2日がかりの死闘制してベスト8!
先程行われた、全仏オープン4回戦。
今大会第7シードで世界ランク7位の錦織圭が、世界ランク38位のブノア・ペール(フランス)を、6-2、6-7(8-10)6-2、6-7(8-10)、7-5のフルセットで4回戦を突破し、準々決勝進出を決めました!
おめでとうございます。
やったー!やった!!やったー!!!
うわぁ・・・か、勝ちましたよ~(>_<)
今日も手に汗握る展開&崖っぷちからのカムバック!
錦織圭、あなたは本当にファイナルセットに強い男です!
突っ込みどころ満載ですが、とにかく今日はゆっくり休んで、まずはしっかり体をリカバリーして、明日の準々決勝に備えて欲しいですね。
絶対勝つまで諦めない!
正直言って、こんな大苦戦した試合の結末なんて、まったく予想していませんでした。
今日はサクッと4セットで簡単に終わってくれるものと思っていたのです。
それが蓋を開けてみれば、怒涛の展開で、結果3時間55分の死闘に。
今日のペールは、確かにダブルフォルトは相変わらずありましたが、それでも昨日の試合よりもかなりショットがキレていましたよね。
一方の錦織はというと、疲れがあるのか、昨日の試合に比べて、あまり試合に集中しきれていないような、ショットにキレがあまり感じられないような、そんな感じがしていました。
それでも、なんとか第4セットで決めてくれると信じて期待していたのです。
ところが先にブレークしたのは、ペールでした。
ただペールも、良かったり悪かったりと、ストロークやサービスが安定しませんので、その隙を突いた錦織が第8ゲームでブレークバックに成功し、なんとかイーブンに戻します。
そこからブレークのチャンスを狙ってはいたものの、ペールに隙がなく、結局勝負はタイブレークへ。
昨日の第2セットのタイブレークは、最後の最後でペールに競り負けたので、なんとか今度こそ取ってくれるだろうと思っていました。
ところが、ミニブレークを取ったり、取られたりと安定しない展開が続きます。
それでも2度マッチポイントが来たので、これで決めてくれると思っていたのに、まさかの痛恨のダブルフォルトなどのミスで、肝心なポイントを逃し、結局昨日と同じようにペールに競り負け、第4セットを取られてしまったんですよね。
え~っ!!
そう思わず声を出してしまいました。
この流れで、このタイミングでフルセット突入は、メンタル的にもフィジカル的にも、キツイなということが分かっていただけに、なんでマッチポイント取れなかったんだよ~と。
まぁそんなこと言っても、落としたものはしょうがありません。
錦織も気持ちは一旦リセットするためにも、着替え&トイレットブレークを取ります。
でも帰ってきた錦織の表情は、まだなんとなく曇っていました。
やはり第4セットを取り切れなったことを、まだ引きずっていたんだと思います。
でももう切り替えていくしかないですし、頑張るしかないのです。
ファイナルセットに入っても、あまり勢いがみられない錦織から、先にブレークを奪ったのはペールでした。
錦織は疲労の色も見えますし、何よりもモチベーションもかなり落ちているのか、覇気が感じられず、もうダメなのかと観ているこちらもなんだか諦めムードが漂っていました。
それでも3回戦のジェレ戦とほぼ同じような展開ですので、錦織さえ絶対諦めなければ、絶対チャンスはやってくると思っていました。
そして迎えた第7ゲーム。
ペールのダブルフォルトなどのミスが引き金となり、ついにブレークバックに成功したのです。
これはよっしゃーと思いましたね。
これで逆転できるのか?と思ったのですが、それも束の間、そのすぐ後の第8ゲーム。
錦織のセカンドサーブを狙われ、ペールに3本もリターンエースを決められてしまい、またもやブレークされてしまったのです。
絶体絶命の大ピンチ!
もう本当にダメかと思いました。
そして迎えた第9ゲームは、ペールのServing for the match。
ペールはグランドスラムで、まだ一度もベスト8まで勝ち上がったことがなかったとのこと。
恐らくペールもこの時、プレッシャーをかなり感じていたんでしょうね。
ここで錦織は最後の力を振り絞って、ギアを懸命に上げ、ボールを追いかけます。
すると、ペールがこのタイミングでミスショットやら、ダブルフォルトやらで、錦織にまたブレークポイントが来て、錦織が一気にブレークバックに成功したのです。
もうこれには、正直びっくりしましたが、それと同時に本当に嬉しかったですね。
まだテニスの神様は、錦織圭を見放してはいなかったんだなと、この時ばかりは思いました。
ペールは、一気に自信を失ったのか、そこから錦織が4ゲーム連取してゲームセット!
錦織が2年ぶり、3度目のベスト8進出を決めたのでした。
本当にもう一時はどうなるかと思いましたが、結果的に勝てて本当に良かったです。
絶対諦めなければ、チャンスはやってくるというのを、まさか、3回戦、4回戦と2戦連続でやってのける錦織は、なんという凄い男なのでしょうか?
まさに奇跡!奇跡の大逆転男と呼ばせていただきます。(^_^;)
2日がかりの死闘は、どっちが勝ってもおかしくない試合にはなりましたが、それでも最後まで諦めなかった錦織に、軍配が上がった4回戦。
もここまで来たら、もうなんでも来い!という感じです。
ただ、フィジカル的な代償は払わなければならないでしょうね。
明日起きてみて、体がどうなっているのか。
試合が出来る状態にリカバリーしていることを祈りたいと思います。
試合の振り返り
今日のパリは曇りですが、雨の心配があるようです。
気温は19度で湿度は77%。
今日も昨日と同じスザンヌランランコートで行われます。
日本時間の夜19時33分に、紺色のキャップに、昨日と同じピンクベースのNEWウェアで錦織圭が入場してきました。
ウォームアップ後、試合がスタート。
昨日の試合の続きということで第4セットからの試合再開です。
錦織のサービスから試合がスタートします。
勝負を決めたい第4セット。
第1ゲームは、錦織のサービスポイントやストロークで攻めてラブゲームキープ!
第2ゲームは、ペールのダブルフォルトなどのミスがあるも、ストロークで攻めてキープ。
第3ゲームは、ペールのウィナーやリターンエースで、30‐40とブレークポイントを与えてしまいます。
ペールの強打で一気にブレークされてしまいます。
第4ゲームでは、ペールの連続ミスがあるも、ドロップショットなどストロークで攻めてキープ。
第5ゲームは、15‐15となったところで錦織がラケットを替えます。
ダブルフォルトなどのミスで40‐30とブレークポイントを与えてしまうも、40‐40に戻します。
サービスポイントでキープ。
第6ゲームは、ペールのサービスポイントやストロークで攻めて難なくキープ。
第7ゲームは、錦織のミスショット、サーブ&ボレーなどストロークで攻めるも、ペールのウィナーで40‐40に追いつかれます。
ペールのミスや錦織のバックボレーでキープ。
NEWボールになります。
第8ゲームは、ペールのミスショットで40‐15と2本のブレークポイントが来て、一気に錦織がバックのウィナーを決めてブレークバックに成功!
第9ゲームは、錦織がストロークで攻めて難なくキープ。
第10ゲームは、ペールのサービスポイントやストロークで攻めてラブゲームキープ!
第11ゲームは、錦織が15‐15となったところでまたラケットを替えます。
錦織がストロークで攻めてキープ。
ここで錦織はウェアを着替えます。
第12ゲームは、ペールがストロークで攻めてラブゲームキープ!
ここからタイブレークに入ります。
・錦織のサービスポイントで、1‐0
・ペールのダブルフォルトでミニブレークで、2‐0
・ペールのサービスエースで、2‐1
・錦織のショットがロングでミニブレークバックされ、2‐2
・錦織のサービスポイントで、3‐2
・錦織がウィナーを決めてミニブレークで、4‐2
・ペールのサービスポイントで、4‐3
・錦織のダブルフォルトでミニブレークバックされ、4‐4
・錦織のサービスポイントで、5‐4
・ペールのサービスポイントで、5‐5
・ペールのダブルフォルトでミニブレークで、6‐5で錦織のマッチポイント
・錦織のショットがロングでミニブレークバックで、6‐6
・錦織のショットがアウトでミニブレークで、6‐7
・ペールのボールがネットでミニブレークバックで、7‐7
・ペールのショットがアウトでミニブレークで、8‐7錦織にマッチポイント
・錦織のショットがアウトで、ミニブレークバックで、8‐8
・錦織がダブルフォルトで、ミニブレークされ、8‐9
・錦織のボールがネットで、8‐10でペールが制しました。
第4セットは、ペールが8‐10でタイブレークを制し、6‐7(8‐10)でペールが取りました。
ここまでの試合時間は3時間00分でした。
錦織はここで着替えを持ってトイレットブレークを取ります。
続いて勝負のファイナルセット。
ペールのサービスからゲームがスタート。
第1ゲームは、ペールのサービスポイントなどで難なくキープ。
第2ゲームは、錦織のダブルフォルトなどのミスで40‐30とブレークポイントを与えるも、フォアのウィナーで40‐40に戻します。
サービスポイントでキープ。
第3ゲームは、ペールがサービスポイントやストロークで攻めてラブゲームキープ!
第4ゲームは、錦織のダブルフォルトなどのミスが続き、40‐15と2本のブレークポイントを与えて、1本戻すも、錦織のショットがロングでブレークされてしまいます。
第5ゲームは、ペールのサービスポイントやストロークで攻めて難なくキープ。
第6ゲームは、ペールのウィナーなどストロークで攻めて、40‐40に追いつきます。
3度のデュースを経て、錦織がキープ。
ここで雨が降ってきました、ペールはやる気満々です。
第7ゲームは、ペールがストロークで攻めてるも、ダブルフォルトで40‐40に追いつきます。
錦織がウィナーでブレークポイント。
そしてペールのボールがネットでブレークバックに成功!
よし!
第8ゲームは、ペールの2本のリターンエースで40‐40に追いつかれます。
2度のデュースを経て、最後はペールのリターンエースでブレーク!
第9ゲームは、ペールのServing for the match.
錦織のウィナーやペールのダブルフォルトなどのミスで40‐15と2本のブレークポイント。
サービスで1本戻されるも、錦織がフォアの強打でブレークバックに成功!
よっしゃー!
第10ゲームは、錦織のミスショットがあるも、ストロークで攻めてキープ。
これで5‐5のイーブンに戻しました。
第11ゲームは、錦織のバックのウィナーなど、ストロークで攻めて、40‐30とブレークポイントが来るも、サービスで40‐40に戻されます。
2度デュースを経て、ペールのミスでブレークポイントが来て、更にミスでついにブレークに成功!
第12ゲームは、錦織のServing for the match.
錦織のサービスポイントや、ロブショットなどストロークで攻めてキープ。
ファイナルセットは錦織が7‐5で制し、セットカウント3‐2で準々決勝進出を決めました!
トータル試合時間は3時間55分でした。
お疲れ様でした。
ファーストサーブはどうだった?
錦織自身も課題として挙げているファーストサーブですが、今回の調子はどうだったのでしょうか?
今日のファーストサーブの確率は5セットトータルで64%ということで、まずまずでした。
ポイント獲得率などは、あまり差はなかったですが、差が開いたのは、アンフォーストエラーの数とウィナーの数でしょうか。
どちらもペールが上回っていますね。
ペールも特に昨日は、ダブルフォルトもミスも多かったですし、今日も大事な場面でのミスが響きましたよね。
錦織も今日はダブルフォルトが多く、大事な場面でのミスもけっこうありましたよね。
たらればですが、なぜ第4セットのタイブレークのマッチポイントの2本のうちのどちらかで取れなかったのかとか、色々思うことはありますが、全てこの展開も錦織自身が引き寄せたものです。
結果的に負けるよりは勝つ方がいいに決まっていますし、どんなカタチでも勝つことに意味もあると思っていますが、それでも明日まだ休めるならばいいのですが、中1日もなく準々決勝がやってくるわけですから、どれ程フィジカル的にキツイのか、タフなのかは想定内だったと思います。
恐らく、錦織は早く試合を終えたいという思いが、変な気負いとなりこのような結果になってしまったのかもしれません。
錦織の試合後のコメントとは
錦織の試合後のコメントが入ってきました。
「大変な試合でしたね。
ほとんど負けを覚悟したけど、いい試合ができた。
昨日は良い流れで(セットカウント)2-1で終わりましたが、今日は彼のプレーもレベルが上がっていたので難しかったですね。
最後も(ゲームカウント)3-5でしたし。
少ないチャンスをものにできたかなと思います」
とのことでした。
やはりさすがにあの3-5の場面では、正直私も負けを覚悟しましたよ。
でもそこからカムバックしてきたのは、本当に凄かったです。
タイブレークの勝率は落ちてしまったと思いますが、ファイナルセットの勝率NO.1は、いまもまだ錦織が世界1位だと思うので、正直疲れる記録にはなってしまいますが、それでも、勝ち切る精神力が凄いと改めて思いました。
次戦(準々決勝)の対戦相手は?
錦織の次戦(準々決勝)は、世界ランク2位のラファエル・ナダル(スペイン)になります。
次戦の準々決勝は、日本時間で明日6月4日(火)の予定です。
まずはゆっくり休んで次戦に備えて欲しいなと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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