ジョコビッチが全豪7度目のV!
昨日行われた全豪オープン2019男子シングルス決勝。
世界ランク2位のラファエル・ナダルをストレートで退け、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチが全豪オープンで7度目、グランドスラムでは通算15度目の優勝を飾りました!
おめでとうございます!!
更なる飛躍と進化
今回女子シングルスの決勝は、大坂なおみが全米オープンに続き、2大会連続でグランドスラム優勝を果たしました。
これはもう日本中が大いに沸きましたよね。
そしてその翌日、男子シングルス決勝が行われ、ジョコビッチは淡々と3大会連続優勝を飾り、幕を閉じた今年の全豪オープン2019でした。
いやぁ~、改めて考えてみても、ジョコビッチは本当に強かったですよね〜。
今大会の全豪では、かなり調子の良かったナダルを、あれだけ左右に振って翻弄し、完全にナダルの自信を失わせる圧巻のパフォーマンスでのストレート勝ちですよ。
決勝戦でナダル相手に、これだけのパフォーマンスが出来るってもう、正直どんだけ強いんだ!と思いましたね。
ジョコビッチは以前より間違いなく強くなった印象がありますし、進化するための努力も惜しまず頑張っているのだと思います。
と同時に、ナダルの落胆さも観ていて本当にかわいそうなくらいでした。
ナダルのファイトを凌駕した?
ナダルは試合後の記者会見で、このような敗戦の弁を述べていました。
「明確な意見を言うのは難しい。
もちろん、彼は素晴らしいプレーをしたと思う。
同時にこんな風に彼がプレーするなら、自分は何か他のことが必要だったと思う。
正直、今夜はそのようなことをすることができなかった。
疑いもなく彼のプレーは信じられないものだった。
また、自分自身は肉体的に万全ではなかった。
この2週間素晴らしいテニスをしていたのも事実だけど。
5カ月も実戦から離れていながらこんな大きなチャレンジが目の前にあると、何か他のものが必要だと感じた。
今日はその他のものをまだ持ってはいないんだと、今夜のようなスーパー・ハイレベルな戦いの中で思った。
彼(ジョコビッチ)のような選手との対戦、今夜の彼のテニスに対するプレーでは、最終的に攻撃的になるために守備のプレーが必要だった。
例え自分が100%だとしても、今夜のように彼がプレーしていたら、倒すのはきっと難しいのも事実だろう。
でももしかしたら、僕にはもう少しファイトが必要だったのかも」
普段なら、どこまでも追いかけ、決してあきらめない全力プレーのナダルが、今回の決勝では匙を投げざるを得ない状態に追い込まれていたのです。
ナダルのファイトよりも、ジョコビッチのファイトが上回っていたのを感じていました。
そうです、完全にジョコビッチがナダルのそれを凌駕していたのです。
まぁ厳密に言えば、ジョコビッチのファイトというより、ジョコビッチの勝利への執念とでも言いましょうか。
ジョコビッチのショットは深く正確で、尚且つ角度のあるアングルショット、スピンの効いたボール、前後左右への揺さぶりなど、どれをとっても圧巻で、さすがのナダルも手も足も出せなかったというのが正直なところだったと思います。
ただ、ナダルも言っている通り、もう少しファイトがあれば変わっていたのかもしれませんね。
1ブレークまたは、1セットくらいは取れていたかもしれませんし、ジョコビッチを怯えさせ、動揺させるくらいのことは出来たのかも知れません。
それでもジョコビッチがやはり今回は勝っただろうと思います。
それだけ今回のジョコビッチは、完璧且つ圧倒的でしたからね。
ジョコビッチの1強時代再び?
昨年の全米オープンで優勝した時も思いましたが、ジョコビッチは更に強さの厚みが増したのではないかと思う程、誰も太刀打ちできない圧倒的さが際立っていたように感じました。
これはもしかしたらまた、ジョコビッチ1強の時代が来てしまうのか?
そう思ってしまう程、ナダル相手に完璧且つ圧倒的パフォーマンスで勝ち切ったジョコビッチは、相当自信を身に付けたに違いありません。
そんなことを思いながら、優勝セレモニーを眺めていました。
ジョコビッチは、昨年7月のウィンブルドン辺りから復活の芽が出てきて、ある種の感覚を呼び起こしていった感じでしたよね。
それがハマったのがウィンブルドンだったのだと思います。
久々にそのウィンブルドンで優勝すると、そこからどんどん勝ち続け、今まで唯一優勝できていなかった8月のシンシナティーマスターズでも見事優勝を果たし、史上初のゴールデンマスターズも達成!
その勢いのまま迎えた全米オープンでも優勝!
ATPファイナルズこそ、ズべレフに負けはしましたが、それでもしっかりジョコビッチここにあり!と言わんばかりのパフォーマンスを我々に見せてくれましたよね。
復活の軌跡をしっかり刻み込んだ昨年のジョコビッチでしたが、今回の全豪では、更に進化し、もう誰も手が付けられないような、以前の超絶強いジョコビッチが完全に戻ってきたような感じがしました。
これは朗報なのか?悲報なのか?(^_^;)
まぁジョコビッチがまた以前のようなパフォーマンスが出来るようになって帰ってきたのであれば、もちろんそれは朗報ですよね。
個人的な思いとしては、やはりジョコビッチには強くいて欲しいですから!
ただその強さが、更に半端ない程強くなってきているのであれば、それはそれで厄介なのかも知れませんが…。
でもそんな最強ジョコビッチだからこそ、挑戦者たちは倒し甲斐を感じたり、目標にしたりしていくのだと思います。
かくいう錦織もその一人ですよね。
ジョコビッチは全豪優勝後のスピーチで、
「言葉ではうまく言えない。
みんなに感謝。
個人競技だけど、みんながいなければできない。
悪い時、辛い時も一緒にいてくれた」
と語っていました。
チームの支えはもちろんのこと、やはり家族の存在はかなり大きかったんだろうなと。
家族の支えや癒し、暖かさがあってこそ、更なる進化やより高いパフォーマンスへの原動力が生まれていくのでしょうし、それがこれからも勝ち続けるためのモチベーションにもなるのだと思います。
今後のジョコビッチの更なる進化と飛躍にも、大いに期待したいと思います。
錦織は世界7位へ浮上!
本日、最新の世界ランキングが2週間ぶりに更新されました。
我らが錦織圭も9位から7位に浮上。
そろり、そろりと上がってきていますね。
出来ればトップ5に戻りたいと錦織自身も言っていましたから、これから更にポイントを上積みするために、頑張っていかないといけないですよね。
しかし今回の全豪では、結果的に大坂なおみに、話題のすべてを全部持っていかれてしまいましたが、我らが錦織圭も十分に頑張った大会だったと思います。
そして改めて課題も見つかった大会でもありましたね。
アンケート集計!
全米オープンが始まる前に、このブログの読者の方々に任意でアンケートを募らせて頂きました。
お忙しい中アンケートにお答え頂いた様々な年代や地域の方々、またコメントも頂きまして本当にありがとうございました。
全て読ませて頂きました。
今回も色々なご意見があってとても興味深かったです。
今回のアンケートでは、
『錦織圭は全豪オープンでどこまで勝ち上がれるか』
という質問でした。
一番多かったのはベスト4ということでしたね。
次いで優勝、そしてベスト8でした。
今年の全豪では、想像以上に優勝を予想する方がいらっしゃいましたよね。
やはり前哨戦のブリスベンで3年ぶりに優勝したことや、調子の良さを皆さん鑑み、期待される方が多かったのだと思います。
実際、調子は良かったですし、大接戦をモノにするなど、勝ち運も持ってましたよね。
ですが、準々決勝のジョコビッチ戦までに5セットを3度もやってしまうと、もうフィジカル的に持ちません。
結果、自己ベストタイとなるベスト8で敗退となってしまったわけですね。
ドローが発表された時から、順調に勝ち上がっていければ、準々決勝でジョコビッチと対戦することはもちろん想定内でしたし、そこまではなんとしても勝ち上がって欲しいと思っていました。
そして今度こそジョコビッチに勝って、悪夢の14連敗から抜け出し、キャリアハイとなるベスト4以上を自力で勝ち取って欲しかったのです。
なんとか準々決勝に駒を進めるも、まさかの途中棄権ということで、残念ながら15連敗。
錦織は4回戦で、2セットダウンからの全力プレーで、必死に戦い、ギリギリのところで勝ち切ってきたわけですから、既にそこでフィジカル的にはもう力尽きていたようです。
ということで、またもやジョコビッチに勝つことは出来なかったのです。
明確な課題と心技体
錦織の今大会の一番の敗因は、まさに4回戦までの戦い方の戦略ミスだったのではないかと思います。
まぁもちろん戦略に戦略を重ねてきても、実際の本番で、相手が思わぬ展開からゾーンに入ってしまい、劣勢に追い込まれたりすることはあるでしょうし、今回がまさにそうだったのだと思います。
それでもまさか4試合中3試合がフルセットにまでもつれ込むことになるとは、全くもって想像だにしていませんでした。
でもそれでも、やはり今回のグランドスラムで優勝するためには、7試合勝たないといけないわけで。
それを想定した戦い方、試合展開を、いかに事前にしておくかが大事なんだと思いますし、2週目のことを考え、出来るだけ省エネ且つ最短で勝ち上がっていきたいわけですよね。
そうなると4試合中3試合でフルセットとか、どう考えても、後で帳尻を合わせるのがものすごく大変になってしまうわけです。
ですから改めてグランドスラムで優勝するには、心・技・体の3拍子を全て揃えないと勝てないですし、どれか欠けても勝てないんだというのが、今回の大坂なおみや、ジョコビッチを見ていて改めてわかりました。
でも恐らく錦織なら、きっと近い将来やってくれると思います!
まだ今年は、全仏も、全英も、全米もあるわけで、チャンスもまだまだあります。
20代ラストイヤーの今年、出来ればどこかで優勝に手が届いて欲しい。
それまで一つ一つの試合をこなし、自分のプレーに自信を持ちつつ、更なる高みを目指して頑張っていって欲しいなと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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