全仏オープン2019ドロー発表!
いよいよ26日(日)から、グランドスラム・全仏オープンテニス2019が開幕します。
会場は、フランス・パリ郊外にある、ローランギャロス。
そこはパリならではの、オシャレな装いの観客が多く訪れる場所。
選手達も、色とりどりのウェアに身を包み、このレッドクレーのサーフェスに負けない個性を醸し出す。
きっと今年もここで、数々のドラマが生まれることでしょう。
そんな中、我らが錦織圭のドラマも、刻一刻と近づいてきているのです。
レッドクレーの魔物を操れるか
『レッドクレーの魔物が棲む』と揶揄される全仏オープン。
クレーコートはある種特別なサーフェスであり、クレーコートに長けた選手でさえも、5セットマッチを戦い抜き、勝ち続けることは困難とも言われ、上位のシード選手でさえも、早期に敗退してしまう選手が少なくないことから、そんな風に表現されているようです。
それならいっそのこと、そのレッドクレーの魔物を操ってしまえばいい!
そんな風に個人的に思っています。
魔物だろうが、怪物だろうが、どんとこい!!
それくらいの気迫が欲しいですよね。
確かに錦織は、クレーコーターと呼ぶ程、クレーコートに特別長けているわけではありませんが、それでも全サーフェスの中で一番勝率が高いのは、現時点でクレーだということは事実ですし、何よりストローク勝負の錦織には、クレーコートは合っていると思っています。
ただ、この全仏での最高成績は、2015年と2017年に記録したベスト8が自己ベストとなっており、それ以上はまだ未知の世界なんですよね。
それ以上勝ち上がれるかどうかは、ある意味ドロー運が鍵を握ってくるところも多分にあり、今回のドローがどう出てくるのか、すごく楽しみにしていたのです。
錦織は現在、既にローランギャロスに入り、センターコートなどでダンテ・ボッティーニコーチや、マイケルチャンコーチらと共に、本番の試合を想定したトレーニングをしたり、色々な選手達と精力的に練習をして汗を流しているようですね。
そんな中、少々心配しているのが、時折練習中に腰や膝を気にするそぶりがあったという報道。
大丈夫なのでしょうか。
そうでなくとも、クレーのグランドスラムは、我々が想像している以上にタフな戦いが待ち受けていることは容易に想像がつきますので。
本番の試合まであと数日はありますが、大事に至っていないことを祈りたいと思います。
大会展望
そして昨夜、全仏オープンのドローが発表になりましたので、今年の全仏で錦織がどこまで勝ち上がっていけるのか、その展望について考えてみたいと思います。
まずはドロー表を見てみましょう。
※nikkansportsより出典
今回日本人選手は、錦織以外に2人(ダニエル太郎、西岡良仁)の選手が出場します。
錦織は今大会第7シードということで、ボトムハーフのドローに入りました。
そしてどこの山に入ったのかをくまなくチェックしてみると、錦織は今回、ナダルの山に入ってしまったのです。(-_-;)
うわぁ大変だ!
思わずそう呟いてしまいました。
とにかくまずは、錦織の対戦するであろう相手選手を予想してみたいと思います。
錦織は、今大会1回戦で、世界ランク153位のアリスとの対戦が決定しましたが、順調に勝ち上がっていくと、2回戦ではツォンガですね。
ツォンガとは、かつてこの全仏でフルセットの末に敗退してしまうという嫌な記憶があるんですよね。
ですから、ツォンガはランキングこそ下げていますが、決して侮れない手強い選手だということは承知しています。
まずはツォンガを、慎重且つ確実に倒していかなければならないでしょう。
で、ツォンガをなんとか倒したとして、3回戦は第31シードのジェレ。
そして4回戦では、先日のバルセロナで敗れた、第12シードのメドベージェフがここで待ち受けているわけです。
大きな1つの関門としては、やはり4回戦のメドベージェフ戦になりそうですね。
今年のメドベージェフは、勝率が半端ないですから、簡単には勝てない相手だと思います。
このメドベージェフをなんとか倒さなければ、先は全く見えてこないですよね。
それでも、錦織がしっかり試合に集中し、メドベージェフにバルセロナのリベンジを果たすことが出来れば、2年ぶりに自己ベストタイとなるベスト8進出となり、いよいよ一番の優勝候補であるクレー王者、ラファエル・ナダルと準々決勝で対戦ということになるのです。
ここでナダルかよ!
思わずそう言いたくなってしまいますが、ラスボスとは一番最後に戦いたかったのですが、まさかここで対戦することになるドローとはこれいかに。
ナダルを倒すのは、相当至難の技です。
それこそ、錦織自身がレッドクレーの魔物もしくは怪物などにならないと、中々このクレーで勝つことは出来ないくらい、最強の相手だと思います。
まぁそれでも、チャンスが全くないわけではないのかなと。
ナダルは、先日のローマでこそ優勝することが出来ましたが、それでもモンテカルロ、バルセロナ、マドリードの3大会では、決勝までも行けず敗退していることから、いつもの絶好調ナダルではないんだなということが伺えます。
恐らく膝の痛みが少なからずあるのだと思います。
それでもローマ決勝では、ジョコビッチ相手にしっかり勝ち切る辺りは、やっぱりまだまだかなりの底力を感じますよね。
それでもグランドスラムは、 5セットマッチの長丁場の大会です。
ということは、何が起きるかわかないということです。
最強のナダルでも、隙がある可能性は十分考えられます。
もちろん錦織だって、そこに至るまでに、体力をいかに温存できるか、省エネで勝ち上がっていけるかというのも、大きな課題になってくるでしょう。
もし、ナダルに勝つことができたなら、全仏自己ベスト更新となるベスト4進出という快挙が待っています。
そして準決勝では、恐らくフェデラーかチチパスとの対戦。
そしてここを制することが出来れば、世界ランクNO.1のジョコビッチということになります。
ジョコビッチは、まだ全仏では1度しか優勝したことがありませんから、今年の全仏は並々ならぬ思いで挑んでくるでしょう。
果たして錦織は、そこまで勝ち上がって行くことができるのでしょうか。
ということで、あくまでそれぞれの各選手が、順当に勝ち上がった場合の予想シュミレーションをしてみました。
2回戦のツォンガが伏兵になりそうな気もしなくもないですが、せめて4回戦までは順調に勝ち上がっていって欲しいと思っています。
もちろん順調に1週目を勝ち上がったとしても、4回戦のメドベ以降は全てトップ10選手が待ち受けていますし、どの時点でも敗退のリスクは大いにあるといえばありますが、錦織が、絶対に勝ってやる!勝てない相手はいない!という境地に立って、試合を優位に進めていくことが出来れば、例えナダルが相手でも、良い試合をして勝つこともやぶさかでない気がしています。
あとは、もう勝つことへの執念と自信しかないですね。
全仏で自己ベスト更新なるか?
さて、フィジカルもメンタルも充実し、コンディション万全の状態でいつも試合に入れればいいですが、勝ち上がれば勝ち上がる程、色々な意味でタフになっていくのが5セットマッチのグランドスラムですよね。
ましてや全仏はクレーなのですから、尚更タフな試合が待ち受けていることは間違いなし。
錦織だって、このタフなグランドスラムでどう戦っていけばいいのかくらい、毎年4大会を何年も戦ってきているのですから、ある程度はわかっていると思います。
それでも、錦織の悪い癖なのかなんなのかわかりませんが、突然ファーストが入らなくなったり、大事な場面でダブルフォルトなどのミスを連発してみたりで、突如崩れるパターンです。
あれ、いったいなんなんでしょうね?!
そして結果的に途中で修正して立て直し、最後は勝つには勝ったとしても、余計な労力を使ってしまい、それが積り積もっていくと、勝ち上がれば勝ち上がる程、体が疲弊し、万全の状態で戦えなくなり、敢え無く敗戦という自滅パターンに陥ることになってしまうわけです。
いわゆる劇場型とでも言うのでしょうか。
そういう試合を観る度に、観ている我々もドキドキ、ハラハラ、手に汗握りながらという、まるで生きた心地がしないような状態になってしまいます。
とはいえ、記者会見で錦織も言っていましたが、好きでそんな風な戦い方をしているわけではないと思うんですよ。
でも、どうしてもそういう戦い方になってしまい、劣勢になったり、負けてしまったりというのは、メンタル的な問題がやはり大きく占めているような気がしているんですよね。
それでも、やはり立ち向かわなくてはいけない時もあります。
それは何より、錦織自身が一番望んでいる、いつかはグランドスラムで優勝したいということです。
そろそろそのいつかというのを、本気で今に引き寄せなくては、もうグランドスラムで優勝する可能性は、どんどん薄くなってきてしまいます。
それも錦織も十分わかっていると思います。
誰のためでもなく、まずは自分のために、絶対に優勝するんだという強い気持ちを持って欲しい。
そして、ファイティングポーズを最後の最後まで取り続けることが出来るよう、とにかく頑張って欲しいですね。
我々も最後まで懸命に応援したいと思います。
錦織がローランギャロスで、我々にどんなドラマ、どんな結末を用意してくれるのでしょうか。
今年はそんなことを期待しながら、全仏オープンを大いに楽しみたいと思います。
頑張れ、錦織圭!!
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