ストレートで初戦突破!
先程行われた、全仏オープン1回戦。
今大会第7シードで世界ランク7位の錦織圭が、世界ランク153位のカンタン・アリス(フランス)を、6-2、6-3、6-4のストレートの快勝で初戦を突破し、2回戦進出を決めました!
おめでとうございます。
ヨッシャー!!
まずはきっちりストレートで勝てて、ホッとしました。
第3セットこそバタバタしましたが、結果的にストレートで勝てましたし、全体的には快勝と呼んでも良い試合だったのではないでしょうか。
特に第1セットは完璧でしたよね。
とりあえず、幸先良いスタートが切れたので、この調子で2回戦も頑張って欲しいと思います。
キレのあるプレーと少しの不安
とにかく今日の初戦は、どんな戦いを我々に魅せてくれるのか、またグダグダになったりはしないのか、いや、良い練習が出来たと言っていたので、ストレートで勝ってくれるはず!などなど、期待と不安が入り混じる、 色んな気持ちが交錯しながら、錦織の初戦が始まるのをTVの前で待っていました。
今日の入場時の錦織の表情は、とてもひきしまった良い顔をしていましたね。
そして、既に試合に入っているかの如く、集中しようとしているのがわかりましたし、実際試合開始直後から、素晴らしいキレのあるショットや、フットワークなど、何か吹っ切れたかのような、そんな感じも伺える素晴らしい立ち上がりでした。
また、地元フランス人選手だけあって、今日は観客のアリスへの応援が凄かったですよね。
最初はガラガラだったコートが徐々に埋まり始め、最後の方はけっこう満員近くにまでなっていましたから。
まず第1セットは2度のブレークを奪う、完璧な内容で先取します。
そして第2セットも同じく、完璧な内容のプレーが続きます。
アリスとは今回初対戦でしたが、事前情報でもあった通り、サーブやショットの
勢いがあり、時折強烈なショットなどがありました。
ただ今日のアリスはミスもかなり多く、まだ若手ならではの粗削りで雑なプレーも目立ち、錦織がそんなアリスのプレーを尻目に、どんどん攻めてブレークを取っていく様は、観ていて本当に気持ち良かったですし、実際観ていて清々しかったです。
ところが、第2セット・第8ゲームのServing for 2ndsetの大事な場面で、錦織がいつもの悪い癖?を覗かせてしまいます。
ミス連発で40-40に追いつかれ、そこから痛恨のダブルフォルトからのウィナーでブレークされてしまったんですよね。
さすがにこの時は2つブレークしてましたので、まだ1つブレークバックされただけだと、すぐに思い返しましたが、さすがに、正直焦りました。(^_^;)
それでも、今日の錦織は終始落ち着いていました。
冷静に、すぐさまアリスのミスショットから広がったチャンスを我慢して待って、一気にストロークで攻めてブレークに成功し、第2セットも取ったんですよね。
これで一気に行けるかと思ったのですが、第3セットは、この第2セット終盤の悪い流れを引きずってしまったのか、先にアリスにブレークされるなど、お互いに2ブレークずつ取り合う怪しい展開に。
せっかく第1セットが完璧で、第2セットも良かったのに、ここでセットを落としたくはないなと思っていましたが、第8ゲームでブレークバックし、次の第9ゲームできっちり自身のサービスゲームをキープできたことで、完全に流れは錦織に戻ってきたんですよね。
錦織も一気にギアを上げて、最後の第10ゲームをしっかりブレークし、初戦を勝利することが出来たわけです。
まぁ突っ込みどころは色々ありますが、それでも全仏最初の試合を、2時間弱のストレートで勝てたことは、今日一番評価すべきポイントになったのではないでしょうか。
確かに第3セットは、いつもの良くない錦織のプレーが出てしまい、少し不安になったところもありますが、それでもまぁ今日に関しては結果オーライということで。
まだまだ全仏オープンは始まったばかりです。
錦織も1つ勝ったことで、これから勢いに乗って、もっと良いプレーが出来るに違いない!
と私は思っています。
次の2回戦では、今日の初戦よりも、もっと良いプレーが観られることを期待したいですね。
試合の振り返り
パリは曇が多めでこれから晴れ間も出てくるようです。
気温は20度。
日本時間の夜20時32分に、黒いバンダナ、グレーのパーカーで錦織圭が入場してきました。
錦織がパーカーを脱ぎ、鮮やかなピンクと黄色のNEWウェアのお目見えです。
スザンヌランランコートは10000人収容できる大きいコートだからか、観客の入りが少なく見えます。
コイントスにアリスが勝って、サーブを選びました。
ウォームアップ後、試合がスタート。
アリスのサービスから試合がスタートします。
まずは第1セット。
第1ゲームは、アリスのダブルフォルトなどのミスで、40‐15と2本のブレークポイントが来るも、サービスで40‐40に戻されます。
アリスのショットがアウトで、錦織に再度ブレークポイントが来て、 最後は強烈なリターンエースでブレークに成功!
第2ゲームは、錦織のダブルフォルトがあるも、フォアのウィナーなどストロークで攻めて難なくキープ。
第3ゲームは、アリスのダブルフォルトなどのミスや錦織のウィナーで40‐0と3本のブレークポイントが来て、最後もアリスのダブルフォルトで、錦織が2つ目のブレークに成功!
第4ゲームでは、錦織のダブルフォルトなどのミスで、40‐40に追いつかれます。
錦織がストロークで攻めてキープ。
第5ゲームは、アリスのサービスポイントやストロークで攻めてキープ。
第6ゲームは、アリスのネットボレーが決まるも、錦織の技ありのロブなどストロークで攻めてキープ。
第7ゲームは、アリスのミスショットなどで40‐30とセットポイントが来るも、アリスのウィナーで40‐40に。
アリスの連続サービスエースでキープ。
NEWボールになります。
第8ゲームは、錦織のServing for 1stset.
錦織のウィナーなどストロークで攻めて、ラブゲームキープ!
第1セットは、錦織が6‐2で先取しました。
ここまでの試合時間は31分でした。
錦織が着替えにバックオフィスへ。
観客も増えてきました。
続いて第2セット。
アリスのサービスからゲームがスタート。
第1ゲームは、アリスのミスショットなどで40‐40に追いつきます。
更にアリスのミスショットで錦織にブレークポイント!
錦織がストロークで攻めてブレークに成功!
第2ゲームでは、錦織のダウンザラインなどウィナーが決まり難なくキープ。
第3ゲームでは、アリスのミスショットがあるも、ストロークで攻めてキープ。
第4ゲームは、錦織がストロークで攻め、最後はドロップショットで締めて難なくキープ。
第5ゲームは、アリスの連続ダブルフォルトなどのミスや、錦織がストロークで攻めて、40‐15と2本のブレークポイントが来て、最後は技ありのドロップショットで2度目のブレークに成功!
第6ゲームは、錦織のミスショットがあるも、ウィナーなどストロークで攻め、最後はエースで締めてキープ。
第7ゲームは、アリスのミスショットがあるも、ストロークで攻め、最後はエースで締めてキープ。
第8ゲームは、錦織のServing for 2ndset.
アリスの連続ウィナーや錦織のミスで40‐40に追いつかれます。
錦織のダブルフォルト、アリスのウィナーでブレークされてしまいます。
第9ゲームは、アリスのミスショットや、錦織のストロークで攻め、40‐0と3本のブレークポイントが来るも、3本セーブされ40‐40に戻されます。
アリスのミスショットで錦織にセットポイント。
錦織がストロークで攻めて、3度目のブレークに成功!
第2セットも錦織が6‐3で取りました。
ここまでの試合時間は1時間14分でした。
続いて勝負の第3セット。
錦織のサービスからゲームがスタート。
第1ゲームは、錦織がウィナーなどストロークで攻めるも、連続ダブルフォルトで30‐40でブレークポイントを与え、一気にアリスにウィナーを取られ、いきなりブレークされてしまいます。
観客のアリスへの声援が凄いです。
第2ゲームは、アリスのダブルフォルトなどのミスがあるも、ドロップショットやウィナーなどストロークで攻めてキープ。
第3ゲームは、錦織のフォアのダウンザラインなどストロークで攻めて難なくキープ。
観客がウェーブが起こっています。
第4ゲームは、アリスがストロークで攻めて難なくキープ。
第5ゲームは、錦織のダブルフォルトなどのミスで30‐40とブレークポイントを与えます。
錦織の強烈なフォアのウィナーで40‐40に戻します。
2度目のデュースを経て、エースやウィナーでキープ。
第6ゲームは、錦織のウィナーや、アリスのミスショットなどで40-15と2本のブレークポイントが来るも、2本戻され40‐40に。
錦織がストロークで攻めて再度ブレークポイントが来て、アリスのショットがアウトで錦織がブレークバックに成功!
第7ゲームは、錦織のミスショットやアリスのウィナーなどで15‐40と2本のブレークポイントを与え、アリスにストロークで攻められ、2度目のブレークをされます。
第8ゲームは、アリスのミスや錦織がストロークで攻め、40‐15と2本のブレークポイント。
最後はアリスのダブルフォルトで2度目のブレークバックに成功!
ここでNEWボールになります。
両者はラケットを替えます。
第9ゲームは、錦織がストロークで攻めて難なくキープ。
第10ゲームは、アリスのダブルフォルトなどのミスや、錦織がストロークで攻めて、40‐15と2本のマッチポイント。
ストロークで2本戻され40‐40に。
2度のデュースを経て、錦織がストロークで攻めてブレーク!
第3セットも錦織が6‐4で取り、セットカウント3‐0で錦織が初戦を突破し、2回戦進出を決めました。
トータル試合時間は1時間59分です。
お疲れ様でした。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、今回の調子はどうだったのでしょうか?
今日のファーストサーブの確率は3セットトータルで63%でした。
今日良かったのは、アンフォーストエラーが、トータル18本とかなり少なかったことです。
まぁ第3セットはアレですが、第1、第2セットの良いプレーの貯金がありましたからね。
ウィナーもアリスより多かったですし、こちらも良かったですね。
ただ一番気になったのは、ダブルフォルトが6本あったことでしょうか。
しかも大事な場面でもありましたから、そこはしっかり反省し、せめて次の試合では、そういう大事な場面でのダブルフォルトが出ないようにして欲しいなと思いました。
それ以外は、全体的にも中々良かったのではないでしょうか。
この調子で、更に自分らしいテニスを心掛けて邁進して欲しいなと思います。
錦織の試合後のコメントとは
「1、2セット目は完璧でしたね。
相手のミスもありましたが、自分も良いプレーができていました。
3セット目は少し手こずりました。
彼のプレーも良くなってきましたし、自分の球が浅くなって攻められ始めました。
なるべく自分から重いボールを打って、攻められないように、守りだけにならないことは特に今日は意識しました。
良い形で前に入って打てたり、相手の浅いボールを逃さずにプレーすることができたので、良くなっているかなと思います。
危ない場面もありました。
自信にはなりました。
やりにくさはありましたし、彼の好きなコースとかがほぼ分からない状態だった。
一応チェックはコーチたちとしましたけど、彼の得意なコースを読むのは時間がかかった。
それよりも彼のミスが多く、1・2セット目はスムーズに進みました。
相手のミスが早かった。
今のところのクレーコートの中ではよかった。
自分の球が浅かったので攻められているように感じました」
次戦(2回戦)の対戦相手は?
錦織の次戦(2回戦)は、明日行われる、ツォンガとゴヨブジクの勝者と対戦します。
追記:錦織の2回戦の相手は世界ランク82位のJ・ツォンガ(フランス)に決定しました。
次戦の2回戦は中2日空けて、日本時間の5月29日水曜日の予定です。
次の2回戦までは中2日あるので、ゆっくり休んで次戦に備えて欲しいなと思います。
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