏でもウィンブルドンでも、大坂なおみが躍動する姿がまだまだ見たいですし、もちろん優勝トロフィーを掲げ、独特の天然スピーチもたくさん聞いてみたい。
大坂の魅力溢れるキャラクターと、相反する凄みの効いたプレーとのギャップを楽しみながら、今回の優勝の余韻にしばらくは浸っていたいなと思います。
今日は本当に感動をありがとう。
錦織圭も祝福
大坂なおみの優勝で、もう日本中が喜びに満ち溢れていますね。
明日のワイドショーは、大坂なおみ一色なんだろうな。
錦織圭も、祝福メッセージを絵文字でインスタやツイッターにアップしていましたね。
これは全米オープンで大坂なおみが優勝した時と同じような絵文字31個によるものでしたが、31個という数字に何か意味があるのでしょうか。
残念ながら錦織の方は、ジョコビッチとの準々決勝で、右太ももの痛みで途中棄権して敗退してしまったわけですが、今回の大坂の快挙を恐らく錦織も観ていたと思います。
何か感じるものはあったのかなとか、考えていました。 ← 余計なお世話ですが・・・。
もちろん女子と男子では全然違いますし、一概に比較できるものではありません。
ただそれでも、若干21歳にして軽々(に見える)グランドスラム2連覇をやってのける大坂を錦織はどう見ているのかなと。
本当のことを言います。
私は正直、大坂なおみに嫉妬しました。
大坂なおみは素晴らしい選手だと認め、敬意を持ちつつも、やはり我らが錦織圭がまだ成し遂げたことがない、マスターズ優勝も、グランドスラム優勝も、こんなに若くして達成してしまった大坂への完全なる嫉妬です。
錦織もお願いだから続いてくれ!と心の中で今日は叫んでいました。
焦ってもしょうがないですね。
一番紋々としているのは、恐らく錦織圭自身でしょうし、間違いなく進化している方向に向かっていることは間違いないと思うので、あとは前進あるのみですよね。
わかっています。
次回は錦織圭のグランドスラム優勝が本当に本当に観たいです。
全豪オープンの優勝賞金額は?
昨年の全米オープンで初優勝を成し遂げた大坂がゲットした優勝賞金は、約4億2080万円でした。
4つのグランドスラムの中でも一番全米の賞金が高いのですが、今回の全豪の優勝賞金はいくらだったのでしょうか。
大坂は優勝セレモニーで、賞金の小切手をもらっていましたが、約3億2700万円だったようです。
それでも相当凄い額ですよね。
これで日本の女子選手の最多賞金額を更新したということですが、まだまだこの記録は伸びることでしょう。
これから更にスポンサーもどんどん増えていくでしょうし、もしかしたら錦織の年収(約38億円)を抜く日が近いうちに本当に来るかも知れませんね。
ということで、今日は本当におめでとうございました。
そして日本中に大きな感動をありがとうございました。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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