準々決勝の試合日時は?
全仏オープン10日目。
錦織圭の準々決勝の試合時間が決定しました。
試合時間は、センターコートである、フィリップシャトリエコートの第2試合に組まれましたので、日本時間で本日夜22時30分以降に試合開始予定です。
※前の進行状況によっては、試合開始が遅れる可能性があります。
準々決勝も上手く乗り切って、波に乗って欲しいですね。
リアルタイムで観戦し、準々決勝も全力で応援していきます。
誤算だったペール戦
一昨日、そして昨日と2日間に渡って試合が行われた4回戦。
3回戦のジェレ戦でも、フルセットの更に2ブレークダウンからの大逆転勝利で、4時間26分の死闘を繰り広げてきた錦織が、まさか4回戦のペール戦でも、3回戦と同じような崖っぷちからの大逆転勝利になるとは、思いもよりませんでした。
もちろんペールとは、昨年の全仏でもフルセットを戦ってきていましたので、フルセットになる程の接戦になる可能性もあるにはありましたが、それでも2戦連続で、まさかここまで追い詰められる戦いを強いられるとは、正直本当に思っていなかったのです。
とにかく誤算だったのは、一昨日、ワウリンカとチチパス戦があんなに長引いたことですね。
でもこれはしょうがないです。
想定外だったと思いますが、試合が長引いてしまう可能性というのは、どの試合でもありますし、錦織だって長い試合をよくしますから、これは致し方なかったと思います。
ただ、昨年のウィンブルドンのキリオスとの3回戦で、今回と同じ日没サスペンデッドの可能性がありながらプレーし、驚異の集中力で日没前にストレート勝利をしたことがあったので、今回もそれをやってくれるのではないかと期待したのです。
※その時の記事はこちら ↓↓
というのもやはり天候不良以外で、試合が翌日に跨いで行われるというのは、気分の良いものではないですし、長丁場のグランドスラムなのですから、今後のことを考えても、出来ることなら翌日に順延したくないですからね。
そして試合が始まったわけですが、幸先よく第1セットを取ったので、このまま行けると思いきや、一番誤算だったのは、第2セットのタイブレークを落としたことです。
第3セットも錦織がギアを上げて取りましたので、今思えば、第2セットのタイブレークさえ取っていれば、すべて丸く収まってストレート勝利で翌日に順延することはなかったんですよね。
それを考えると、錦織のあの場での集中力の分散が、いかにその後の自分の試合やプレーに影響するかということを、今後はもっと真剣に考える必要があると思います。
錦織が長い試合になる時というのは、けっこうこういう集中力のバラつきが散見される時なんですよね。
いわゆる詰めが甘いとでも言いましょうか。
トップ選手はそれがない。
余計な試合をしたり、長引かせたりなど、蛇足ともとれる試合は、正直何のメリットもないですからね。
ここは、昨年のウィンブルドンのキリオス戦の時のように、ストレートで勝つまで、絶対に集中力を切らして欲しくはなかったのです。
もちろん実際に試合をしている錦織も、いっぱいいっぱいだったのかもしれませんし、まさか翌日に、ここまで苦しい展開になろうとは思っていなかったのかも知れませんが、結果的に勝っても、明らかにフィジカルもメンタルも疲労困憊、満身創痍状態で、肝心のナダル戦に立ち向かえないのであれば、それこそ全豪の二の舞になってしまいます。
実際、ペールとの試合後の錦織は、体がかなりキツそうでしたからね。
今大会のテーマは、とにかくフルセットマッチにはできるだけせず、省エネの時短で試合を終わらせるようにしたいということだったと思います。
それを、簡単にミスしたわけではないにせよ、あの1球、1プレーが致命傷になる可能性を考えれば、もっとあの時出来たことはあったのではないかということです。
もちろん終わってしまったことはしょうがないですが。。。
今回せめてもの救いはとにかく勝てたということですね。
どんなカタチでもまずは勝てたことで、一歩前に進むことはできるので、そこは本当に良かったと思います。
あれだけの劣勢で、それこそ殆ど負けというまさに崖っぷちの状態から、2戦連続で大逆転できるなんて、本当に中々ないことですし、まず出来ることではないと思います。
それくらいあの場面からの大逆転勝利には、本当に感動しましたし、実際素晴らしかったです。
ファイナルセットの勝率が、世界NO.1の錦織は、最後の最後でアドレナリンが大量に出て、火事場の馬鹿力なる底力が出てしまうのか。
だとすれば、ナダル戦もファイナルセットまでもつれれば、勝てる可能性は出てくるのかも知れない?
その前に、錦織の体がもたないかな。
対戦相手はナダル
錦織の全仏オープン準々決勝は、世界ランク2位ラファエル・ナダル(スペイン)との対戦になります。
ちなみに両者は、過去12度の対戦があり、錦織から2勝10敗という成績。
最後に対戦したのは、昨年のモンテカルロ決勝でした。
※その時の記事はこちら ↓↓
錦織は、ナダルにまだ2勝しかしたことがありません。
その2勝は、2015年のロジャーズカップと、2016年のリオオリンピックということで、いずれもハードコートでの対戦でした。
ですからクレーでは、まだ一度もナダルに勝ったことがないんですよね。
錦織は、他のサーフェスに比べて、クレーの勝率が一番高い70%超えと言われていますが、ナダルのクレーでの勝率は、なんと90%超えという、まさに驚異的な記録を今も尚、更新し続けているというのですから、本当にクレーキングの名にふさわしい選手なんだなと思います。
ただ、いつもナダルと対戦する時に思い出すのが、2014年のマドリード決勝のことなんですよね。
クレーではまだ一度もナダルに勝ったことがない錦織ですが、このマドリード決勝だけは、唯一ナダルを追い詰め、勝てそうな試合だったのです。
第1セットを6-2で先取し、第2セットも4-2とリードし、あともう少しで、ストレートでマスターズ初優勝というビッグタイトルと、あのナダルからクレーでの初勝利という両方の記録を手中に収めるところまで行ったのですから。
でも残念ながら、この時満身創痍だった錦織は、臀部の痛みを発症し、棄権を余儀なくされてしまったという苦い記憶があるんですよね。
マスターズ優勝目前まで行って、この棄権という選択は相当キツかったと思います。
でもそこまでナダルを追い詰めたことがある錦織なので、今回の全仏でも可能性という意味では、私はあると思っているのです。
ナダルを倒すことは出来るのか
全仏オープンもセカンドウィークに突入し、更に過酷な試合が待ち受けているというわけですが、てっぺんに到達するためには、まず大きくそびえ立つ目の前の大きな壁、ラファエル・ナダルを倒さなければ、その先には絶対に進めません。
全仏で初優勝するためには、あと3つ勝てば良いということなのですが、その3つ勝つということが、どれ程過酷で難しいことか、容易に想像できるからこそ、余計に悩ましく感じてしまうのです。
なぜなら、クレーでの絶対王者であるナダルが、次の準々決勝の対戦相手だからなのですが、実際そのナダルを目の前にしたら、もう普通なら十中八九ダメだろうなと、戦う前から諦めムード、白旗を挙げたくなりますからね。
でも、錦織が全力でナダルに挑んでいっても、完全に無理な相手なのでしょうか?
絶対勝てない相手なのでしょうか?
その答えは、現時点ではわからないです。
もちろん通常なら、まず勝てる相手ではないとは思います。
あれだけのクレーでの実績、経験、そして勝率が何よりも物語っているのですから。
それでも敢えて言わせてもらえば、今シーズンのナダルの出来具合を観ると、勝てる可能性は少なからずあるのかなと思っています。
もちろん簡単に勝てる相手ではないのは承知していますが、それでも今シーズンのナダルは、膝の痛みの影響が少なからずあるらしいので、いつもの最強ナダルではないのかなと。
それでもこの全仏に入ってからは、特に隙もないですし、十分高いレベルで戦えているので、依然として厳しい相手ではありますが、可能性という意味では、錦織に全く勝算がないわけではないのかなと思っています。
ただ、それには錦織が全豪のジョコビッチ戦の時のように、途中棄権してしまう程、フィジカル的に限界がきていなければの話です。
錦織が、今満身創痍の状態かどうかまではわかりませんが、このナダル戦に今持っている力を振り絞って、攻撃的にポジティブに前に出て戦えれば、ナダルを追い詰めることが出来るのではないか、そう考えています。
とはいえ、正直ナダルに勝てる可能性が高いとはいえない現状、どうなるのか全く読めませんが、それでも錦織圭ここにあり!という全力プレーを我々に魅せて欲しいです。
そうです、絶対最後まで諦めなければ、もしかしたら、そこから何か奇跡が起きる可能性だってあるのですから。
この2戦、錦織は奇跡の大逆転勝利をしてきました。
それが3戦連続で出来るものなのかどうかについては現時点ではわかりませんが、今言えることは、せっかくのナダルとの全仏での対戦です。
悔いなく堂々と戦って欲しいですよね。
それで例え勝てなかったとしても、それは今後の試合でもきっと糧になってくれるはず。
とはいえ、少なからずでも勝てる可能性があるのならそれを信じ、最後に錦織の勝利の笑顔が見られるよう、私は最後まで精一杯応援したいと思います。
頑張れ、錦織圭!!
テレビ放送予定は?
さて、全仏オープンのテレビ放送やネット配信ですが、WOWOWまたはオンデマンドでのみ生放送があります。
※テレビ東京は、夜22時54分から時差放送になります。
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是非皆で錦織圭を応援しましょう!
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