バルセロナはティエムが初優勝
先日閉幕した、バルセロナオープン2019。
我らが錦織圭は、バルセロナで復調して健闘するも、残念ながらメドベージェフに敗れ、準決勝で敗退してしまいました。
錦織を破って勝ち上がったメドベージェフは、決勝で右肩の付け根を痛めたようで、100%のパフォーマンスが出来なかったようです。
そして、そのメドベージェフを抑えて優勝したのは、準決勝でクレー王者のラファエル・ナダルを見事に破った、ドミニク・ティエムでした。
ティエムは、このバルセロナでは初優勝だったわけですが、ツアーでは先日のインディアンウェルズの優勝に続いて、今シーズン2勝目、通算では13勝目は達成したわけです。
おめでとうございます。
バルセロナは、どうしても崩せなかったナダルの牙城でしたが、今回ナダルを破って、見事に堂々と初優勝を決めたのですから、本当に大したものだなと思います。
この時ばかりは、ティエムのメンタル的な成長を垣間見た瞬間でしたね。
と同時に、あ~錦織はまたティエムに抜かれちゃったか・・・なんて思ったりもしました。
というのも、以前から錦織とティエムは、良いところまで勝ち上がれるけれど、あと一歩というところでビッグタイトルを逃してしまうところが、なんとなく似ているなとずっと思ってきた背景が、実は個人的にあったんですよね。
ですが、今シーズンに入り、錦織がまだ優勝したことのないマスターズ(インディアンウェルズ)で、先日ティエムは初優勝という快挙&ブレークスルーを成し遂げたのです。
そして、錦織は現在ツアー通算12勝ですが、ティエムは今回のバルセロナで通算13勝。
う~む・・・、なんとなく先を越された感がしてならないと思う私は器が小さいのでしょうか・・(^_^;)
あくまでもこれは、ライバル視をしていた私の個人的観点です。
もちろんティエムの活躍を称賛すると共に、負けて堪るものか!という気持ちもあり、錦織には本当に頑張ってもらいたいという、更なる応援に力が入ったりもするわけです。
ティエムは本当にクレーに強い選手ですが、しっかりハードのインディアンウェルズでも優勝しているのですから、錦織だって負けてはいられませんよね。
今回のバルセロナでの結果を受け、錦織としても、あのナダルを破ったティエムの活躍には目を見張ったことでしょうし、その後決勝でも、しっかりメドベージェフをストレートで下しての初優勝には、ある意味刺激を受けたに違いありません。
友人でありライバルであるティエムの活躍に刺激を受け、錦織にも更なる奮起を期待したいですね。
しかし、準決勝でのナダル戦、そして決勝のメドベージェフ戦、ティエムは我々に素晴らしい試合を観せてくれました。
本当におめでとうございました。
世界ランキングは7位をキープ
昨年のモンテカルロでいきなり準優勝し、ポイントをかなり稼いでいた錦織でしたが、今年はまさかの初戦敗退で、ランキングを6位から7位に下げていました。
今回のバルセロナでは、昨年の初戦敗退から一転し、今年は準決勝まで勝ち上がったことで少し戻し、最新世界ランキング7位をキープしていたので、正直ホッとしている今週です。(^_^;)
昨年ようやくトップ10に戻したので、簡単にトップ10から陥落はしたくないですし、錦織としては、これからどんどんプレッシャーに感じながらの試合も増えてくるとは思いますが、それでもまずはポイント云々の前に、目の前の一試合、一ゲーム、一ポイントに集中して、これからも頑張っていって欲しいなと思います。
リズム掴んだバルセロナ
ある意味、スランプ状態だった錦織圭。
3月のマスターズ2連戦、そしてモンテカルロ。
早期敗退やら、初戦敗退やらが続いたからか、すっかり錦織も自信を失くしてしまっているかのような感じでした。
昨年は、蓄積疲労で初戦を途中棄権したバルセロナではどうなのか?と思っていたのですが、初戦の序盤こそ恐る恐るという感じではあったものの、そこから徐々に復調し始め、まず初戦をストレート勝利できたことで安堵したのか、そこから試合を重ねる毎に、錦織らしいプレーがどんどん戻ってきましたよね。
ストロークでどんどんリズムを掴み、ロングラリーでも打ち負けず、良いショット、良いパフォーマンスを、バルセロナではたくさん見ることが出来ました。
これならもう大丈夫だと安心しましたね。
最後はメドベージェフに、あと一歩というところで敗戦を喫してしまいましたが、それでも随分健闘したと思いますし、本当に惜敗と呼ぶにふさわしい試合を我々に魅せてくれたと思います。
これなら十分今年のクレーシーズンで戦えると思いました。
ローランギャロスまでの前哨戦は、あと2つです。
更に自分の感覚を磨き、リズムを掴み、プレーの精度を更に上げ、自分で納得いくパフォーマンスの確率をもっともっと上げていって欲しいなと思います。
次戦はマドリード
錦織の次戦は、バルセロナから場所を移し、今週5月5日(日)からマドリードで開幕するATP1000マドリードオープンになります。
昨年のマドリードでは、悔しい初戦敗退を喫してしまったのですが、それも相手がいきなり運悪く、ジョコビッチとの対戦だったんですよね。
※その時の記事はこちら ↓↓
まぁこの時期、錦織もジョコビッチも、ランキング20位と12位だったこともあり、ドローがたまたま初戦で激突してしまうことになってしまったんですよね。
あれから1年、ジョコビッチは世界ランク1位に返り咲き、錦織も現在7位。
やはりトップ選手達は、なんだかんだ言っても、自分のいるべき定位置まで戻ってこれる実力があるものなんだなと感慨に耽ってみたり。
というわけで、今年もマドリードオープンを迎えるわけです。
まだドローの発表はされていませんが、ジョコビッチと初戦で対戦することはないと思いますし、今年は昨年同様、初戦敗退という同じ轍は踏まないであろうとは思いますが、それでも相手が誰であれ、決して気は抜けないです。
ただ、このマドリードでは、2014年に決勝まで行った思い出深い大会でもあるんですよね。
ナダルとの決勝で大健闘し、あと一歩というところまで追い詰めたものの、あの時臀部さえ痛めなければ、マスターズ初優勝していたかも知れないくらいすごい試合をしていたので、本当によく覚えています。
ですからチャンスさえあれば、優勝する可能性は十分にあるということも理解しているだけに、今年も熱いドラマ、凄い試合をしてくれるのではないかと期待しているんですよね。
全仏までに、最低でもあと6試合~8試合くらいは戦って欲しいと思っているので、バルセロナでの復調を胸に、更に錦織には頑張っていって欲しいなと思います。
今回のマドリードでも全力応援に抜かりはございません。
良いパフォーマンスが出せることを祈っています。
頑張れ、錦織圭!!
大会概要
・大会名:ムチュア・マドリード・オープン
・開催地:スペイン・マドリード
・会場:ラ・カハ・マヒカ
・開催期間:5月5日(日)~12日(日)
・カテゴリ:ATP1000(優勝者は1000ポイント獲得できます)
・サーフェス:クレー
・ドローサイズ:56
・日本との時差:-7時間
・昨年の優勝者:アレクサンダー・ズべレフ
・昨年の錦織の戦績:初戦敗退
出場者リスト
出場予定選手はこちら をご覧ください。
ドロー・トーナメント表
●ドロー表は、こちらをご覧ください。
※nikkansportsより出典
●ダブルスのドロー表は、こちらをご覧ください。
※錦織&デルポ組は2回戦敗退となりました。
試合予定日
・5月5日(日)、6日(月)、7日(火):1回戦
・7日(火)、8日(水):2回戦
・8日(水)、9日(木):3回戦
・10日(金):準々決勝
・11日(土):準決勝
・12日(日):決勝
テレビ放送予定
さて、マドリードオープンのシングルス戦のテレビ放送やネット配信ですが、NHK・BS1、 WOWOWオンデマンド、スカパーGAORAで放送や生配信があります。
NHK・BS1 、WOWOW、
スカパーGAORAではライブ配信になります。
錦織の試合を是非皆で応援しましょう!
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